ゲスト
(ka0000)
【神森】森都を襲撃せし者たち
マスター:朝臣あむ

- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
APV- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
1,500
- 参加人数
- 現在10人 / 4~10人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/12/05 12:00
- リプレイ完成予定
- 2016/12/14 12:00
オープニング
※このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●
森都『オプストハイム』。
そこはエルフハイムの最奥に位置しする、エルフハイムの中枢たる場所。
帝国第十師団隠密部隊「ソウルイーター」に所属するエゴと、師団長のゼナイド(kz0052)はハンターを伴ってその森都を目指していた。
「少し横道に逸れるのだよ。このまま進むとエルフ兵がいるからね」
そう言って横道とは名ばかりの木の上に飛び上がる。そうして枝と枝を飛び進みながら進行すること数分。唐突にエゴの動きが止まった。
「如何したっスか?」
「……良くない兆候なのだよ」
ぽつり、零したエゴにゼナイドが寄る。
「貴方も感じましたのね」
「残念だけれど動き出したようなのだよ。これで帝国とエルフハイムの戦争は避けられなくなったかもしれない」
頷いたエゴは愁い気に視線を落とす。常に笑っている印象のあった彼女がこうして悲しみの表情を浮かべるのは珍しい。
それに気付いたのだろう。ジュリが心配そうに顔を覗き込む。
「……大丈夫ッスか?」
「ああ、問題ないのだよ。ただ……同胞が幾らか死んだようなので、少し」
「同胞?」
不思議そうに目を瞬くジュリに「あぁ」と納得の声が漏れる。
「ボクは耳こそ削ぎ落しているけれど、れっきとしたエルフなのだよ。故にこの森の精霊の動きも何となくだけれど理解できる……そう、精霊が言っているのだよ。力を使われたと。幾つもの命が失われたと」
エゴが言うには大きな力を使う代償に、彼女と同じエルフが犠牲になったのだという。
「使われたのは浄化の法で間違いないのだよ。数多の犠牲を払って動く浄化の法……この感じだと1人や2人ではないだろうね。片手の数で済んでいればマシな方かな……」
「浄化の、法? それは浄化術とは違うッスか?」
「原理は同じなのだよ。違うのは変動力とでも言うべきかな……これから向かう場所で行われる浄化法は巫女の命で発動される。ボクもこの目で確かめるまでは信じられなかったのだけれど、気分の良いものではないのだよ」
「次の発動までに時間はありますの?」
「恐らくは。巫女や贄を用意する時間を考えれば、時間はあると思うのだよ」
ならば。ゼナイドは言葉を括るとジュリに視線を寄越した。
「貴女は結界に戻りなさい」
「え」
「他の死神にエルフハイムの状況は報告してあります。直にハンターを中心とした援軍がこちらに到着するでしょう。ですが案内する者がいなければ彼らはオプストハイムに来ることはできませんわ」
つまりゼナイドはジュリに援軍の道案内をお願いしたいらしい。
そもそもジュリはエルフハイムの結界を壊すことなく除去する事が出来る。その特技はこれから来る仲間にも大きな手助けとなるだろう。
「わたくしたちが行うのは表立っては出来ない事ですの。それを成功に導く為にも賑やかしに動く者たちが必要ですのよ」
「ジュリには援軍をここまで誘導した上でエルフハイム側の注意を惹きつけて欲しいのだよ」
森都はもう目と鼻の先らしい。
ここで大きく暴れれば敵はそちらに意識を持っていかれるのは確実。そうなればこれからの行動に少なからず安全の文字が見え始めるはずだ。
「ジュリ、引き受けてくれるかい?」
こんな風に真剣に頼まれて断れる筈もない。
確かに頷く彼女にエゴは「ありがとう」と囁いて森都の方を向いた。そして何かを思い出したのだろう。
ゆるりと唇を開き、こんな事を問いかけた。
「君は、昨今起きている拉致事件を知っているだろうか?」
知る筈もない。何せジュリがいたのは第十師団の監獄だ。
しかも彼女が所属するのは第三階層。第一階層や第二階層のようにアネリブーベ内に居住を許された囚人ではない。
師団の監視下にあるアネリの塔に、任務時以外はいなければいけない籠の鳥状態なのだ。
「……知らないッス」
