ゲスト
(ka0000)
【初心】あれは島ですか? いいえ亀です。
マスター:鮎川 渓

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加制限
- LV1~LV20
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/02/08 19:00
- リプレイ完成予定
- 2017/02/17 19:00
オープニング
●むしろ雑魔です。
よく晴れた日の早朝。
漁師の兄弟はいつものように、村のそばにある大きな湖へと舟を漕ぎ出した。
彼らの村の男達の大半は、この湖で漁をし生計を立てている。まだ十代の兄弟は、経験の不足を努力で補うべく、毎朝誰よりも早く漁へ出ていた。
朝霧立ち込める湖を、手漕ぎの小舟でゆったり進む。
湖面は朝日を反射してきらきらと煌めき、水は冷たく清んでいる。
漕ぎだすとほどなくして、仲良く連なる三つの小島が見えてきた。
水面からひょっこりと顔を出す島々は、大きい順に「父島」「母島」「子島」と呼ばれ、村人達から親しまれている。
岸から一番近い父島の上には、漁場らしく小さな魚霊碑と祠とが鎮座していて、そこはかとなく厳かな雰囲気が漂う。
弟は舟の上から島へ手を合わせ、
「今日もたくさん魚がとれますように……あれ?」
日課となっているお祈りをしたのだが。
小首を傾げた弟に、櫂を繰る兄も首を捻る。
「どうした?」
「どうしたっていうか……兄ちゃん、アレ」
弟が指さす先を見て、兄は我が目を疑った。
――島が四つに増えている。
岸と父島との間に、こんもり丸い島が増えていたのだ。
「島、かな?」
「まさか、突然島が増えるわけないだろ」
兄は舟をその島へ寄せる。
近づいてよくよく見れば、新たな島とおぼしき物体には、一面六角形の模様が刻まれていた。
「兄ちゃん。島、かな?」
「亀、じゃね?」
「やだなぁ、こんな大きな亀がいるわけないじゃん」
「じゃあこの模様はなんだよ、どう見ても亀の甲羅じゃねぇか!」
「いやいやいや」
兄弟が言い合っていると、突如近くの水面が持ち上がった。次いで、ざばぁっと飛沫をあげ巨大な亀の頭が現れる。
「うわっ!」
小さな舟は激しく揺れ、弟は慌てて縁にしがみつく。兄はじっと亀を見つめていた。
亀はかぱっと大きな口を開けたかと思うと、その口を水面につける。
「……何かよく分かんねぇけど、マズそうだぞ」
言うなり大急ぎで亀から遠ざかるべく、力いっぱい櫂を漕ぐ。
途端、
――ズ、ズズズズ……
亀が水を飲み込み始めた。水草も魚の群れもいっしょくたに、物凄い勢いで口の中へ吸い込まれていく。
兄弟の乗る小舟も引きずり込まれそうになったが、兄が死にもの狂いで漕ぎ続けたお陰で、何とか危機を脱することができた。そのまま全速で岸を目指す。
「兄ちゃん、アイツこっち向いたよ!」
兄に代わり亀を見張っていた弟が叫ぶ。
次の瞬間、亀の口から舟めがけ大量の水が噴出された!
衝撃に小舟が傾ぐ。
「うわあぁぁ……――!」
兄弟はなすすべなく湖に投げ出された。
●ハンターさん、出番です。
「……ということがあったらしいんですね」
集まった初々しいハンター達を前に、きゃるんとした若い受付嬢が告げる。
「敵は雑魔化した亀さん……まぁ随分と巨大化してるみたいなんですけど、一匹です。動く気がないのか動けないのかは分かりませんけども、今も同じ場所に留まっているそうですよ。村の方が現場まで案内してくれる手筈になってます」
そこでひとりのハンターが手を挙げ、心配そうに尋ねた。
その問いに受付嬢はにっこり微笑み、大きな目をくるくると動かして言う。
「ご心配なく、ご兄弟はご無事です。現場までの案内を請け負ってくれたのもおふたりなんですよぉ。『あの湖を荒らされちゃ生活が成り立たない、あの勢いで魚を食い尽くされてたまるか!』って、随分意気込んでらっしゃいました」
そして手にしていた書類を置くと、
「一般人のご兄弟が逃げ切れたことから、敵の攻撃力はさほどではないだろうと判断されまして。それでこうして、新人ハンターさん達にお願いすることになったんです。サポートしてくださる先輩ハンターさんはいませんし、亀さんはやたら硬そうですけども、まぁ何とかなりますって! 叩きまくればきっと倒せますから、はい!」
不安要素も朗らかに元気よく述べて手を叩く。
「ずばぁんとカッコよく討伐してきてくださいねー。ではでは、いってらっしゃーい♪」
よく晴れた日の早朝。
