ゲスト
(ka0000)
愛盛甘店バレンタイン商戦!【目抜き通り】
マスター:鮎川 渓

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- サポート
- 現在0人 / 0~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/02/20 07:30
- リプレイ完成予定
- 2017/03/01 07:30
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●最近噂のあのお店
「ねぇ、知ってる? あのお店」
リボンをあしらった可愛い包みに、鮮やかな包装紙が目を惹く小箱、甘い香りを振りまくスイーツ――見ているだけで気分を高揚させるような華やかな品々が、商店街の店々を彩っている。
客引きの声も賑々しく、通りを行く恋人達や女性客は皆楽し気だ。
そう――世はまさに大バレンタイン商戦時代。
バレンタインを目前に控え、いかにリア充……もとい、幸せそうな恋人達や恋する乙女達から小銭を巻き上げようかと、商人達は知恵と腕とを競っていた。
華やかな裏では熾烈な客取り合戦が絶賛勃発中というわけだ。
しかしそんなオトナの事情など、幸せいっぱい夢いっぱいのお客達には全く関係ないことで。
この二人連れの少女達も意中の彼へのプレゼントを求め、通り歩きを楽しんでいた。
そんな中、ある店を指して一人が言う。
「ねぇ、知ってる? あのお店」
連れが指さす先を見やれば、そこにはこじんまりとした店が。
はてあんな所にこんな店あったかな、と首を傾げたくなるほどの地味さだが、やたらと人が入っている。
看板には『愛盛甘店』の文字――『愛盛』の部分には『あもぅる』とのフリガナが。
どうやらリアルブルーの一部地域で愛を指す言葉の当て字のようだが……
大分無理くりである。
相当無理くりである。
というか無理くりである。
更に『甘店』の部分には『スイーツショップ』とのフリガナ。
やはり無理くり。何故あえて漢字にしてしまったのか。
ある種の切なささえ抱かせるその無理くりさに、連れの少女は微妙な顔になった。
けれど、言い出した当人は満面の笑みで耳打ちする。
「あそこのお菓子をカップルや仲良しの友達同士で食べると、すっごく盛り上がるんだって」
「盛り上がる? 何が?」
「友情とか恋心とかぁ……愛とかっ」
「えぇ?」
何言ってんのと言いたげな彼女に耳打ちは続く。
「ほらほらぁ、つい最近モブリーナとモブリオが付き合い出したじゃん?」
「びっくりしたよね。モブリーナ、絶対望み薄だと思ったのに」
「でしょお? それがね……あそこで買ったお菓子を、二人で一緒に食べた直後に付き合いだしたんだって!」
「たまたまでしょ?」
「他にもそういう話いっぱいあるんだって! すっごい噂だよ、『愛盛のお菓子は恋に効く』って!」
「えぇ……それ何かおかしな薬とか入ってるんじゃ……」
訝しむ彼女の目の前で、その噂を知ってか知らずか、多くの人々が愛盛甘店に吸い込まれていく。
二人で近寄り窓から店内をのぞき込んだ。
棚に並んだバスケットには様々なお菓子が並んでいる。
ショーケースの向こうでは、エプロンドレスを着込んだ雇われらしい売り子が、怒涛の勢いで注文をさばいていた。
けれどその奥の厨房との仕切り窓には分厚いカーテンがかけられていて、作っている所はうかがえない。
「アタシね、ここで買おうと思ってんだぁ」
「えぇ? やめなよ、ちょっとアヤしくない?」
「大丈夫だって、皆買って食べてるし。一人で買って食べると何ともないんだってさ」
「でも……」
「ならアンタは止めといたら? じゃ、ちょっと買ってくるね」
そう言って友人は勇み店へ飛び込んでいく。それでも彼女はまだ迷っていた。
ところが。
友人と入れ違いに店から出てきたのは、彼女にとっての恋敵。愛盛の包みを手にした恋敵は、彼女を見るとフフンと勝ち誇ったように笑い、軽やかに去っていく。
――もしもあの噂が本当だったら。
間を置かず決心を固めると、彼女も友人を追い扉を潜って行った。
●仲良しハンター寄っといで
「……って噂のある菓子店があるんですよ」
商店街からほど近いハンターズソサエティ支部。
依頼内容を記した紙を掲示板に貼っつけつつ、少年事務員が居合わせたハンターへ気だるげに言う。
