ゲスト
(ka0000)
【初心】帝国第二師団合同実戦形式対人訓練
マスター:T谷

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,000
- 参加制限
- LV1~LV20
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/12/22 12:00
- リプレイ完成予定
- 2016/12/31 12:00
オープニング
帝国第二師団都市カールスラーエ要塞。
戦闘部隊とも呼ばれる帝国第二師団の取り仕切るこの都市は、歪虚の巣窟である北狄から帝国領内に至る要衝として名高い。いつ何時、帝国を襲う敵が現れるか分からず、そして現れれば最前線となるこの場所で今日、新しく正式に師団へと入団する新兵達が集められていた。
新兵とは言っても、彼らの多くは兵士に成り立ての素人ではない。他の師団や部隊において、規則違反や義務違反、命令無視や隊内での喧嘩沙汰など、数々の問題を起こし素行不良としてここに送られてきた者達だ。
第二師団は、そういった他の部隊で手に余るやんちゃ共を積極的に受け入れることで人員の確保を行っている。これは、過去の内戦により一時期壊滅状態にまで陥った経験からくる非常手段であったのだが、それなりに戦力の整ってきた昨今でも、この習慣は何となく続いていた。
壁内北部、北壁に沿って浩々と広がる練兵場に、二五人の筋骨隆々な男達が立ち並ぶ。眼光鋭く傷だらけでガラの悪い彼らは、ぱっと見、山賊か何かに間違われそうな風貌だ。
「おーし、サボろうとしてた奴らは全部とっ捕まえたな? んじゃ、はじめっか」
そんな兵士に相応しい体格を有する新兵達よりも、更に熊やオークに近い肉体を誇るベテラン師団員達。それらに引き摺られた数人が隊列に放り込まれるのを見て、第二師団師団長であるシュターク・シュタークスン(kz0075)が面倒そうな顔を隠しもせず前に立った。
初めて目にした団長の姿に、兵達が僅かにどよめく。
「え、何あれ背ぇでか……」
「つか、男? 女?」
「声は女っぽい……ような?」
身長二メートルを超える体躯を前に、私語厳禁は難しい。
誰もが意図せず声を漏らすが、シュタークは全く気にせずメモ用紙片手に規則やら心得やらと堅苦しい内容を淡々と読み上げていった。
「んな訳でだ、てめえらにはこれからすぐに訓練に入ってもらう。なんせ、いつどこで戦いに巻き込まれるかなんて分からねえからな。出来るときに出来ることをしといた方がいい、ってことだ」
そして最後にそう締めると、シュタークは手を上げ合図を送る。すると、近くにあった備品小屋のドアを、そこに立っていた別の師団員がトントンと叩き。
「――最初にてめえらにやってもらうのは、実戦形式の対人訓練だ。簡単に死ぬんじゃねえぞ?」
何故か隠れさせられ二時間以上待機させられていたハンター達が、何とも言えない表情で現れた。
●
第二師団本部に、一人の女性が訪れる。
度の強い丸い眼鏡に、きっちりと真ん中で分けられた前髪。後ろ髪は邪魔にならないようしっかりと一つにまとめられ、衣服に乱れは一つもなく、その立ち姿には一切の隙が見当たらない。ぱっと見は真面目一直線であるがその眼光は刃のように鋭く、本部一階の来客受付に座る師団員は、目のあった瞬間にびくりと肩を震わせた。
「すみません、ハンターズソサエティの者ですが」
その女性は、真冬の風のような声でそう言った。
「へぇ、元々うちの兵長? 見たことねえな」
師団長用の机の上に足を投げ出しながら、シュタークは女性の持ってきた資料に目を通す。もちろん、細かいところはほとんど見ていない。主題さえ分かれば、別の人間に丸投げするつもりだ。
「はい、アーダと申します。私が軍を抜けたのとシュターク様の入団が同じ時期ですので、知らなくて当然かと」
「結構強そうなのにもったいねえなあ。ああ、スザナに見つかるなよ? 殺されんぞー」
「承知しております。昔、二度ほど叩きのめされましたので」
「そうなのか。あいつ、急に襲いかかってくるからおっかねえよなぁ」
「……いえ、私から決闘を申し込みまして」
除隊後、ハンターズソサエティに就職したはいいものの、結局戦いのことが忘れられずに危険地域であるカールスラーエ要塞への転勤を自ら希望したとのことだ。どうやら、生真面目に見ても結局は元第二師団所属だということらしい。
「まあいいや。んで新人の訓練? それを合同でやりたいと」
「はい。通常よりも多めの報酬を用意し、中、長期的に見た新たな戦力の育成を――」
「よし、やろう。明日でいいか? 明日ならスザナもいねえし」
「え……いやそんな簡単に」
「いや最近暇でよ、あたしも見学して大丈夫か?」
「それは、構いませんが……」
「じゃ、決まりだな。――おい、誰かジジイ呼んできてくれ!」
びりびりと建物全体を揺らすような大声に少し耳を痛めながら、アーダは呆気にとられていた。
戦闘部隊とも呼ばれる帝国第二師団の取り仕切るこの都市は、歪虚の巣窟である北狄から帝国領内に至る要衝として名高い。いつ何時、帝国を襲う敵が現れるか分からず、そして現れれば最前線となるこの場所で今日、新しく正式に師団へと入団する新兵達が集められていた。
新兵とは言っても、彼らの多くは兵士に成り立ての素人ではない。他の師団や部隊において、規則違反や義務違反、命令無視や隊内での喧嘩沙汰など、数々の問題を起こし素行不良としてここに送られてきた者達だ。
第二師団は、そういった他の部隊で手に余るやんちゃ共を積極的に受け入れることで人員の確保を行っている。これは、過去の内戦により一時期壊滅状態にまで陥った経験からくる非常手段であったのだが、それなりに戦力の整ってきた昨今でも、この習慣は何となく続いていた。
