ゲスト
(ka0000)
幸と不幸を表裏に刻んで
マスター:紫月紫織

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在7人 / 4~7人
- サポート
- 現在0人 / 0~7人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/01/30 07:30
- リプレイ完成予定
- 2017/02/08 07:30
オープニング
●忌むべき場所
人里から遠く離れたその場所は、何時からか忌むべき場所として認識されるようになった。
原因は至極明快に、雑魔がよく現れるためである。
いつからそうであったのか知る者は無く、なぜそうなったのか知る者も無い。
古い文献を調べれば、どこかにそれを記す手がかりは在ったのかもしれないが、今はまだ、そこに知る者は居なかった。
その忌むべき場所にハンターズソサエティの調査が入ったのが一月ほど前の話。
調査は比較的順調に進み、そして一つの結論に至る。
雑魔たちはすべて、とある場所を中心として集まっていたということが判明したのである。
地図上に記した中心地を目指し進んだ調査隊はそこで崩れた石塔を発見し、そこに原因があると判断してすぐに発掘作業に入った。
作業は順調とは言えなかった。
作業中何度となく雑魔が襲ってくる。
調査隊にはもちろんハンターが同行していたため、最初のうちは問題なく撃退出来ていた。
変化は、発掘作業の進行と共に訪れたのである。
集う雑魔の数は次第に減り、代わりに強く、巨大になり始めたのだ。
調査が進み、石塔の最下層から石棺が運び出された、その直後に現れた雑魔はそれまでに現れたものと一線を画す強さを持っていた。
禍々しい黒銀の毛皮を持つ、巨大な四足の獣。
調査する場所が場所であり、予想された出来事ではあった。
同行していたハンターも、戦闘経験の豊富な者たちだった──だが、話はそれで終わらない。
黒銀の獣と戦う闘狩人の一人が、思わぬところで足を取られて、攻撃を避けれず重症を負った。
まるでそれが皮切りであったかのように、それは起こった。
倒れた闘狩人を援護するべく慌てて黒銀の獣を牽制しようと駆け寄った疾影士は突如舞い上がった砂埃に視界を奪われ攻撃を空振らせた。
慌てて援護射撃しようとした猟撃士の放った矢は、強風に煽られてあろうことか仲間の足を掠める。
動揺は他の仲間達にも伝播した。
隊のリーダーが不穏なものを感じて即座に撤退を指示したのはその直後の話である。
黒銀の獣の追撃をなんとかかわして調査隊が帰路につけたのは少し後。
帰還した調査隊は、運の悪い出来事が幾つも重なったと、ありえないと何度となく訴えたという。
──調査報告書より抜粋。
●ハンターオフィスにて
「なんだか変な話ですねぇ」
調査報告書、および新規の依頼書類を読みながら、愛用のアンダーリムグラスをキラリと光らせて、エリクシアはなんとも言えない表情を浮かべていた。
彼女もそれなりに多くの依頼をさばいてきたオフィス職員である、熟練とは言わないまでも、依頼から漂う匂いを嗅ぎ分ける能力は確かなのだろう。
その彼女が暗に警戒しろ、と示している。
「依頼の内容については、明確です。黒銀の獣の討伐、その後石棺を開けるまでの安全確保……いやはや、何が入っているのかわかったもんじゃありませんね。埋め戻したほうがいいんじゃないですかねぇこれ。封印を施して持ち帰って調べるって話らしいですが、ちょーっと心配ですねぇ」
絶対にヤバい代物ですよこれ。
とその表情が物語っているが、彼女のその言葉で依頼が変わるわけでもない。
何かヤバいものであるにしても、どうヤバいのか確認しないことには適切な処置が施せないのだから。
無論、口にしているエリクシア自身もそんなことはわかっているに違いない。
「警戒情報としては、やはり前回の調査に同行したハンターたちの証言が参考になるでしょうね。普段ならありえないような事故、ミス、出来事が報告書に並んでますが……何なんでしょうね」
ハンターたちの証言をまとめた一枚の紙をそっとあなた達に向けるエリクシアは、それを上から順に音読する。
・矢が強風で逸れた。
・弓の弦が弾けた。
・なにもないところで足を取られた。
・鎧の留め具が壊れた
・爪を受けた剣にヒビが入った
