ゲスト
(ka0000)
嫁を殺人犯にしないで!
マスター:水

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在4人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/02/15 12:00
- リプレイ完成予定
- 2017/02/24 12:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●幸せ? それとも……
昨年末、誰も知らない所で艱難辛苦を乗り越え結ばれた一組の夫婦が居た。夫は覚醒者として虚無に対抗し、放浪しながら人々に降り注ぐあらゆる危機をその手で救ってきた。
一方の妻はどこにでも居るような町娘だった。だが彼女は人の気持ちに敏感で、夫となった男の笑顔から強がりと孤独を感じ取り、せめて彼が町に滞在している間だけでも傍に居られないかと考えるようになる。
転機となったのは、ある大雨の日の事だった。虚無との戦闘で勝つには勝ったが致命傷を負ってしまい、町の入り口までたどり着いたが、そこで意識が途絶え倒れてしまう。男の帰りが遅く心配になった町娘は妙な胸騒ぎを覚え家を飛び出し彼が出ていった方向へと走っていった。
そこには致命傷を負って倒れ、血漿を広げている男の無残な姿だった。町娘は諦めず助けを呼び、賢明な処置と寝ずの看病で何とか一命を取り留めた。
数週間後に男が目を覚ました時、最初に発した言葉は誰が自分をここまで運んでくれたのか、という事だった。
男を治療した医者は、その内いの一番に見舞いに来るとだけ残し、他の患者の様子を見に行ってしまう。そしてその数分後、沢山の見舞いの品をもって男に想いを寄せる町娘の姿。
二人は退院した後も互いに顔を合わせるようになり、困っている人たちを救わねばならないという使命感と、町娘を愛したいという気持ちの狭間に揺れ動いていたが、町娘の持つ温かさに魅かれ、ついに想いを伝える決心が着く。
こうして二人は様々な人々からの祝福を受け、新しいスタートを、新しい生活を始め、しばらくの充電期間を送るのだった。
と、ここまで来ればどこにでもあるようなお話なのだが、実は町娘にはとんでもない秘密が隠されており、今回の依頼が発行されるきっかけになっていたりする。
●外食で命を繋げ!
「はいあなた。おまたせっ」
はにかんだ笑顔を浮かべ、妻となった町娘は手料理をテーブルへと並べていく。
見た目は特に変わった様子は無い。これで香りや味も良ければ妬みから命を狙われそうなほどの幸せを噛みしめられたに違いない。
そう、妻の味覚は壊滅的なほどおかしい方向に向かっており、さらに妻の家族もそれ以上の、それはもう酷いとしか言えない味覚をしていたのだ。
グラタンからは何故かドリアンの香りとサルミアッキの味が、コーンスープからは何を入れればこうなるのか、倒した覚えのある虚無の何とも言い難い苦みが漂っていた。
まともに食べられるのは食パンのみ。男として、一家の大黒柱がこの程度でくたばってなるものかと、生命線である食パンを中心に無理やり流し込む生活が続いていた。
「ご……ごちそうさま」
「はいっ、お粗末様でしたっ」
唯一報われたと感じるのは、食べ終えた後に喜んで後片付けに勤しむ妻の後ろ姿が拝めることぐらいだ。精神的にはものすごく満足しているのだが、このままでは体が壊れてしまう。
男はその事が妻をこの上なく傷つける裏切り行為だと知りながらも、命を繋ぐための必要悪だと考え、毎月貰えるお小遣いを使って買い食いする日々を送るようになる。
しかし、最初は体調が回復するのを実感できるようになった買い食いも、次第にその罪悪感から一口齧るたびに涙があふれ出てくるのだ。
ついに我慢できなくなった男は、妻に対してだいぶオブラートに包んだ言葉で説得し、彼女を料理教室へ通わせるように成功する。その時の言葉は自分が歩んできた人生の中でも会心の出来だと夜な夜な自分を褒めたたえるほどのものだった。
