ゲスト
(ka0000)
郵便配達員はどこへ?
マスター:狐野径

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/12/27 12:00
- リプレイ完成予定
- 2017/01/05 12:00
オープニング
●届かない
グラズヘイム王国の中央より北東寄りの中途半端な位置にある町グローノースのハンターズソサエティ支部のオフィス。
聖輝節の飾りつけをしたり、職員たちも楽しんでいた。
隣の小さな町フォークベリーのエクラ教会の司祭マークがやってきた。
「王都の知り合いに聖輝節にちなんだカードを送ってくれたというのです。なぜ知っているかと言うと移動するハンターに手紙を渡したとかで手紙がさっき来たのです。ちなみにカードは郵便配達の方に頼んだらしいのです」
フォークベリーは街道を挟んで発展した町なため、通りすがりの人は多い。
マークの言葉に、受付係でもあるロビン・ドルトスは首をかしげる。
「ああ、郵便配達の方で聞いたほうがいいですね」
「……まあ、困ったことがあるとこっちに来たくなるのはわかります」
ロビンは同意した。
「王都から来るとしたらこのルートですよね」
地図を広げてロビンは示す。
「この街道沿いで危険が潜むという噂はないですよ」
「そうですか……なら、郵便屋に行って聞いてみます。必要ならハンターに依頼を出すということで」
「はい、それでお願いします」
マークは事務所を出ると郵便屋に向かった。
郵便屋に入ると忙しそうであるが、職員を捕まえて尋ねる。
「届かない……ああ」
職員は困った顔をしながら局長の部屋に案内してくれた。
「すみません、こちらも連絡入れているのですが、何かあったのは間違いないみたいなのです」
局長が言うには、一週間前に隣町を出発したというのを確認したというのだ。一通もない日がそんなに続くのはおかしいと、昨日馬を飛ばして確認に行き、その人物が帰ってきたのが先ほどだという。
「一通二通ではないので、馬車に載せてくるのが通例です。隣町からここまでは一般的な危険くらいしかないので、普通の職員が配達をしているのです」
一般的な危険と言うのは、不意に現れる強盗、通りすがりの悪意ある亜人、空腹の野生動物と言ったものだ。何かあればハンターを雇うなり、退治を頼むらしい。
「司祭様宛の物もそれに入っているのだと思います」
「馬の人が行って帰ってこられたということは、道中問題がないということですよね」
「そうなのです。配達員が所属する郵便屋も困っているようで。こちらに居座っているのか、事故があったのか確認しようとしていたというのです」
「……森で何かあったと考えるのが妥当でしょうか?」
「町の中であることも否定できませんが、一番人目がないのは森です。ただ、凶悪な動物や雑魔が出たというなら、話題になっていると思いますし」
郵便屋の長も首をかしげている。
「分かりました。こちらからハンターに依頼を出しておきます。治安の問題も絡みますし」
「はい、そうですね。本来ならこちらが出すことですが」
「いえ、誰かの影響になるわけですから」
マーク司祭はソサエティの支部に戻って行った。そして、ロビンに依頼を出す、町から町への移動中に消えた郵便屋の職員を探してほしいと。
●暗がりで
ここにいて一週間くらいだと郵便配達員は思った。湧水があったおかげで飲み水には困らない。夜になって寒くても郵便物の袋と袋の間にはまれば何とか眠れる。木もあるから火も起こそうと思えば起こせる。
一番の問題はここがどこか分からないこと。
馬車ごと入ってこられたので戻ってみようと思ったが、Uターンできない。そのため、馬を馬車から外し、少しずつ動かせないかと考えた。
ぬかるみにはまり、難しい。馬車の後ろに紐をつけて馬で動かせないかと考えるが、ロープがあるわけでもなくできなかった。
助けを呼びに行くにも行けない。
ここには大切な郵便物があるのだから。
もし離れた後、彼らがここに来るまで出会った生き物たちが来たら、大変なこととなる。
まず、街道を走っていたら、移動中だったらしいゴブリンの集団に出会った。街道沿いの支道に入ってみたが、逃げている間に入ったことがない道に入ってしまった。細い道だから進むしかないところに、今度はオオカミに出会った。
空腹だったのかオオカミが追ってくる。慌てて逃げる馬車の馬。
