ゲスト
(ka0000)
【CF】自由の『カネ』が乱舞中?
マスター:奈華里

このシナリオは4日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 普通
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在23人 / 1~25人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/12/14 12:00
- リプレイ完成予定
- 2016/12/27 12:00
オープニング
●自由を
「諸君、今こそ我らの立ち上がる時だ」
豪華な屋敷の一室に集まるのは何処か不気味な雰囲気を纏った面々――。
ある者はごてごての貴金属を体に身に着け、これでもかという位派手派手な衣装に身を包んでいる。
またある者はきゃしゃな体を寒空の下でも気にせずに存分に世間にさらして厚い化粧が不気味な程だ。
しかし、彼らはそれが普通だと信じていた。そして、それに魅かれないその他大勢にすこぶる腹を立てている。
だから、彼らはもうすぐ来るあの日が不快でならない。
「聖輝節だと…字ズラで言えば我々に相応しい筈なのになぁ」
聖はともかく、物質的には確かに彼らは輝いていた。だが、心は限りなく澱んでいる。
「何が永遠の愛だ。そんなもの欲しくなんてないんだからなっ」
ぐっと拳を握り締めてやせ我慢をしているのは明らかだろう。
「さあ、今年こそ奴らに制裁を! 見せびらかし反対!」
『見せびらかし反対!』
「いちゃつき撲滅!」
『いちゃつき撲滅!』
集まっていた者達が一斉に声を合わせ叫ぶ。
彼らの名は『自由の鐘』――少しばかり寂しくて、この時期困った事を引き起こす団体だった。
そして、今年は…。
彼らは聞き耳を立てる。お金だけはある。だから働かなくともいいからだ。
「いいなー、こういうバッグプレゼントされたいなぁ」
今は丁度お昼休みの時間で…何処かの職員なんだろうか、女子同士が連れだって余った時間で気分転換。
ランチの帰り道かもしれない。ウィンドウショッピングを楽しみながら歩いている。
そんな彼女らの言動に自由の鐘の一人はにやりと笑う。
(あのバッグか…いい情報を得たな)
女性が立ち去っていくのを密かに見送りながら呟く。
そうして、店の様子を伺って客がいなくなったその時、彼は動いた。
「店主。ここのバッグを全部買い取ろう」
男が平然と言い放つ。いつも通りに対応しようとしていた店主であるが、その言葉に思わず目を見開く。
「あ、あの…今なんと」
そう聞き返す彼に男はもう一度言い放つ。
「全部買い取ると言ったんだ。在庫も全部、まるっとずばっと頂こうか」
どや顔だった。きらりと覗く金歯がいかにも成金な印象を与える。
「えっ…と、は、はい」
店主はその要求に唖然としたまま、応える他なかった。
●順調
一方別の場所では――別の構成員が昼食中。
そこは人気のカフェだった。昼はリーズナブルなお値段でのランチが人気であるが、夜は少しリッチな価格となってしまうがそれだけの価値がある味とサービスを提供し、評判のいい店である。
「ホント、ここ美味しいよねー」
「聖輝祭が近付くとライトアップもして幻想的になるんだよね」
「あぁ、こんなとこで告白されたい~」
そして今日も、その店には夢見る女子が思いをはせながら料理を口へと運んでいる。
(ほう、成程…だったらここもやらねばなるまい)
確かにこの店の料理はうまい。それは彼でも判る。だからこそやらねばという思いが強くなる。
「すまないが、店主を呼んでくれ」
近くを通ったウェイターに声をかける。
暫くしてやってきた店主に彼はあっさりとこう言い切る。
「この店はいくらだ」
「は?」
唐突な質問に店主から思わず間抜けな声が出た。
「この店を気に入ったから聖輝祭前後の一週間を私が貸切にしてやろうというのだ。光栄だろう?」