だが現実は無情である。神が存在するなら、なんと冷たいお心をお持ちであろうか、その料理教室の講師はあろうことか妻に対して冷たくこう言った。
「旦那に料理を作ってもらいなさい。私には無理です」
その一言、この時妻は初めて自分が重度の味覚音痴だという事を突き付けられたのだ。今まで食べてくれてたのは強がりだったのか、初めての夫婦喧嘩は夜が明けるまで続く。
だが相思相愛の二人は、これで別れたくはないと強く願うようになる。そして一縷の望みを求め、藁でも掴むような思いである場所へと向かった。
ハンターズソサエティである。
●幸せ? それとも……
昨年末、誰も知らない所で艱難辛苦を乗り越え結ばれた一組の夫婦が居た。夫は覚醒者として虚無に対抗し、放浪しながら人々に降り注ぐあらゆる危機をその手で救ってきた。
一方の妻はどこにでも居るような町娘だった。だが彼女は人の気持ちに敏感で、夫となった男の笑顔から強がりと孤独を感じ取り、せめて彼が町に滞在している間だけでも傍に居られないかと考えるようになる。
転機となったのは、ある大雨の日の事だった。虚無との戦闘で勝つには勝ったが致命傷を負ってしまい、町の入り口までたどり着いたが、そこで意識が途絶え倒れてしまう。男の帰りが遅く心配になった町娘は妙な胸騒ぎを覚え家を飛び出し彼が出ていった方向へと走っていった。
そこには致命傷を負って倒れ、血漿を広げている男の無残な姿だった。町娘は諦めず助けを呼び、賢明な処置と寝ずの看病で何とか一命を取り留めた。
数週間後に男が目を覚ました時、最初に発した言葉は誰が自分をここまで運んでくれたのか、という事だった。
男を治療した医者は、その内いの一番に見舞いに来るとだけ残し、他の患者の様子を見に行ってしまう。そしてその数分後、沢山の見舞いの品をもって男に想いを寄せる町娘の姿。
二人は退院した後も互いに顔を合わせるようになり、困っている人たちを救わねばならないという使命感と、町娘を愛したいという気持ちの狭間に揺れ動いていたが、町娘の持つ温かさに魅かれ、ついに想いを伝える決心が着く。
こうして二人は様々な人々からの祝福を受け、新しいスタートを、新しい生活を始め、しばらくの充電期間を送るのだった。
と、ここまで来ればどこにでもあるようなお話なのだが、実は町娘にはとんでもない秘密が隠されており、今回の依頼が発行されるきっかけになっていたりする。
●外食で命を繋げ!
「はいあなた。おまたせっ」
はにかんだ笑顔を浮かべ、妻となった町娘は手料理をテーブルへと並べていく。
見た目は特に変わった様子は無い。これで香りや味も良ければ妬みから命を狙われそうなほどの幸せを噛みしめられたに違いない。
そう、妻の味覚は壊滅的なほどおかしい方向に向かっており、さらに妻の家族もそれ以上の、それはもう酷いとしか言えない味覚をしていたのだ。
グラタンからは何故かドリアンの香りとサルミアッキの味が、コーンスープからは何を入れればこうなるのか、倒した覚えのある虚無の何とも言い難い苦みが漂っていた。
まともに食べられるのは食パンのみ。男として、一家の大黒柱がこの程度でくたばってなるものかと、生命線である食パンを中心に無理やり流し込む生活が続いていた。
「ご……ごちそうさま」
「はいっ、お粗末様でしたっ」
唯一報われたと感じるのは、食べ終えた後に喜んで後片付けに勤しむ妻の後ろ姿が拝めることぐらいだ。精神的にはものすごく満足しているのだが、このままでは体が壊れてしまう。
男はその事が妻をこの上なく傷つける裏切り行為だと知りながらも、命を繋ぐための必要悪だと考え、毎月貰えるお小遣いを使って買い食いする日々を送るようになる。
しかし、最初は体調が回復するのを実感できるようになった買い食いも、次第にその罪悪感から一口齧るたびに涙があふれ出てくるのだ。
ついに我慢できなくなった男は、妻に対してだいぶオブラートに包んだ言葉で説得し、彼女を料理教室へ通わせるように成功する。その時の言葉は自分が歩んできた人生の中でも会心の出来だと夜な夜な自分を褒めたたえるほどのものだった。