「では教えてあげるのだよ。今、世界では子供が複数姿を晦ましている。無理やり親元から離された者もいれば、元々親なんていなかった者もいる。子供たちは自分の意思でそこを離れた訳ではない。何者かが否応なしに連れ去ったのだよ……」
「まさかそれが……エルフハイム、ッスか?」
エゴが関係のない話をする筈がない。
答えに至ったジュリに頷きを向け、エゴは緩やかに背を向ける。ここから僅かに見える巨木で出来た塔が今回の目的地だ。
「連れ去られた子供はあそこにいる。ボクたちはあの塔へ行って子供たちを開放するのだよ。それがボクの……第十師団の目的なのだよ」
塔には見張りを含め多くの敵がいるだろう。
もしかしたら量産型浄化の器も、そして執行者と呼ばれる森の守護者もいるかもしれない。そうなれば戦闘は困難を極めるはずだ。
「ジュリ」
「なんッスか?」
「この闘いが終わったら君を正式にソウルイーターに招きたいと思っているのだよ」
ジュリは元々ソウルイーターの試練の延長でこの場にいる。
つまりこの闘いが最後の試練で、この試練を乗り越えたら彼女はソウルイーターの仲間入りと言う訳だ。
これはエゴが願った事であり、ゼナイドも容認している事である。それでも何処か表情が優れない彼女にジュリの首が傾げられた。
「……生き残り給え。そう、何があっても生きるのだよ」
エゴは囁くようにそう告げると塔へと向かった。
塔は幾つもの樹が幹を絡ませた樹で、門の前には無数の兵が控えている。その数は目に見えるだけで6人。中にもそれ相応の人材が軒を連ねているに違いない。
エゴはハンターを振り返ると、少しだけ躊躇う様子を見せて微笑した。
「容易な戦いではないのだけれど、それでもボクと一緒に来てくれるだろうか?」
ここに来て向けられる問いに違和感を覚える。
それでもここに集まった者達の意思は揺るがないようだった。彼らは各々の決意を口にして彼女に同行する旨を伝えてくる。
それを耳にしてようやく彼女の顔に常の笑顔が戻った。
「ありがとう。……君達が弱いと言うのがボクの見解なのだけれど、頼りにしている。決して死ぬことのないよう、お願いするのだよ」
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●
森都『オプストハイム』。
そこはエルフハイムの最奥に位置しする、エルフハイムの中枢たる場所。
帝国第十師団隠密部隊「ソウルイーター」に所属するエゴと、師団長のゼナイド(kz0052)はハンターを伴ってその森都を目指していた。
「少し横道に逸れるのだよ。このまま進むとエルフ兵がいるからね」
そう言って横道とは名ばかりの木の上に飛び上がる。そうして枝と枝を飛び進みながら進行すること数分。唐突にエゴの動きが止まった。
「如何したっスか?」
「……良くない兆候なのだよ」
ぽつり、零したエゴにゼナイドが寄る。
「貴方も感じましたのね」
「残念だけれど動き出したようなのだよ。これで帝国とエルフハイムの戦争は避けられなくなったかもしれない」
頷いたエゴは愁い気に視線を落とす。常に笑っている印象のあった彼女がこうして悲しみの表情を浮かべるのは珍しい。
それに気付いたのだろう。ジュリが心配そうに顔を覗き込む。
「……大丈夫ッスか?」
「ああ、問題ないのだよ。ただ……同胞が幾らか死んだようなので、少し」
「同胞?」
不思議そうに目を瞬くジュリに「あぁ」と納得の声が漏れる。
「ボクは耳こそ削ぎ落しているけれど、れっきとしたエルフなのだよ。故にこの森の精霊の動きも何となくだけれど理解できる……そう、精霊が言っているのだよ。力を使われたと。幾つもの命が失われたと」
エゴが言うには大きな力を使う代償に、彼女と同じエルフが犠牲になったのだという。
「使われたのは浄化の法で間違いないのだよ。数多の犠牲を払って動く浄化の法……この感じだと1人や2人ではないだろうね。片手の数で済んでいればマシな方かな……」
「浄化の、法? それは浄化術とは違うッスか?」
「原理は同じなのだよ。違うのは変動力とでも言うべきかな……これから向かう場所で行われる浄化法は巫女の命で発動される。ボクもこの目で確かめるまでは信じられなかったのだけれど、気分の良いものではないのだよ」
「次の発動までに時間はありますの?」
「恐らくは。巫女や贄を用意する時間を考えれば、時間はあると思うのだよ」
ならば。ゼナイドは言葉を括るとジュリに視線を寄越した。
「貴女は結界に戻りなさい」
「え」
「他の死神にエルフハイムの状況は報告してあります。直にハンターを中心とした援軍がこちらに到着するでしょう。ですが案内する者がいなければ彼らはオプストハイムに来ることはできませんわ」
つまりゼナイドはジュリに援軍の道案内をお願いしたいらしい。
