ゲスト
(ka0000)
彷徨う巨人
マスター:蒼かなた

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/09/26 07:30
- リプレイ完成予定
- 2014/10/05 07:30
オープニング
●辺境に生きる一族
要塞都市ノアーラ・クンタウにほど近いとある辺境の地。
そこには大きなテントが張られその中からは鉄を打つ音や、魔導機械の作動音が聞こえる。
その中で一際大きなテントの一つに大柄の男が一人入っていく。
「族長、食料の仕入れのほうは完了しましたぜ」
テントの中には無駄なものはほぼなく、ただ少し古びているが高価そうな机が一つあり、その向こうに一人の女性が座っていた。
黒いロングヘアーに同じく黒、いや見方によっては濃い青色に見える瞳をした女性だ。
背は低く小柄ながらもしっかりついた筋肉が見て取れ、見る人が見ればその女性がドワーフであることが分かるだろう。
しかし族長と言われるには随分と若い姿をしていた。年齢は行っても20代の後半だろうか。そのか細い指でくるりとペンを回すと入ってきた男へと視線を向ける。
「そうか、ご苦労だったね。となると偵察に行かせた奴等が帰ってきたら出発するとしようか」
「了解、他の奴等にも伝えてきます」
そう言いニィっと笑みを浮かべた男は一礼だけしてテントを出て行った。
それを手をひらひらと振って見送った女は手にしていたペンを置き、立ち上がるとぐっと伸びをしながら自分もテントの外へと出る。
周囲のテントからは歓談の声と共に鉄を打つ音が響いて聞こえてくる。
彼女達はヴァルカン族――炎を崇め、鍛冶を極めんとする一族だ。
この辺境の地で暮らしながらも物を作ることを生業とし、上質な鉱石や珍しい素材を求めて各地を転々とする流浪の者達。
作られた武具やアクセサリなどは部族間での物々交換や、今回のように要塞都市ノアーラ・クンタウで取り引きを行って資金を得ているのである。
「うん、今日もいい鍛冶日和だね」
そして彼女がそのヴァルカン族の族長であるラナ・ブリギットである。
歳若いながらも一族をまとめこの辺境の地を渡り歩く強き女性だ。
っと、そこで少し慌てた様子で先ほどテントに来ていた男が走り寄ってきた。
男の何やら焦った様子にまた面倒事かなと察し、ラナは頬を掻きながら男が目の前にやってくるのを待つ。
「それで、今度は何が起きたんだい。まさかまた炉に無茶させすぎて爆発寸前ってことはないよね?」
「その件はこの前こっぴどく叱りつけたから大丈夫だって。そんなことより偵察の奴等が戻ってきたんだ」
男の言葉にラナはおやっと首を傾げる。
「確かあいつ等の戻りは明後日の予定だろう?」
「ああ、けど戻ってきてるんだ。つまり問題発生ってことだよ」
男の言葉を聞いてラナは人目も憚らず大きな溜息を吐いた。
部族にとっての問題事を解消するのが族長の務め。ラナは気を取り直して男の報告に耳を向ける。
その情報によると、なんでもこれから向かおうとしていた鉱山への道中でジャイアントを発見したらしい。
偵察してきた者の言葉によると簡素ながら武具を纏って狩りの真っ最中のようだったという話だ。
「そいつは困ったね。私ら人にはあんまり襲ってこないけど家畜達は思いっきり狙われるからな」
ラナはうぅんと唸る。ヴァルカン族にはそもそも戦士と呼べる者がいない。覚醒者も少なからずおり戦えない訳ではないが本職ではないのだ。
だから危険は可能な限り回避するのが常なのだが、今回はそのジャイアントがいる道を通らないと目当ての鉱山まで行けないのだ。
「しょうがない。今回はハンター達に頼るとしようか」
●ハンターオフィス
とあるハンターオフィスの一室にてハンター達が集められていた。
今回、辺境で出没したジャイアントの撃退依頼を受けたメンバーである。
「それでは皆さん。こちらをご覧ください」
オフィスの職員がそう言って部屋の大型スクリーンに映像を表示させる。
そこにはどこか粗野な印象を受ける大柄な男の絵が映っている。しかも服装は動物の毛皮を纏っただけの格好だ。
「ご存知の通り今回の相手はジャイアントになります」
オフィスの職員がそう言うとハンターの目の前に小さなウィンドウが開きジャイアントの簡単な説明が表示される。
身長は約3メートルほど。その大きさ以外の姿形はほぼ人間と似通っている。
その体格に見合うだけの怪力を持っており、また多少の知恵もあり武具などで武装することもある。
ただ頭の回転は鋭くなく、それに見合った原始的な生き方をしている亜人だ。
