ゲスト
(ka0000)
【剣機】勝利を我が手に
マスター:朝臣あむ

- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
APV- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在10人 / 4~10人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/10/05 19:00
- リプレイ完成予定
- 2014/10/14 19:00
オープニング
●帝都バルトアンデルス・北側
「3階層第3部隊、砲撃用意!!」
帝都を目指して進み来る頭を鋼の装甲に覆われた竜――剣機リンドヴルム。
複数の傷跡と戦闘痕を刻んだ存在は、己に向けられる無数の砲台に気付くと、大きく口を開いて隠されていた円筒を覗かせた。そして容赦ない閃光を向かい来る者たちに向かって放つ。
「ッ――、3階層第2部隊砲台損傷確認、急ぐんじゃ! 3階層第4部隊は前へ!」
舞い上がる砂塵に目を眇め、帝国第十師団の指揮をとるマンゴルトが叫ぶ。この声に統率のとれた動きを見せる兵の傍らで、ハンターらも負けじと剣機に向けて刃を掲げていた。
「尻尾に気を付けろ! 来るぞッ!」
ドォォオオオンッ!
振り上げられた剣の尾が凄まじい勢いで落ちてくると、それを寸前の所で交わしたハンターが、飛び散った土と岩に視界を遮られた。
「クッ」
慌てて後方に退こうとするも視界が奪われた状態で上手くいかない。そんな中、ハンターの耳にカチカチと何かを準備する音が響いた。
(この音はさっきのガトリング……か?)
剣機の脇にあったガトリング砲が頭を掠める。そうしてようやく見え始めたハンターの目に、己に真っ直ぐ向けられているガトリング砲が飛び込んで来た。
(駄目だ、死――)
死んでしまう。そう覚悟して目を瞑った彼の耳に思わぬ声が届く。
「ボサッとするなよ」
クツリ。
耳を突いた笑い声に目を見開いた瞬間、地面に叩き付けられるような衝撃が襲った。
「ゼナイド、マンゴルトに支援強化の指示を出せ。なんなら死神を使っても構わんぞ」
「死神ならば既に剣機の後方に向かわせましたわ。それよりも陛下、兵よりも前に出るなとオズワルド様に言われてませんでしたかしら?」
「バレなければ問題ない」
「速攻でバレると思いますけれど……」
ゼナイド(kz0052)は呆れた様子で普段とは違う、顔の露出すらない黄金の鎧に身を纏うヴィルヘルミナ・ウランゲル(kz0021)を見た。
たぶん、登場初っ端でガトリング砲の射程に飛び込んだと言う情報は、瞬く間に戦場を駆け抜けてオズワルド(kz0027)の元に届くだろう。
「……帰ったら大目玉ですわね」
クスリ。そう笑ったゼナイドは、ヴィルヘルミナがガトリング掃射より庇うために放ったハンターに目を向けた。
「早く持ち場に戻りなさい。ここはわたくしたちが引き受けますわ」
言って顎で示した先には、魔導トラックの荷台から降りてくるハンターや兵士の姿がある。
「援軍?」
「援軍だなんて、そんなチープな物ではありませんわ。真打登場ですわよ」
ドーンッと胸を張ったゼナイドに、ハンターが呆然と瞬く。だがこうした遣り取りはここまでだった。
「ほう、これは面白い」
ニイッと仮面の下で笑んだヴィルヘルミナは、竜の姿が報告と違う事に気付いた。
本来は双頭であるはずの竜の首が1本しかない上、尾の剣も同様に1本に減っている。
だが敵がいる以上闘わない謂われはない。
「ゼナイド、わかっているな?」
「……本当に、よろしいんですの?」
声を潜めて問う声に「何が」を問う気配がする。
「彼等、死ぬかもしれませんわよ」
チラリと見遣った先には、剣機の姿を目にして思い思いの体勢を取るハンターの姿がある。
(剣機の体力はだいぶ消耗してますわ。ですが、彼等の力が剣機を越えているとは思えませんもの……もし越えていなければ――)
「そうはならんさ」
そう言い切ったヴィルヘルミナは、己が盾を掲げて見せると何処か楽しげに刃を抜いた。
「私には彼等が負けるとは思えん。ゾンネンシュトラール帝国皇帝ヴィルヘルミナ・ウランゲルとして断言しても良い。彼等はこの強敵、剣機リンドヴルムに勝利するだろう!」
勇ましく、自信に満ちた声で言い切った彼女は、周囲の引き留める声も聞かずに剣機に向かって突っ込んでゆく。その姿にゼナイドの背がゾクリと震えた。
「うふ……うふふふふ……流石陛下ですわぁ。力無き者を鼓舞するためにその様なことを……!」
身悶えながら巨大ハンマーを持ち上げたゼナイドの目の前に、剣機の剣の尾が振り下ろされる。
ガキィイィィィンッ!
