ゲスト
(ka0000)
結成! 超即席バンドin音楽祭
マスター:DoLLer

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/01/29 07:30
- リプレイ完成予定
- 2017/02/07 07:30
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
「音楽祭に参加?」
「そそそ。歌自慢的なやつ。ほら、サイアに参加させてあげたいなと思ってるの」
同じ商売の仕事仲間からの提案にミネアは戸惑った。
「あたしは美男子を眺めてるだけで妄想たぎらせられるから全然平気だけど、サイアはそういうのないからそういう息抜きがあってもいいと思うのね。なんでもその音楽祭はエルフと人間の橋渡しが歌を担っていたとかなんとかっていう歴史もあるみたいだから。でも一人で参加は厳しいでしょ? だから付き合ってあげて欲しいなと思うの」
そう話を持ち掛けてきた彼女も、そして彼女の双子の姉サイアもエルフハイム出身のエルフだ。サイアは彼女と違って物静かで、だけど、どことなく人を寄せ付けないようなそんな趣もある。
「うん、いいよ!」
歌うのは嫌いではないし、それが共に働くサイアの為になるというならば別に悪くない。
年末は仕事が忙しかった反動で正月はほとんど寝て過ごしたミネアも、リフレッシュに何かしらのイベントに行きたいとは思っていたところだ。
●
森の近くの町では音楽祭は近隣で有名なイベントだった。
元々は恋をした人間の男性がエルフの娘にこの想いを届けと、歌にして森に届けたことから始まるのだそうだ。
歌を通じて2人の想いはついに結ばれ、人間には否定的だったエルフとの交友を結んだきっかけともなり、町の人間、森のエルフ共々に栄えたというのだ。今でも互いの友好は続き、エルフは森から、人間は町から互いに音楽を届け合った。
その曲と演奏者を募る為に毎年音楽祭は開かれる。
それは地域の音楽関係者にとってはとても大切なイベントであり、ある種の登竜門とも位置づけされていた。
そう、割とガチのヤツだった。
「ど、ど、どうしよう」
「これは完全に場違いですよね……」
ミネアとサイアは人ごみの中で完全に立ちすくんでいた。
舞台は歴史を感じさせる石造りの大ホールは二人には見上げるばかりの大きさ、外壁には音楽の精霊が何百も刻まれ、足元はレッドカーペットが敷かれて奥まで続いていた。その上を歩く人々はトランペットだの、ギターだの、果てはホルンやティンパニといった大掛かりな楽器を運び込んでいる。歌を専門にしている女性などは遠目からも見てわかるような濃いファンデーションに舞台映えするルージュを引いているし絹を何重にもしたドレスに目を奪われた。
目を変えれば、吟遊詩人が路傍で早速リュートの音合わせの為か軽くかき鳴らしている。服装こそ旅のそれで豪華さはなかったものの、リュートを扱う指の動き、音の流れる調子は、軽い爪弾きだけで二人を驚嘆させるには十分だった。
「あ、あそこ、トライクロニクルじゃない。きゃああ、シュウ様ぁぁぁ」
その横でサイアの妹は、貴族っぽい美青年に黄色い声を上げて手を振りまくっている。こちらも有名な人らしい。
「あ、あなたね。このままだと吊るし上げじゃない。あああ、どうするのよミーファ」
話を持ち掛けた妹を叱りつけるサイアだが、彼女は気にした素振りもなく、ちょいちょいと隣を指さした。
そちらでは記者らしい羽帽子の女性が、この祭典の関係者らしい老人に取材をしていた。
「今回もたくさんの参加者が集まりましたね!」
「ここではどんな人間にもチャンスがあります。しかも重要なのは森のエルフさん方の心に届くかどうかという一点です。誰もが挑戦できる祭典作りのおかげで、今日までやってこれたと思い……」
意気揚々とした老人のコメントは続いているが、サイアの妹はくすくすと笑って二人に向き直った。
「サイアとミネア。エルフと人間が紡ぎ出す音楽なんて、もうやる前から高評価でしょ。チャンスあるって」
「いや、あの……」
ミネアはすっかりしょげてしまっていたが、横に立っているサイアは怒りたいやら恥ずかしいやら、心が押しつぶされそうになっているのが顔で分かった。
ここで一緒になって落ち込んでいては、勇気を出して参加したサイアにも心の傷を残してしまうかもしれない。
「は、ハンターに応援頼んでみよう。うん、歌が上手い人いるし!! 優勝はともかく楽しくね、みんなで楽しい思い出作ろうよ」
「ミネアさん……ごめんなさい」
「いいのいいの。後悔してもつまらないし。周りの評価どうこうよりやって良かったね。っていうことが目的で参加したんだし。前向きにとろうっ」
そしてその日、超即席バンドが結成されたのであった。
「音楽祭に参加?」
「そそそ。歌自慢的なやつ。ほら、サイアに参加させてあげたいなと思ってるの」
同じ商売の仕事仲間からの提案にミネアは戸惑った。
「あたしは美男子を眺めてるだけで妄想たぎらせられるから全然平気だけど、サイアはそういうのないからそういう息抜きがあってもいいと思うのね。なんでもその音楽祭はエルフと人間の橋渡しが歌を担っていたとかなんとかっていう歴史もあるみたいだから。でも一人で参加は厳しいでしょ? だから付き合ってあげて欲しいなと思うの」
そう話を持ち掛けてきた彼女も、そして彼女の双子の姉サイアもエルフハイム出身のエルフだ。サイアは彼女と違って物静かで、だけど、どことなく人を寄せ付けないようなそんな趣もある。
「うん、いいよ!」
歌うのは嫌いではないし、それが共に働くサイアの為になるというならば別に悪くない。
