ゲスト
(ka0000)
【CF】あの鐘の音をあなたと
マスター:猫又ものと

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- サポート
- 現在4人 / 0~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/12/27 09:00
- リプレイ完成予定
- 2017/01/05 09:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
叶わぬ想い。
それは十分理解している。
それでも願わずには居られない。
あの人と――ほんの一時で良い、共に夜を過ごせれば……。
●
冒険都市リゼリオにも冬の足音が近づいている。
朝の冷え込みは徐々に厳しく、潮風に冷気が乗る頃には『あのイベント』の空気が街を支配し始める。
「ねぇ……もうすぐ聖輝節だよね?」
大きな通りの一つ、ルイーヨ通りでラキ(kz0002)は思い出したように篠原 神薙(kz0001)へ問いかけた。
「聖輝節? なんだっけ?」
「もう! 去年も話したじゃない。リアルブルーでいうとクリスマスだっけ?」
「ああ、クリスマス!」
神薙が忘れていても不思議ではない。
北伐から始まり、各方面で探索されたヴォイドゲートの攻防は今も続いている。各地で獅子奮迅するは他のハンターも一緒。激戦続き毎日で、聖輝節の事をすっかり忘れていても仕方が無い。
「もう、そういう季節なんだね」
視線を空に向けて時間の早さを噛みしめる神薙。
それに対してラキは少々ご機嫌ナナメだ。
「そういうイベントを大事にするのはパートナーの絆にとって大事じゃない? いくら忙しくても忘れるなんて」
「ご、ごめん」
頬を膨らませるラキの横で、神薙は謝る他なかった。
謝って済むものではないと分かっているが、それ以外の術を思い付かなかったからだ。「そんな調子じゃ、大事な人と一緒に教会の鐘は聞けないわよ?」
「え? 何、その教会の鐘って……」
「ああ、カナギは知らなかったんだ。『モノトーンの潮鐘』の言い伝え」
そう言ったラキは、神薙に『ある伝説』を話し始めた。
教会の鐘――このリゼリオ郊外には恋人達に有名な教会が存在する。
モノトーン教会にある鐘は聖輝節の夜に鳴らされる決まりがあるのだが、その鐘を二人きりで聞いた恋人は永遠の愛を約束される言い伝えがあるのだ。
その昔、結婚を前にした男女がふとしたミスから指輪を海へ落としてしまった。
女性が母親から譲り受けた指輪を落とした男性は女性にお詫びをするが、女性は『海の神様の前で結婚を誓ったと思って諦める』と男性を慰めた。
二人は指輪だけでは海の神様も困るだろうと祝い酒やブーケも海に流す。すると、重いはずの鐘が海から浮かび上がってきた。鐘を調べると中には落としたはずの指輪。二人は指輪を取り戻すと同時にお互いの愛を確かめ合う事ができたという。
「へぇ、そんな伝説があるんだね」
「そう。だから、このリゼリオはピースホライズンに負けないぐらい聖輝節は盛大に行われるの。すっごい大勢の人がやってくるんだから。
それに――教会の鐘を聞きに来るカップル達も、ね」
奇しくも今年はピースホライズン周辺が戦場となっている。
この為、多くの市民がリゼリオへ押し寄せる事は目に見えている。既に周辺の商店では聖輝節用のグッズや食材の販売を準備し始めている。
戦続きで暗い雰囲気を吹き飛ばそうと今年は盛大に行われる手筈のようだ。
「でも、その伝説が本当だとしたらロマンチックだよね」
「そうね。でも、正直カップル達はその伝説が本当でも嘘でもどっちでもいいの」
「え? そうなの?」
「当たり前じゃない。もう、カナギったら……」
ラキは神薙の鈍さにため息をついた。
正直、この伝説が本当か嘘か。
それは恋人達にも分からない。
ただ、大切なのはその鐘が鳴り響く時、傍らに愛する者がいるかどうかだ。