ふんぞり返った態度ではないにしても突然の話に意識が追いつかない店主である。
「あ、あの…おほめ頂き大変ありがたいのですが、生憎すでにその前後には予約が入っていまして」
「はん。そんなのキャンセルさせればいい。なんならキャンセル料を客に支払ってもおつりがくるくらいの額で貸し切ってやろう。ついでに材料も準備させるが」
男が強引に話を進める。
「しかしですねぇ…」
「いま言う事を聞いておいた方がいい。でないと何が起こるかわからないぞ?」
意味深ないい方で男が微笑を浮かべる。
「……すみませんが、少し考えさせて下さい」
店主はそういうのが精一杯だった。
しかし数日後、
「ええっ、契約をストップしたいですって?」
契約農家からの話では畑の野菜を強引に買い占められてしまったらしい。
こうなると別を当たるにしても少なからず時間を要する。このかき入れ時に臨時休業は痛い。
(なんという事だ…しかし、こればかりは背に腹は換えられない)
店主が予約客に事情を伝える。そして、店は男の手中に落ちる。
「ふむ、なかなかうまくいっているようですなぁ」
自由の鐘の幹部と思しき顔触れが集まって今年の活動に満足げな笑みを浮かべる。
「第一班は順調との事、今年は街も静かになるかと」
「それはいい。折角貸し切ったんだ。こちらは祝いの宴でも催すか?」
もう一人がワインを片手に言葉する。
「第三班、今戻りました」
とそこへ戻ってきたのは比較的年齢の若い者達。馬車の中には数多くの木製玩具が積まれている。
「それは?」
「子供用の玩具ですよ。天然素材でプレゼントに人気だとかで…けど、これでもう当分は売り出せないかと」
店まるごと全ての商品を買い占めてきたらしい。積み方が些か乱雑である。
「いいか、これで今年の聖輝節は中止にせざる負えんだろう。だが、まだ期間がある。油断はするなよ」
『ラジャー』
一方的に幸せを振り撒いてくる輩など見たくない。
彼らはその理念のもと、この強行を続けるのだった。
「諸君、今こそ我らの立ち上がる時だ」
豪華な屋敷の一室に集まるのは何処か不気味な雰囲気を纏った面々――。
ある者はごてごての貴金属を体に身に着け、これでもかという位派手派手な衣装に身を包んでいる。
またある者はきゃしゃな体を寒空の下でも気にせずに存分に世間にさらして厚い化粧が不気味な程だ。
しかし、彼らはそれが普通だと信じていた。そして、それに魅かれないその他大勢にすこぶる腹を立てている。
だから、彼らはもうすぐ来るあの日が不快でならない。
「聖輝節だと…字ズラで言えば我々に相応しい筈なのになぁ」
聖はともかく、物質的には確かに彼らは輝いていた。だが、心は限りなく澱んでいる。
「何が永遠の愛だ。そんなもの欲しくなんてないんだからなっ」
ぐっと拳を握り締めてやせ我慢をしているのは明らかだろう。
「さあ、今年こそ奴らに制裁を! 見せびらかし反対!」
『見せびらかし反対!』
「いちゃつき撲滅!」
『いちゃつき撲滅!』
集まっていた者達が一斉に声を合わせ叫ぶ。
彼らの名は『自由の鐘』――少しばかり寂しくて、この時期困った事を引き起こす団体だった。
そして、今年は…。
彼らは聞き耳を立てる。お金だけはある。だから働かなくともいいからだ。
「いいなー、こういうバッグプレゼントされたいなぁ」
今は丁度お昼休みの時間で…何処かの職員なんだろうか、女子同士が連れだって余った時間で気分転換。
ランチの帰り道かもしれない。ウィンドウショッピングを楽しみながら歩いている。
そんな彼女らの言動に自由の鐘の一人はにやりと笑う。
(あのバッグか…いい情報を得たな)
女性が立ち去っていくのを密かに見送りながら呟く。
そうして、店の様子を伺って客がいなくなったその時、彼は動いた。
「店主。ここのバッグを全部買い取ろう」
男が平然と言い放つ。いつも通りに対応しようとしていた店主であるが、その言葉に思わず目を見開く。
「あ、あの…今なんと」
そう聞き返す彼に男はもう一度言い放つ。
