ゲスト
(ka0000)
【王臨】少年、茶会へ招待する
マスター:狐野径

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/01/17 12:00
- リプレイ完成予定
- 2017/01/26 12:00
オープニング
●追手
プエル(kz0127)は難なく羊型歪虚を倒す。
「……面倒……うーん、僕がやったこと感づいた奴いるんだよね」
べリアルの下にいて最終的に指揮を任された一軍を下手に使い、周囲を乱してハンターに有利に動かしていた。直下の歪虚は全滅しているが、プエルの行動に違和感を覚えていた士官クラスの歪虚もいたのだろう。
「僕が倒せなくはないけれど……邪魔だよね」
今まで現れている追手は様子見なのか羊型歪虚の弱いタイプだったが、だんだん強くなってきている。指示を出した本人が出てくる可能性もあるだろう。
なんにせよ追手を隠れ家にだけは寄せ付けるつもりはない。安全地帯がなくなることは主もなく、守ってくれるヒトもいない現在、死活問題だ。その上、このままでは生前の家族や王国自体を無に帰すとか、演出するとか考える余裕がない。
「うーん、ハンターに頼もう。それまで何とか頑張ろう」
プエルはどうにかしようと程よい物件探す。
●歌声
ルゥル(kz0210)は町に住むマーク司祭のお遣いで、隣の村に行ってきた。
馬は借りているため乗っていれば運んでくれる。
街道は人通りがそれなりにあるが、減る時間帯は日が落ち始めたころ。
夜も歩くつもりの人はきちんと装備を整え、単独や腕に覚えがなければ集団で進む。日常生活を送る人は夜になる前に帰ろうとするため、夕方はせわしなく動く人がいなくなるとぱたりと人の気配が消える。
ルゥルは急がない。真っ暗にならなければいいのだ。
馬、ペットのパルムとフェレットがいる為「独り」という認識が薄いという事実もある。
「オオカミさんにあったり、鬼さんに会ったり、ここはいろいろあるところです」
以前あったことを思い出して、慎重になる。
「ポルム、後ろを見ていくださいね」
「きゅ」
頭の上のパルムに声をかけた。
「……」
ルゥルは手綱を引っ張る。
「お歌が聞こえます」
ルゥルは街道ののり面を見上げる。高台になっており、そこに壊し損ねている古い家があるのを知っていた。
ルゥルたちが遊びに行ったあと、壊す予定だったと領主の関係者から聞いている。工事が遅れているのは、羊歪虚が出たという事件もあり、町を守るのに力を割いていたためだという。
「……誰か住んでいるですか? とりあえず、ゴブリンじゃないですね!」
以前、ゴブリンが移住してきたこともあり、必然的に警戒対象だ。
聞こえる歌は教会で見つけた楽譜にもあるもの。
「男の子ですね?」
ルゥルは歌がひと段落ついたところで拍手をした。
「うまいですー」
「誰かいるの?」
声が降ってきたためルゥルは立ち去るのを少し遅らせる。
「いるですー。お兄さんはそこでテント張っているですか? 町近くですよ?」
「……家があるから大丈夫だ」
「おうち、壊れてますよ?」
「うん、今はいいんだ……そうだ、君、町に行くなら、これを届けてくれないか?」
フードを目深にかぶった少年が階段を下りてきた。
ルゥルは違和感を覚える。
着ている服は貴族が身に着けるようなものである、だけなのだが?