等と、数十項目に渡って起きた出来事が静かに読み上げられた。
「黒銀の獣とやらの、何らかの能力なんでしょうか? たまたま運が悪かったじゃ説明つかないレベルの数ですね」
ぺらりと、続けて資料を捲る。
次の話はどうやら撤退を余儀なくされた、黒銀の獣に関するもののようだ。
「現れた雑魔は巨大な黒い犬の姿をしているようです、体躯は目算ですが、体高二メートルほど。基本的な攻撃は爪による引っかきと牙による噛みつき、距離を取った場合に吐くファイアブレス。時折遠吠えをあげ、その直後によくないことが起きた気がする……だそうです。ブラックドッグとでも呼びますか?」
強そうですね、なんてのんきそうに言うエリクシアだが、実際に対峙するハンターからするとそんな言われ方をされても困るだろう。
「説明は以上です。この依頼、蹴るも受けるも貴方次第です……どうします?」
人里から遠く離れたその場所は、何時からか忌むべき場所として認識されるようになった。
原因は至極明快に、雑魔がよく現れるためである。
いつからそうであったのか知る者は無く、なぜそうなったのか知る者も無い。
古い文献を調べれば、どこかにそれを記す手がかりは在ったのかもしれないが、今はまだ、そこに知る者は居なかった。
その忌むべき場所にハンターズソサエティの調査が入ったのが一月ほど前の話。
調査は比較的順調に進み、そして一つの結論に至る。
雑魔たちはすべて、とある場所を中心として集まっていたということが判明したのである。
地図上に記した中心地を目指し進んだ調査隊はそこで崩れた石塔を発見し、そこに原因があると判断してすぐに発掘作業に入った。
作業は順調とは言えなかった。
作業中何度となく雑魔が襲ってくる。
調査隊にはもちろんハンターが同行していたため、最初のうちは問題なく撃退出来ていた。
変化は、発掘作業の進行と共に訪れたのである。
集う雑魔の数は次第に減り、代わりに強く、巨大になり始めたのだ。
調査が進み、石塔の最下層から石棺が運び出された、その直後に現れた雑魔はそれまでに現れたものと一線を画す強さを持っていた。
禍々しい黒銀の毛皮を持つ、巨大な四足の獣。
調査する場所が場所であり、予想された出来事ではあった。
同行していたハンターも、戦闘経験の豊富な者たちだった──だが、話はそれで終わらない。
黒銀の獣と戦う闘狩人の一人が、思わぬところで足を取られて、攻撃を避けれず重症を負った。
まるでそれが皮切りであったかのように、それは起こった。
倒れた闘狩人を援護するべく慌てて黒銀の獣を牽制しようと駆け寄った疾影士は突如舞い上がった砂埃に視界を奪われ攻撃を空振らせた。
慌てて援護射撃しようとした猟撃士の放った矢は、強風に煽られてあろうことか仲間の足を掠める。
動揺は他の仲間達にも伝播した。
隊のリーダーが不穏なものを感じて即座に撤退を指示したのはその直後の話である。
黒銀の獣の追撃をなんとかかわして調査隊が帰路につけたのは少し後。
帰還した調査隊は、運の悪い出来事が幾つも重なったと、ありえないと何度となく訴えたという。
──調査報告書より抜粋。
●ハンターオフィスにて
「なんだか変な話ですねぇ」
調査報告書、および新規の依頼書類を読みながら、愛用のアンダーリムグラスをキラリと光らせて、エリクシアはなんとも言えない表情を浮かべていた。
彼女もそれなりに多くの依頼をさばいてきたオフィス職員である、熟練とは言わないまでも、依頼から漂う匂いを嗅ぎ分ける能力は確かなのだろう。
その彼女が暗に警戒しろ、と示している。
「依頼の内容については、明確です。黒銀の獣の討伐、その後石棺を開けるまでの安全確保……いやはや、何が入っているのかわかったもんじゃありませんね。埋め戻したほうがいいんじゃないですかねぇこれ。封印を施して持ち帰って調べるって話らしいですが、ちょーっと心配ですねぇ」
絶対にヤバい代物ですよこれ。
とその表情が物語っているが、彼女のその言葉で依頼が変わるわけでもない。
何かヤバいものであるにしても、どうヤバいのか確認しないことには適切な処置が施せないのだから。
無論、口にしているエリクシア自身もそんなことはわかっているに違いない。
「警戒情報としては、やはり前回の調査に同行したハンターたちの証言が参考になるでしょうね。普段ならありえないような事故、ミス、出来事が報告書に並んでますが……何なんでしょうね」
