ゲスト
(ka0000)
【アルカナ】 秩序・均衡・人の想い
マスター:桐咲鈴華

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
1,500
- 参加人数
- 現在7人 / 4~7人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/11/24 09:00
- リプレイ完成予定
- 2016/12/03 09:00
オープニング
※このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●
判決を言い渡した。有罪であると。
自分は罪を処断する存在であった。罪に対しては罰を与えてきた。
規律とは弱者を守るために存在し、秩序とは悪を裁く為に存在する。
それを信じ、自分はこの道を志した、その筈だった。
しかし蓋を開けてみればどうだ。眼前に引き渡されたのは、また弱者ばかりだった。
飢えの為に盗みをせざるを得なかった少年、自殺に追い込まれた家族の復讐の為に殺人を犯した少女、
本来、守られるべき弱者達が、法を犯したが為に自分の眼の前へと突き出されてくる。
自分はそれらを裁き続けた。法は多くの人々を守るが為のものであり、絶対の存在でなければ意味がない。
感情によって動くようなものは絶対ではないからだ。
そんな自分の前に最後に引き渡されたのは、自分の息子。
罪状は、不慮の事故による国家反逆罪。
自分の槌を持った手は、動くことはなかった……。
●
アルカナとの戦いは既に3度に渡り、うち3体のアルカナを完全討伐してきたハンター達。此度もまた、タロッキ族の代表者であるエフィーリア・タロッキ(kz0077)がハンター達を呼び集めていた。
「皆さん……今回もお集まりいただき、ありがとうございます。……新たに、『Justice』の居場所が判明しました……」
『アルカナ-The Justice』。天秤の形をした無機質な歪虚であり、ハンター達の精神に直接干渉してくる厄介な特殊能力を持っている。しかし、それ故に撃退する方法も、精神的干渉を跳ね除ける事に集約されており、それ以外の方法で彼奴に干渉することはできないとされている。
「彼、Justiceの事も手記に詳しく乗っていました。生前、裁判長であった彼は規律と法を重んじ、いかなる犯罪にも酌量することなく懲罰を下していたそうです。しかしその実、正義感に溢れていた彼は、法の穴をくぐって行われる犯罪は裁けず、逆に悲痛な境遇から来る犯罪を裁き続けていた事に、いつも苦悩していたとされています」
タロッキの英雄の残した手記。かつて『ファンタズマ』と呼ばれた、歪虚と戦った英雄たち。その境遇は様々であったとされ、歪虚との戦いが起こる前についていた職業や、その苦悩に至るまでもが事細かに記されていた。
「……そうして、彼が最後に裁いたのは、偶然場に居合わせたが為に要人の密会に遭遇してしまい、『国家反逆罪』を言い渡された、自身の息子だったとされています。その裁定を最後に彼は要職を降りた、と書いてあります……」
その悲痛なる苦悩は、エフィーリアの口から居合わせたハンター達へと語られる。手記に記された内容は、アルカナのかつての人の姿と、その時の苦悩。英雄はかつての自分たちの仲間を未来へと託す為、主観に基づきながらも英雄たちの情報を事細かに記しておいたとされている。
「……Justiceは、どこに出るかわからない神出鬼没の歪虚でしたが、今回、漸くその尻尾を掴めました。とある辺境の遺跡に出現するのではないか、と推測されます」
エフィーリアは地図を取り出し、ポイントを指摘する。辺境にある、巨大な広場のような外観をした遺跡はタロッキの集落から離れた位置にこそ存在するが、ルートが確立されている以上、訪れる事に支障はない。
「……今回も私は同行しますが、敵の性質上、どんなことが起こるかは分かりません。皆様にご負担をおかけすることになるかもしれませんが……どうか、お力をお貸し頂けないでしょうか」
●
周囲を外壁に囲われた広場の中、天秤は静かに傾く。
金色の天秤は鈍く光り輝き、白い剣と黒い剣をそれぞれの秤に乗せ、鎮座している。
『――法・秩序・規律。守るべきは規範。破るは悪。人の感情、此もまた悪』
そこから発される金属音は、人の声のような周波で響き渡る。意味を持つような空気の震動は、どこか独白めいた様子を印象づける。
『――悪は滅せよ、慈悲、酌量、不要也。手心、同情、感情が隙を産み、悪を生む、なれば』
その響きは、どこか。自分に言い聞かせているようにも感じられた。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●
判決を言い渡した。有罪であると。
自分は罪を処断する存在であった。罪に対しては罰を与えてきた。
規律とは弱者を守るために存在し、秩序とは悪を裁く為に存在する。
それを信じ、自分はこの道を志した、その筈だった。