「今回確認されている個体は3体。どれも簡素ながら武装しており注意が必要です」
表示される映像が差し代わり、棍棒を振るい細めの木を殴り倒すジャイアントが映し出される。
「必ずしも全てを倒す必要はありません。しかしただ追い払うだけではすぐに戻ってくるでしょうし討伐することが最良の選択肢になると思います」
その巨躯と怪力を持つジャイアントを相手にするには新米や駆け出しのハンターでは少々厳しい相手だろう。
それを倒すとなれば骨が折れることは間違いない。
「説明は以上です。皆さんの健闘を祈ります」
要塞都市ノアーラ・クンタウにほど近いとある辺境の地。
そこには大きなテントが張られその中からは鉄を打つ音や、魔導機械の作動音が聞こえる。
その中で一際大きなテントの一つに大柄の男が一人入っていく。
「族長、食料の仕入れのほうは完了しましたぜ」
テントの中には無駄なものはほぼなく、ただ少し古びているが高価そうな机が一つあり、その向こうに一人の女性が座っていた。
黒いロングヘアーに同じく黒、いや見方によっては濃い青色に見える瞳をした女性だ。
背は低く小柄ながらもしっかりついた筋肉が見て取れ、見る人が見ればその女性がドワーフであることが分かるだろう。
しかし族長と言われるには随分と若い姿をしていた。年齢は行っても20代の後半だろうか。そのか細い指でくるりとペンを回すと入ってきた男へと視線を向ける。
「そうか、ご苦労だったね。となると偵察に行かせた奴等が帰ってきたら出発するとしようか」
「了解、他の奴等にも伝えてきます」
そう言いニィっと笑みを浮かべた男は一礼だけしてテントを出て行った。
それを手をひらひらと振って見送った女は手にしていたペンを置き、立ち上がるとぐっと伸びをしながら自分もテントの外へと出る。
周囲のテントからは歓談の声と共に鉄を打つ音が響いて聞こえてくる。
彼女達はヴァルカン族――炎を崇め、鍛冶を極めんとする一族だ。
この辺境の地で暮らしながらも物を作ることを生業とし、上質な鉱石や珍しい素材を求めて各地を転々とする流浪の者達。
作られた武具やアクセサリなどは部族間での物々交換や、今回のように要塞都市ノアーラ・クンタウで取り引きを行って資金を得ているのである。
「うん、今日もいい鍛冶日和だね」
そして彼女がそのヴァルカン族の族長であるラナ・ブリギットである。
歳若いながらも一族をまとめこの辺境の地を渡り歩く強き女性だ。
っと、そこで少し慌てた様子で先ほどテントに来ていた男が走り寄ってきた。
男の何やら焦った様子にまた面倒事かなと察し、ラナは頬を掻きながら男が目の前にやってくるのを待つ。
「それで、今度は何が起きたんだい。まさかまた炉に無茶させすぎて爆発寸前ってことはないよね?」
「その件はこの前こっぴどく叱りつけたから大丈夫だって。そんなことより偵察の奴等が戻ってきたんだ」
男の言葉にラナはおやっと首を傾げる。
「確かあいつ等の戻りは明後日の予定だろう?」
「ああ、けど戻ってきてるんだ。つまり問題発生ってことだよ」
男の言葉を聞いてラナは人目も憚らず大きな溜息を吐いた。
部族にとっての問題事を解消するのが族長の務め。ラナは気を取り直して男の報告に耳を向ける。
その情報によると、なんでもこれから向かおうとしていた鉱山への道中でジャイアントを発見したらしい。
偵察してきた者の言葉によると簡素ながら武具を纏って狩りの真っ最中のようだったという話だ。
「そいつは困ったね。私ら人にはあんまり襲ってこないけど家畜達は思いっきり狙われるからな」
ラナはうぅんと唸る。ヴァルカン族にはそもそも戦士と呼べる者がいない。覚醒者も少なからずおり戦えない訳ではないが本職ではないのだ。
だから危険は可能な限り回避するのが常なのだが、今回はそのジャイアントがいる道を通らないと目当ての鉱山まで行けないのだ。
「しょうがない。今回はハンター達に頼るとしようか」
●ハンターオフィス
とあるハンターオフィスの一室にてハンター達が集められていた。
今回、辺境で出没したジャイアントの撃退依頼を受けたメンバーである。
「それでは皆さん。こちらをご覧ください」
オフィスの職員がそう言って部屋の大型スクリーンに映像を表示させる。
そこにはどこか粗野な印象を受ける大柄な男の絵が映っている。しかも服装は動物の毛皮を纏っただけの格好だ。
「ご存知の通り今回の相手はジャイアントになります」
オフィスの職員がそう言うとハンターの目の前に小さなウィンドウが開きジャイアントの簡単な説明が表示される。
