※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。

※このシナリオは夢シナリオです。オープニングは架空のものであり、ゲームの世界観に一切影響を与えません。

　ここではない、ここかもしれない世界。
　クリムゾンウェストかリアルブルーか？

●初詣、準備！
「神主、破魔矢足りますかね」
「栄養ドリンク、差し入れ入りましたー。氏子の――」
「絵馬ってこっちでいいんですか？」
「まずい、動線去年これまずかったんじゃないの」
　ここはどこかにある大江神社。
　神職および巫子たちがてんやわんやで準備をしている。
「お屠蘇は？」
「甘酒」
「あれ、酒かすのじゃないの」
「両方用意しているのっ！？」
　テント設営、たき火の準備、暖房器具の用意等々、すでにしてあったとしても、おいていくのは当日だ。前日から置きっぱなしもできない。
「それより、紅葉さんは！」
　宮司の大江　紅葉(kz0163)がいない。

●稲荷社前
　大江神社はいくつか祭る神がいる。おおむねかなうことになっている。
　稲荷社は本殿とは離れたところにあり、幾分静寂がある。ここも商売繁盛を望む参拝客でにぎわうのだ。
　朱の鳥居が何十も並んでいるのは、近隣で有名。最近だと旅行のガイドブックにも載ったという。初詣のメーンにはならないため、まだ人はいない。本殿で参拝を済ませたのち、来る人は来るだろう。
　紅葉は日が暮れていく神社内を歩き回り、そこに座り込んでいた。
「静かですねぇ」
　コツンと頭の上に木の枝が落ちた。
「風が吹いていますねぇ」
　ザクッ。
「……わかりました、現実逃避しないで戻ります」
　木の枝が縦に振ってきて頭に軽く刺さったためさすがに戻ることにした。これに耐えたところでいいことはなかろうと。
　お狐様の御意思。
　本殿に戻ると社務所に引っ張られていき、そのあとあれこれ引っ張りまわされる。熱気の中にあちこち移動し夕飯時になる。
　近所の寺の除夜の鐘が聞こえる。
　これが鳴り終わるころには、参拝者でごった返す。
　毎年のこと。
　大雪が降る年もある。
　今年は……穏やかな晴れの気候。
　きっと初日の出も見られる。
「まあ、私の場合は、気づいたら朝でしょうね」
　しみじみと正装に着替えて窓の外を見る。

●参道
　本殿の前の鳥居が一の鳥居。少し行くと二の鳥居がある。
　本殿の近くに社務所があり、破魔矢やおみくじを授与している。
　一の鳥居と二の鳥居の間には神社が設置したテントがあり、甘酒や屠蘇がふるまわれる。古い縁起物もこのテントで引き受けている。なお、稲荷社に向かうなら、この間にある脇道にそれることとなる。
　二の鳥居から外に向かうと敷地の境界を表す三の鳥居。二と三の鳥居の間には露店が立ち並ぶ。縁起物がならび、温かい飲食物や子供が思わずほしくなってしまうおもちゃが販売され、見るだけでも楽しく、ついつい財布のひもを緩めそうになったりする。
　神社の参拝のために並ぶものたちは大体二の鳥居の間くらいまでくる。それ以上増えることはない。
　カップルや家族、仲間でわいわいと並ぶのが常。
　ごみは持ち返りでお願いしつつも、一応ゴミ箱は用意してある。
　寒さに頬を赤くし、思わず露店に目が行く。
　静かな時、温かい時。

　――皆さんはどのようにこの場にいますか？

　大晦日の終わる直前から初日の出が昇るくらいまでの時間がリプレイで描かれます。
　現代の神社の初詣をベースに考えていただければおおむね問題ありません。その上、神社描写が結構適当です。イラストみたいな滝は……奥にあるかもしれませんが、あくまでイメージ。

●PCさんの位置
　神社の人間でも二年参りや初詣でも。
　カップルで並んでお参りしても、巫女として事件を起こしても？

●神社の主な建物
　鳥居は１～３まである。
　２と３の間は露店が並ぶし、列も間までは届く。
　１と２の間は神社が設置したテントがある。使い古した縁起物を引き受けたり、屠蘇や甘酒をふるまう場所もある。稲荷社など別の社に向かう小道もある。
　１の鳥居の内は本殿と社務所。背には山がある。

●NPC
　大江　紅葉　この神社の宮司。ふわふわといるだけ。でもきちんと祝詞はあげられます。
　※狐野の他のNPCはいるかいないか不明。ご要望があれば、登場も可能です。夢ということで融通は利きますので、気になる場合は掲示板を立てていただければ。プエル、ルゥル、ユグディラズ（クロ、チャ、シロッポイ）、リシャール・べリンガー、ヒウチ、テユカ、シールとライル……など。

　こんにちは！　狐野径です。
　2016年も残りわずかとなりました。
　どんな2017年にしたいですか？
　さて、NPC登場に関して掲示板云々と記載ましたが、狐野が朝しか見ない可能性が高いため、時間に余裕をお持ちいただければ幸いです。
　よろしくお願いします。