そもそもジュリはエルフハイムの結界を壊すことなく除去する事が出来る。その特技はこれから来る仲間にも大きな手助けとなるだろう。
「わたくしたちが行うのは表立っては出来ない事ですの。それを成功に導く為にも賑やかしに動く者たちが必要ですのよ」
「ジュリには援軍をここまで誘導した上でエルフハイム側の注意を惹きつけて欲しいのだよ」
森都はもう目と鼻の先らしい。
ここで大きく暴れれば敵はそちらに意識を持っていかれるのは確実。そうなればこれからの行動に少なからず安全の文字が見え始めるはずだ。
「ジュリ、引き受けてくれるかい?」
こんな風に真剣に頼まれて断れる筈もない。
確かに頷く彼女にエゴは「ありがとう」と囁いて森都の方を向いた。そして何かを思い出したのだろう。
ゆるりと唇を開き、こんな事を問いかけた。
「君は、昨今起きている拉致事件を知っているだろうか?」
知る筈もない。何せジュリがいたのは第十師団の監獄だ。
しかも彼女が所属するのは第三階層。第一階層や第二階層のようにアネリブーベ内に居住を許された囚人ではない。
師団の監視下にあるアネリの塔に、任務時以外はいなければいけない籠の鳥状態なのだ。
「……知らないッス」
「では教えてあげるのだよ。今、世界では子供が複数姿を晦ましている。無理やり親元から離された者もいれば、元々親なんていなかった者もいる。子供たちは自分の意思でそこを離れた訳ではない。何者かが否応なしに連れ去ったのだよ……」
「まさかそれが……エルフハイム、ッスか?」
エゴが関係のない話をする筈がない。
答えに至ったジュリに頷きを向け、エゴは緩やかに背を向ける。ここから僅かに見える巨木で出来た塔が今回の目的地だ。
「連れ去られた子供はあそこにいる。ボクたちはあの塔へ行って子供たちを開放するのだよ。それがボクの……第十師団の目的なのだよ」
塔には見張りを含め多くの敵がいるだろう。
もしかしたら量産型浄化の器も、そして執行者と呼ばれる森の守護者もいるかもしれない。そうなれば戦闘は困難を極めるはずだ。
「ジュリ」
「なんッスか?」
「この闘いが終わったら君を正式にソウルイーターに招きたいと思っているのだよ」
ジュリは元々ソウルイーターの試練の延長でこの場にいる。
つまりこの闘いが最後の試練で、この試練を乗り越えたら彼女はソウルイーターの仲間入りと言う訳だ。
これはエゴが願った事であり、ゼナイドも容認している事である。それでも何処か表情が優れない彼女にジュリの首が傾げられた。
「……生き残り給え。そう、何があっても生きるのだよ」
エゴは囁くようにそう告げると塔へと向かった。
塔は幾つもの樹が幹を絡ませた樹で、門の前には無数の兵が控えている。その数は目に見えるだけで6人。中にもそれ相応の人材が軒を連ねているに違いない。
エゴはハンターを振り返ると、少しだけ躊躇う様子を見せて微笑した。
「容易な戦いではないのだけれど、それでもボクと一緒に来てくれるだろうか?」
ここに来て向けられる問いに違和感を覚える。
それでもここに集まった者達の意思は揺るがないようだった。彼らは各々の決意を口にして彼女に同行する旨を伝えてくる。
それを耳にしてようやく彼女の顔に常の笑顔が戻った。
「ありがとう。……君達が弱いと言うのがボクの見解なのだけれど、頼りにしている。決して死ぬことのないよう、お願いするのだよ」
解説
●目的
大樹の塔に捕らわれている子供たちを開放すること
●概要
やあ、こんにちわだよ。
……コホン。なんだろうね。一緒に来てなどとお願いした後だからだろうか、なんだか気恥ずかしいね。
まあ、それはさておき、君たちにお願いしたいのは子供たちの奪還なのだよ。
子供たちは塔の上層部にいると確認できている。
塔の中は螺旋階段になっていて、ボクたちは階段を駆け上がって行くか、塔の外壁を登って行くことになるだろうね。
とはいえ元々外壁を登る事は想定していないから、梯子などはないから知恵の絞りどころだ。
もし塔の中を螺旋階段を使って登る場合は敵の撃破が必須になるだろう。
どちらにせよ子供たちを開放した後の脱出方法も考えておいた方が良いかもしれない。
場合によっては他にも捕らわれている者がいるかもしれないし……なんとも悩ましい限りだね。
ああ、そうだ。これは大切な事だから伝えておくのだよ。
敵はエルフ兵と執行者、そして量産型浄化の器が考えられる。エルフ兵はさておき、後の2つは要注意だ。気を付けるのだよ。
▼補足
子供たちは1つの部屋に集められており、重要とされる扉の前には執行者がいます。
また奪還作戦において、ジュリが援軍を連れてくるのを待つ必要はありません。