しばらくすると、丸々と太ったイノシシが突進してきた。イノシシがここまで大きいのは雑魔だったりとぞっとしたが、どうやら森の中の集落でもあるのか餌を食べて育って筋骨隆々の立派な丸々と言えそうなイノシシとなっていたらしかった。
イノシシがオオカミにつっこみ、オオカミはイノシシを狙いつつも散り散りに逃げて行った。
幸い、郵便屋も郵便物も馬車もみんな無事だった。
場所が分からなくなったうえ、身動き取れないこと以外は。現在の彼の思いは「寒い、ひもじい」というもの。馬は草を食べてそれなりに元気そうだが、人間の食事は見当たらない。もし、木の実があれば手にしたかもしれないが、それもない。
「うう、缶詰があれば食べたい……いやっ! 配達する物に手を付けてはいけない……しかし」
葛藤とともに御者台に横になった。
グラズヘイム王国の中央より北東寄りの中途半端な位置にある町グローノースのハンターズソサエティ支部のオフィス。
聖輝節の飾りつけをしたり、職員たちも楽しんでいた。
隣の小さな町フォークベリーのエクラ教会の司祭マークがやってきた。
「王都の知り合いに聖輝節にちなんだカードを送ってくれたというのです。なぜ知っているかと言うと移動するハンターに手紙を渡したとかで手紙がさっき来たのです。ちなみにカードは郵便配達の方に頼んだらしいのです」
フォークベリーは街道を挟んで発展した町なため、通りすがりの人は多い。
マークの言葉に、受付係でもあるロビン・ドルトスは首をかしげる。
「ああ、郵便配達の方で聞いたほうがいいですね」
「……まあ、困ったことがあるとこっちに来たくなるのはわかります」
ロビンは同意した。
「王都から来るとしたらこのルートですよね」
地図を広げてロビンは示す。
「この街道沿いで危険が潜むという噂はないですよ」
「そうですか……なら、郵便屋に行って聞いてみます。必要ならハンターに依頼を出すということで」
「はい、それでお願いします」
マークは事務所を出ると郵便屋に向かった。
郵便屋に入ると忙しそうであるが、職員を捕まえて尋ねる。
「届かない……ああ」
職員は困った顔をしながら局長の部屋に案内してくれた。
「すみません、こちらも連絡入れているのですが、何かあったのは間違いないみたいなのです」
局長が言うには、一週間前に隣町を出発したというのを確認したというのだ。一通もない日がそんなに続くのはおかしいと、昨日馬を飛ばして確認に行き、その人物が帰ってきたのが先ほどだという。
「一通二通ではないので、馬車に載せてくるのが通例です。隣町からここまでは一般的な危険くらいしかないので、普通の職員が配達をしているのです」
一般的な危険と言うのは、不意に現れる強盗、通りすがりの悪意ある亜人、空腹の野生動物と言ったものだ。何かあればハンターを雇うなり、退治を頼むらしい。
「司祭様宛の物もそれに入っているのだと思います」
「馬の人が行って帰ってこられたということは、道中問題がないということですよね」
「そうなのです。配達員が所属する郵便屋も困っているようで。こちらに居座っているのか、事故があったのか確認しようとしていたというのです」
「……森で何かあったと考えるのが妥当でしょうか?」
「町の中であることも否定できませんが、一番人目がないのは森です。ただ、凶悪な動物や雑魔が出たというなら、話題になっていると思いますし」
郵便屋の長も首をかしげている。
「分かりました。こちらからハンターに依頼を出しておきます。治安の問題も絡みますし」
「はい、そうですね。本来ならこちらが出すことですが」
「いえ、誰かの影響になるわけですから」
マーク司祭はソサエティの支部に戻って行った。そして、ロビンに依頼を出す、町から町への移動中に消えた郵便屋の職員を探してほしいと。
●暗がりで
ここにいて一週間くらいだと郵便配達員は思った。湧水があったおかげで飲み水には困らない。夜になって寒くても郵便物の袋と袋の間にはまれば何とか眠れる。木もあるから火も起こそうと思えば起こせる。
一番の問題はここがどこか分からないこと。
馬車ごと入ってこられたので戻ってみようと思ったが、Uターンできない。そのため、馬を馬車から外し、少しずつ動かせないかと考えた。
ぬかるみにはまり、難しい。馬車の後ろに紐をつけて馬で動かせないかと考えるが、ロープがあるわけでもなくできなかった。
