ゲスト
(ka0000)
珈琲サロンとぱぁずの新装開店
マスター:佐倉眸

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/10/08 07:30
- リプレイ完成予定
- 2014/10/17 07:30
オープニング
●
あら、いらっしゃい。
初めまして……常連さんかしら?
ごめんなさい、お祖父ちゃん――店長、怪我で寝込んだ勢いで……
隠居しちゃって。
●
工場都市フマーレ、商業区の大通りの端に店を構える珈琲サロンとぱぁずの朝は早い。
日の出と共に働き始める職人や商人に珈琲を振る舞うのだから、とても早い。
ユリアは暗い内に身支度を調えて、エプロンを着け、朝日を眺めながら店を開ける。
出勤してきたローレンツが一番に入れた珈琲を飲みながら、その日の最初の客を待つのが日課。
朝とブランチの客が引くと、ユリアがネルを取り出した。ローレンツがぎょっとした目を向けて、丸眼鏡のブリッジを忙しなく上下させている。
「どうぞ、休憩しましょう」
「ユリア君……また腕を下げたね」
「ふふ、ありがとうございます」
「褒めてないよ。全然まったく褒めてないよ――クッキーも焼ける、ケーキも焼ける、どうしてコーヒーだけこんなに……こんなに――店長が泣くよ」
「お祖父ちゃん、私のコーヒー飲まないですから」
ユリアは黒いワンピースの裾を翻し棚に飾ったゴーグルを磨く。
祖父とユリアが生まれる前に他界した祖母の趣味でファンシーに誂えた店内に不似合いなそれは、ユリアの夫の形見だった。
「店長はどうしてるんだ」
「どうもこうも。過ぎるくらい元気ですよ。早く戻ってくれば良いのに」
自分で入れた珈琲は嫌い、そう笑ってユリアは飲み残しをシンクに流した。
●
からんころんと来客を告げるベルが鳴った。
青い顔をした商人だった。
質の良いシャツにトラウザーズをサスで吊っている。腕に抱えたジャケットも恐らく名のあるテーラーの物だろう。しかし、その割には土埃に汚れていた。
「いらっしゃい」
ユリアがネルを洗って、ローレンツが豆を量る。
客が葉巻に火を灯した。その燐寸がいつまでも燃えていたのでユリアが灰皿を差し出して尋ねる。
「どうかなさいました?」
その客は灰皿に燐寸も、葉巻も消しながら頭を抱えた。
「荷が……奪われてしまったんだ」
彼は、ヴァリオスで宝石を広く扱う商人がフマーレの商業区に出した支店の、雇われ店長だという。注文を受けて製作したオーダーメードから、新しく売り出すレディーメードまで、幾つもの商品を梱包し運んでいたところを数匹の雑魔に襲われた。
襤褸ながらも鎧めいた衣服を纏い、棍棒を振り回す雑魔達から命からがらに逃げ出して、偶然通りかかった別の商家の馬車に拾われて。ひとまず任されている店のある街へ帰ってきたのが、つい今し方。
これから主人に報告のためヴァリオスへ取って返すと思うと、遣り切れない。深々と溜息を吐いた。
「そういえば……ユリア君を助けてくれたのは、ハンターオフィスの人だったね」
「オフィスの人じゃなくて、ハンターさんって言うんですよ」
取り返して貰えるだろうか、と客のくぼんだ目に僅かに光が戻る。
先ずは相談してみないと。ユリアは奥のテーブルへ地図を広げた。
「襲われたのは、どの辺り?」
客の男は震える指で一点を指した。
あら、いらっしゃい。
初めまして……常連さんかしら?
