ゲスト
(ka0000)
【王国始動】初めての体験
マスター:雨龍一

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 易しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/06/16 12:00
- リプレイ完成予定
- 2014/06/25 12:00
オープニング
「皆さま、我がグラズヘイム王国へようこそ」
グラズヘイム王国、王都イルダーナはその王城。
謁見の間に集められたハンターたちは、正面、二つ並べられた椅子のうち右の椅子の前に立った少女に目を向けた。
落ち着いた、けれど幼さの残る声。椅子に腰を下ろした少女、もとい王女は胸に手を当て、
「はじめまして、私はシスティーナ・グラハムと申します。よろしくお願いしますね。さて、今回皆さまをお呼び立てしたのは他でもありません……」
やや目を伏せた王女が、次の瞬間、意を決したように言い放った。
「皆さまに、王国を楽しんでいただきたかったからですっ」
…………。王女なりに精一杯らしい大音声が、虚しく絨毯に吸い込まれた。
「あれ? 言葉が通じなかったのかな……えっと、オリエンテーションですっ」
唖然としてハンターたちが見上げるその先で、王女はふにゃっと破顔して続ける。
「皆さまの中にはリアルブルーから転移してこられた方もいるでしょう。クリムゾンウェストの人でもハンターになったばかりの方が多いと思います。そんな皆さまに王国をもっと知ってほしい。そう思ったのです」
だんだん熱を帯びてくる王女の言葉。
マイペースというか視野狭窄というか、この周りがついてきてない空気で平然とできるのはある意味まさしく貴族だった。
「見知らぬ地へやって来て不安な方もいると思います。歪虚と戦う、いえ目にするのも初めての方もいると思います。そんな皆さまの支えに私はなりたい! もしかしたら王国には皆さま――特にリアルブルーの方々に疑いの目を向ける人がいるかもしれない、けれどっ」
王女が息つく間すら惜しむように、言った。
「私は、あなたを歓迎します」
大国だからこその保守気質。それはそれで何かと面倒があるのだろう、とハンターはぼんやり考えた。
「改めて」
グラズヘイム王国へようこそ。
王女のか細く透き通った声が、ハンターたちの耳朶を打った。
「……つまり、王国は皆様に大変開かれた場所となっております」
王宮の謁見室から一転、王国内の街外れに場所を移していた。
ここまで道案内してくれた男は、それなりの階級なのだろうか。きっちりと襟元を締めた騎士の制服に身を包んでいる。案内された広場は、ハンターズソサエティ支部のある第三街区と呼ばれる箇所であった。
「王都は現在6つの城壁がありまして、それにより大まかには分かれてはいますが、まぁ、検問が存在しているのは現在6番目と2番目、あちらと……あの城門になりますね」
見晴らしの良い大通りが王都を横断し、レンガで作られた道がまっすぐへと王城へと延びている。示す方向を見つめると大きく開かれた門の向こうに、閉じられた扉が聳えているのが見えた。
そして、現在自分たちが通ってきた扉も、再び閉ざされていた。
「王城へと続く道には、申し訳ありませんがある一定の身分が必要なんです」
今回の王女の歓迎は、本当に異例のことだったことがわかる。
そこに一人の男が駆けつけてきた。
「どうした」
先程まで温和な顔だった騎士は軽く会釈をすると、表情を厳しくして駆け付ける男へと向ける。
「川原の方にスライ……あ、大丈夫です。すみません、お忙しいところ……」
騎士とは異なる制服に身を包む男は、普段とは違う様子に今気づいたとばかりに言葉を濁らせた。
「――はぁ。大丈夫だ、彼らはハンターだ」
溜息と共に騎士は手で顔を覆うと男に続きを促した。
「はっ! 先程スライムが目撃されたとのこと。ご報告までにと思い声をかけさせて頂きました。いえ、お手を煩わさせることはないかと思いますが。よい王都観光をお楽しみください」
「わかった、目撃したら私が対処しておこう――皆様すみません」
見事な敬礼を披露するや、最後には強張った表情で去っていった。
駆けつけた男が去るのを見送り、騎士は衛兵なんですよと呟いた。