愛を確かめ合う日――聖輝節の到来は、もう間もなくだ。
●あの鐘の音をあなたと
「モノトーンの潮鐘、素敵な伝承ですー」
うっとりとため息をつくのはハンターオフィス職員のイソラ。
――ああ、どこかにいい人いないですかね。
どこかの国の王子様とか。
腕っぷしの強いハンターさんでもいいなあ……。
「……あのさ。全部、声に出てるよ」
「はわぁ!?」
脳内を流れる煩悩垂れ流しの彼女に、目を伏せながらツッコむハンター。
イソラは耳まで赤くなってアワアワと慌てる。
「わ、忘れてください。今の話は忘却の彼方へ投げ捨ててくださいっ」
「はいはい、分かった分かった。で、そのモノトーンの潮鐘がどうしたって?」
「そうそう。そうです、モノトーンの潮鐘。皆さん、リゼリオのモノトーン教会には、潮鐘にまつわる伝説があるんですが、ご存知ですか?」
「ええと、確か聖輝節の夜に鳴らされるモノトーン教会の鐘を音を二人きりで聞いた恋人は永遠の愛を約束される……でしたっけ?」
「それもそうなんですが! それだけじゃないんですよー!」
イソラの言葉に、首を傾げる開拓者達。
彼女はにっこりと笑って話し始める。
永遠の愛を約束するというモノトーン教会の鐘。
その鐘が月明かりに照らされ、美しく輝く夜。
想い人と共に教会で、想いのこもった贈り物を贈り合うと、精霊の祝福を受けてより絆が深まるのだそうだ。
「月明りに照らされた教会は、とても綺麗だそうですよ~。もうすぐ満月ですし、皆さんも行っていらしたらどうですか? 気になる人とか、恋人とかと一緒に行くといいことあるかもですよ!」
目をキラキラさせながら続けたイソラ。
開拓者達は、その言葉にちょっと考えて……頷き、出立の準備を始める。
そんな彼らの脳裏には、想い人の顔が浮かんでいた。
叶わぬ想い。
それは十分理解している。
それでも願わずには居られない。
あの人と――ほんの一時で良い、共に夜を過ごせれば……。
●
冒険都市リゼリオにも冬の足音が近づいている。
朝の冷え込みは徐々に厳しく、潮風に冷気が乗る頃には『あのイベント』の空気が街を支配し始める。
「ねぇ……もうすぐ聖輝節だよね?」
大きな通りの一つ、ルイーヨ通りでラキ(kz0002)は思い出したように篠原 神薙(kz0001)へ問いかけた。
「聖輝節? なんだっけ?」
「もう! 去年も話したじゃない。リアルブルーでいうとクリスマスだっけ?」
「ああ、クリスマス!」
神薙が忘れていても不思議ではない。
北伐から始まり、各方面で探索されたヴォイドゲートの攻防は今も続いている。各地で獅子奮迅するは他のハンターも一緒。激戦続き毎日で、聖輝節の事をすっかり忘れていても仕方が無い。
「もう、そういう季節なんだね」
視線を空に向けて時間の早さを噛みしめる神薙。
それに対してラキは少々ご機嫌ナナメだ。
「そういうイベントを大事にするのはパートナーの絆にとって大事じゃない? いくら忙しくても忘れるなんて」
「ご、ごめん」
頬を膨らませるラキの横で、神薙は謝る他なかった。
謝って済むものではないと分かっているが、それ以外の術を思い付かなかったからだ。「そんな調子じゃ、大事な人と一緒に教会の鐘は聞けないわよ?」
「え? 何、その教会の鐘って……」
「ああ、カナギは知らなかったんだ。『モノトーンの潮鐘』の言い伝え」
そう言ったラキは、神薙に『ある伝説』を話し始めた。
教会の鐘――このリゼリオ郊外には恋人達に有名な教会が存在する。
モノトーン教会にある鐘は聖輝節の夜に鳴らされる決まりがあるのだが、その鐘を二人きりで聞いた恋人は永遠の愛を約束される言い伝えがあるのだ。
その昔、結婚を前にした男女がふとしたミスから指輪を海へ落としてしまった。
女性が母親から譲り受けた指輪を落とした男性は女性にお詫びをするが、女性は『海の神様の前で結婚を誓ったと思って諦める』と男性を慰めた。
