ゲスト
(ka0000)
【郷祭】石に願いを
マスター:樹シロカ

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
魔術師協会広報室- 難易度
- やや易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在10人 / 4~10人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/11/17 12:00
- リプレイ完成予定
- 2016/12/01 12:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●すてきな発見
ジェオルジ領内にバチャーレという小さな村がある。
「手をつなぐ」という意味を持つ村は、「その昔大地が穢れ、住民は皆死に絶えた」などという不吉な言い伝えにより廃村となっていた。
ジェオルジの若き領主、セスト・ジェオルジ(kz0034)はこの地でサルヴァトーレ・ロッソの移民を受け入れるべくハンターたちに調査を依頼。結果、”穢れ”の原因が近くの間欠泉から噴き出るガスであることが分かった。
原因が分かれば、対処もできる。
問題がすべて解決したわけではないが、村はロッソの移民たちにとって今や第二の故郷となりつつあった。
「やあ、こんにちは。今日はどうしました?」
バチャーレ村のそばを流れるキアーラ川のほとりで、サイモン・小川は見知った男に手を振った。
「村長さん、今日も見回りですか? お疲れ様です」
感じのいい笑顔を見せるのは、近くのシニストラ村の村長の息子、アンジェロである。
バチャーレ村が近隣の村に受け入れられるよう、なにかと手助けしてくれる頼もしい青年だ。
サイモンは苦笑いを浮かべる。
「村長さんかあ……どうも慣れないですね」
サイモンは移民団のリーダーであり、今はバチャーレ村の実質的な村長だ。
リアルブルー出身だが、開拓魂を持った人物で、このクリムゾンウェストに骨をうずめる覚悟を決めている。
「でも代表がいないと困りますからね」
そう言いながら、アンジェロの視線は何かを探すように動いていた。
サイモンがそれに気づいて世間話のつもりで尋ねる。
「なにかお探しですか?」
「え? ええ……まあ……」
アンジェロは顔を赤らめながら頭を掻いた。
川向うは柔らかな草が揺れているが、川のこちら側は温泉の影響であまり植物が生えない。河原には大小さまざまな石が転がっているばかりだ。
「あっ……!」
突然、アンジェロがサイモンの少し後ろに駆け出して屈みこむ。
「あった!!」
「何がですか?」
興味津津で覗き込むと、アンジェロは小さな丸い石を手のひらに乗せて見せてくれた。
「キアーラ石です。いい色だ!」
半透明の薄紅色をした、親指の爪ほどの大きさの石だ。温かみのある色あいで、なんともいえない優しい光をたたえている。
「珍しいものなのですか?」
「ええ。宝石とまではいきませんが、それなりに。問題は大きさと色合いなんです」
アンジェロが言うには、いろんな色合いの石があり、ふたつとして同じ色はないといわれているらしい。
また柔らかく加工に向かないためカットは困難で、あまり大きなものは見つからず、おおむね見つかったそのままの形で使われるのだという。
「そうなんですか……」
温和で人当たりの良いサイモンだが、抜け目ない性格だ。心なしか、眼鏡の奥で目が光ったようだ。
アンジェロはそんなことには気づかなかったが、嬉しそうに続ける。
「実は婚約者にプレゼントしようと思って……」
「おや、それは素敵ですね」
「この石は好みの色や大きさを見つけるのが大変なので、自分で探したものを贈ると、相手が幸せになれるといわれているんです。いいものが見つかってよかったですよ」
サイモンがそれはそれはいい笑顔で頷いていた。
●燃えろ商魂
「というわけで。チャンスだ、諸君」
バチャーレ村に戻ったサイモンは、仲間を集めて言った。
「幸い、今は郷祭の真っ最中だ。土産品にこれほど最適なものはない。領主にお願いして、商機につなげよう!」
ロッソ以来の仲間は、どんどん逞しくなっていくサイモンに、畏怖のような感情を抱くのだった。
●すてきな発見
ジェオルジ領内にバチャーレという小さな村がある。
「手をつなぐ」という意味を持つ村は、「その昔大地が穢れ、住民は皆死に絶えた」などという不吉な言い伝えにより廃村となっていた。