「まぁ、堅苦しいのもなんですから、これから王都の主要な場所をご案内させていただきますよ」
申し遅れましたとばかりに、騎士は名乗って軽く笑みをこぼした。
グラズヘイム王国、王都イルダーナはその王城。
謁見の間に集められたハンターたちは、正面、二つ並べられた椅子のうち右の椅子の前に立った少女に目を向けた。
落ち着いた、けれど幼さの残る声。椅子に腰を下ろした少女、もとい王女は胸に手を当て、
「はじめまして、私はシスティーナ・グラハムと申します。よろしくお願いしますね。さて、今回皆さまをお呼び立てしたのは他でもありません……」
やや目を伏せた王女が、次の瞬間、意を決したように言い放った。
「皆さまに、王国を楽しんでいただきたかったからですっ」
…………。王女なりに精一杯らしい大音声が、虚しく絨毯に吸い込まれた。
「あれ? 言葉が通じなかったのかな……えっと、オリエンテーションですっ」
唖然としてハンターたちが見上げるその先で、王女はふにゃっと破顔して続ける。
「皆さまの中にはリアルブルーから転移してこられた方もいるでしょう。クリムゾンウェストの人でもハンターになったばかりの方が多いと思います。そんな皆さまに王国をもっと知ってほしい。そう思ったのです」
だんだん熱を帯びてくる王女の言葉。
マイペースというか視野狭窄というか、この周りがついてきてない空気で平然とできるのはある意味まさしく貴族だった。
「見知らぬ地へやって来て不安な方もいると思います。歪虚と戦う、いえ目にするのも初めての方もいると思います。そんな皆さまの支えに私はなりたい! もしかしたら王国には皆さま――特にリアルブルーの方々に疑いの目を向ける人がいるかもしれない、けれどっ」
王女が息つく間すら惜しむように、言った。
「私は、あなたを歓迎します」
大国だからこその保守気質。それはそれで何かと面倒があるのだろう、とハンターはぼんやり考えた。
「改めて」
グラズヘイム王国へようこそ。
王女のか細く透き通った声が、ハンターたちの耳朶を打った。
「……つまり、王国は皆様に大変開かれた場所となっております」
王宮の謁見室から一転、王国内の街外れに場所を移していた。
ここまで道案内してくれた男は、それなりの階級なのだろうか。きっちりと襟元を締めた騎士の制服に身を包んでいる。案内された広場は、ハンターズソサエティ支部のある第三街区と呼ばれる箇所であった。
「王都は現在6つの城壁がありまして、それにより大まかには分かれてはいますが、まぁ、検問が存在しているのは現在6番目と2番目、あちらと……あの城門になりますね」
見晴らしの良い大通りが王都を横断し、レンガで作られた道がまっすぐへと王城へと延びている。示す方向を見つめると大きく開かれた門の向こうに、閉じられた扉が聳えているのが見えた。
そして、現在自分たちが通ってきた扉も、再び閉ざされていた。
「王城へと続く道には、申し訳ありませんがある一定の身分が必要なんです」
今回の王女の歓迎は、本当に異例のことだったことがわかる。
そこに一人の男が駆けつけてきた。
「どうした」
先程まで温和な顔だった騎士は軽く会釈をすると、表情を厳しくして駆け付ける男へと向ける。
「川原の方にスライ……あ、大丈夫です。すみません、お忙しいところ……」
騎士とは異なる制服に身を包む男は、普段とは違う様子に今気づいたとばかりに言葉を濁らせた。
「――はぁ。大丈夫だ、彼らはハンターだ」
溜息と共に騎士は手で顔を覆うと男に続きを促した。
「はっ! 先程スライムが目撃されたとのこと。ご報告までにと思い声をかけさせて頂きました。いえ、お手を煩わさせることはないかと思いますが。よい王都観光をお楽しみください」
「わかった、目撃したら私が対処しておこう――皆様すみません」
見事な敬礼を披露するや、最後には強張った表情で去っていった。
駆けつけた男が去るのを見送り、騎士は衛兵なんですよと呟いた。
「まぁ、堅苦しいのもなんですから、これから王都の主要な場所をご案内させていただきますよ」
申し遅れましたとばかりに、騎士は名乗って軽く笑みをこぼした。
解説
初めての王都ツアーへようこそ☆
