ゲスト
(ka0000)
想いの集うところ
マスター:DoLLer

このシナリオは3日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
1,500
- 参加人数
- 現在10人 / 4~10人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/12/05 12:00
- リプレイ完成予定
- 2016/12/17 12:00
オープニング
●
「ユルサネェ…… ユルサネェ……」
これは何の死体だったろう。
墓場を荒らしたものだったか、エルフと人間の諍いを両方潰して手に入れたものだったか、村を潰して食らいつくしたものだったか。
割と苦労して集めたものだった気もするが、もうそんなものには興味なかった。
死体の腕で別なる死体の腹部を貫き、数本の腕をよじって一つの綱にしては別なる頭にねじ込む。空いた隙間には腐肉と汁に反応する爆弾を山ほどねじ込む。
「コンナンジャア タリネェ」
死体なんてただのモノだ。依代になったものが壊れようが何しようが気にしたことなかった。どうせそれで悲しむのは死体の関係者だけだ。
だが、前回は違った。
「このワシヲ 傷ツケタコト 絶対ユルシャシネェ……!!!」
痛みを感じた事自体、長らく忘れていたことだ。
それを思い出されたナイフの一撃は強い衝撃をファルバウティにもたらした。取り乱したのも思い返せば羞恥と怒りに満ちさせるに十分だった。
「ゼェンブ テメエラノ セイジャ」
いったい何人殺したか。
死者をどれだけ冒涜したか。
生きたまま連れてきてしまった人間には胃が破裂するまで同族の肉を食わせて壊してやった。今は立派な要石だ。
「ワシヲ恥ヲカカサナキャア コイツラハ普通ニ死ネタンジャ フェヘヘヘ」
そうだ。苦悩するがいい。
悲しみもせずバラバラにすればいい。
どちらにしたって苦しむのは人間だ。同族同士で恨みあって咬みつけ合えばいい。
「ケケケケ フヒャヒャヒャ!!!」
仕込めるものは全部仕込んでやる。
目ん玉を雨のようにふらせて、泥流のような髪を口に押し込んでやる。身動きできなくなったら爪一枚剥いで、骨一本ずつ砕いて。スィアリのように生きたままゾンビにしてやる。
仲間に殺してと哀願させてやる。
ファルバウティは笑いながら、怒りながら、死体を弄び続けた。
●
ガルカヌンクの大地が揺れると同時に、冷たい夜風がクリームヒルトの髪を巻き上げた。
「ファルバウティ……」
その歪虚が戻ってくるのは分かっていた。
あれの一番の死体貯蔵庫である場所でもあり、恐らく人をいたぶる為の活動拠点であったはずだ。そして仇敵のボラ族がいること。ファルバウティの身体を傷つけた人間達が集っているとなれば、真正面からでも潰しにかかってくるのは今までの報告書から見る人物像からも容易に想像できた。
「ファ ファ ファ」
その姿は、人玉だった。
死体で作られた巨大な塊。何百という死体が複雑に絡み合い、方々から伸びた手、脚が蠢いては転がり、ガルカヌンクの建物を押しつぶす球体。
そちらから吹く風は生臭く、精霊の加護のないクリームヒルトにはそれだけで視界がぼやけるくらいの眩暈に苛まされる。
だが、それだけで膝をつくわけにはいかない。
「こっちだって用があるのよ。ファルバウティ」
帝国の地方産業を盛り上げようとしていた羊飼いの親子、そして村を潰したのはこのファルバウティだ。
クリームヒルトの呟きに、テミスは少しだけ顔を俯かせた。
「カカ様のかたきです」
隣に並んだのはまだ3才の族長、ウル。彼の母親であるスィアリが歪虚になったのも。
ゾールも愛用の棍棒を担いでウルの傍らに立った。そしてレイアも。
「アウグスト様もあのような歪虚とつながらなければ、ブリュンヒルデなどに惑わされることもなかったのにな」
「あたしが左遷されることもね」
ベント伯とメルツェーデスもそれぞれに武器を構える。この地にいれば非覚醒者とてファルバウティの襲撃に巻き込まれない確証はない。
それに縁故は彼らにだってある。
「師匠の役割はもう終わりさ。後はオレが引き継ぐよ」
そしてロッカはにやりと笑う。ガルカヌンクの建物の屋上から円形の線路をまたぎ侵入してくるファルバウティを見やる。
「全部は今日の為、ってね」
