ゲスト
(ka0000)
魔術師の弟子のキノコ狩り
マスター:狐野径

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/11/22 09:00
- リプレイ完成予定
- 2016/12/01 09:00
オープニング
●キノコ探し
グラズヘイム王国の中央より北東寄りの小さな町。
近くに羊歪虚が出たとか、ユグディラが誘拐されたとかいろいろ話は聞くが、とりあえず平和である。
魔術師の弟子であるけど、日々は子供らしく遊んでいる姿しか見受けられない感じがある女の子ルゥルは籠と弁当を用意していた。
ペットのパルムのポルムとフェレットのフレオも出かける準備に巻き込まれる。ポルムはキノコのきぐるみを着せられ、フレオはキノコの柄のハーネスをつけられる。ルゥルは幅の広いヘアバンドにキノコのブローチを付け、ローブにもキノコのぬいぐるみのブローチをつける。
「キノコーはおいしいーの、生のまま食べるとぉ、毒ですぅぅ」
作詞作曲歌ルゥル。
「行くですよ」
ペットたちを所定の位置に載せ、ルゥルが籠を持って出かける。
出かけるのは町の外にある林。町の北の方は林が多く、道によって林が区切られている状況である。薬草園の横を通りつつその先にある林に向かった。
「ここには猫さんが2匹か3匹いるそうです。ユグジラだっていう噂があるですが、そんなはずないです」
ペットに話しかけて通り過ぎる。ルゥルは時々発音が悪いことがある。ユグジラとは発音が悪いユグディラである。
林に入る。ずんずん入る。以前、ゴブリンが巣くったこともあるが、ハンターのおかげで被害がなくなった林だ。
時々立ち止まって、土の状況を見る。
パルムのポルムはルゥルから下りて、一緒に見て回っている。木の実を見つけてルゥルにアピールしている。
「木の実も拾うですか? キノコを採取してからゆっくりしましょう」
「きゅ」
ポルムは了解したと手をあげる。ルゥルはポルムが拾ったものに関しては籠に入れる。
ルゥルたちはとことこ進む。土の状況から「この辺りですね」とつぶやくと枯れ葉など積み重なっている物をめくる。
「ありました! なかなかの豊作です」
ルゥルは鼻歌交じりにキノコを採取していく。
「これは毒キノコです」
触らずそのままにする。
「あ、ありましたっ! これは、素敵なキノコです」
ルゥルは採取する。ポルムは喜びの踊りをして、その先にあるルゥルが取ったのと同じキノコを見つける。
ルゥルの肩の上に乗っているフレオはスンカスンカと何か空気を嗅いでいる。
「しゃーーーー」
突然フレオが威嚇をする。耳元なためにルゥルは驚く。
「何ですか、何ですか!」
採取をやめ、ルゥルは周囲を見る。杖の代わりに採りたてキノコを構える。
「……キ、キノコが動いているですぅうううう」
「きゅうーーーー」
たぶん、ポルムの言葉は「ぼくはなんなのぉ!」かもしれないが、そんなことをルゥルは考えている余裕はなかった。
目の前にいる動くキノコはパルムみたいに愛らしさはこれっぽちもなく、もそもそと動き近寄ってくる。
傘の部分を縮めたのを見た瞬間、ルゥルは息を止め、籠にフレオを突っ込んだ。
ポルムをつかもうとしたとき、別のキノコポイなにかが突進してきたのだった。
「っぐぐぐぐぐぐ」
「ククククク」
呼吸を止めているルゥルは籠の中でのたうち回るフレオを抑えつつ、転がるように逃げるしかできなかった。
「きゅーきゅきゅきゅきゅきゅきゅ」
背後でポルムの笑い声と悲鳴が遠くなるのを聞きながら涙をこぼしていた。
「みぎゃあああああああああああああああああああああああああああああ」
存分に離れたところで、息をする。
助けに行きたいが、行くには危険だ。
手で押さえているフレオはルゥルの手をかじって何かを我慢しているようだ。
「みぎゃああ、フレオ……みぎゃあああああああああああああああああ」
ルゥルは泣きながら町に戻る。
ハンターズソサエティの支部に依頼を出しに行くのが筋だが、隣町までは馬がないと時間がかかる。
「リシャーリュしゃんですうう」