「まぁ、ただのしょーもない噂だと思うんですけどね? 年頃のお嬢さんを持つ親御さんはやっぱり心配みたいだし、ヘンな薬が混ぜられててもコトだっていうんで、ハンターさん達に調査をお願いすることになりまして」
爆ぜろリア充、と少年はぼそり呟いたが、さておいて。
「と言ってもカンタン。恋人や夫婦、もしくは仲の良い友達同士で一緒に依頼を受けて、何くわーぬ顔でお菓子を買って食べるだけ。……あ、全部食べちゃダメですよ? ひとつは残して、ここへ届けてもらいます。こっちで一応お菓子の成分とか調べるんで。ちょろいでしょ?」
にんまり笑う少年事務員に、ハンターが納得いかない顔でツッコむ。
「わざわざ食べる必要があるのかって? 人体実験みたいじゃないか、と。大丈夫ですよー、ハンターなんだから身体丈夫でしょう? こっちだって効果がないモンわざわざ全部調べるほど暇じゃあないんです。食べてもらって、何かしらの効果アリって物だけ調べに回したいんです。分かってくれます?」
まだ眉を寄せているハンターの脇をすり抜けて、少年は依頼を物色しに来ていたハンター達に告げる。
「さぁさぁ新しい依頼ですよー、何とお菓子を買って食べるだけ! 但しリア充げんて……コホン。恋人やお友達お誘い合わせの上、奮ってご参加くださいねー!」
●最近噂のあのお店
「ねぇ、知ってる? あのお店」
リボンをあしらった可愛い包みに、鮮やかな包装紙が目を惹く小箱、甘い香りを振りまくスイーツ――見ているだけで気分を高揚させるような華やかな品々が、商店街の店々を彩っている。
客引きの声も賑々しく、通りを行く恋人達や女性客は皆楽し気だ。
そう――世はまさに大バレンタイン商戦時代。
バレンタインを目前に控え、いかにリア充……もとい、幸せそうな恋人達や恋する乙女達から小銭を巻き上げようかと、商人達は知恵と腕とを競っていた。
華やかな裏では熾烈な客取り合戦が絶賛勃発中というわけだ。
しかしそんなオトナの事情など、幸せいっぱい夢いっぱいのお客達には全く関係ないことで。
この二人連れの少女達も意中の彼へのプレゼントを求め、通り歩きを楽しんでいた。
そんな中、ある店を指して一人が言う。
「ねぇ、知ってる? あのお店」
連れが指さす先を見やれば、そこにはこじんまりとした店が。
はてあんな所にこんな店あったかな、と首を傾げたくなるほどの地味さだが、やたらと人が入っている。
看板には『愛盛甘店』の文字――『愛盛』の部分には『あもぅる』とのフリガナが。
どうやらリアルブルーの一部地域で愛を指す言葉の当て字のようだが……
大分無理くりである。
相当無理くりである。
というか無理くりである。
更に『甘店』の部分には『スイーツショップ』とのフリガナ。
やはり無理くり。何故あえて漢字にしてしまったのか。
ある種の切なささえ抱かせるその無理くりさに、連れの少女は微妙な顔になった。
けれど、言い出した当人は満面の笑みで耳打ちする。
「あそこのお菓子をカップルや仲良しの友達同士で食べると、すっごく盛り上がるんだって」
「盛り上がる? 何が?」
「友情とか恋心とかぁ……愛とかっ」
「えぇ?」
何言ってんのと言いたげな彼女に耳打ちは続く。
「ほらほらぁ、つい最近モブリーナとモブリオが付き合い出したじゃん?」
「びっくりしたよね。モブリーナ、絶対望み薄だと思ったのに」
「でしょお? それがね……あそこで買ったお菓子を、二人で一緒に食べた直後に付き合いだしたんだって!」
「たまたまでしょ?」
「他にもそういう話いっぱいあるんだって! すっごい噂だよ、『愛盛のお菓子は恋に効く』って!」
「えぇ……それ何かおかしな薬とか入ってるんじゃ……」
訝しむ彼女の目の前で、その噂を知ってか知らずか、多くの人々が愛盛甘店に吸い込まれていく。
二人で近寄り窓から店内をのぞき込んだ。
棚に並んだバスケットには様々なお菓子が並んでいる。
ショーケースの向こうでは、エプロンドレスを着込んだ雇われらしい売り子が、怒涛の勢いで注文をさばいていた。
けれどその奥の厨房との仕切り窓には分厚いカーテンがかけられていて、作っている所はうかがえない。
「アタシね、ここで買おうと思ってんだぁ」
「えぇ? やめなよ、ちょっとアヤしくない?」
「大丈夫だって、皆買って食べてるし。一人で買って食べると何ともないんだってさ」
「でも……」
「ならアンタは止めといたら? じゃ、ちょっと買ってくるね」