ハンターたちの証言をまとめた一枚の紙をそっとあなた達に向けるエリクシアは、それを上から順に音読する。
・矢が強風で逸れた。
・弓の弦が弾けた。
・なにもないところで足を取られた。
・鎧の留め具が壊れた
・爪を受けた剣にヒビが入った
等と、数十項目に渡って起きた出来事が静かに読み上げられた。
「黒銀の獣とやらの、何らかの能力なんでしょうか? たまたま運が悪かったじゃ説明つかないレベルの数ですね」
ぺらりと、続けて資料を捲る。
次の話はどうやら撤退を余儀なくされた、黒銀の獣に関するもののようだ。
「現れた雑魔は巨大な黒い犬の姿をしているようです、体躯は目算ですが、体高二メートルほど。基本的な攻撃は爪による引っかきと牙による噛みつき、距離を取った場合に吐くファイアブレス。時折遠吠えをあげ、その直後によくないことが起きた気がする……だそうです。ブラックドッグとでも呼びますか?」
強そうですね、なんてのんきそうに言うエリクシアだが、実際に対峙するハンターからするとそんな言われ方をされても困るだろう。
「説明は以上です。この依頼、蹴るも受けるも貴方次第です……どうします?」
解説
◯目的
ブラックドッグの討伐
◯崩れた石塔周辺
これと言った起伏もない草原、石塔の周囲には等間隔に並んだ八つの岩がある。
数百メートルは動かなければ川や森などの地形は存在しません。
草原に生えている草は高さ40~80cmほど、密度はまちまちです。
此処から先はPL情報となります
◯ブラックドッグの情報
体高2mほどの巨大な犬の姿をした歪虚(サイズ2)
◆ファイアブレス
射程5mの扇状範囲攻撃、火炎放射器のように口から赤黒い炎を吐き出す。
◆天秤の呼び声
吠えた後、特定条件において効果を発揮する。
何が起きるかはその都度異なります。
場合により装備・所持品の破損が起きる可能性があります(破壊までは至りません)
石棺の中に入っているのは鎖でがんじがらめにされた一冊の本です。
封印は問題なく完了しますので、持ち帰りについては心配不要です。
ブラックドッグの討伐
◯崩れた石塔周辺
これと言った起伏もない草原、石塔の周囲には等間隔に並んだ八つの岩がある。
数百メートルは動かなければ川や森などの地形は存在しません。
草原に生えている草は高さ40~80cmほど、密度はまちまちです。
此処から先はPL情報となります
◯ブラックドッグの情報
体高2mほどの巨大な犬の姿をした歪虚(サイズ2)
◆ファイアブレス
射程5mの扇状範囲攻撃、火炎放射器のように口から赤黒い炎を吐き出す。
◆天秤の呼び声
吠えた後、特定条件において効果を発揮する。
何が起きるかはその都度異なります。
場合により装備・所持品の破損が起きる可能性があります(破壊までは至りません)
石棺の中に入っているのは鎖でがんじがらめにされた一冊の本です。
封印は問題なく完了しますので、持ち帰りについては心配不要です。
マスターより
●マスターより
初めての方は初めまして、紫月紫織です。
今回は歪虚とのガチバトルをお送り致します。
精一杯戦闘を書かせて頂きます。
歪虚の能力についてはぼかしてありますので推測してみてください。
どうか皆様が幸運とともにありますように。
ああ、ところで皆様……お守りって、お持ちですか?
初めての方は初めまして、紫月紫織です。
今回は歪虚とのガチバトルをお送り致します。
精一杯戦闘を書かせて頂きます。
歪虚の能力についてはぼかしてありますので推測してみてください。
どうか皆様が幸運とともにありますように。
ああ、ところで皆様……お守りって、お持ちですか?
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/02/06 21:49
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 アリア・セリウス(ka6424) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2017/01/29 22:35:07 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/01/28 00:42:27 |