城壁のところに領主の息子リシャール・べリンガーがいるはずだと思い出して走り出したのだった。
建物につくと、泣顔ルゥルに詰めている兵士が異変を察する。すぐにリシャールを呼んでくれる。
「どうしたんで……」
「リシャールしゃん! ポルムを助けてくださいですう! ルゥル、助けられなかったんです、みぎゃーーーーー」
リシャールはルゥルから話を聞き、兵にも指示を出す。
十中八九雑魔であり、倒そうと思えば倒せる可能性は高い。ただ、フレオの状況を聞くと、ハンターに頼まないと負傷者が倍増および、倒せる確実性が薄れる。
「ルゥルさん、ハンターを呼んできます。だから、しっかり待っていてくださいね」
「みぎゃああ、リシャールさん、ありがとう」
リシャールは悩んだ末、ルゥルに弟妹にするように肩を抱いて優しく頭と背中を撫でた。最初は身を固くしていたが、安心したのかふにゃとルゥルがなる。
「行ってきますね」
ルゥルは涙を拭いてうなずいた。
●坊ちゃん依頼を出す
そんなこんなで愛馬のゴースロンのポチにまたがり、リシャールは隣町に走った。ハンターズソサエティの支部に入ると依頼を出す。
「近くの林に雑魔が出たと思います」
「……すごく伝聞だね」
顔見知りの職員ロビン・ドルトスがメガネの中心を押し上げた。
リシャールはルゥルの状況を語る。ポルムがその場に置き去りになってしまっている。
「つまり、ルゥルちゃんのキノコ狩りポイントに雑魔出て、ポルムちゃんを置いて逃げるしかなかった」
「そうです。ルゥルさんだったら抵抗できる可能性あっても、それは可能性でしかありません。ポルムさんをすぐに救出できればいいと思いますが」
「夜になっちゃいますし、早く……」
現場まで馬車を使うと2時間以上かかる。リシャールはゴースロンで走ってきて今である。
「直行しても日が落ちる危険性はあります」
「……灯用意、と」
ロビンは依頼書に記入する。
「なければランタンやたいまつならどうにかなります」
「……わかりました、それも書いておきます」
小さな町の外れにある林に出た雑魔退治およびパルム捜索依頼が出たのだった。
グラズヘイム王国の中央より北東寄りの小さな町。
近くに羊歪虚が出たとか、ユグディラが誘拐されたとかいろいろ話は聞くが、とりあえず平和である。
魔術師の弟子であるけど、日々は子供らしく遊んでいる姿しか見受けられない感じがある女の子ルゥルは籠と弁当を用意していた。
ペットのパルムのポルムとフェレットのフレオも出かける準備に巻き込まれる。ポルムはキノコのきぐるみを着せられ、フレオはキノコの柄のハーネスをつけられる。ルゥルは幅の広いヘアバンドにキノコのブローチを付け、ローブにもキノコのぬいぐるみのブローチをつける。
「キノコーはおいしいーの、生のまま食べるとぉ、毒ですぅぅ」
作詞作曲歌ルゥル。
「行くですよ」
ペットたちを所定の位置に載せ、ルゥルが籠を持って出かける。
出かけるのは町の外にある林。町の北の方は林が多く、道によって林が区切られている状況である。薬草園の横を通りつつその先にある林に向かった。
「ここには猫さんが2匹か3匹いるそうです。ユグジラだっていう噂があるですが、そんなはずないです」
ペットに話しかけて通り過ぎる。ルゥルは時々発音が悪いことがある。ユグジラとは発音が悪いユグディラである。
林に入る。ずんずん入る。以前、ゴブリンが巣くったこともあるが、ハンターのおかげで被害がなくなった林だ。
時々立ち止まって、土の状況を見る。
パルムのポルムはルゥルから下りて、一緒に見て回っている。木の実を見つけてルゥルにアピールしている。
「木の実も拾うですか? キノコを採取してからゆっくりしましょう」
「きゅ」
ポルムは了解したと手をあげる。ルゥルはポルムが拾ったものに関しては籠に入れる。
ルゥルたちはとことこ進む。土の状況から「この辺りですね」とつぶやくと枯れ葉など積み重なっている物をめくる。
「ありました! なかなかの豊作です」
ルゥルは鼻歌交じりにキノコを採取していく。
「これは毒キノコです」
触らずそのままにする。
「あ、ありましたっ! これは、素敵なキノコです」
