ゲスト
(ka0000)
【猫譚】メイドのお仕事「羊狩り~救出~」
マスター:御影堂

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/11/14 12:00
- リプレイ完成予定
- 2016/11/23 12:00
オープニング
●
「兵は拙速を尊ぶ……ですか」
フィオ・ドランドは、戦場を馬で駆けながら歯噛みしていた。喧騒の間を抜け、複数の部隊とともに大きく左舷から回り込む。彼女たちの役割は、奇襲――敵左翼を叩くというものだ。
その途中、フィオはとある違和感を覚えた。速度を緩め、違和感の原因を探る。戦場において、勘所を信じたほうがよい場面がいくつか存在する。フィオは、今がその時と考えていた。
フィオは、とある貴族に仕えるメイド長である。かつては傭兵であり、現在はメイド長の職に暇をもらって名声を得る機会を淡々と狙っている。今回の戦線参加も、こうした功績づくりの一環である。
屋敷にチリひとつ残さないメイドとしての矜持、傭兵として培った経験が、警鐘を鳴らしていた。
におい――そうにおいだ。
獣臭さが左翼の分厚い場所とは別に、もう一つあるのだ。おそらく別の部隊でも気づいた者はいるはずだ。左翼の喧騒にまぎれても、功績は薄まるのは必死。
ここは、一か八か。
フィオはすかさず大隊長へ報告を済ます。大隊長も違和感に気づいていたのか、判断は早かった。フィオを中心に二、三の部隊を別働隊として送ることにした。鼻の利く者を先頭に、においの出処を探る。
茂みの深い場所に、そいつらはいた。二足歩行をする羊の兵隊――いうまでもなくベリアル配下の歪虚である。近接戦闘を行うと思しき装備の者、弓を持つものやワンドをもつものもいた。
数は多く見積もっても20体前後――今いる部隊でも、対処はできるだろう。問題は奴らが何をしているか、である。
茂みを剣や槍で払い除け、深い草むらに広がるようにして駆け回っている。リーダー格と思しき、やや体格の大きな歪虚ががなるような声を上げていた。何かを探しているのかと思った時、
「……ユグディラ」
誰かがぽつりと告げた。急いでフィオも双眼鏡を覗く。茂みの間を歪虚から逃れるように、複数の猫が走っていた。フィオはユグディラを直接見たことはなかったが、知っているものは口々にユグディラだと告げていた。
つまり、あの歪虚はユグディラを追って別れた部隊ということだ。その歪虚を叩くべく、別れたのがフィオ達である。ならば、やることは一つだ。
「ここで奴らを叩き、ユグディラを救い出します。本隊と合流あるいは報告される前に、一気に叩き潰しましょう」
兵は拙速を尊ぶ。
フィオはその言葉を再度、呟いた。ライフルのスコープ越しに、ユグディラの姿を捉える。疲労の色が見て取れる。
「さぁ、今助けますよ」
「兵は拙速を尊ぶ……ですか」
フィオ・ドランドは、戦場を馬で駆けながら歯噛みしていた。喧騒の間を抜け、複数の部隊とともに大きく左舷から回り込む。彼女たちの役割は、奇襲――敵左翼を叩くというものだ。
その途中、フィオはとある違和感を覚えた。速度を緩め、違和感の原因を探る。戦場において、勘所を信じたほうがよい場面がいくつか存在する。フィオは、今がその時と考えていた。
フィオは、とある貴族に仕えるメイド長である。かつては傭兵であり、現在はメイド長の職に暇をもらって名声を得る機会を淡々と狙っている。今回の戦線参加も、こうした功績づくりの一環である。
屋敷にチリひとつ残さないメイドとしての矜持、傭兵として培った経験が、警鐘を鳴らしていた。
におい――そうにおいだ。
獣臭さが左翼の分厚い場所とは別に、もう一つあるのだ。おそらく別の部隊でも気づいた者はいるはずだ。左翼の喧騒にまぎれても、功績は薄まるのは必死。
ここは、一か八か。
フィオはすかさず大隊長へ報告を済ます。大隊長も違和感に気づいていたのか、判断は早かった。フィオを中心に二、三の部隊を別働隊として送ることにした。鼻の利く者を先頭に、においの出処を探る。