二人は指輪だけでは海の神様も困るだろうと祝い酒やブーケも海に流す。すると、重いはずの鐘が海から浮かび上がってきた。鐘を調べると中には落としたはずの指輪。二人は指輪を取り戻すと同時にお互いの愛を確かめ合う事ができたという。
「へぇ、そんな伝説があるんだね」
「そう。だから、このリゼリオはピースホライズンに負けないぐらい聖輝節は盛大に行われるの。すっごい大勢の人がやってくるんだから。
それに――教会の鐘を聞きに来るカップル達も、ね」
奇しくも今年はピースホライズン周辺が戦場となっている。
この為、多くの市民がリゼリオへ押し寄せる事は目に見えている。既に周辺の商店では聖輝節用のグッズや食材の販売を準備し始めている。
戦続きで暗い雰囲気を吹き飛ばそうと今年は盛大に行われる手筈のようだ。
「でも、その伝説が本当だとしたらロマンチックだよね」
「そうね。でも、正直カップル達はその伝説が本当でも嘘でもどっちでもいいの」
「え? そうなの?」
「当たり前じゃない。もう、カナギったら……」
ラキは神薙の鈍さにため息をついた。
正直、この伝説が本当か嘘か。
それは恋人達にも分からない。
ただ、大切なのはその鐘が鳴り響く時、傍らに愛する者がいるかどうかだ。
愛を確かめ合う日――聖輝節の到来は、もう間もなくだ。
●あの鐘の音をあなたと
「モノトーンの潮鐘、素敵な伝承ですー」
うっとりとため息をつくのはハンターオフィス職員のイソラ。
――ああ、どこかにいい人いないですかね。
どこかの国の王子様とか。
腕っぷしの強いハンターさんでもいいなあ……。
「……あのさ。全部、声に出てるよ」
「はわぁ!?」
脳内を流れる煩悩垂れ流しの彼女に、目を伏せながらツッコむハンター。
イソラは耳まで赤くなってアワアワと慌てる。
「わ、忘れてください。今の話は忘却の彼方へ投げ捨ててくださいっ」
「はいはい、分かった分かった。で、そのモノトーンの潮鐘がどうしたって?」
「そうそう。そうです、モノトーンの潮鐘。皆さん、リゼリオのモノトーン教会には、潮鐘にまつわる伝説があるんですが、ご存知ですか?」
「ええと、確か聖輝節の夜に鳴らされるモノトーン教会の鐘を音を二人きりで聞いた恋人は永遠の愛を約束される……でしたっけ?」
「それもそうなんですが! それだけじゃないんですよー!」
イソラの言葉に、首を傾げる開拓者達。
彼女はにっこりと笑って話し始める。
永遠の愛を約束するというモノトーン教会の鐘。
その鐘が月明かりに照らされ、美しく輝く夜。
想い人と共に教会で、想いのこもった贈り物を贈り合うと、精霊の祝福を受けてより絆が深まるのだそうだ。
「月明りに照らされた教会は、とても綺麗だそうですよ~。もうすぐ満月ですし、皆さんも行っていらしたらどうですか? 気になる人とか、恋人とかと一緒に行くといいことあるかもですよ!」
目をキラキラさせながら続けたイソラ。
開拓者達は、その言葉にちょっと考えて……頷き、出立の準備を始める。
そんな彼らの脳裏には、想い人の顔が浮かんでいた。
解説
さて、今回は事件ではありません。
リゼリオにあるモノトーン教会でのひと時をお楽しみ下さいませ。
モノトーン教会は夜になるとライトアップされ、また満月の月の光が夜空に輝きます。
しっとりと鐘の音を聞くもよし、言い伝えに想いを馳せるも良し、贈り物を贈り合ったり、鐘の音にお願いごとをするも良し。
まだ恋人じゃなくて片思いです! ですとか、お友達同士です! と言う方のご参加も歓迎致します。
■サポート
お相手と一緒に依頼に入れなかった~と仰る方もいらっしゃるかと思いますが、その場合はお相手をサポートでお呼び戴いて構いません。出来うる限り描写させて戴きます。
メイン参加される方、今回はサポートの方も比較的多めの描写となりますのでご了承下さいませ。描写の量としては、通常枠での参加者の半分程度を予定しています。
本参加者1人につき、基本1名のサポート枠となります。