「全部買い取ると言ったんだ。在庫も全部、まるっとずばっと頂こうか」
どや顔だった。きらりと覗く金歯がいかにも成金な印象を与える。
「えっ…と、は、はい」
店主はその要求に唖然としたまま、応える他なかった。
●順調
一方別の場所では――別の構成員が昼食中。
そこは人気のカフェだった。昼はリーズナブルなお値段でのランチが人気であるが、夜は少しリッチな価格となってしまうがそれだけの価値がある味とサービスを提供し、評判のいい店である。
「ホント、ここ美味しいよねー」
「聖輝祭が近付くとライトアップもして幻想的になるんだよね」
「あぁ、こんなとこで告白されたい~」
そして今日も、その店には夢見る女子が思いをはせながら料理を口へと運んでいる。
(ほう、成程…だったらここもやらねばなるまい)
確かにこの店の料理はうまい。それは彼でも判る。だからこそやらねばという思いが強くなる。
「すまないが、店主を呼んでくれ」
近くを通ったウェイターに声をかける。
暫くしてやってきた店主に彼はあっさりとこう言い切る。
「この店はいくらだ」
「は?」
唐突な質問に店主から思わず間抜けな声が出た。
「この店を気に入ったから聖輝祭前後の一週間を私が貸切にしてやろうというのだ。光栄だろう?」
ふんぞり返った態度ではないにしても突然の話に意識が追いつかない店主である。
「あ、あの…おほめ頂き大変ありがたいのですが、生憎すでにその前後には予約が入っていまして」
「はん。そんなのキャンセルさせればいい。なんならキャンセル料を客に支払ってもおつりがくるくらいの額で貸し切ってやろう。ついでに材料も準備させるが」
男が強引に話を進める。
「しかしですねぇ…」
「いま言う事を聞いておいた方がいい。でないと何が起こるかわからないぞ?」
意味深ないい方で男が微笑を浮かべる。
「……すみませんが、少し考えさせて下さい」
店主はそういうのが精一杯だった。
しかし数日後、
「ええっ、契約をストップしたいですって?」
契約農家からの話では畑の野菜を強引に買い占められてしまったらしい。
こうなると別を当たるにしても少なからず時間を要する。このかき入れ時に臨時休業は痛い。
(なんという事だ…しかし、こればかりは背に腹は換えられない)
店主が予約客に事情を伝える。そして、店は男の手中に落ちる。
「ふむ、なかなかうまくいっているようですなぁ」
自由の鐘の幹部と思しき顔触れが集まって今年の活動に満足げな笑みを浮かべる。
「第一班は順調との事、今年は街も静かになるかと」
「それはいい。折角貸し切ったんだ。こちらは祝いの宴でも催すか?」
もう一人がワインを片手に言葉する。
「第三班、今戻りました」
とそこへ戻ってきたのは比較的年齢の若い者達。馬車の中には数多くの木製玩具が積まれている。
「それは?」
「子供用の玩具ですよ。天然素材でプレゼントに人気だとかで…けど、これでもう当分は売り出せないかと」
店まるごと全ての商品を買い占めてきたらしい。積み方が些か乱雑である。
「いいか、これで今年の聖輝節は中止にせざる負えんだろう。だが、まだ期間がある。油断はするなよ」
『ラジャー』
一方的に幸せを振り撒いてくる輩など見たくない。
彼らはその理念のもと、この強行を続けるのだった。
解説
内容
自由の鐘の強行を止めさせる事
あるいは妨害側、被害側になりその場の雰囲気を満喫する事
ハッキリ言ってひがみからきた行動ですが、彼等は真剣にそれ正義と信じ迷惑行為を続けています
おかげで人気のある店は軒並み閉店せざる負えない状況に陥り、
聖輝節を楽しみにしているカップルや子供達がこのままでは不幸になりそうです
ハンターの皆様にはそんな駄目な大人達を懲らしめて頂けたらと思います
(基本取り締まりですが、被害者加害者側の行動もOKです)
街中には自由の鐘のメンバーが至る所に存在しています
彼らの動向を探り時に阻止、時に現行犯逮捕を目指しましょう