ポルムが頭をペチペチたたく。何か感じて「早く行け」と言っているようだ。
「お馬から降りると乗れないから、ここで良いですか?」
「うん」
ルゥルは手紙を受け取った。
「それをハンターズソサエティに届けてくれる?」
「分かりました。でも、明日じゃないと無理ですよ?」
「それでもいいよ? 準備があるから」
「……おうちで何かするですか?」
「秘密」
「そうですか」
「よろしく頼んだよ」
「はいです。私もハンターです! きちんとやります」
「……そう?」
少年はルゥルと別れた後、階段を上って行った。
マーク司祭に話すと奇妙なことがあると言いつつも、翌日、隣町にあるソサエティの支部にいく許可はもらえた。
●彼女
イスルダ島を出て大地を眺めた彼女は優越感と高揚感でいっぱいだった。
(島を出られた、ようやく! あの狭苦しい世界から)
もっと広いところに、王都に行けると確信をしていたがあっさり進軍は終わった。彼女は何がいけないのか状況を見て考える。
べリアルが進軍をしたところまでは良かったはず。
ハンターがいけないことはよくわかる。内側から崩されたような、前と後で違うところを見る。
人形がべリアルに泣きついてきたのを彼女は見ていた。べリアルが実質上敗北を喫したときに、その人形は姿を見せていない。
彼が持っていた部隊と周囲が消滅しているのも事実。だから、人間に負けたと考えるにはあまりにもきれいすぎる。
逃げてきて何があったかを告げるモノもなかったという異様さ。
独自に調査をすると人形だけ生きている、とわかった。
「あたくしとしては、べリアル公がどうこうより、不埒な思いで来たのを見抜けなかったというのが気にくわないのですわ!」
扇をパンと閉じて立ち上がるとドレスを翻す。
「どこに逃げようとあたくしはアレを消しますわ」
不敵に微笑む。
「それがあたくしのやるべきこと。あの子供は家に住み着いているようですもの」
そこに向かう、自身で。
配下のモノをいくらやってもらちが明かないのははっきりしていた。
少年がいるのは王国内。王都が近いとはいえ、何かがあるとは思えぬ場所。
●手紙
受け取った支部の受付はピクリと眉尻を動かす。ソサエティに届けられた手紙は次の物だ。
『親愛なるハンターの皆さま
○月×日ごろ、フォークベリーという小さな町を街道に沿って出たところにある岡の上にて、お茶会を催します。
ぜひ、ご参加よろしくお願いします。
カチカチ山が気になる今日この頃 憂悦孤唱プエル』
プエル(kz0127)は難なく羊型歪虚を倒す。
「……面倒……うーん、僕がやったこと感づいた奴いるんだよね」
べリアルの下にいて最終的に指揮を任された一軍を下手に使い、周囲を乱してハンターに有利に動かしていた。直下の歪虚は全滅しているが、プエルの行動に違和感を覚えていた士官クラスの歪虚もいたのだろう。
「僕が倒せなくはないけれど……邪魔だよね」
今まで現れている追手は様子見なのか羊型歪虚の弱いタイプだったが、だんだん強くなってきている。指示を出した本人が出てくる可能性もあるだろう。
なんにせよ追手を隠れ家にだけは寄せ付けるつもりはない。安全地帯がなくなることは主もなく、守ってくれるヒトもいない現在、死活問題だ。その上、このままでは生前の家族や王国自体を無に帰すとか、演出するとか考える余裕がない。
「うーん、ハンターに頼もう。それまで何とか頑張ろう」
プエルはどうにかしようと程よい物件探す。
●歌声
ルゥル(kz0210)は町に住むマーク司祭のお遣いで、隣の村に行ってきた。
馬は借りているため乗っていれば運んでくれる。
街道は人通りがそれなりにあるが、減る時間帯は日が落ち始めたころ。
夜も歩くつもりの人はきちんと装備を整え、単独や腕に覚えがなければ集団で進む。日常生活を送る人は夜になる前に帰ろうとするため、夕方はせわしなく動く人がいなくなるとぱたりと人の気配が消える。
ルゥルは急がない。真っ暗にならなければいいのだ。
馬、ペットのパルムとフェレットがいる為「独り」という認識が薄いという事実もある。
「オオカミさんにあったり、鬼さんに会ったり、ここはいろいろあるところです」
以前あったことを思い出して、慎重になる。
「ポルム、後ろを見ていくださいね」
「きゅ」
頭の上のパルムに声をかけた。
「……」
ルゥルは手綱を引っ張る。
「お歌が聞こえます」
ルゥルは街道ののり面を見上げる。高台になっており、そこに壊し損ねている古い家があるのを知っていた。
ルゥルたちが遊びに行ったあと、壊す予定だったと領主の関係者から聞いている。工事が遅れているのは、羊歪虚が出たという事件もあり、町を守るのに力を割いていたためだという。
「……誰か住んでいるですか? とりあえず、ゴブリンじゃないですね!」
以前、ゴブリンが移住してきたこともあり、必然的に警戒対象だ。
聞こえる歌は教会で見つけた楽譜にもあるもの。
「男の子ですね?」
ルゥルは歌がひと段落ついたところで拍手をした。
「うまいですー」
「誰かいるの?」
声が降ってきたためルゥルは立ち去るのを少し遅らせる。
「いるですー。お兄さんはそこでテント張っているですか? 町近くですよ?」
「……家があるから大丈夫だ」
「おうち、壊れてますよ?」
「うん、今はいいんだ……そうだ、君、町に行くなら、これを届けてくれないか?」
フードを目深にかぶった少年が階段を下りてきた。
ルゥルは違和感を覚える。
着ている服は貴族が身に着けるようなものである、だけなのだが?