ルゥルは採取する。ポルムは喜びの踊りをして、その先にあるルゥルが取ったのと同じキノコを見つける。
ルゥルの肩の上に乗っているフレオはスンカスンカと何か空気を嗅いでいる。
「しゃーーーー」
突然フレオが威嚇をする。耳元なためにルゥルは驚く。
「何ですか、何ですか!」
採取をやめ、ルゥルは周囲を見る。杖の代わりに採りたてキノコを構える。
「……キ、キノコが動いているですぅうううう」
「きゅうーーーー」
たぶん、ポルムの言葉は「ぼくはなんなのぉ!」かもしれないが、そんなことをルゥルは考えている余裕はなかった。
目の前にいる動くキノコはパルムみたいに愛らしさはこれっぽちもなく、もそもそと動き近寄ってくる。
傘の部分を縮めたのを見た瞬間、ルゥルは息を止め、籠にフレオを突っ込んだ。
ポルムをつかもうとしたとき、別のキノコポイなにかが突進してきたのだった。
「っぐぐぐぐぐぐ」
「ククククク」
呼吸を止めているルゥルは籠の中でのたうち回るフレオを抑えつつ、転がるように逃げるしかできなかった。
「きゅーきゅきゅきゅきゅきゅきゅ」
背後でポルムの笑い声と悲鳴が遠くなるのを聞きながら涙をこぼしていた。
「みぎゃあああああああああああああああああああああああああああああ」
存分に離れたところで、息をする。
助けに行きたいが、行くには危険だ。
手で押さえているフレオはルゥルの手をかじって何かを我慢しているようだ。
「みぎゃああ、フレオ……みぎゃあああああああああああああああああ」
ルゥルは泣きながら町に戻る。
ハンターズソサエティの支部に依頼を出しに行くのが筋だが、隣町までは馬がないと時間がかかる。
「リシャーリュしゃんですうう」
城壁のところに領主の息子リシャール・べリンガーがいるはずだと思い出して走り出したのだった。
建物につくと、泣顔ルゥルに詰めている兵士が異変を察する。すぐにリシャールを呼んでくれる。
「どうしたんで……」
「リシャールしゃん! ポルムを助けてくださいですう! ルゥル、助けられなかったんです、みぎゃーーーーー」
リシャールはルゥルから話を聞き、兵にも指示を出す。
十中八九雑魔であり、倒そうと思えば倒せる可能性は高い。ただ、フレオの状況を聞くと、ハンターに頼まないと負傷者が倍増および、倒せる確実性が薄れる。
「ルゥルさん、ハンターを呼んできます。だから、しっかり待っていてくださいね」
「みぎゃああ、リシャールさん、ありがとう」
リシャールは悩んだ末、ルゥルに弟妹にするように肩を抱いて優しく頭と背中を撫でた。最初は身を固くしていたが、安心したのかふにゃとルゥルがなる。
「行ってきますね」
ルゥルは涙を拭いてうなずいた。
●坊ちゃん依頼を出す
そんなこんなで愛馬のゴースロンのポチにまたがり、リシャールは隣町に走った。ハンターズソサエティの支部に入ると依頼を出す。
「近くの林に雑魔が出たと思います」
「……すごく伝聞だね」
顔見知りの職員ロビン・ドルトスがメガネの中心を押し上げた。
リシャールはルゥルの状況を語る。ポルムがその場に置き去りになってしまっている。
「つまり、ルゥルちゃんのキノコ狩りポイントに雑魔出て、ポルムちゃんを置いて逃げるしかなかった」
「そうです。ルゥルさんだったら抵抗できる可能性あっても、それは可能性でしかありません。ポルムさんをすぐに救出できればいいと思いますが」
「夜になっちゃいますし、早く……」
現場まで馬車を使うと2時間以上かかる。リシャールはゴースロンで走ってきて今である。
「直行しても日が落ちる危険性はあります」
「……灯用意、と」
ロビンは依頼書に記入する。
「なければランタンやたいまつならどうにかなります」
「……わかりました、それも書いておきます」
小さな町の外れにある林に出た雑魔退治およびパルム捜索依頼が出たのだった。
解説
雑魔退治
ペット(パルム)の保護
●敵勢力(PL情報)
・エノキ様雑魔×1 サイズ1。群生している感じだが、まとまって動くため一体。特徴、うねうねと多数攻撃できる。
・松茸様雑魔×1 サイズ1。大変香りがいい。
・ベニテングダケ様雑魔×1 サイズ0。特徴、動きが素早い。