ごめんなさい、お祖父ちゃん――店長、怪我で寝込んだ勢いで……
隠居しちゃって。
●
工場都市フマーレ、商業区の大通りの端に店を構える珈琲サロンとぱぁずの朝は早い。
日の出と共に働き始める職人や商人に珈琲を振る舞うのだから、とても早い。
ユリアは暗い内に身支度を調えて、エプロンを着け、朝日を眺めながら店を開ける。
出勤してきたローレンツが一番に入れた珈琲を飲みながら、その日の最初の客を待つのが日課。
朝とブランチの客が引くと、ユリアがネルを取り出した。ローレンツがぎょっとした目を向けて、丸眼鏡のブリッジを忙しなく上下させている。
「どうぞ、休憩しましょう」
「ユリア君……また腕を下げたね」
「ふふ、ありがとうございます」
「褒めてないよ。全然まったく褒めてないよ――クッキーも焼ける、ケーキも焼ける、どうしてコーヒーだけこんなに……こんなに――店長が泣くよ」
「お祖父ちゃん、私のコーヒー飲まないですから」
ユリアは黒いワンピースの裾を翻し棚に飾ったゴーグルを磨く。
祖父とユリアが生まれる前に他界した祖母の趣味でファンシーに誂えた店内に不似合いなそれは、ユリアの夫の形見だった。
「店長はどうしてるんだ」
「どうもこうも。過ぎるくらい元気ですよ。早く戻ってくれば良いのに」
自分で入れた珈琲は嫌い、そう笑ってユリアは飲み残しをシンクに流した。
●
からんころんと来客を告げるベルが鳴った。
青い顔をした商人だった。
質の良いシャツにトラウザーズをサスで吊っている。腕に抱えたジャケットも恐らく名のあるテーラーの物だろう。しかし、その割には土埃に汚れていた。
「いらっしゃい」
ユリアがネルを洗って、ローレンツが豆を量る。
客が葉巻に火を灯した。その燐寸がいつまでも燃えていたのでユリアが灰皿を差し出して尋ねる。
「どうかなさいました?」
その客は灰皿に燐寸も、葉巻も消しながら頭を抱えた。
「荷が……奪われてしまったんだ」
彼は、ヴァリオスで宝石を広く扱う商人がフマーレの商業区に出した支店の、雇われ店長だという。注文を受けて製作したオーダーメードから、新しく売り出すレディーメードまで、幾つもの商品を梱包し運んでいたところを数匹の雑魔に襲われた。
襤褸ながらも鎧めいた衣服を纏い、棍棒を振り回す雑魔達から命からがらに逃げ出して、偶然通りかかった別の商家の馬車に拾われて。ひとまず任されている店のある街へ帰ってきたのが、つい今し方。
これから主人に報告のためヴァリオスへ取って返すと思うと、遣り切れない。深々と溜息を吐いた。
「そういえば……ユリア君を助けてくれたのは、ハンターオフィスの人だったね」
「オフィスの人じゃなくて、ハンターさんって言うんですよ」
取り返して貰えるだろうか、と客のくぼんだ目に僅かに光が戻る。
先ずは相談してみないと。ユリアは奥のテーブルへ地図を広げた。
「襲われたのは、どの辺り?」
客の男は震える指で一点を指した。
解説
目的
宝石の回収
●エネミー
ゴブリン*7
棍棒と若干の装甲を持ったゴブリン。
連係攻撃を行うことも可能。
・地形
街道を外れた森。
木々が鬱蒼と茂り薄暗い、遮蔽になる物も多い。
あえて夜に進入しなければ、戦闘に困る程の暗さは無い。
(但し、隠れた対象を見つけることは多少困難)
・配置
街道で馬車の残骸と、幾らかの荷を森まで辿ったところ。
ゴブリンが木の陰や草陰に潜んでいる。
・回収
依頼人を同行させる、或いは依頼人から積み荷のリストを借りることが可能。
(現在、既にこじ開けられた物が1つか2つある程度。
宝石に興味の無かったゴブリンは荷を放置している)
●その他
・依頼人
ゴブリンに荷を奪われ、憔悴しきった雇われ店長。
非武装で攻撃対象に含まれるが同行させることが可能。
何もさせず、とぱぁずで待機させることも可能。
・珈琲サロンとぱぁず(の、奥のテーブル)
相席用の広いテーブル席、地図が広げてあり、人数分の珈琲が入れてある。
時間の許す限り、ごゆっくり。
・ユリア
珈琲サロンとぱぁずの店長代理。
・ローレンツ
同バリスタ
宝石の回収
●エネミー
ゴブリン*7
棍棒と若干の装甲を持ったゴブリン。
連係攻撃を行うことも可能。
・地形
街道を外れた森。
木々が鬱蒼と茂り薄暗い、遮蔽になる物も多い。
あえて夜に進入しなければ、戦闘に困る程の暗さは無い。
(但し、隠れた対象を見つけることは多少困難)
・配置
街道で馬車の残骸と、幾らかの荷を森まで辿ったところ。
ゴブリンが木の陰や草陰に潜んでいる。
・回収
依頼人を同行させる、或いは依頼人から積み荷のリストを借りることが可能。
(現在、既にこじ開けられた物が1つか2つある程度。
宝石に興味の無かったゴブリンは荷を放置している)
●その他
・依頼人
ゴブリンに荷を奪われ、憔悴しきった雇われ店長。
非武装で攻撃対象に含まれるが同行させることが可能。
何もさせず、とぱぁずで待機させることも可能。
・珈琲サロンとぱぁず(の、奥のテーブル)
相席用の広いテーブル席、地図が広げてあり、人数分の珈琲が入れてある。
時間の許す限り、ごゆっくり。
・ユリア
珈琲サロンとぱぁずの店長代理。
・ローレンツ
同バリスタ
マスターより
久しぶりに戦闘です。
先ずはゴブリン。
がんばるぞー…………
先ずはゴブリン。
がんばるぞー…………
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/10/16 10:04
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
作戦相談卓 ミィリア(ka2689) ドワーフ|12才|女性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2014/10/07 23:08:52 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/10/04 00:58:56 |