但し実質的には罪といっても恐喝、あるいは営業妨害程度になりますので
命を奪う行為は宜しくありません
出来る事なら説得し、改心させるのがベストでしょう
●プレイングについて
例によってイベント依頼の為、タグ設定をかけさせて頂きました
プレイングの先頭に行動タグを記載の上で参加の程よろしくお願いします
ギャグを予定しておりますので、崩し具合についても一言あると助かります
【巡】自由の鐘を取り締まりたい方。所謂お巡りさん
【暴】自由の鐘の一員として働く方。所謂悪の組織的な(笑)
【被】被害に遭う方、迷惑を被られる方。所謂今幸せな一般人達
【他】上に属さない行動。例えば街に偶然居合わせた傍観者やアルバイター…取り締まりはしない。
尚お友達やカップルでの参加の場合は、判りやすいよう相手の名前とIDを記入し
関係なども記載頂けると描写しやすくなります
自由の鐘の強行を止めさせる事
あるいは妨害側、被害側になりその場の雰囲気を満喫する事
ハッキリ言ってひがみからきた行動ですが、彼等は真剣にそれ正義と信じ迷惑行為を続けています
おかげで人気のある店は軒並み閉店せざる負えない状況に陥り、
聖輝節を楽しみにしているカップルや子供達がこのままでは不幸になりそうです
ハンターの皆様にはそんな駄目な大人達を懲らしめて頂けたらと思います
(基本取り締まりですが、被害者加害者側の行動もOKです)
街中には自由の鐘のメンバーが至る所に存在しています
彼らの動向を探り時に阻止、時に現行犯逮捕を目指しましょう
但し実質的には罪といっても恐喝、あるいは営業妨害程度になりますので
命を奪う行為は宜しくありません
出来る事なら説得し、改心させるのがベストでしょう
●プレイングについて
例によってイベント依頼の為、タグ設定をかけさせて頂きました
プレイングの先頭に行動タグを記載の上で参加の程よろしくお願いします
ギャグを予定しておりますので、崩し具合についても一言あると助かります
【巡】自由の鐘を取り締まりたい方。所謂お巡りさん
【暴】自由の鐘の一員として働く方。所謂悪の組織的な(笑)
【被】被害に遭う方、迷惑を被られる方。所謂今幸せな一般人達
【他】上に属さない行動。例えば街に偶然居合わせた傍観者やアルバイター…取り締まりはしない。
尚お友達やカップルでの参加の場合は、判りやすいよう相手の名前とIDを記入し
関係なども記載頂けると描写しやすくなります
マスターより
クリスマスが近付いてきました奈華里です。
関係ないですが、以前から気になっていたカラ―トマトを食べました。
黒いのは少し酸味があり、緑のは意外と甘い事が判明しました。見た目ではわからないものです。
人間見た目じゃない! でも金にモノを言わせての迷惑行為は不届き千万!
皆様のお力でハッピークリスマスになる事を願い、ご参加お持ちしております(^-^)
関係ないですが、以前から気になっていたカラ―トマトを食べました。
黒いのは少し酸味があり、緑のは意外と甘い事が判明しました。見た目ではわからないものです。
人間見た目じゃない! でも金にモノを言わせての迷惑行為は不届き千万!
皆様のお力でハッピークリスマスになる事を願い、ご参加お持ちしております(^-^)
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/12/28 00:56
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
相談卓 近衛 惣助(ka0510) 人間(リアルブルー)|28才|男性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2016/12/13 21:53:23 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/12/14 06:40:47 |