ゲスト
(ka0000)
或るチェリストの遭遇
マスター:佐倉眸

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/12/01 12:00
- リプレイ完成予定
- 2016/12/10 12:00
オープニング
●
エリーヌ・エルマン。チェリスト。界隈では若く、華やかな容貌に恵まれた女性。
ジェオルジで行われた郷祭のあるステージに呼ばれ、その後も町や村を巡っていたが、近付くクリスマスにヴァリオスへの帰郷の日が迫る。
エリーヌがクリスマスを祝うのは、リアルブルー出身の母が毎年ツリーを飾りケーキを焼いていたことに依るところが大きいが、今年からは父と2人。
少し寂しい祝日になりそうだ。
リボンで形見の指輪を括り付けたチェロケースとステージ衣装のドレスを詰め込んだスーツケースを荷馬車に乗せて、ヴァリオスへと繋がる街道を目指す。
街道近くに宿を取って数日、ゴブリンの出没と倒木の除去で妨げられていたが、やがて開通の報せが届けられた。
馭者を雇い護衛代わりにハンターに守られた乗り合いの馬車に続くことにして、後ろを走ることをハンターに伝えた。
面倒な仕事でも無いから、近くを走っているときは纏めて守ってくれるらしい。
乗り合いの馬車を守る殿のハンターと喋りながらの道中だったが、数頭で引く馬車に次第に離されて、遠くその影を臨むようになる。
少し急いだ方が良いかも知れないと馭者と話しながら、けれど一頭立ての小さな馬車ではたかが知れている。
●
乗り合いの馬車の近く、少し陰った細い道。
ハンターがその茂みの向こうに黒い影を見た。
振り返ると続いていたはずの馬車が随分と離れてしまっている。
いやな予感がする。無事だと良いけれど。
しかし、彼等の守る馬車を遅らせる訳にもいかない。
警戒を強めて馬車を進める。
温い風がエリーヌの頬を撫でた。
何かが横を通り過ぎていったようだ。
振り向くがその姿は無い。
街道の両脇がぼんやりと暗い。
がさりと茂みが音を立てた。
「何かいるのかしら……」
「――いれば、先に通った馬車が気付いているでしょう。あちらにはハンターも付いてますし……しかし、暗くなってきましたね、雨でも降れば厄介です。急ぎましょう」
馭者は手綱を揺すって馬を急かす。
ジェオルジからヴァリオスへの街道口。
今日も何台かの馬車を見送った警備兵が道を眺めた。
ゴブリンの報告は絶えないが、すぐに駆除されている。
今回は木がなぎ倒されて道が塞がっていたとのことだが、それ以外はいつも通りだ。
真逆、ゴブリンに木を倒す程の力が有ったなんて。
しかし、数匹掛かりならばと轍に固められた街道を見て考える。
それから、暫く。
ふと思い至ることがあった。
「なあ、確か…………」
あの馬車の護衛は殆ど新人のハンターでは無かったか。
警備兵が同僚に尋ねたとき、その返事を聞く前に、眼前に黒い影が現れた。
枯れ葉と土埃、樹皮を削いだような木屑を纏ったそれは、鋭く重たげな蹄鉄を持つ四つ脚、太い首のどっしりと据わった馬の形を成していた。
●
オフィスに急ぎの依頼が掲示される。
馬型の雑魔の出没、委細不明。
ハンター達が呼ばれたのは街道口。倒れている警備兵が1人、一頭の雑魔に数人で相手取る警備兵達がハンターに気付いて安堵した。
雑魔が倒された後、警備兵から事情を聞く。
その雑魔は街道から現れた。1匹だけでは無いはずだ。
森を抜けてきたらしいが、先日の倒されていた樹も此奴の仕業かも知れない。
街道には新人のハンターが護衛する大型の乗り合いの馬車と、その馬車に続いている一頭立ての荷馬車が出ている。
この雑魔は一頭でも新人のハンターが相手をするのは厳しいかも知れない。
「馬が必要ならこちらで出そう、すぐに街道に向かってくれ」
突進を食らったと腹を押さえる警備兵が蹄の跡を指して呻くように言った。
エリーヌ・エルマン。チェリスト。界隈では若く、華やかな容貌に恵まれた女性。
ジェオルジで行われた郷祭のあるステージに呼ばれ、その後も町や村を巡っていたが、近付くクリスマスにヴァリオスへの帰郷の日が迫る。