巨大なハンマーと剣がぶつかり合う音が響き、砂塵を纏う衝撃が周囲に向かう。
本来であればここで苦痛の表情を浮かべるのだが、陛下大好き人間は先の言葉の余韻に浸るのに夢中だった。
彼女は唇を笑みの形にして、ゼナイドとは反対の頭と対峙するヴィルヘルミナを見詰める。
「わかりましたわ、陛下! わたくしも陛下のお心に従い闘いますっ!」
小柄な体のどこにそんな力があるのか。
重なり合う刃を力の限り振り解くと、彼女は前方で新たな攻撃に移るべく体勢を整える剣機を見据えた。
そうして後方に控えるハンターに言い放つ。
「陛下がここまで仰るんですもの。貴方がた、負けたら承知しませんわよ!」
さあ、お行きなさい! そうハンマーを振り降ろして敵の攻撃を惹き付ける姿に戸惑いはあるがやるしかない。
「面白くなりそうだな」
ヴィルヘルミナは闘うべく踏み出したハンターを視界に囁くと、剣機が吐き出そうとしている機導砲に向けて盾を構えた。
「3階層第3部隊、砲撃用意!!」
帝都を目指して進み来る頭を鋼の装甲に覆われた竜――剣機リンドヴルム。
複数の傷跡と戦闘痕を刻んだ存在は、己に向けられる無数の砲台に気付くと、大きく口を開いて隠されていた円筒を覗かせた。そして容赦ない閃光を向かい来る者たちに向かって放つ。
「ッ――、3階層第2部隊砲台損傷確認、急ぐんじゃ! 3階層第4部隊は前へ!」
舞い上がる砂塵に目を眇め、帝国第十師団の指揮をとるマンゴルトが叫ぶ。この声に統率のとれた動きを見せる兵の傍らで、ハンターらも負けじと剣機に向けて刃を掲げていた。
「尻尾に気を付けろ! 来るぞッ!」
ドォォオオオンッ!
振り上げられた剣の尾が凄まじい勢いで落ちてくると、それを寸前の所で交わしたハンターが、飛び散った土と岩に視界を遮られた。
「クッ」
慌てて後方に退こうとするも視界が奪われた状態で上手くいかない。そんな中、ハンターの耳にカチカチと何かを準備する音が響いた。
(この音はさっきのガトリング……か?)