漁師の兄弟はいつものように、村のそばにある大きな湖へと舟を漕ぎ出した。
彼らの村の男達の大半は、この湖で漁をし生計を立てている。まだ十代の兄弟は、経験の不足を努力で補うべく、毎朝誰よりも早く漁へ出ていた。
朝霧立ち込める湖を、手漕ぎの小舟でゆったり進む。
湖面は朝日を反射してきらきらと煌めき、水は冷たく清んでいる。
漕ぎだすとほどなくして、仲良く連なる三つの小島が見えてきた。
水面からひょっこりと顔を出す島々は、大きい順に「父島」「母島」「子島」と呼ばれ、村人達から親しまれている。
岸から一番近い父島の上には、漁場らしく小さな魚霊碑と祠とが鎮座していて、そこはかとなく厳かな雰囲気が漂う。
弟は舟の上から島へ手を合わせ、
「今日もたくさん魚がとれますように……あれ?」
日課となっているお祈りをしたのだが。
小首を傾げた弟に、櫂を繰る兄も首を捻る。
「どうした?」
「どうしたっていうか……兄ちゃん、アレ」
弟が指さす先を見て、兄は我が目を疑った。
――島が四つに増えている。
岸と父島との間に、こんもり丸い島が増えていたのだ。
「島、かな?」
「まさか、突然島が増えるわけないだろ」
兄は舟をその島へ寄せる。
近づいてよくよく見れば、新たな島とおぼしき物体には、一面六角形の模様が刻まれていた。
「兄ちゃん。島、かな?」
「亀、じゃね?」
「やだなぁ、こんな大きな亀がいるわけないじゃん」
「じゃあこの模様はなんだよ、どう見ても亀の甲羅じゃねぇか!」
「いやいやいや」
兄弟が言い合っていると、突如近くの水面が持ち上がった。次いで、ざばぁっと飛沫をあげ巨大な亀の頭が現れる。
「うわっ!」
小さな舟は激しく揺れ、弟は慌てて縁にしがみつく。兄はじっと亀を見つめていた。
亀はかぱっと大きな口を開けたかと思うと、その口を水面につける。
「……何かよく分かんねぇけど、マズそうだぞ」
言うなり大急ぎで亀から遠ざかるべく、力いっぱい櫂を漕ぐ。
途端、
――ズ、ズズズズ……
亀が水を飲み込み始めた。水草も魚の群れもいっしょくたに、物凄い勢いで口の中へ吸い込まれていく。
兄弟の乗る小舟も引きずり込まれそうになったが、兄が死にもの狂いで漕ぎ続けたお陰で、何とか危機を脱することができた。そのまま全速で岸を目指す。
「兄ちゃん、アイツこっち向いたよ!」
兄に代わり亀を見張っていた弟が叫ぶ。
次の瞬間、亀の口から舟めがけ大量の水が噴出された!
衝撃に小舟が傾ぐ。
「うわあぁぁ……――!」
兄弟はなすすべなく湖に投げ出された。
●ハンターさん、出番です。
「……ということがあったらしいんですね」
集まった初々しいハンター達を前に、きゃるんとした若い受付嬢が告げる。
「敵は雑魔化した亀さん……まぁ随分と巨大化してるみたいなんですけど、一匹です。動く気がないのか動けないのかは分かりませんけども、今も同じ場所に留まっているそうですよ。村の方が現場まで案内してくれる手筈になってます」
そこでひとりのハンターが手を挙げ、心配そうに尋ねた。
その問いに受付嬢はにっこり微笑み、大きな目をくるくると動かして言う。
「ご心配なく、ご兄弟はご無事です。現場までの案内を請け負ってくれたのもおふたりなんですよぉ。『あの湖を荒らされちゃ生活が成り立たない、あの勢いで魚を食い尽くされてたまるか!』って、随分意気込んでらっしゃいました」
そして手にしていた書類を置くと、
「一般人のご兄弟が逃げ切れたことから、敵の攻撃力はさほどではないだろうと判断されまして。それでこうして、新人ハンターさん達にお願いすることになったんです。サポートしてくださる先輩ハンターさんはいませんし、亀さんはやたら硬そうですけども、まぁ何とかなりますって! 叩きまくればきっと倒せますから、はい!」
不安要素も朗らかに元気よく述べて手を叩く。
「ずばぁんとカッコよく討伐してきてくださいねー。ではでは、いってらっしゃーい♪」
解説
【目的】
湖に現れた巨大な亀雑魔の討伐。
【敵情報】
亀型雑魔×1(サイズ2・水属性)
●攻撃内容
・吸い込み……前方2×2スクエア内にあるものを水ごと全て飲み込む
(ハンターが飲み込まれることはないが、引き寄せられ亀の頭に身体を打ちつける)
・吐き出し……吸い込んだ水や物を口から勢いよく噴出する(射程7)
他、尾で叩く・頭突きなどの接近攻撃(いずれも射程1)
●特徴
・防御力・生命力ともに高め。攻撃力は低め。
・甲羅に包まれた胴は特に硬く、ダメージを与えるのは困難(攻撃を与え続けることで甲羅を破壊することは可能)