壁内北部、北壁に沿って浩々と広がる練兵場に、二五人の筋骨隆々な男達が立ち並ぶ。眼光鋭く傷だらけでガラの悪い彼らは、ぱっと見、山賊か何かに間違われそうな風貌だ。
「おーし、サボろうとしてた奴らは全部とっ捕まえたな? んじゃ、はじめっか」
そんな兵士に相応しい体格を有する新兵達よりも、更に熊やオークに近い肉体を誇るベテラン師団員達。それらに引き摺られた数人が隊列に放り込まれるのを見て、第二師団師団長であるシュターク・シュタークスン(kz0075)が面倒そうな顔を隠しもせず前に立った。
初めて目にした団長の姿に、兵達が僅かにどよめく。
「え、何あれ背ぇでか……」
「つか、男? 女?」
「声は女っぽい……ような?」
身長二メートルを超える体躯を前に、私語厳禁は難しい。
誰もが意図せず声を漏らすが、シュタークは全く気にせずメモ用紙片手に規則やら心得やらと堅苦しい内容を淡々と読み上げていった。
「んな訳でだ、てめえらにはこれからすぐに訓練に入ってもらう。なんせ、いつどこで戦いに巻き込まれるかなんて分からねえからな。出来るときに出来ることをしといた方がいい、ってことだ」
そして最後にそう締めると、シュタークは手を上げ合図を送る。すると、近くにあった備品小屋のドアを、そこに立っていた別の師団員がトントンと叩き。
「――最初にてめえらにやってもらうのは、実戦形式の対人訓練だ。簡単に死ぬんじゃねえぞ?」
何故か隠れさせられ二時間以上待機させられていたハンター達が、何とも言えない表情で現れた。
●
第二師団本部に、一人の女性が訪れる。
度の強い丸い眼鏡に、きっちりと真ん中で分けられた前髪。後ろ髪は邪魔にならないようしっかりと一つにまとめられ、衣服に乱れは一つもなく、その立ち姿には一切の隙が見当たらない。ぱっと見は真面目一直線であるがその眼光は刃のように鋭く、本部一階の来客受付に座る師団員は、目のあった瞬間にびくりと肩を震わせた。
「すみません、ハンターズソサエティの者ですが」
その女性は、真冬の風のような声でそう言った。
「へぇ、元々うちの兵長? 見たことねえな」
師団長用の机の上に足を投げ出しながら、シュタークは女性の持ってきた資料に目を通す。もちろん、細かいところはほとんど見ていない。主題さえ分かれば、別の人間に丸投げするつもりだ。
「はい、アーダと申します。私が軍を抜けたのとシュターク様の入団が同じ時期ですので、知らなくて当然かと」
「結構強そうなのにもったいねえなあ。ああ、スザナに見つかるなよ? 殺されんぞー」
「承知しております。昔、二度ほど叩きのめされましたので」
「そうなのか。あいつ、急に襲いかかってくるからおっかねえよなぁ」
「……いえ、私から決闘を申し込みまして」
除隊後、ハンターズソサエティに就職したはいいものの、結局戦いのことが忘れられずに危険地域であるカールスラーエ要塞への転勤を自ら希望したとのことだ。どうやら、生真面目に見ても結局は元第二師団所属だということらしい。
「まあいいや。んで新人の訓練? それを合同でやりたいと」
「はい。通常よりも多めの報酬を用意し、中、長期的に見た新たな戦力の育成を――」
「よし、やろう。明日でいいか? 明日ならスザナもいねえし」
「え……いやそんな簡単に」
「いや最近暇でよ、あたしも見学して大丈夫か?」
「それは、構いませんが……」
「じゃ、決まりだな。――おい、誰かジジイ呼んできてくれ!」
びりびりと建物全体を揺らすような大声に少し耳を痛めながら、アーダは呆気にとられていた。
解説
・概要
帝国第二師団との模擬戦闘を行い、互いに切磋琢磨せよ。
・敵
帝国第二師団新兵二五人です。
その内の五人が闘狩人であり、彼らを中心として襲いかかってきます。他の一般兵も低レベル覚醒者程度の実力の持ち主です。
なお、当然ながら殺してはいけません。
・場所
広大な練兵場です。
百メートル四方に平地が区切られ、その中で戦闘が行われます。遮蔽や障害は存在しません。
・その他
「シュターク・シュタークスン」
すごく強い。
暇そうに戦闘を見ています。
帝国第二師団との模擬戦闘を行い、互いに切磋琢磨せよ。
・敵
帝国第二師団新兵二五人です。
その内の五人が闘狩人であり、彼らを中心として襲いかかってきます。他の一般兵も低レベル覚醒者程度の実力の持ち主です。
なお、当然ながら殺してはいけません。
・場所
広大な練兵場です。
百メートル四方に平地が区切られ、その中で戦闘が行われます。遮蔽や障害は存在しません。
・その他
「シュターク・シュタークスン」
すごく強い。
暇そうに戦闘を見ています。
マスターより
何だか平和な雰囲気の依頼は久しぶりな気がしますT谷です。
物足りなければシュタークに喧嘩を売っても構いません。好きに暴れ回りましょう。
物足りなければシュタークに喧嘩を売っても構いません。好きに暴れ回りましょう。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/12/30 15:54
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/12/21 12:56:07 |
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相談卓 通りすがりのSさん(ka6276) エルフ|18才|女性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2016/12/22 10:37:51 |