アミィもまたにやりと笑い、雇ったハンターが準備を終えているのを確認するとクリームヒルトの横にそっとかしづく。
「さあ、お姫様。ご命令を」
「私たちの想いを一つにして討ちます。敵の名は、ファルバウティ!!」
想いが今集い、戦いが始まる。
「ユルサネェ…… ユルサネェ……」
これは何の死体だったろう。
墓場を荒らしたものだったか、エルフと人間の諍いを両方潰して手に入れたものだったか、村を潰して食らいつくしたものだったか。
割と苦労して集めたものだった気もするが、もうそんなものには興味なかった。
死体の腕で別なる死体の腹部を貫き、数本の腕をよじって一つの綱にしては別なる頭にねじ込む。空いた隙間には腐肉と汁に反応する爆弾を山ほどねじ込む。
「コンナンジャア タリネェ」
死体なんてただのモノだ。依代になったものが壊れようが何しようが気にしたことなかった。どうせそれで悲しむのは死体の関係者だけだ。
だが、前回は違った。
「このワシヲ 傷ツケタコト 絶対ユルシャシネェ……!!!」
痛みを感じた事自体、長らく忘れていたことだ。
それを思い出されたナイフの一撃は強い衝撃をファルバウティにもたらした。取り乱したのも思い返せば羞恥と怒りに満ちさせるに十分だった。
「ゼェンブ テメエラノ セイジャ」
いったい何人殺したか。
死者をどれだけ冒涜したか。
生きたまま連れてきてしまった人間には胃が破裂するまで同族の肉を食わせて壊してやった。今は立派な要石だ。
「ワシヲ恥ヲカカサナキャア コイツラハ普通ニ死ネタンジャ フェヘヘヘ」
そうだ。苦悩するがいい。
悲しみもせずバラバラにすればいい。
どちらにしたって苦しむのは人間だ。同族同士で恨みあって咬みつけ合えばいい。
「ケケケケ フヒャヒャヒャ!!!」
仕込めるものは全部仕込んでやる。
目ん玉を雨のようにふらせて、泥流のような髪を口に押し込んでやる。身動きできなくなったら爪一枚剥いで、骨一本ずつ砕いて。スィアリのように生きたままゾンビにしてやる。
仲間に殺してと哀願させてやる。
ファルバウティは笑いながら、怒りながら、死体を弄び続けた。
●
ガルカヌンクの大地が揺れると同時に、冷たい夜風がクリームヒルトの髪を巻き上げた。
「ファルバウティ……」
その歪虚が戻ってくるのは分かっていた。
あれの一番の死体貯蔵庫である場所でもあり、恐らく人をいたぶる為の活動拠点であったはずだ。そして仇敵のボラ族がいること。ファルバウティの身体を傷つけた人間達が集っているとなれば、真正面からでも潰しにかかってくるのは今までの報告書から見る人物像からも容易に想像できた。
「ファ ファ ファ」
その姿は、人玉だった。
死体で作られた巨大な塊。何百という死体が複雑に絡み合い、方々から伸びた手、脚が蠢いては転がり、ガルカヌンクの建物を押しつぶす球体。
そちらから吹く風は生臭く、精霊の加護のないクリームヒルトにはそれだけで視界がぼやけるくらいの眩暈に苛まされる。
だが、それだけで膝をつくわけにはいかない。
「こっちだって用があるのよ。ファルバウティ」
帝国の地方産業を盛り上げようとしていた羊飼いの親子、そして村を潰したのはこのファルバウティだ。
クリームヒルトの呟きに、テミスは少しだけ顔を俯かせた。
「カカ様のかたきです」
隣に並んだのはまだ3才の族長、ウル。彼の母親であるスィアリが歪虚になったのも。
ゾールも愛用の棍棒を担いでウルの傍らに立った。そしてレイアも。
「アウグスト様もあのような歪虚とつながらなければ、ブリュンヒルデなどに惑わされることもなかったのにな」
「あたしが左遷されることもね」
ベント伯とメルツェーデスもそれぞれに武器を構える。この地にいれば非覚醒者とてファルバウティの襲撃に巻き込まれない確証はない。
それに縁故は彼らにだってある。
「師匠の役割はもう終わりさ。後はオレが引き継ぐよ」
そしてロッカはにやりと笑う。ガルカヌンクの建物の屋上から円形の線路をまたぎ侵入してくるファルバウティを見やる。
「全部は今日の為、ってね」
アミィもまたにやりと笑い、雇ったハンターが準備を終えているのを確認するとクリームヒルトの横にそっとかしづく。
「さあ、お姫様。ご命令を」
「私たちの想いを一つにして討ちます。敵の名は、ファルバウティ!!」
想いが今集い、戦いが始まる。
解説
ファルバウティの撃破
●敵データ