ポルムが頭をペチペチたたく。何か感じて「早く行け」と言っているようだ。
「お馬から降りると乗れないから、ここで良いですか?」
「うん」
ルゥルは手紙を受け取った。
「それをハンターズソサエティに届けてくれる?」
「分かりました。でも、明日じゃないと無理ですよ?」
「それでもいいよ? 準備があるから」
「……おうちで何かするですか?」
「秘密」
「そうですか」
「よろしく頼んだよ」
「はいです。私もハンターです! きちんとやります」
「……そう?」
少年はルゥルと別れた後、階段を上って行った。
マーク司祭に話すと奇妙なことがあると言いつつも、翌日、隣町にあるソサエティの支部にいく許可はもらえた。
●彼女
イスルダ島を出て大地を眺めた彼女は優越感と高揚感でいっぱいだった。
(島を出られた、ようやく! あの狭苦しい世界から)
もっと広いところに、王都に行けると確信をしていたがあっさり進軍は終わった。彼女は何がいけないのか状況を見て考える。
べリアルが進軍をしたところまでは良かったはず。
ハンターがいけないことはよくわかる。内側から崩されたような、前と後で違うところを見る。
人形がべリアルに泣きついてきたのを彼女は見ていた。べリアルが実質上敗北を喫したときに、その人形は姿を見せていない。
彼が持っていた部隊と周囲が消滅しているのも事実。だから、人間に負けたと考えるにはあまりにもきれいすぎる。
逃げてきて何があったかを告げるモノもなかったという異様さ。
独自に調査をすると人形だけ生きている、とわかった。
「あたくしとしては、べリアル公がどうこうより、不埒な思いで来たのを見抜けなかったというのが気にくわないのですわ!」
扇をパンと閉じて立ち上がるとドレスを翻す。
「どこに逃げようとあたくしはアレを消しますわ」
不敵に微笑む。
「それがあたくしのやるべきこと。あの子供は家に住み着いているようですもの」
そこに向かう、自身で。
配下のモノをいくらやってもらちが明かないのははっきりしていた。
少年がいるのは王国内。王都が近いとはいえ、何かがあるとは思えぬ場所。
●手紙
受け取った支部の受付はピクリと眉尻を動かす。ソサエティに届けられた手紙は次の物だ。
『親愛なるハンターの皆さま
○月×日ごろ、フォークベリーという小さな町を街道に沿って出たところにある岡の上にて、お茶会を催します。
ぜひ、ご参加よろしくお願いします。
カチカチ山が気になる今日この頃 憂悦孤唱プエル』
解説
その場所に何かあると思うため調査、必要なら歪虚への対処
●現場
ルゥルが住む町フォークベリーから歩いて十五分くらい、右手にがけと階段がある。
階段を上った先は約100メートル四方の五角形に近い広場。
奥に二階建ての一軒家があります。屋敷というには小さく一軒家というには大きい。
一階の一部は壊れており、外との出入りが自由。その部屋は暖炉や広さから居間のよう。
一階にあるのは、食堂と台所、玄関ホールです。階段は玄関ホール。
二階は階段があるところはゆったりとした空間。
二階には寝室が三つと大きな寝室が一つ、書斎が一つ。
書斎は階段のあるホールの横、食堂の上。隠し扉があり、地下室に続く階段がある。
(参考「プチ探検隊、謎の音に遭遇する」)
現在は、玄関は磨かれ、白い粉がめいっぱい入った大きな壺がある。
居間にはテーブルがセットされ、ティーセットがおかれている。スコーン等お菓子もある。暖炉は赤々と火がついている。
台所と食堂、妙に白い粉でいっぱいだ。廊下にもあふれている。
寝室のベッドにはきちんとシーツや布団が入れてある。書斎には小麦粉の袋がたくさん置いてある。
●敵情報(PL情報)
・憂悦孤唱プエル 羊歪虚が鬱陶しい。家の中で張っている。大剣をメーン武器としているが、ナイフまで状況に応じて変えられる。人形を操ってそれなりのことはしてもらっている。
・プエル人形×5 サイズ0、布と綿が主体。徒党を組み、すばしっこく走る、跳ぶ。バタフライナイフや周りにある物を武器とする。粉まみれかもしれない。
・??? 女性の歪虚。べリアル配下?