●捜索されるパルム
名前はポルム、特徴は特になく一般的なパルムの幼生。ルゥルの第一ペットであり、お友達。推定オスで感情豊かで常識人ぽい。
●林の状況
街道に沿ってある林で町の人も自由に入れる。一応道はある。現在、街道にはリシャールの指示により兵が警戒中。
洞窟があるが、そこは頑丈にふさがれている上、木も伐採され、目立つようになっている(去年、ゴブリンが立て続けに住み着いたための対処)。
その先の、道から少し外れたところにルゥルのキノコ捜索ポイントがあり、雑魔に襲われたところでもある。周囲は木が二メートルおきくらいに生えている。下草は冬なため枯れている。
なお、ソサエティから馬で直行した場合でも1時間後には太陽は落ちる時間帯である。
天候は過ごしやすい気温と湿度、風はそよそよ。
●NPC
・ルゥル 魔術師の弟子で一応魔法が使えるエルフっぽい女の子。ペットはパルムのポルムとフェレットのフレオである。
・リシャール・べリンガー この町を含む領地の主の跡取り息子。少しでも仕事の手伝いというか、やる気満々の14歳の舞刀士。愛馬はゴースロンのポチ。
ペット(パルム)の保護
●敵勢力(PL情報)
・エノキ様雑魔×1 サイズ1。群生している感じだが、まとまって動くため一体。特徴、うねうねと多数攻撃できる。
・松茸様雑魔×1 サイズ1。大変香りがいい。
・ベニテングダケ様雑魔×1 サイズ0。特徴、動きが素早い。
●捜索されるパルム
名前はポルム、特徴は特になく一般的なパルムの幼生。ルゥルの第一ペットであり、お友達。推定オスで感情豊かで常識人ぽい。
●林の状況
街道に沿ってある林で町の人も自由に入れる。一応道はある。現在、街道にはリシャールの指示により兵が警戒中。
洞窟があるが、そこは頑丈にふさがれている上、木も伐採され、目立つようになっている(去年、ゴブリンが立て続けに住み着いたための対処)。
その先の、道から少し外れたところにルゥルのキノコ捜索ポイントがあり、雑魔に襲われたところでもある。周囲は木が二メートルおきくらいに生えている。下草は冬なため枯れている。
なお、ソサエティから馬で直行した場合でも1時間後には太陽は落ちる時間帯である。
天候は過ごしやすい気温と湿度、風はそよそよ。
●NPC
・ルゥル 魔術師の弟子で一応魔法が使えるエルフっぽい女の子。ペットはパルムのポルムとフェレットのフレオである。
・リシャール・べリンガー この町を含む領地の主の跡取り息子。少しでも仕事の手伝いというか、やる気満々の14歳の舞刀士。愛馬はゴースロンのポチ。
マスターより
こんにちは、狐野径です。
ルゥルは実はキノコ好き……何ですがあまり話題になってきていませんでした。というか、キノコ話題って何だろうと思ったのもあります。
今回は二匹のペットの内パルムのほうを置いてくるしかなく、ルゥルは非常に落ち込んでいます。パルムのポルムとの付き合いは、ルゥル登場時からいます。
皆様、救援よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
ルゥルは実はキノコ好き……何ですがあまり話題になってきていませんでした。というか、キノコ話題って何だろうと思ったのもあります。
今回は二匹のペットの内パルムのほうを置いてくるしかなく、ルゥルは非常に落ち込んでいます。パルムのポルムとの付き合いは、ルゥル登場時からいます。
皆様、救援よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/11/27 21:13
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
相談卓 エルバッハ・リオン(ka2434) エルフ|12才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2016/11/20 18:43:48 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/11/20 10:07:12 |