・移動はできないが、身体の方向転換は機敏(メイン・サブアクション)
・頭、四肢、尾は甲羅から出し入れ可能(サブアクション)
例)メインアクションで攻撃した後、サブアクションで甲羅に篭る→できる
例)サブアクションで甲羅から頭を出した後、メインアクションで攻撃、また甲羅に篭る→できない
*これらの敵情報は漁師兄弟の目撃談や、亀という姿から想定可能とみなし、PC情報として扱って構いません。
*この雑魔はあくまでこのシナリオ限定のものであり、他のMSのシナリオに登場する亀型雑魔に共通する設定ではありません。お含みおきください。
【亀周囲の地形】
□=水(□=1スクエア)
□□□□□□□□□□□┌ーー
岸 □□□□亀亀□□□□□│父
辺 □□□□亀亀□□□□□│島
□□□□□□□□□□□└ーー
水深1m前後、水底は砂利で行動の妨げにはならない。
【その他】
湖は村人達にとって大事な漁場であり、亀のそばにある島には碑と祠があります。
討伐中むやみに荒らしたり雑魔に荒らされることがあれば、村人達の心証は当然悪くなるでしょう。
兄弟の小舟を借りることは可能です。が、万一壊れれば漁師兄弟が泣きます。
湖に現れた巨大な亀雑魔の討伐。
【敵情報】
亀型雑魔×1(サイズ2・水属性)
●攻撃内容
・吸い込み……前方2×2スクエア内にあるものを水ごと全て飲み込む
(ハンターが飲み込まれることはないが、引き寄せられ亀の頭に身体を打ちつける)
・吐き出し……吸い込んだ水や物を口から勢いよく噴出する(射程7)
他、尾で叩く・頭突きなどの接近攻撃(いずれも射程1)
●特徴
・防御力・生命力ともに高め。攻撃力は低め。
・甲羅に包まれた胴は特に硬く、ダメージを与えるのは困難(攻撃を与え続けることで甲羅を破壊することは可能)
・移動はできないが、身体の方向転換は機敏(メイン・サブアクション)
・頭、四肢、尾は甲羅から出し入れ可能(サブアクション)
例)メインアクションで攻撃した後、サブアクションで甲羅に篭る→できる
例)サブアクションで甲羅から頭を出した後、メインアクションで攻撃、また甲羅に篭る→できない
*これらの敵情報は漁師兄弟の目撃談や、亀という姿から想定可能とみなし、PC情報として扱って構いません。
*この雑魔はあくまでこのシナリオ限定のものであり、他のMSのシナリオに登場する亀型雑魔に共通する設定ではありません。お含みおきください。
【亀周囲の地形】
□=水(□=1スクエア)
□□□□□□□□□□□┌ーー
岸 □□□□亀亀□□□□□│父
辺 □□□□亀亀□□□□□│島
□□□□□□□□□□□└ーー
水深1m前後、水底は砂利で行動の妨げにはならない。
【その他】
湖は村人達にとって大事な漁場であり、亀のそばにある島には碑と祠があります。
討伐中むやみに荒らしたり雑魔に荒らされることがあれば、村人達の心証は当然悪くなるでしょう。
兄弟の小舟を借りることは可能です。が、万一壊れれば漁師兄弟が泣きます。
マスターより
こんにちは、鮎川と申します。
2本目となりますこのシナリオも【初心】連動シナリオとなります。
大きめ(サイズ2)、やたらと硬い、しかも属性持ち。でも攻撃力はイマイチな亀雑魔が相手です。
敵の苦手な属性で攻めるもよし、甲羅に篭らせないよう工夫するも良し、ひたすら殴り続けて削るもよし、です。
皆様のご参加・プレイングを心よりお待ちしております。
2本目となりますこのシナリオも【初心】連動シナリオとなります。
大きめ(サイズ2)、やたらと硬い、しかも属性持ち。でも攻撃力はイマイチな亀雑魔が相手です。
敵の苦手な属性で攻めるもよし、甲羅に篭らせないよう工夫するも良し、ひたすら殴り続けて削るもよし、です。
皆様のご参加・プレイングを心よりお待ちしております。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/02/15 00:55
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 柊 恭也(ka0711) 人間(リアルブルー)|18才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2017/02/05 00:39:06 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/02/02 23:05:36 |