茂みの深い場所に、そいつらはいた。二足歩行をする羊の兵隊――いうまでもなくベリアル配下の歪虚である。近接戦闘を行うと思しき装備の者、弓を持つものやワンドをもつものもいた。
数は多く見積もっても20体前後――今いる部隊でも、対処はできるだろう。問題は奴らが何をしているか、である。
茂みを剣や槍で払い除け、深い草むらに広がるようにして駆け回っている。リーダー格と思しき、やや体格の大きな歪虚ががなるような声を上げていた。何かを探しているのかと思った時、
「……ユグディラ」
誰かがぽつりと告げた。急いでフィオも双眼鏡を覗く。茂みの間を歪虚から逃れるように、複数の猫が走っていた。フィオはユグディラを直接見たことはなかったが、知っているものは口々にユグディラだと告げていた。
つまり、あの歪虚はユグディラを追って別れた部隊ということだ。その歪虚を叩くべく、別れたのがフィオ達である。ならば、やることは一つだ。
「ここで奴らを叩き、ユグディラを救い出します。本隊と合流あるいは報告される前に、一気に叩き潰しましょう」
兵は拙速を尊ぶ。
フィオはその言葉を再度、呟いた。ライフルのスコープ越しに、ユグディラの姿を捉える。疲労の色が見て取れる。
「さぁ、今助けますよ」
解説
●目的
10R以内に歪虚を殲滅する。
10R以上経過するか、逃走者が出た場合は失敗となる。
●歪虚
二足歩行型の羊。体長は2m程度。
1)剣や槍を持った近距離タイプ
2)弓を持った遠距離物理タイプ(推定射程30)
3)魔法を用いるタイプ(推定射程10)
フィオの見立てでは、それなりの練度を持つという。
全体で指揮官と思しき個体が3~4体程含まれる。
やや身体が大きく、角も大きいことが特徴。
●戦場
深い茂みの場所。
草の長さは80cm程度。
開けているが、見通しは上記の草の影響でよくはない。
●ユグディラ
無事に合流できた場合、助けてくれます。
10R以内に歪虚を殲滅する。
10R以上経過するか、逃走者が出た場合は失敗となる。
●歪虚
二足歩行型の羊。体長は2m程度。
1)剣や槍を持った近距離タイプ
2)弓を持った遠距離物理タイプ(推定射程30)
3)魔法を用いるタイプ(推定射程10)
フィオの見立てでは、それなりの練度を持つという。
全体で指揮官と思しき個体が3~4体程含まれる。
やや身体が大きく、角も大きいことが特徴。
●戦場
深い茂みの場所。
草の長さは80cm程度。
開けているが、見通しは上記の草の影響でよくはない。
●ユグディラ
無事に合流できた場合、助けてくれます。
マスターより
こんんちは、御影堂です。
今回は別働隊との戦闘になります。
時間制限ありの殲滅戦のため、そのあたりに要工夫です。
フィオたちも斥候を兼ねた別働隊のため、ユニットは不可となっています。ご了承ください。
戦闘後は、ユグディラを適切な場所に届ける・報告する形となります。
今回は別働隊との戦闘になります。
時間制限ありの殲滅戦のため、そのあたりに要工夫です。
フィオたちも斥候を兼ねた別働隊のため、ユニットは不可となっています。ご了承ください。
戦闘後は、ユグディラを適切な場所に届ける・報告する形となります。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/11/22 19:39
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
そうだんてーぶる アルス・テオ・ルシフィール(ka6245) エルフ|10才|女性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2016/11/14 11:54:37 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/11/10 07:46:04 |