助けを呼びに行くにも行けない。
ここには大切な郵便物があるのだから。
もし離れた後、彼らがここに来るまで出会った生き物たちが来たら、大変なこととなる。
まず、街道を走っていたら、移動中だったらしいゴブリンの集団に出会った。街道沿いの支道に入ってみたが、逃げている間に入ったことがない道に入ってしまった。細い道だから進むしかないところに、今度はオオカミに出会った。
空腹だったのかオオカミが追ってくる。慌てて逃げる馬車の馬。
しばらくすると、丸々と太ったイノシシが突進してきた。イノシシがここまで大きいのは雑魔だったりとぞっとしたが、どうやら森の中の集落でもあるのか餌を食べて育って筋骨隆々の立派な丸々と言えそうなイノシシとなっていたらしかった。
イノシシがオオカミにつっこみ、オオカミはイノシシを狙いつつも散り散りに逃げて行った。
幸い、郵便屋も郵便物も馬車もみんな無事だった。
場所が分からなくなったうえ、身動き取れないこと以外は。現在の彼の思いは「寒い、ひもじい」というもの。馬は草を食べてそれなりに元気そうだが、人間の食事は見当たらない。もし、木の実があれば手にしたかもしれないが、それもない。
「うう、缶詰があれば食べたい……いやっ! 配達する物に手を付けてはいけない……しかし」
葛藤とともに御者台に横になった。
解説
消えた郵便局員と郵便物を探してください。
●町の位置関係
ソサエティの支部がある町グローノース=PCさんが現場に赴くのに近いところ。
小さな町フォークベリー=ソサエティがある町から北東に馬車で2時間進んだところにある。司祭が住んでいるところ。
町=郵便配達員が所属する郵便屋がある。グローノースから南西に馬車で4時間行ったところにある。
●敵?情報
敵とはならないかもしれませんが次の物に出会うかもしれません。
・ゴブリン×6 一般的なゴブリンとリーダー格がいる。この森の定住はしていないはず。
・オオカミ×6 森に住んでいるらしい。人が通る道には基本現れない。
・イノシシ×1 森に住んでいるが、集落に近いところにいるらしく、丸々と太っており、筋肉質でもある。でかい。
●集落
森の中には村2つ、それ以外のところに住んでいる人もあります。
森は狩猟や採取の場でもあります。
●町の位置関係
ソサエティの支部がある町グローノース=PCさんが現場に赴くのに近いところ。
小さな町フォークベリー=ソサエティがある町から北東に馬車で2時間進んだところにある。司祭が住んでいるところ。
町=郵便配達員が所属する郵便屋がある。グローノースから南西に馬車で4時間行ったところにある。
●敵?情報
敵とはならないかもしれませんが次の物に出会うかもしれません。
・ゴブリン×6 一般的なゴブリンとリーダー格がいる。この森の定住はしていないはず。
・オオカミ×6 森に住んでいるらしい。人が通る道には基本現れない。
・イノシシ×1 森に住んでいるが、集落に近いところにいるらしく、丸々と太っており、筋肉質でもある。でかい。
●集落
森の中には村2つ、それ以外のところに住んでいる人もあります。
森は狩猟や採取の場でもあります。
マスターより
こんにちは、狐野径です。
私、今月、郵便物を待つ日々が複数回ありました。そのためか、脳内に届かない郵便というのがぐーるぐる、そして、このようなシナリオになりました。
郵便配達員をぜひ見つけてください。
よろしくお願いします。
私、今月、郵便物を待つ日々が複数回ありました。そのためか、脳内に届かない郵便というのがぐーるぐる、そして、このようなシナリオになりました。
郵便配達員をぜひ見つけてください。
よろしくお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/01/02 04:49
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/12/25 23:20:39 |
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郵便局員は何処へ消えた? ロニ・カルディス(ka0551) ドワーフ|20才|男性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2016/12/27 08:26:04 |