しかし蓋を開けてみればどうだ。眼前に引き渡されたのは、また弱者ばかりだった。
飢えの為に盗みをせざるを得なかった少年、自殺に追い込まれた家族の復讐の為に殺人を犯した少女、
本来、守られるべき弱者達が、法を犯したが為に自分の眼の前へと突き出されてくる。
自分はそれらを裁き続けた。法は多くの人々を守るが為のものであり、絶対の存在でなければ意味がない。
感情によって動くようなものは絶対ではないからだ。
そんな自分の前に最後に引き渡されたのは、自分の息子。
罪状は、不慮の事故による国家反逆罪。
自分の槌を持った手は、動くことはなかった……。
●
アルカナとの戦いは既に3度に渡り、うち3体のアルカナを完全討伐してきたハンター達。此度もまた、タロッキ族の代表者であるエフィーリア・タロッキ(kz0077)がハンター達を呼び集めていた。
「皆さん……今回もお集まりいただき、ありがとうございます。……新たに、『Justice』の居場所が判明しました……」
『アルカナ-The Justice』。天秤の形をした無機質な歪虚であり、ハンター達の精神に直接干渉してくる厄介な特殊能力を持っている。しかし、それ故に撃退する方法も、精神的干渉を跳ね除ける事に集約されており、それ以外の方法で彼奴に干渉することはできないとされている。
「彼、Justiceの事も手記に詳しく乗っていました。生前、裁判長であった彼は規律と法を重んじ、いかなる犯罪にも酌量することなく懲罰を下していたそうです。しかしその実、正義感に溢れていた彼は、法の穴をくぐって行われる犯罪は裁けず、逆に悲痛な境遇から来る犯罪を裁き続けていた事に、いつも苦悩していたとされています」
タロッキの英雄の残した手記。かつて『ファンタズマ』と呼ばれた、歪虚と戦った英雄たち。その境遇は様々であったとされ、歪虚との戦いが起こる前についていた職業や、その苦悩に至るまでもが事細かに記されていた。
「……そうして、彼が最後に裁いたのは、偶然場に居合わせたが為に要人の密会に遭遇してしまい、『国家反逆罪』を言い渡された、自身の息子だったとされています。その裁定を最後に彼は要職を降りた、と書いてあります……」
その悲痛なる苦悩は、エフィーリアの口から居合わせたハンター達へと語られる。手記に記された内容は、アルカナのかつての人の姿と、その時の苦悩。英雄はかつての自分たちの仲間を未来へと託す為、主観に基づきながらも英雄たちの情報を事細かに記しておいたとされている。
「……Justiceは、どこに出るかわからない神出鬼没の歪虚でしたが、今回、漸くその尻尾を掴めました。とある辺境の遺跡に出現するのではないか、と推測されます」
エフィーリアは地図を取り出し、ポイントを指摘する。辺境にある、巨大な広場のような外観をした遺跡はタロッキの集落から離れた位置にこそ存在するが、ルートが確立されている以上、訪れる事に支障はない。
「……今回も私は同行しますが、敵の性質上、どんなことが起こるかは分かりません。皆様にご負担をおかけすることになるかもしれませんが……どうか、お力をお貸し頂けないでしょうか」
●
周囲を外壁に囲われた広場の中、天秤は静かに傾く。
金色の天秤は鈍く光り輝き、白い剣と黒い剣をそれぞれの秤に乗せ、鎮座している。
『――法・秩序・規律。守るべきは規範。破るは悪。人の感情、此もまた悪』
そこから発される金属音は、人の声のような周波で響き渡る。意味を持つような空気の震動は、どこか独白めいた様子を印象づける。
『――悪は滅せよ、慈悲、酌量、不要也。手心、同情、感情が隙を産み、悪を生む、なれば』
その響きは、どこか。自分に言い聞かせているようにも感じられた。
解説
◆本シナリオの目的
歪虚『アルカナ-The Justice』の討滅
◆状況
『アルカナ』の一体である『The Justice』の居所が判明し、皆さんはこれを討滅しに、辺境の遺跡へと赴きます。
Justiceは前回のシナリオ『【アルカナ】 均衡の崩れ去る音』に登場したものと同じ個体で、まるで闘技場か、法廷を思わせるような、外壁に囲われた広場の中に踏み入れたハンター達に、固有の特殊効果を及ぼしてきます。
◆作戦
今回憑依される対象は参加者が決定された時点で完全ランダムに決定され、参加者決定の翌日までにこちらが追って連絡致します。
憑依される対象は『エフィーリアを入れた参加人数の半分』の人数が選出されますが、どういう訳か、エフィーリアはJusticeの効果で憑依されません。そのため、憑依される対象はハンター様方のみとなります。エフィーリアはほぼ、最低限の戦闘力しかありません為、Justiceに戦闘力を引き出されているハンターと一騎打ちで勝利する実力はありません。彼女の護衛につく、または彼女が倒れる前に憑依対象者が憑依を振り払うかのどちらかが必須となります。
憑依対象者の全員が憑依を振り払う事で、エフィーリアの秘術によって敵の『核』を引きずり出し、討伐が可能となります。
『核』を引きずり出した後は、Justiceは精神攻撃を増大させて強烈にHPを削ってくる直接戦闘スタイルに切り替わります。同じく直接戦闘にて撃破を試みてください。