剣機の脇にあったガトリング砲が頭を掠める。そうしてようやく見え始めたハンターの目に、己に真っ直ぐ向けられているガトリング砲が飛び込んで来た。
(駄目だ、死――)
死んでしまう。そう覚悟して目を瞑った彼の耳に思わぬ声が届く。
「ボサッとするなよ」
クツリ。
耳を突いた笑い声に目を見開いた瞬間、地面に叩き付けられるような衝撃が襲った。
「ゼナイド、マンゴルトに支援強化の指示を出せ。なんなら死神を使っても構わんぞ」
「死神ならば既に剣機の後方に向かわせましたわ。それよりも陛下、兵よりも前に出るなとオズワルド様に言われてませんでしたかしら?」
「バレなければ問題ない」
「速攻でバレると思いますけれど……」
ゼナイド(kz0052)は呆れた様子で普段とは違う、顔の露出すらない黄金の鎧に身を纏うヴィルヘルミナ・ウランゲル(kz0021)を見た。
たぶん、登場初っ端でガトリング砲の射程に飛び込んだと言う情報は、瞬く間に戦場を駆け抜けてオズワルド(kz0027)の元に届くだろう。
「……帰ったら大目玉ですわね」
クスリ。そう笑ったゼナイドは、ヴィルヘルミナがガトリング掃射より庇うために放ったハンターに目を向けた。
「早く持ち場に戻りなさい。ここはわたくしたちが引き受けますわ」
言って顎で示した先には、魔導トラックの荷台から降りてくるハンターや兵士の姿がある。
「援軍?」
「援軍だなんて、そんなチープな物ではありませんわ。真打登場ですわよ」
ドーンッと胸を張ったゼナイドに、ハンターが呆然と瞬く。だがこうした遣り取りはここまでだった。
「ほう、これは面白い」
ニイッと仮面の下で笑んだヴィルヘルミナは、竜の姿が報告と違う事に気付いた。
本来は双頭であるはずの竜の首が1本しかない上、尾の剣も同様に1本に減っている。
だが敵がいる以上闘わない謂われはない。
「ゼナイド、わかっているな?」
「……本当に、よろしいんですの?」
声を潜めて問う声に「何が」を問う気配がする。
「彼等、死ぬかもしれませんわよ」
チラリと見遣った先には、剣機の姿を目にして思い思いの体勢を取るハンターの姿がある。
(剣機の体力はだいぶ消耗してますわ。ですが、彼等の力が剣機を越えているとは思えませんもの……もし越えていなければ――)
「そうはならんさ」
そう言い切ったヴィルヘルミナは、己が盾を掲げて見せると何処か楽しげに刃を抜いた。
「私には彼等が負けるとは思えん。ゾンネンシュトラール帝国皇帝ヴィルヘルミナ・ウランゲルとして断言しても良い。彼等はこの強敵、剣機リンドヴルムに勝利するだろう!」
勇ましく、自信に満ちた声で言い切った彼女は、周囲の引き留める声も聞かずに剣機に向かって突っ込んでゆく。その姿にゼナイドの背がゾクリと震えた。
「うふ……うふふふふ……流石陛下ですわぁ。力無き者を鼓舞するためにその様なことを……!」
身悶えながら巨大ハンマーを持ち上げたゼナイドの目の前に、剣機の剣の尾が振り下ろされる。
ガキィイィィィンッ!
巨大なハンマーと剣がぶつかり合う音が響き、砂塵を纏う衝撃が周囲に向かう。
本来であればここで苦痛の表情を浮かべるのだが、陛下大好き人間は先の言葉の余韻に浸るのに夢中だった。
彼女は唇を笑みの形にして、ゼナイドとは反対の頭と対峙するヴィルヘルミナを見詰める。
「わかりましたわ、陛下! わたくしも陛下のお心に従い闘いますっ!」
小柄な体のどこにそんな力があるのか。
重なり合う刃を力の限り振り解くと、彼女は前方で新たな攻撃に移るべく体勢を整える剣機を見据えた。
そうして後方に控えるハンターに言い放つ。
「陛下がここまで仰るんですもの。貴方がた、負けたら承知しませんわよ!」
さあ、お行きなさい! そうハンマーを振り降ろして敵の攻撃を惹き付ける姿に戸惑いはあるがやるしかない。
「面白くなりそうだな」
ヴィルヘルミナは闘うべく踏み出したハンターを視界に囁くと、剣機が吐き出そうとしている機導砲に向けて盾を構えた。
解説
●目標
剣機リンドヴルムの撃破。
●概要
ゼナイド率いる第十師団の精鋭兵とハンターで突っ込んで剣機の撃破を目指します。
当戦力が剣機とぶつかる頃には、他の師団やハンターのお蔭である程度戦闘能力は削られているものと思われます。
また、剣機の周囲には他の敵も存在せず、思う存分に闘う事が可能でしょう。
戦闘区域は遮蔽物のない荒野です。