・羊型歪虚(ちょっと強め目)×2 軽いピンク色の毛並み。ちょっと強め。
・羊型歪虚(普通目)×10 純白は毛並み。駆け出しハンターでもがんばれば倒せる。
●現場
ルゥルが住む町フォークベリーから歩いて十五分くらい、右手にがけと階段がある。
階段を上った先は約100メートル四方の五角形に近い広場。
奥に二階建ての一軒家があります。屋敷というには小さく一軒家というには大きい。
一階の一部は壊れており、外との出入りが自由。その部屋は暖炉や広さから居間のよう。
一階にあるのは、食堂と台所、玄関ホールです。階段は玄関ホール。
二階は階段があるところはゆったりとした空間。
二階には寝室が三つと大きな寝室が一つ、書斎が一つ。
書斎は階段のあるホールの横、食堂の上。隠し扉があり、地下室に続く階段がある。
(参考「プチ探検隊、謎の音に遭遇する」)
現在は、玄関は磨かれ、白い粉がめいっぱい入った大きな壺がある。
居間にはテーブルがセットされ、ティーセットがおかれている。スコーン等お菓子もある。暖炉は赤々と火がついている。
台所と食堂、妙に白い粉でいっぱいだ。廊下にもあふれている。
寝室のベッドにはきちんとシーツや布団が入れてある。書斎には小麦粉の袋がたくさん置いてある。
●敵情報(PL情報)
・憂悦孤唱プエル 羊歪虚が鬱陶しい。家の中で張っている。大剣をメーン武器としているが、ナイフまで状況に応じて変えられる。人形を操ってそれなりのことはしてもらっている。
・プエル人形×5 サイズ0、布と綿が主体。徒党を組み、すばしっこく走る、跳ぶ。バタフライナイフや周りにある物を武器とする。粉まみれかもしれない。
・??? 女性の歪虚。べリアル配下?
・羊型歪虚(ちょっと強め目)×2 軽いピンク色の毛並み。ちょっと強め。
・羊型歪虚(普通目)×10 純白は毛並み。駆け出しハンターでもがんばれば倒せる。
マスターより
こんにちは、狐野径です。
【猫譚】であったことのプエルが後始末……に近い幕間ですね。
プエルに関してはPL情報としてありますが、ルゥルに聞けばわかるため、周りにいるらしいと知っていてもかまいません。
ジャンルを調査としてありますが、戦闘と半々。
よろしくお願いします。
【猫譚】であったことのプエルが後始末……に近い幕間ですね。
プエルに関してはPL情報としてありますが、ルゥルに聞けばわかるため、周りにいるらしいと知っていてもかまいません。
ジャンルを調査としてありますが、戦闘と半々。
よろしくお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/01/23 06:27
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
相談卓 ミリア・ラスティソード(ka1287) 人間(クリムゾンウェスト)|20才|女性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2017/01/17 08:39:10 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/01/14 01:31:25 |