ファルバウティ(レギオンタイプ)
サイズ5の球体型、球体を構成しているのはすべて人間の死体です。
移動力3
攻撃方法
押しつぶし 転がり圧殺する。サブで使用可能
腐汁 射程10範囲2に渡り、負のマテリアルが濃縮された腐った汁を吐き出す。浴びせられたものは行動阻害
爆弾 爆弾を仕込んだ人間をミサイルとして飛ばす。射程10。同時に5体まで飛ばせる
反発 カウンター技 近接攻撃を受けた際に死体が破裂し、攻撃を減弱させると同時に攻撃者にダメージを与える
憑依 負のマテリアルが宿る物質にファルバウティ本人が憑依しコントロールする。接触でのみ可能
生命力5000(押しつぶし以外の攻撃をしても減少します)
防御そこそこ
回避皆無
抵抗力そこそこ
押しつぶし以外の攻撃がミスすると、その場所にゾンビが発生し活動開始します。
ただしファルバウティが憑依している『核』を見つけマイステイルによる攻撃を成功させれば即死します。
憑依体は1/800の確率ですが、死体をレギオンから削るごとに確率が高まっていきます。また近接範囲で「探す(直感判定)」ことで確率を高めることができます。
●味方
いっぱいいますので必要があれば配置されます。呼ばれない場合は適度に分散し、落ちた死体の処理活動をします。
●マイステイル
ショートスピア
命中+35 近接威力+120
受け+10 受け防御+50 回避+10
抵抗値+30
1回使用するごとに近接威力が下がり10回使用すると一時的に使用不能になります。
ファルバウティには使用不能以外の状態ではどれでも即死です。
●敵データ
ファルバウティ(レギオンタイプ)
サイズ5の球体型、球体を構成しているのはすべて人間の死体です。
移動力3
攻撃方法
押しつぶし 転がり圧殺する。サブで使用可能
腐汁 射程10範囲2に渡り、負のマテリアルが濃縮された腐った汁を吐き出す。浴びせられたものは行動阻害
爆弾 爆弾を仕込んだ人間をミサイルとして飛ばす。射程10。同時に5体まで飛ばせる
反発 カウンター技 近接攻撃を受けた際に死体が破裂し、攻撃を減弱させると同時に攻撃者にダメージを与える
憑依 負のマテリアルが宿る物質にファルバウティ本人が憑依しコントロールする。接触でのみ可能
生命力5000(押しつぶし以外の攻撃をしても減少します)
防御そこそこ
回避皆無
抵抗力そこそこ
押しつぶし以外の攻撃がミスすると、その場所にゾンビが発生し活動開始します。
ただしファルバウティが憑依している『核』を見つけマイステイルによる攻撃を成功させれば即死します。
憑依体は1/800の確率ですが、死体をレギオンから削るごとに確率が高まっていきます。また近接範囲で「探す(直感判定)」ことで確率を高めることができます。
●味方
いっぱいいますので必要があれば配置されます。呼ばれない場合は適度に分散し、落ちた死体の処理活動をします。
●マイステイル
ショートスピア
命中+35 近接威力+120
受け+10 受け防御+50 回避+10
抵抗値+30
1回使用するごとに近接威力が下がり10回使用すると一時的に使用不能になります。
ファルバウティには使用不能以外の状態ではどれでも即死です。
マスターより
ボスバトルです。だいたいDoLLerの暗い物語の裏にはファルバウティがいました。
全ての決着のために。よろしくお願いいたします。
全ての決着のために。よろしくお願いいたします。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/12/11 20:11
参加者一覧
マテリアルリンク参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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決戦前の作戦相談卓 クレール・ディンセルフ(ka0586) 人間(クリムゾンウェスト)|23才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2016/12/04 22:23:39 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/11/30 22:44:11 |