緊張した謁見から一転、おのぼりさんな観光ツアーは如何でしょうかとばかりのラインナップです。
この度は、王都での生活の中心であろうハンターズソサエティ支部がある第三街区その近所にある王国騎士団本部、そしてご用達になるであろう商人ギルドを覗いてみませんかというものです。
王国騎士団では、ちゃっかり体験練習もあったり。ちょっとした武術訓練を受けることや、乗馬体験もあります。
最後に商人ギルドの一角で、ちょっぴり王都の食事を味わう…そんな体験ツアーです。
食事の後、川原でのんびりお散歩なんかもいいかもですね。綺麗な夜景が見れるかもしれません。
ご案内は騎士スレイド君、22歳です。
装備の準備はお忘れなく。
◆出来る事
・王国騎士団体験ツアー
武術訓練
乗馬体験
武術訓練ではそれぞれにあった指導がつくかと思います。
が、達人者ではないのでご了承下さい。
乗馬では落馬の危険性もあります。馬や人への無理強いはお気を付け下さい。
・商人ギルドご用達レストラン
夕食タイム
どんな料理が出るのか。飯マズではないようです。
・川原
お散歩タイム
なお、川原でお散歩される際は身辺にご注意ください。
◆注意事項
プレイングは忘れることもございますので、先に仮で出されることをお勧めします。
白紙の場合、描写がなくなることもございますのでご注意ください。
緊張した謁見から一転、おのぼりさんな観光ツアーは如何でしょうかとばかりのラインナップです。
この度は、王都での生活の中心であろうハンターズソサエティ支部がある第三街区その近所にある王国騎士団本部、そしてご用達になるであろう商人ギルドを覗いてみませんかというものです。
王国騎士団では、ちゃっかり体験練習もあったり。ちょっとした武術訓練を受けることや、乗馬体験もあります。
最後に商人ギルドの一角で、ちょっぴり王都の食事を味わう…そんな体験ツアーです。
食事の後、川原でのんびりお散歩なんかもいいかもですね。綺麗な夜景が見れるかもしれません。
ご案内は騎士スレイド君、22歳です。
装備の準備はお忘れなく。
◆出来る事
・王国騎士団体験ツアー
武術訓練
乗馬体験
武術訓練ではそれぞれにあった指導がつくかと思います。
が、達人者ではないのでご了承下さい。
乗馬では落馬の危険性もあります。馬や人への無理強いはお気を付け下さい。
・商人ギルドご用達レストラン
夕食タイム
どんな料理が出るのか。飯マズではないようです。
・川原
お散歩タイム
なお、川原でお散歩される際は身辺にご注意ください。
◆注意事項
プレイングは忘れることもございますので、先に仮で出されることをお勧めします。
白紙の場合、描写がなくなることもございますのでご注意ください。
マスターより
ようこそFNBへ。
雨龍一です。
初めての方も、お久しぶりの方も一緒に楽しめる空間にしていきたいです。
スレイド君は今回のためのモブさんなので、あまり気にしないでください。
そのため質問等は、受け付けることができません。
なお、皆様のキャラクターを把握するために、相談卓での発言をお勧めいたします。
外部での行動はMSは把握いたしません。
雨龍一です。
初めての方も、お久しぶりの方も一緒に楽しめる空間にしていきたいです。
スレイド君は今回のためのモブさんなので、あまり気にしないでください。
そのため質問等は、受け付けることができません。
なお、皆様のキャラクターを把握するために、相談卓での発言をお勧めいたします。
外部での行動はMSは把握いたしません。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/06/21 21:14
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/06/12 01:46:26 |
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お誘い合せとか、その他諸々 エステラ・クルース(ka1104) 人間(クリムゾンウェスト)|17才|女性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2014/06/15 14:12:38 |