身長は約3メートルほど。その大きさ以外の姿形はほぼ人間と似通っている。
その体格に見合うだけの怪力を持っており、また多少の知恵もあり武具などで武装することもある。
ただ頭の回転は鋭くなく、それに見合った原始的な生き方をしている亜人だ。
「今回確認されている個体は3体。どれも簡素ながら武装しており注意が必要です」
表示される映像が差し代わり、棍棒を振るい細めの木を殴り倒すジャイアントが映し出される。
「必ずしも全てを倒す必要はありません。しかしただ追い払うだけではすぐに戻ってくるでしょうし討伐することが最良の選択肢になると思います」
その巨躯と怪力を持つジャイアントを相手にするには新米や駆け出しのハンターでは少々厳しい相手だろう。
それを倒すとなれば骨が折れることは間違いない。
「説明は以上です。皆さんの健闘を祈ります」
解説
【依頼内容】
ジャイアントを撃退せよ
【敵情報】
●ジャイアント 3匹
身長が3メートル近くある名前の通りの巨人。
その体格に見合った怪力を持っており、知能は低いが別段のろまという訳ではない。
全てが簡素ながら武装しており木をそのまま削りだしたような1メートルを超える長さの棍棒を装備している。
因みに雑食ではあるが人を食べることはない。
【戦域情報】
辺境の荒野。
目撃情報があった場所は大きめの岩や小さな丘など人間サイズであれば隠れられる場所は多い。
また少し行くと小さいながら雑木林がある。
ジャイアント達は獲物を探して徘徊しており何か動くモノがあればすぐに反応するだろう。
【備考】
●ヴァルカン族
辺境の地に生きる部族の一つ。
炎を崇め、鍛冶の力を誇る辺境では恐らく珍しいであろう類の部族。
作り手が集まった一族であり戦闘能力はあまり高い者がいない。
●ラナ・ブリギット
今回の依頼人であるヴァルカン族の族長を勤める歳若い女性。
必要であれば彼女がジャイアントの発見場所までの道案内をする。
また、ジャイアントの撃退が終われば部族をすぐに出発させたいとのことなので
依頼完了後はまず彼女の元へと訪ねて報告を行って欲しい。
ジャイアントを撃退せよ
【敵情報】
●ジャイアント 3匹
身長が3メートル近くある名前の通りの巨人。
その体格に見合った怪力を持っており、知能は低いが別段のろまという訳ではない。
全てが簡素ながら武装しており木をそのまま削りだしたような1メートルを超える長さの棍棒を装備している。
因みに雑食ではあるが人を食べることはない。
【戦域情報】
辺境の荒野。
目撃情報があった場所は大きめの岩や小さな丘など人間サイズであれば隠れられる場所は多い。
また少し行くと小さいながら雑木林がある。
ジャイアント達は獲物を探して徘徊しており何か動くモノがあればすぐに反応するだろう。
【備考】
●ヴァルカン族
辺境の地に生きる部族の一つ。
炎を崇め、鍛冶の力を誇る辺境では恐らく珍しいであろう類の部族。
作り手が集まった一族であり戦闘能力はあまり高い者がいない。
●ラナ・ブリギット
今回の依頼人であるヴァルカン族の族長を勤める歳若い女性。
必要であれば彼女がジャイアントの発見場所までの道案内をする。
また、ジャイアントの撃退が終われば部族をすぐに出発させたいとのことなので
依頼完了後はまず彼女の元へと訪ねて報告を行って欲しい。
マスターより
皆さんこんにちわ。蒼 かなたです。
今回は辺境の地にてジャイアント退治を行って頂きたいと思います。
ヴァルカン族の為にもその腕を存分に振るってください。
それでは皆さん。良き冒険をお楽しみください。
今回は辺境の地にてジャイアント退治を行って頂きたいと思います。
ヴァルカン族の為にもその腕を存分に振るってください。
それでは皆さん。良き冒険をお楽しみください。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/10/06 23:21
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/09/21 19:44:38 |
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作戦相談卓 シェリア・プラティーン(ka1801) 人間(クリムゾンウェスト)|19才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2014/09/26 08:28:33 |