エリーヌがクリスマスを祝うのは、リアルブルー出身の母が毎年ツリーを飾りケーキを焼いていたことに依るところが大きいが、今年からは父と2人。
少し寂しい祝日になりそうだ。
リボンで形見の指輪を括り付けたチェロケースとステージ衣装のドレスを詰め込んだスーツケースを荷馬車に乗せて、ヴァリオスへと繋がる街道を目指す。
街道近くに宿を取って数日、ゴブリンの出没と倒木の除去で妨げられていたが、やがて開通の報せが届けられた。
馭者を雇い護衛代わりにハンターに守られた乗り合いの馬車に続くことにして、後ろを走ることをハンターに伝えた。
面倒な仕事でも無いから、近くを走っているときは纏めて守ってくれるらしい。
乗り合いの馬車を守る殿のハンターと喋りながらの道中だったが、数頭で引く馬車に次第に離されて、遠くその影を臨むようになる。
少し急いだ方が良いかも知れないと馭者と話しながら、けれど一頭立ての小さな馬車ではたかが知れている。
●
乗り合いの馬車の近く、少し陰った細い道。
ハンターがその茂みの向こうに黒い影を見た。
振り返ると続いていたはずの馬車が随分と離れてしまっている。
いやな予感がする。無事だと良いけれど。
しかし、彼等の守る馬車を遅らせる訳にもいかない。
警戒を強めて馬車を進める。
温い風がエリーヌの頬を撫でた。
何かが横を通り過ぎていったようだ。
振り向くがその姿は無い。
街道の両脇がぼんやりと暗い。
がさりと茂みが音を立てた。
「何かいるのかしら……」
「――いれば、先に通った馬車が気付いているでしょう。あちらにはハンターも付いてますし……しかし、暗くなってきましたね、雨でも降れば厄介です。急ぎましょう」
馭者は手綱を揺すって馬を急かす。
ジェオルジからヴァリオスへの街道口。
今日も何台かの馬車を見送った警備兵が道を眺めた。
ゴブリンの報告は絶えないが、すぐに駆除されている。
今回は木がなぎ倒されて道が塞がっていたとのことだが、それ以外はいつも通りだ。
真逆、ゴブリンに木を倒す程の力が有ったなんて。
しかし、数匹掛かりならばと轍に固められた街道を見て考える。
それから、暫く。
ふと思い至ることがあった。
「なあ、確か…………」
あの馬車の護衛は殆ど新人のハンターでは無かったか。
警備兵が同僚に尋ねたとき、その返事を聞く前に、眼前に黒い影が現れた。
枯れ葉と土埃、樹皮を削いだような木屑を纏ったそれは、鋭く重たげな蹄鉄を持つ四つ脚、太い首のどっしりと据わった馬の形を成していた。
●
オフィスに急ぎの依頼が掲示される。
馬型の雑魔の出没、委細不明。
ハンター達が呼ばれたのは街道口。倒れている警備兵が1人、一頭の雑魔に数人で相手取る警備兵達がハンターに気付いて安堵した。
雑魔が倒された後、警備兵から事情を聞く。
その雑魔は街道から現れた。1匹だけでは無いはずだ。
森を抜けてきたらしいが、先日の倒されていた樹も此奴の仕業かも知れない。
街道には新人のハンターが護衛する大型の乗り合いの馬車と、その馬車に続いている一頭立ての荷馬車が出ている。
この雑魔は一頭でも新人のハンターが相手をするのは厳しいかも知れない。
「馬が必要ならこちらで出そう、すぐに街道に向かってくれ」
突進を食らったと腹を押さえる警備兵が蹄の跡を指して呻くように言った。
解説
目的 雑魔の撃退
●配置
←ヴァリオス ジェオルジ→
****************************
************◆1**************
****************************
***********◆2*****◆3********
*************◆4*************
***********■****************
1Km
←▲1 程離れて ←▲2 ←△
いる
****************************
**************◆5************
****************************
▲1 乗り合い馬車と新人ハンター