なお、2名以上呼びたい方は、他参加者の枠が空いていた場合に相談卓で交渉してください。
■描写について
同行指定などがない限り、1シーンずつ区切って描写します。
また、同行される方がいらっしゃる場合、その方のIDと、【友人】【恋人】【恋人未満】など関係性をお書き添え戴けると大変助かります。
例:【同行者】バタルトゥ・オイマト(kz0023)【関係性】友人
同行者がいらっしゃらない場合は、お一人でいらっしゃっている方と一緒に書かせて戴くことがあります。
希望されない方は【単身希望】とお書き添え下さい。
■NPCの同行
NPCを呼びたい方は、その旨お書き添え下さい。
呼べるNPCは以下の通りです。
複数ご指定戴くと描写しきれない可能性がございます。その点ご了承下さい。
バタルトゥ、イェルズ、スメラギ、大巫女、ヨアキム、ヴェルナー、キュジィ
■その他
白紙は描写できません。
恋人同士でご参加の場合、描写はお砂糖多めにさせて戴く場合がございますのでご注意ください。
リゼリオにあるモノトーン教会でのひと時をお楽しみ下さいませ。
モノトーン教会は夜になるとライトアップされ、また満月の月の光が夜空に輝きます。
しっとりと鐘の音を聞くもよし、言い伝えに想いを馳せるも良し、贈り物を贈り合ったり、鐘の音にお願いごとをするも良し。
まだ恋人じゃなくて片思いです! ですとか、お友達同士です! と言う方のご参加も歓迎致します。
■サポート
お相手と一緒に依頼に入れなかった~と仰る方もいらっしゃるかと思いますが、その場合はお相手をサポートでお呼び戴いて構いません。出来うる限り描写させて戴きます。
メイン参加される方、今回はサポートの方も比較的多めの描写となりますのでご了承下さいませ。描写の量としては、通常枠での参加者の半分程度を予定しています。
本参加者1人につき、基本1名のサポート枠となります。
なお、2名以上呼びたい方は、他参加者の枠が空いていた場合に相談卓で交渉してください。
■描写について
同行指定などがない限り、1シーンずつ区切って描写します。
また、同行される方がいらっしゃる場合、その方のIDと、【友人】【恋人】【恋人未満】など関係性をお書き添え戴けると大変助かります。
例:【同行者】バタルトゥ・オイマト(kz0023)【関係性】友人
同行者がいらっしゃらない場合は、お一人でいらっしゃっている方と一緒に書かせて戴くことがあります。
希望されない方は【単身希望】とお書き添え下さい。
■NPCの同行
NPCを呼びたい方は、その旨お書き添え下さい。
呼べるNPCは以下の通りです。
複数ご指定戴くと描写しきれない可能性がございます。その点ご了承下さい。
バタルトゥ、イェルズ、スメラギ、大巫女、ヨアキム、ヴェルナー、キュジィ
■その他
白紙は描写できません。
恋人同士でご参加の場合、描写はお砂糖多めにさせて戴く場合がございますのでご注意ください。
マスターより
お世話になっております。猫又です。
【CF】連動の、しっとりとしたデート依頼をお届けします。
皆様は、モノトーン教会の鐘の音に何を託されるのでしょうか。
イベシナにしようかと思ったんですが、ちょっと立て込んでいるためショートでご容赦ください。
今回は冒険ではなく、猫又版ノベル的なリプレイになるかと思います。
それでは皆様のご参加心よりお待ちしております。
【CF】連動の、しっとりとしたデート依頼をお届けします。
皆様は、モノトーン教会の鐘の音に何を託されるのでしょうか。
イベシナにしようかと思ったんですが、ちょっと立て込んでいるためショートでご容赦ください。
今回は冒険ではなく、猫又版ノベル的なリプレイになるかと思います。
それでは皆様のご参加心よりお待ちしております。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/01/04 18:17