剣機の後方には第十師団の兵士も控えていますので、逃走を心配する必要もないでしょう。
●敵情報
『剣機リンドヴルム』
サイズ4、移動力2、長い首と尾を持つ。
攻撃方法と特殊能力は以下の通りです。
・多段攻撃:通常1ターンに1回の攻撃を行う。2回以上の攻撃を試みる場合、そのたびに命中が半分になる
・機導砲のブレス:射程2~8、単体。純粋に高ダメージ
・ガトリング掃射:射程3~12、範囲5×5sq。他の攻撃よりはダメージは低め
・尾の剣:射程1~3、単体。剣機の攻撃の中で一番の高ダメージ
●特筆
第十師団師団長のゼナイドと、騎士皇ヴィルヘルミナ・ウランゲルが同行する。
2人とも先陣をきって闘っているように見えますが実際には敵の注意を惹き付けているにすぎません。
彼女らが倒れない内に敵の撃破に務めて下さい。
尚、ゼナイドはいつも通りの格好(これが正装)ですがヴィルヘルミナは金色の全身鎧を装備していますので結構丈夫です。
●重要
今シナリオは旅硝子、稲田和夫、DoLLerの【剣機】シナリオと連動しており、先のシナリオの結果次第では戦況が変わる事もありますのでご了承ください。
※白紙防止に「がんばる」だけでも先に書いておきましょう
剣機リンドヴルムの撃破。
●概要
ゼナイド率いる第十師団の精鋭兵とハンターで突っ込んで剣機の撃破を目指します。
当戦力が剣機とぶつかる頃には、他の師団やハンターのお蔭である程度戦闘能力は削られているものと思われます。
また、剣機の周囲には他の敵も存在せず、思う存分に闘う事が可能でしょう。
戦闘区域は遮蔽物のない荒野です。
剣機の後方には第十師団の兵士も控えていますので、逃走を心配する必要もないでしょう。
●敵情報
『剣機リンドヴルム』
サイズ4、移動力2、長い首と尾を持つ。
攻撃方法と特殊能力は以下の通りです。
・多段攻撃:通常1ターンに1回の攻撃を行う。2回以上の攻撃を試みる場合、そのたびに命中が半分になる
・機導砲のブレス:射程2~8、単体。純粋に高ダメージ
・ガトリング掃射:射程3~12、範囲5×5sq。他の攻撃よりはダメージは低め
・尾の剣:射程1~3、単体。剣機の攻撃の中で一番の高ダメージ
●特筆
第十師団師団長のゼナイドと、騎士皇ヴィルヘルミナ・ウランゲルが同行する。
2人とも先陣をきって闘っているように見えますが実際には敵の注意を惹き付けているにすぎません。
彼女らが倒れない内に敵の撃破に務めて下さい。
尚、ゼナイドはいつも通りの格好(これが正装)ですがヴィルヘルミナは金色の全身鎧を装備していますので結構丈夫です。
●重要
今シナリオは旅硝子、稲田和夫、DoLLerの【剣機】シナリオと連動しており、先のシナリオの結果次第では戦況が変わる事もありますのでご了承ください。
※白紙防止に「がんばる」だけでも先に書いておきましょう
マスターより
こんにちは、朝臣あむです。
今回は帝国Div【剣機】連動に関連したシナリオをお届けいたします。
内容は陛下とゼナイドと一緒に剣機リンドヴルムを倒せ! と言うものです。
多少弱体化しているとは思いますが強い相手ですので、充分に準備をして決戦に備えて下さい。
では、皆様のご参加とプレイングを心よりお待ちしております。
今回は帝国Div【剣機】連動に関連したシナリオをお届けいたします。
内容は陛下とゼナイドと一緒に剣機リンドヴルムを倒せ! と言うものです。
多少弱体化しているとは思いますが強い相手ですので、充分に準備をして決戦に備えて下さい。
では、皆様のご参加とプレイングを心よりお待ちしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/10/13 23:29
参加者一覧
マテリアルリンク参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
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作戦会議 結城綾斗(ka2092) 人間(リアルブルー)|20才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2014/10/05 18:53:14 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/09/30 21:48:56 |