だが現実は無情である。神が存在するなら、なんと冷たいお心をお持ちであろうか、その料理教室の講師はあろうことか妻に対して冷たくこう言った。
「旦那に料理を作ってもらいなさい。私には無理です」
その一言、この時妻は初めて自分が重度の味覚音痴だという事を突き付けられたのだ。今まで食べてくれてたのは強がりだったのか、初めての夫婦喧嘩は夜が明けるまで続く。
だが相思相愛の二人は、これで別れたくはないと強く願うようになる。そして一縷の望みを求め、藁でも掴むような思いである場所へと向かった。
ハンターズソサエティである。
解説
・殺人的味覚を持つ嫁の手料理を改善してください。それだけです。
・味覚がおかしいだけで料理の手腕自体は普通です。見張り役を一人か二人置いて嫁が余計な物を入れないよう監視・説得しましょう。
・参照されるステータスは指導役と監視役で別れます、別個で参照しながら皆様で相談してください。
・指導役に必要なステータスは器用・知識です。一定以上の数値を保持していれば、大成功の可能性もあります。
・監視役に必要なステータスは瞬発・知識・精神です。どちらの役にも知識は必要です、入れてはいけない物を判断することが出来ます。精神は穏やかに説明し、説得させる為に必要です。この値が低いと失敗する可能性が大きくなり、失敗した場合は傷心から嫁が逃げ出しクエスト失敗となります。
・説得の際のセリフにも気を使いましょう。本人は善かれと思ってやっている為、否定されれば悲しい気持ちになるのは誰でも一緒です。
・素材や調理場は予め確保されている為、皆様は手ぶらでも大丈夫です。また、指導が終了した後は試食会も開かれます。
・味覚がおかしいだけで料理の手腕自体は普通です。見張り役を一人か二人置いて嫁が余計な物を入れないよう監視・説得しましょう。
・参照されるステータスは指導役と監視役で別れます、別個で参照しながら皆様で相談してください。
・指導役に必要なステータスは器用・知識です。一定以上の数値を保持していれば、大成功の可能性もあります。
・監視役に必要なステータスは瞬発・知識・精神です。どちらの役にも知識は必要です、入れてはいけない物を判断することが出来ます。精神は穏やかに説明し、説得させる為に必要です。この値が低いと失敗する可能性が大きくなり、失敗した場合は傷心から嫁が逃げ出しクエスト失敗となります。
・説得の際のセリフにも気を使いましょう。本人は善かれと思ってやっている為、否定されれば悲しい気持ちになるのは誰でも一緒です。
・素材や調理場は予め確保されている為、皆様は手ぶらでも大丈夫です。また、指導が終了した後は試食会も開かれます。
マスターより
あけましておめでとうございます。節分です、水です
虚無を殺せそうな勢いの料理を作る人間最終兵器町娘妻の味覚を皆様の力をもって改善していただくのが今回の目的であります。
覚醒者に出来ない事は無い。その可能性を皆様自身で見せてください。
虚無を殺せそうな勢いの料理を作る人間最終兵器町娘妻の味覚を皆様の力をもって改善していただくのが今回の目的であります。
覚醒者に出来ない事は無い。その可能性を皆様自身で見せてください。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/02/21 00:41
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 ファリス(ka2853) 人間(クリムゾンウェスト)|13才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2017/02/15 03:34:21 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/02/15 02:04:13 |