年末は仕事が忙しかった反動で正月はほとんど寝て過ごしたミネアも、リフレッシュに何かしらのイベントに行きたいとは思っていたところだ。
●
森の近くの町では音楽祭は近隣で有名なイベントだった。
元々は恋をした人間の男性がエルフの娘にこの想いを届けと、歌にして森に届けたことから始まるのだそうだ。
歌を通じて2人の想いはついに結ばれ、人間には否定的だったエルフとの交友を結んだきっかけともなり、町の人間、森のエルフ共々に栄えたというのだ。今でも互いの友好は続き、エルフは森から、人間は町から互いに音楽を届け合った。
その曲と演奏者を募る為に毎年音楽祭は開かれる。
それは地域の音楽関係者にとってはとても大切なイベントであり、ある種の登竜門とも位置づけされていた。
そう、割とガチのヤツだった。
「ど、ど、どうしよう」
「これは完全に場違いですよね……」
ミネアとサイアは人ごみの中で完全に立ちすくんでいた。
舞台は歴史を感じさせる石造りの大ホールは二人には見上げるばかりの大きさ、外壁には音楽の精霊が何百も刻まれ、足元はレッドカーペットが敷かれて奥まで続いていた。その上を歩く人々はトランペットだの、ギターだの、果てはホルンやティンパニといった大掛かりな楽器を運び込んでいる。歌を専門にしている女性などは遠目からも見てわかるような濃いファンデーションに舞台映えするルージュを引いているし絹を何重にもしたドレスに目を奪われた。
目を変えれば、吟遊詩人が路傍で早速リュートの音合わせの為か軽くかき鳴らしている。服装こそ旅のそれで豪華さはなかったものの、リュートを扱う指の動き、音の流れる調子は、軽い爪弾きだけで二人を驚嘆させるには十分だった。
「あ、あそこ、トライクロニクルじゃない。きゃああ、シュウ様ぁぁぁ」
その横でサイアの妹は、貴族っぽい美青年に黄色い声を上げて手を振りまくっている。こちらも有名な人らしい。
「あ、あなたね。このままだと吊るし上げじゃない。あああ、どうするのよミーファ」
話を持ち掛けた妹を叱りつけるサイアだが、彼女は気にした素振りもなく、ちょいちょいと隣を指さした。
そちらでは記者らしい羽帽子の女性が、この祭典の関係者らしい老人に取材をしていた。
「今回もたくさんの参加者が集まりましたね!」
「ここではどんな人間にもチャンスがあります。しかも重要なのは森のエルフさん方の心に届くかどうかという一点です。誰もが挑戦できる祭典作りのおかげで、今日までやってこれたと思い……」
意気揚々とした老人のコメントは続いているが、サイアの妹はくすくすと笑って二人に向き直った。
「サイアとミネア。エルフと人間が紡ぎ出す音楽なんて、もうやる前から高評価でしょ。チャンスあるって」
「いや、あの……」
ミネアはすっかりしょげてしまっていたが、横に立っているサイアは怒りたいやら恥ずかしいやら、心が押しつぶされそうになっているのが顔で分かった。
ここで一緒になって落ち込んでいては、勇気を出して参加したサイアにも心の傷を残してしまうかもしれない。
「は、ハンターに応援頼んでみよう。うん、歌が上手い人いるし!! 優勝はともかく楽しくね、みんなで楽しい思い出作ろうよ」
「ミネアさん……ごめんなさい」
「いいのいいの。後悔してもつまらないし。周りの評価どうこうよりやって良かったね。っていうことが目的で参加したんだし。前向きにとろうっ」
そしてその日、超即席バンドが結成されたのであった。
解説
音楽祭にミネア、サイアと共にバンドとして参加してください。
それぞれ個人参加ではなく、参加者+ミネア、サイアで1つのバンドとみなします。
衣装や楽器などは用意していなくとも大丈夫です。(ただし持ちこみの場合は手慣れた道具であるとして、評価が上がります)
ルールは舞台で音楽を奏でること以外はありません。
成功度合いは音楽祭上の評価とします。
評価対象は明らかにはしていませんので、できることはなんでもどうぞ。
それぞれ個人参加ではなく、参加者+ミネア、サイアで1つのバンドとみなします。
衣装や楽器などは用意していなくとも大丈夫です。(ただし持ちこみの場合は手慣れた道具であるとして、評価が上がります)
ルールは舞台で音楽を奏でること以外はありません。
成功度合いは音楽祭上の評価とします。
評価対象は明らかにはしていませんので、できることはなんでもどうぞ。
マスターより
見栄えはコンクール的なあれですが、内容は文化祭の演し物みたいな感覚です。
結果どうこうよりやりきったことの方が大切。そんな感じで楽しんでいただければと思います。
わからないことは質問卓を立てなくとも、相談卓でミネアがわかる範囲で応えます。
結果どうこうよりやりきったことの方が大切。そんな感じで楽しんでいただければと思います。
わからないことは質問卓を立てなくとも、相談卓でミネアがわかる範囲で応えます。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/01/31 22:50
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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【相談】参加者控室 ルナ・レンフィールド(ka1565) 人間(クリムゾンウェスト)|16才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2017/01/28 23:19:51 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/01/25 08:49:03 |