ゲスト
(ka0000)
林檎特急
マスター:音無奏

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/11/13 19:00
- リプレイ完成予定
- 2016/11/22 19:00
オープニング
籠を背負い、果樹園を歩く。
薄緑の木々は空を遮るほどに枝を広げ、見上げれば枝の間に熟れた林檎が点々と実っている。
脚立を掛けて手を伸ばす、手をかけると果実はさした力もいらずに掌中に収まり、ひんやりとした手触りは摘む者を魅了する。
かじりつきたくなる誘惑は我慢、一日のノルマはまだ終わっていないし、何より自分たちを待っている人たちがいるのだから―――。
+
林檎を育てる村がある。
村が存在する界隈は工房街が多く、各種食料こそ商隊とある程度の自給によって賄われていたものの、多くが外部頼りという事で凝った食べ物を扱う場所は少ない。
「母ちゃんの手料理は無論悪くないし、たまには街にある宿で一杯やるのも悪くない。牧場に行けば新鮮な畜産物だって出してくれる」
――だが技師達が言うには綺羅びやかな食事とはなんとも無縁で、その中近場にあるこの村が提供する林檎は彼らにとってささやかな、しかし大切な楽しみだった。
果樹園の出入りは関係者のみに限られている、こんな地理条件なものだから意外と需要は多く、大規模な収穫を終えればようやく待ち望んだ出荷が行われる。
輸送業者の中にもこの時期を待ち望んでいる者はいるだろう、しかし当然ながら抜け駆けなどはご法度で、そのために彼らは迅速かつ正確な仕事に励むのだと言う。
さして発展した地域でないため、輸送手段は昔ながらの動物による荷台引きだ、荷が店の裏手について、主人は「やっと来たか」と笑いながら出迎える。
荷を解き、中身を確認する。気が逸るのであれば荷を解いた直後に一つを手にとってかじりつくだろう。
皮は少し厚く、少し力を入れて頬張れば少しの酸味と爽やかな甘さが溢れ出すように広がる。果汁が唇にまで溢れ、それを拭ってなめとるとそれもやはり甘い。
今年もいい実りだと、満足して厨房に向かうはずが―――。
「……来ない」
出荷の連絡はあったのに、品が来てなかった。
+
「……いやさぁ、出荷ルートに魔獣が湧いちゃったんだよ」
頬をかきながら、ハンター達に説明を行うのは名をイオと名乗る少年だ、どうやら今回も街からのパシリを承ったらしい。
「早い話が、林檎を持って街を出ようとすると襲われるんだ、でも持たなかったらそれはそれで近寄って来ないから討伐してからの出荷が出来ない」
厳重に梱包して運べばいいのでは、とハンター達が問う。匂いと視覚どちらで判別してるかは分からないが、包んでしまえばなんとかなるだろう。
「そうしようとしたんだけど、荷の数に対して足りるだけの梱包材が手配出来なかったんだ。
順番に輸送してたら暴動が起きるからさー…やっぱ魔獣退治しかないよなって」
試しにシートで完全に包んだ荷車を走らせてみたが、魔獣が向かってきたので慌てて引き返したらしい。
もはや五感関係なく、察知方法は第六感かその類じゃないのかというのが輸送業者の話だ。
「先生たちにお願いしたいのは妖鳥の討伐、数えた範囲では12匹。魔導トラックは手配出来なかったから、馬と荷車を1セット貸し出す事になるかな」
間違えてはいけないのは、成功条件はあくまで妖鳥の掃討。輸送の達成ではないので妖鳥を凌いで突っ切っても依頼成功にはならない。
「え? 先生たち林檎に興味あるのか?
……そうだなぁ、荷が無事だったら林檎酒か、アップルパイか、林檎の現物のどれかをつけるよ。お土産って事でどうだろ」
薄緑の木々は空を遮るほどに枝を広げ、見上げれば枝の間に熟れた林檎が点々と実っている。
脚立を掛けて手を伸ばす、手をかけると果実はさした力もいらずに掌中に収まり、ひんやりとした手触りは摘む者を魅了する。
かじりつきたくなる誘惑は我慢、一日のノルマはまだ終わっていないし、何より自分たちを待っている人たちがいるのだから―――。
+
林檎を育てる村がある。
村が存在する界隈は工房街が多く、各種食料こそ商隊とある程度の自給によって賄われていたものの、多くが外部頼りという事で凝った食べ物を扱う場所は少ない。
「母ちゃんの手料理は無論悪くないし、たまには街にある宿で一杯やるのも悪くない。牧場に行けば新鮮な畜産物だって出してくれる」
――だが技師達が言うには綺羅びやかな食事とはなんとも無縁で、その中近場にあるこの村が提供する林檎は彼らにとってささやかな、しかし大切な楽しみだった。
果樹園の出入りは関係者のみに限られている、こんな地理条件なものだから意外と需要は多く、大規模な収穫を終えればようやく待ち望んだ出荷が行われる。
輸送業者の中にもこの時期を待ち望んでいる者はいるだろう、しかし当然ながら抜け駆けなどはご法度で、そのために彼らは迅速かつ正確な仕事に励むのだと言う。
さして発展した地域でないため、輸送手段は昔ながらの動物による荷台引きだ、荷が店の裏手について、主人は「やっと来たか」と笑いながら出迎える。
荷を解き、中身を確認する。気が逸るのであれば荷を解いた直後に一つを手にとってかじりつくだろう。
皮は少し厚く、少し力を入れて頬張れば少しの酸味と爽やかな甘さが溢れ出すように広がる。果汁が唇にまで溢れ、それを拭ってなめとるとそれもやはり甘い。
今年もいい実りだと、満足して厨房に向かうはずが―――。
「……来ない」