●敵情報
『エルフ兵』
数不明。武器は遠距離武器以外を使用。
門兵や巡回兵として行動中。
『執行者』
重要な扉の前に2名1組で存在する。
高位の疾影士と高位の魔術師の組み合わせ。
『量産型浄化の器』
人型の術具。命を使い切り爆発的な力を得た道具。
全員が近接武器装備。
●友軍情報(戦闘参加)
『ゼナイド』
帝国第十師団師団長。
動きやすい露出の少ない服装に大剣装備中。
『エゴ』
白の死神。
可憐な少女の容姿をした戦闘員。武器は大鎌。
※質問にはゼナイドがお答えします。
尚、出発時間24時間前を過ぎるとお答えできない場合があります。
大樹の塔に捕らわれている子供たちを開放すること
●概要
やあ、こんにちわだよ。
……コホン。なんだろうね。一緒に来てなどとお願いした後だからだろうか、なんだか気恥ずかしいね。
まあ、それはさておき、君たちにお願いしたいのは子供たちの奪還なのだよ。
子供たちは塔の上層部にいると確認できている。
塔の中は螺旋階段になっていて、ボクたちは階段を駆け上がって行くか、塔の外壁を登って行くことになるだろうね。
とはいえ元々外壁を登る事は想定していないから、梯子などはないから知恵の絞りどころだ。
もし塔の中を螺旋階段を使って登る場合は敵の撃破が必須になるだろう。
どちらにせよ子供たちを開放した後の脱出方法も考えておいた方が良いかもしれない。
場合によっては他にも捕らわれている者がいるかもしれないし……なんとも悩ましい限りだね。
ああ、そうだ。これは大切な事だから伝えておくのだよ。
敵はエルフ兵と執行者、そして量産型浄化の器が考えられる。エルフ兵はさておき、後の2つは要注意だ。気を付けるのだよ。
▼補足
子供たちは1つの部屋に集められており、重要とされる扉の前には執行者がいます。
また奪還作戦において、ジュリが援軍を連れてくるのを待つ必要はありません。
●敵情報
『エルフ兵』
数不明。武器は遠距離武器以外を使用。
門兵や巡回兵として行動中。
『執行者』
重要な扉の前に2名1組で存在する。
高位の疾影士と高位の魔術師の組み合わせ。
『量産型浄化の器』
人型の術具。命を使い切り爆発的な力を得た道具。
全員が近接武器装備。
●友軍情報(戦闘参加)
『ゼナイド』
帝国第十師団師団長。
動きやすい露出の少ない服装に大剣装備中。
『エゴ』
白の死神。
可憐な少女の容姿をした戦闘員。武器は大鎌。
※質問にはゼナイドがお答えします。
尚、出発時間24時間前を過ぎるとお答えできない場合があります。
マスターより
こんにちは、朝臣あむです。
今回もまたまた【神森】のシナリオを皆様の元にお届けいたします。
いつもながら「お前メインストーリーに噛んでたのかよ!」と言われそうで戦々恐々としているのですが、申し訳ありません……今回も噛んでおりました。
とりあえず今回の目的は明白。悔いのないように行動してください。
皆様のご参加とプレイングを心よりお待ちしております!
今回もまたまた【神森】のシナリオを皆様の元にお届けいたします。
いつもながら「お前メインストーリーに噛んでたのかよ!」と言われそうで戦々恐々としているのですが、申し訳ありません……今回も噛んでおりました。
とりあえず今回の目的は明白。悔いのないように行動してください。
皆様のご参加とプレイングを心よりお待ちしております!
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/12/13 15:36
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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質問卓~なぜなにゼナイドさん~ J・D(ka3351) エルフ|26才|男性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2016/12/04 00:26:50 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/11/30 06:06:44 |
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未来を取り戻すために アニス・エリダヌス(ka2491) エルフ|14才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2016/12/05 02:45:06 |