ジェオルジの若き領主、セスト・ジェオルジ(kz0034)はこの地でサルヴァトーレ・ロッソの移民を受け入れるべくハンターたちに調査を依頼。結果、”穢れ”の原因が近くの間欠泉から噴き出るガスであることが分かった。
原因が分かれば、対処もできる。
問題がすべて解決したわけではないが、村はロッソの移民たちにとって今や第二の故郷となりつつあった。
「やあ、こんにちは。今日はどうしました?」
バチャーレ村のそばを流れるキアーラ川のほとりで、サイモン・小川は見知った男に手を振った。
「村長さん、今日も見回りですか? お疲れ様です」
感じのいい笑顔を見せるのは、近くのシニストラ村の村長の息子、アンジェロである。
バチャーレ村が近隣の村に受け入れられるよう、なにかと手助けしてくれる頼もしい青年だ。
サイモンは苦笑いを浮かべる。
「村長さんかあ……どうも慣れないですね」
サイモンは移民団のリーダーであり、今はバチャーレ村の実質的な村長だ。
リアルブルー出身だが、開拓魂を持った人物で、このクリムゾンウェストに骨をうずめる覚悟を決めている。
「でも代表がいないと困りますからね」
そう言いながら、アンジェロの視線は何かを探すように動いていた。
サイモンがそれに気づいて世間話のつもりで尋ねる。
「なにかお探しですか?」
「え? ええ……まあ……」
アンジェロは顔を赤らめながら頭を掻いた。
川向うは柔らかな草が揺れているが、川のこちら側は温泉の影響であまり植物が生えない。河原には大小さまざまな石が転がっているばかりだ。
「あっ……!」
突然、アンジェロがサイモンの少し後ろに駆け出して屈みこむ。
「あった!!」
「何がですか?」
興味津津で覗き込むと、アンジェロは小さな丸い石を手のひらに乗せて見せてくれた。
「キアーラ石です。いい色だ!」
半透明の薄紅色をした、親指の爪ほどの大きさの石だ。温かみのある色あいで、なんともいえない優しい光をたたえている。
「珍しいものなのですか?」
「ええ。宝石とまではいきませんが、それなりに。問題は大きさと色合いなんです」
アンジェロが言うには、いろんな色合いの石があり、ふたつとして同じ色はないといわれているらしい。
また柔らかく加工に向かないためカットは困難で、あまり大きなものは見つからず、おおむね見つかったそのままの形で使われるのだという。
「そうなんですか……」
温和で人当たりの良いサイモンだが、抜け目ない性格だ。心なしか、眼鏡の奥で目が光ったようだ。
アンジェロはそんなことには気づかなかったが、嬉しそうに続ける。
「実は婚約者にプレゼントしようと思って……」
「おや、それは素敵ですね」
「この石は好みの色や大きさを見つけるのが大変なので、自分で探したものを贈ると、相手が幸せになれるといわれているんです。いいものが見つかってよかったですよ」
サイモンがそれはそれはいい笑顔で頷いていた。
●燃えろ商魂
「というわけで。チャンスだ、諸君」
バチャーレ村に戻ったサイモンは、仲間を集めて言った。
「幸い、今は郷祭の真っ最中だ。土産品にこれほど最適なものはない。領主にお願いして、商機につなげよう!」
ロッソ以来の仲間は、どんどん逞しくなっていくサイモンに、畏怖のような感情を抱くのだった。
解説
●依頼内容
キアーラ川のほとりで「キアーラ石」を拾い、加工して郷祭の屋台で売ります。
領主は屋台を許可しましたが、その際にいくつかの制限を設けました。
・たくさん採りすぎないこと
・大きさはおおむね直径1センチ以下に限る
・バチャーレ村の特産品としてアピールしないこと
これは「大切な人に贈る」という習慣があるので、採りつくすことは控えてほしいためです。
また他の村からバチャーレ村が嫌われないようにとの配慮もあります。
そのため、販売はハンターに代行していただくことになりました。
●キアーラ石について
色は半透明の各色。真っ赤や真っ黒などはありません。パステルカラーの範囲ならほぼ何色でも見つかります。
ジェオルジの一地方ではよく知られた石です。
本来の使い方は「自分で探して贈る」です。
価値は貴石ていどで、大した加工もできないので、都会ではアクセサリーとしては全く受けません。
少なくともヴァリオスの貴婦人が、指輪やネックレスにして喜ぶような価値はありません。
●プレイングについて
OPと上記の条件から、どんな石を集め、どんな売り方をするか考えてください。
必要な材料はバチャーレ村が用意します。また、作成はバチャーレ村の住民たちががんばります。