◆称号について
本シナリオを見事成功させた場合、『アルカナ』にちなんだ称号を贈らせて頂きますと共に、これまでのシナリオと統合して、『Justice』の討伐に最も貢献したプレイヤー様に『正義』のタロットカードにちなんだ称号を贈らせて頂きます。
歪虚『アルカナ-The Justice』の討滅
◆状況
『アルカナ』の一体である『The Justice』の居所が判明し、皆さんはこれを討滅しに、辺境の遺跡へと赴きます。
Justiceは前回のシナリオ『【アルカナ】 均衡の崩れ去る音』に登場したものと同じ個体で、まるで闘技場か、法廷を思わせるような、外壁に囲われた広場の中に踏み入れたハンター達に、固有の特殊効果を及ぼしてきます。
◆作戦
今回憑依される対象は参加者が決定された時点で完全ランダムに決定され、参加者決定の翌日までにこちらが追って連絡致します。
憑依される対象は『エフィーリアを入れた参加人数の半分』の人数が選出されますが、どういう訳か、エフィーリアはJusticeの効果で憑依されません。そのため、憑依される対象はハンター様方のみとなります。エフィーリアはほぼ、最低限の戦闘力しかありません為、Justiceに戦闘力を引き出されているハンターと一騎打ちで勝利する実力はありません。彼女の護衛につく、または彼女が倒れる前に憑依対象者が憑依を振り払うかのどちらかが必須となります。
憑依対象者の全員が憑依を振り払う事で、エフィーリアの秘術によって敵の『核』を引きずり出し、討伐が可能となります。
『核』を引きずり出した後は、Justiceは精神攻撃を増大させて強烈にHPを削ってくる直接戦闘スタイルに切り替わります。同じく直接戦闘にて撃破を試みてください。
◆称号について
本シナリオを見事成功させた場合、『アルカナ』にちなんだ称号を贈らせて頂きますと共に、これまでのシナリオと統合して、『Justice』の討伐に最も貢献したプレイヤー様に『正義』のタロットカードにちなんだ称号を贈らせて頂きます。
マスターより
お世話になっております、桐咲です。
今回相手にするのは『正義』のタロットカードを由来に持つ天秤の歪虚『Justice』。ハンター同士での戦いをしながらも、彼の精神束縛を振り払う為の強い心が大事となります。
彼もまた人だった過去を持つ歪虚ではあります。彼自身との対話を試みるのも、本シリーズの特徴となっておりますので、単純な戦闘として楽しまれるついでに、彼の秘密に迫ってみるのもいかがでしょうか。
『アルカナ』はシリーズものではございますが、前後関係を知らなくても楽しめる内容となっておりますので、よければご参加をご検討下さい。
それでは、皆様の参加を心よりお待ちしております。
今回相手にするのは『正義』のタロットカードを由来に持つ天秤の歪虚『Justice』。ハンター同士での戦いをしながらも、彼の精神束縛を振り払う為の強い心が大事となります。
彼もまた人だった過去を持つ歪虚ではあります。彼自身との対話を試みるのも、本シリーズの特徴となっておりますので、単純な戦闘として楽しまれるついでに、彼の秘密に迫ってみるのもいかがでしょうか。
『アルカナ』はシリーズものではございますが、前後関係を知らなくても楽しめる内容となっておりますので、よければご参加をご検討下さい。
それでは、皆様の参加を心よりお待ちしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/12/02 06:25
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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【質問卓】教えて、エフィーリア 十色・T・ エニア(ka0370) 人間(リアルブルー)|15才|男性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2016/11/21 20:50:33 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/11/19 22:52:52 |
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【憑依対象確定】 エフィーリア・タロッキ(kz0077) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 |
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相談卓 和泉 澪(ka4070) 人間(リアルブルー)|19才|女性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2016/11/23 16:21:36 |