▲2 荷馬車(エリーヌと馭者)
△ PC初期配置
◆1~5 馬型雑魔初期配置
■ エネミー集合地点
* 樹など、遮蔽や障害物(直進出来ない部分がある)
馬型歪虚はそれぞれの◆位置から、■位置に向かって移動している
この移動は▲2が■位置の前を通過する前に完了する
(▲2と◆5は鉢合わせの可能性が有る)
■に集合した雑魔はヴァリオス方面へ移動する
●エネミー
馬型雑魔×5
鬣の逆立った黒い馬の形
頑丈そうな体躯で、蹄鉄は雑魔に落ちぶれた見窄らしさに不釣り合いな程磨がれている
移動力が高く、突進、踏みつける攻撃を行う
●NPC
エリーヌ
チェロ奏者、郷祭を終えてヴァリオスへ帰るところ
ハンターの指示があれば従う。荷物を守ることを重視する
馭者
エリーヌに雇われた馭者、指示があれば従う
新人のハンター×6
乗り合いの馬車を守っている。雑魔の気配に警戒している
ハンターの仕事を全うすることを第一に考えている
殿の1人は荷馬車の様子とエリーヌを気に掛けている
合流した場合は指示に従う者が数人いる
●配置
←ヴァリオス ジェオルジ→
****************************
************◆1**************
****************************
***********◆2*****◆3********
*************◆4*************
***********■****************
1Km
←▲1 程離れて ←▲2 ←△
いる
****************************
**************◆5************
****************************
▲1 乗り合い馬車と新人ハンター
▲2 荷馬車(エリーヌと馭者)
△ PC初期配置
◆1~5 馬型雑魔初期配置
■ エネミー集合地点
* 樹など、遮蔽や障害物(直進出来ない部分がある)
馬型歪虚はそれぞれの◆位置から、■位置に向かって移動している
この移動は▲2が■位置の前を通過する前に完了する
(▲2と◆5は鉢合わせの可能性が有る)
■に集合した雑魔はヴァリオス方面へ移動する
●エネミー
馬型雑魔×5
鬣の逆立った黒い馬の形
頑丈そうな体躯で、蹄鉄は雑魔に落ちぶれた見窄らしさに不釣り合いな程磨がれている
移動力が高く、突進、踏みつける攻撃を行う
●NPC
エリーヌ
チェロ奏者、郷祭を終えてヴァリオスへ帰るところ
ハンターの指示があれば従う。荷物を守ることを重視する
馭者
エリーヌに雇われた馭者、指示があれば従う
新人のハンター×6
乗り合いの馬車を守っている。雑魔の気配に警戒している
ハンターの仕事を全うすることを第一に考えている
殿の1人は荷馬車の様子とエリーヌを気に掛けている
合流した場合は指示に従う者が数人いる
マスターより
よろしくお願いします。
チェリスト(【郷祭】路地裏工房コンフォートと指輪参照)がヴァリオスに帰るようです。
◆5の雑魔が厄介な感じですが、荷馬車も可能な限り守って頂ければ。
チェリスト(【郷祭】路地裏工房コンフォートと指輪参照)がヴァリオスに帰るようです。
◆5の雑魔が厄介な感じですが、荷馬車も可能な限り守って頂ければ。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/12/08 01:53
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/11/28 22:15:07 |
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相談卓 リン・フュラー(ka5869) エルフ|14才|女性|舞刀士(ソードダンサー) |
最終発言 2016/11/30 12:26:34 |