同行者同士で連携していただいてもかまいません。
販売は郷祭で屋台を出すことになります。
売れゆきが好調な場合は、ハンターに多少のボーナスが支払われるかもしれません。
(※MS判断。素材が高価・特殊な場合は、経費も考慮され、手残りは減ります。商売はシビアです)
また、石の名前がいまいちだなと思われた場合は、素敵な名前を提案してください。お待ちしております。
他、確認事項がありましたら、質問卓をご用意ください。都合上セストがお答えします。
出発の24時間前までを確認期限とします、ご了承ください。
キアーラ川のほとりで「キアーラ石」を拾い、加工して郷祭の屋台で売ります。
領主は屋台を許可しましたが、その際にいくつかの制限を設けました。
・たくさん採りすぎないこと
・大きさはおおむね直径1センチ以下に限る
・バチャーレ村の特産品としてアピールしないこと
これは「大切な人に贈る」という習慣があるので、採りつくすことは控えてほしいためです。
また他の村からバチャーレ村が嫌われないようにとの配慮もあります。
そのため、販売はハンターに代行していただくことになりました。
●キアーラ石について
色は半透明の各色。真っ赤や真っ黒などはありません。パステルカラーの範囲ならほぼ何色でも見つかります。
ジェオルジの一地方ではよく知られた石です。
本来の使い方は「自分で探して贈る」です。
価値は貴石ていどで、大した加工もできないので、都会ではアクセサリーとしては全く受けません。
少なくともヴァリオスの貴婦人が、指輪やネックレスにして喜ぶような価値はありません。
●プレイングについて
OPと上記の条件から、どんな石を集め、どんな売り方をするか考えてください。
必要な材料はバチャーレ村が用意します。また、作成はバチャーレ村の住民たちががんばります。
同行者同士で連携していただいてもかまいません。
販売は郷祭で屋台を出すことになります。
売れゆきが好調な場合は、ハンターに多少のボーナスが支払われるかもしれません。
(※MS判断。素材が高価・特殊な場合は、経費も考慮され、手残りは減ります。商売はシビアです)
また、石の名前がいまいちだなと思われた場合は、素敵な名前を提案してください。お待ちしております。
他、確認事項がありましたら、質問卓をご用意ください。都合上セストがお答えします。
出発の24時間前までを確認期限とします、ご了承ください。
マスターより
ご無沙汰しております。あるいは、はじめまして。樹シロカです。
郷祭を機に久々のシナリオリリースとなりました。
バチャーレ村の経緯については『バチャーレ村開拓記・序』『【春郷祭】バチャーレ村広報記』にありますが、お読みいただかなくても今回のOPの内容だけおさえていただければ、問題なくご参加いただけるかと思います。
石を探す際にお声かけいただければ、サイモンとアンジェロは顔を出します。
セストや姉のルイーザは屋台をのぞきに来るかもしれません。
いずれもお呼びがなければ(字数制限のため)登場はなるべく控えます。
ご参加、お待ちしております!
郷祭を機に久々のシナリオリリースとなりました。
バチャーレ村の経緯については『バチャーレ村開拓記・序』『【春郷祭】バチャーレ村広報記』にありますが、お読みいただかなくても今回のOPの内容だけおさえていただければ、問題なくご参加いただけるかと思います。
石を探す際にお声かけいただければ、サイモンとアンジェロは顔を出します。
セストや姉のルイーザは屋台をのぞきに来るかもしれません。
いずれもお呼びがなければ(字数制限のため)登場はなるべく控えます。
ご参加、お待ちしております!
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/12/02 01:49
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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バチャーレ村相談室 天王寺茜(ka4080) 人間(リアルブルー)|18才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2016/11/15 23:46:24 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/11/14 11:42:40 |