出荷の連絡はあったのに、品が来てなかった。
+
「……いやさぁ、出荷ルートに魔獣が湧いちゃったんだよ」
頬をかきながら、ハンター達に説明を行うのは名をイオと名乗る少年だ、どうやら今回も街からのパシリを承ったらしい。
「早い話が、林檎を持って街を出ようとすると襲われるんだ、でも持たなかったらそれはそれで近寄って来ないから討伐してからの出荷が出来ない」
厳重に梱包して運べばいいのでは、とハンター達が問う。匂いと視覚どちらで判別してるかは分からないが、包んでしまえばなんとかなるだろう。
「そうしようとしたんだけど、荷の数に対して足りるだけの梱包材が手配出来なかったんだ。
順番に輸送してたら暴動が起きるからさー…やっぱ魔獣退治しかないよなって」
試しにシートで完全に包んだ荷車を走らせてみたが、魔獣が向かってきたので慌てて引き返したらしい。
もはや五感関係なく、察知方法は第六感かその類じゃないのかというのが輸送業者の話だ。
「先生たちにお願いしたいのは妖鳥の討伐、数えた範囲では12匹。魔導トラックは手配出来なかったから、馬と荷車を1セット貸し出す事になるかな」
間違えてはいけないのは、成功条件はあくまで妖鳥の掃討。輸送の達成ではないので妖鳥を凌いで突っ切っても依頼成功にはならない。
「え? 先生たち林檎に興味あるのか?
……そうだなぁ、荷が無事だったら林檎酒か、アップルパイか、林檎の現物のどれかをつけるよ。お土産って事でどうだろ」
解説
+概要
妖鳥と林檎の取り合い、もとい、妖鳥の掃討。
荷車と馬を1セット貸出、御者席に二人、荷台には一人乗車可能。
いずれも狭いので派手なアクションは降りないと不可。
大型ユニットフラグはないので魔導トラックの持ち込みは不可、バイク・馬の持ち込みは可能。
三人ほど乗り物から余りますが、成功条件が妖鳥の討伐なので徒歩でゆっくり移動したところで普通に襲われるので問題ありません。
バイクの二人乗りとか馬に乗っての散歩とかロマンぶちかましたい人は好きにどうぞ、つまみ食いは依頼成功するまで不可。
+敵:妖鳥の群れ(12体)
体長160cmほどのピンクの鳥。
林檎が好き、林檎を狙う。
小さすぎる子は爪で捕まえて高空から落とす、それ以外だと突っついたり羽ばたきで撹乱したり体当たりしたりする。
飛び武器には乏しい、だが同時に飛び武器に対する回避力も高い。
隙があれば林檎を突っついたり奪ったりつまみ食いしたりする、つまみ食いされる度に成功度がちょっとずつ減っていきます。
+ボーナス
つまみ食い防衛度によります、PCからのつまみ食い防衛も含む。
尚、お土産は別にOPで挙げたもの以外でも可、凝ったものは要相談。
妖鳥と林檎の取り合い、もとい、妖鳥の掃討。
荷車と馬を1セット貸出、御者席に二人、荷台には一人乗車可能。
いずれも狭いので派手なアクションは降りないと不可。
大型ユニットフラグはないので魔導トラックの持ち込みは不可、バイク・馬の持ち込みは可能。
三人ほど乗り物から余りますが、成功条件が妖鳥の討伐なので徒歩でゆっくり移動したところで普通に襲われるので問題ありません。
バイクの二人乗りとか馬に乗っての散歩とかロマンぶちかましたい人は好きにどうぞ、つまみ食いは依頼成功するまで不可。
+敵:妖鳥の群れ(12体)
体長160cmほどのピンクの鳥。
林檎が好き、林檎を狙う。
小さすぎる子は爪で捕まえて高空から落とす、それ以外だと突っついたり羽ばたきで撹乱したり体当たりしたりする。
飛び武器には乏しい、だが同時に飛び武器に対する回避力も高い。
隙があれば林檎を突っついたり奪ったりつまみ食いしたりする、つまみ食いされる度に成功度がちょっとずつ減っていきます。
+ボーナス
つまみ食い防衛度によります、PCからのつまみ食い防衛も含む。
尚、お土産は別にOPで挙げたもの以外でも可、凝ったものは要相談。
マスターより
どうも、月刊音無です、前月は休刊してました。
頭空っぽにして頭空っぽで参加出来るシナリオを作ったらこんなのになりました。
普通に討伐しに行っても逃げられる&効率が悪いので餌を担いで妖鳥討伐です。
終わった後にちょっとだけお土産の描写を入れます。
生でもらって帰るなり、アップルパイにしてもらうなり、お酒に換えてもらうなり。出来そうな範囲で応えます。
頭空っぽにして頭空っぽで参加出来るシナリオを作ったらこんなのになりました。
普通に討伐しに行っても逃げられる&効率が悪いので餌を担いで妖鳥討伐です。
終わった後にちょっとだけお土産の描写を入れます。
生でもらって帰るなり、アップルパイにしてもらうなり、お酒に換えてもらうなり。出来そうな範囲で応えます。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/11/26 02:08
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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美味しい実りの為に。 浅黄 小夜(ka3062) 人間(リアルブルー)|16才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2016/11/13 00:03:53 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/11/08 22:05:59 |