そう言って友人は勇み店へ飛び込んでいく。それでも彼女はまだ迷っていた。
ところが。
友人と入れ違いに店から出てきたのは、彼女にとっての恋敵。愛盛の包みを手にした恋敵は、彼女を見るとフフンと勝ち誇ったように笑い、軽やかに去っていく。
――もしもあの噂が本当だったら。
間を置かず決心を固めると、彼女も友人を追い扉を潜って行った。
●仲良しハンター寄っといで
「……って噂のある菓子店があるんですよ」
商店街からほど近いハンターズソサエティ支部。
依頼内容を記した紙を掲示板に貼っつけつつ、少年事務員が居合わせたハンターへ気だるげに言う。
「まぁ、ただのしょーもない噂だと思うんですけどね? 年頃のお嬢さんを持つ親御さんはやっぱり心配みたいだし、ヘンな薬が混ぜられててもコトだっていうんで、ハンターさん達に調査をお願いすることになりまして」
爆ぜろリア充、と少年はぼそり呟いたが、さておいて。
「と言ってもカンタン。恋人や夫婦、もしくは仲の良い友達同士で一緒に依頼を受けて、何くわーぬ顔でお菓子を買って食べるだけ。……あ、全部食べちゃダメですよ? ひとつは残して、ここへ届けてもらいます。こっちで一応お菓子の成分とか調べるんで。ちょろいでしょ?」
にんまり笑う少年事務員に、ハンターが納得いかない顔でツッコむ。
「わざわざ食べる必要があるのかって? 人体実験みたいじゃないか、と。大丈夫ですよー、ハンターなんだから身体丈夫でしょう? こっちだって効果がないモンわざわざ全部調べるほど暇じゃあないんです。食べてもらって、何かしらの効果アリって物だけ調べに回したいんです。分かってくれます?」
まだ眉を寄せているハンターの脇をすり抜けて、少年は依頼を物色しに来ていたハンター達に告げる。
「さぁさぁ新しい依頼ですよー、何とお菓子を買って食べるだけ! 但しリア充げんて……コホン。恋人やお友達お誘い合わせの上、奮ってご参加くださいねー!」
解説
【はじめに】
こちらの依頼は『恋人(夫婦)』『お友達』と二人一組で参加して頂く依頼となっております。
万が一ペアの片方が漏れてしまった場合には、サポート枠を設けてありますのでそちらをご利用ください。
更に万が一シングルでのご参加となった場合には、シングルの方が複数いらっしゃればその方と、おひとりであればオープニングに登場した少年事務員(それなり美少年)とペアを組んでの参加となります。
どうぞお誘いあわせの上ご参加くださいませ。
〇行動内容
1、お二人で愛盛甘店を訪れ、下記の商品の中から好きな物を購入して頂きます(代金はソサエティ持ち)
【A】チョコ味のマシュマロ(一緒に食べた相手が魅力的に見えて仕方なくなると噂)
【B】チョコチップクッキー(ふたりの仲を深める出来事が起こると噂)
【C】洋酒入りチョコレート(ちょっと『せくすぃ』なハプニングが起こると噂)
【D】ひと口フォンダンショコラ(ふたりの幸せな未来が夢に見られると噂)
*いずれも複数個入り、他のペアと被っても問題ありません。
*買うのはお二人でひとつです。別々の品を選ばないようご注意ください。
2、ひとつ残してオフィスに届ける(効果の報告は強制的に「あった」となります)
〇プレイング冒頭に記入して頂くこと
・お菓子のタグ
・【同行者】のお名前
・【同行者】との関係やどう思っているかなど
記入例)
【C】【同行者】リタ・モルゲン(ka****)
憧れの先輩ハンター。口は悪いが良い人だと思っている云々。
〇その他
調査とは申せ、内容はお二人で仲良くおでかけし、お菓子が巻き起こす(らしい)ハプニングやイベントを楽しんで頂くコメディ的趣向となっております。
リプレイではペア毎に描写します。二人きりの時間を楽しんでください。
どのお菓子を選んで頂いても最終的には仲良しこよしで幕を下ろします。
*大体軽いコメディテイストとなりますが、お嫌な方は「コメディNG」とご記入ください。
こちらの依頼は『恋人(夫婦)』『お友達』と二人一組で参加して頂く依頼となっております。
万が一ペアの片方が漏れてしまった場合には、サポート枠を設けてありますのでそちらをご利用ください。
更に万が一シングルでのご参加となった場合には、シングルの方が複数いらっしゃればその方と、おひとりであればオープニングに登場した少年事務員(それなり美少年)とペアを組んでの参加となります。
どうぞお誘いあわせの上ご参加くださいませ。
〇行動内容
1、お二人で愛盛甘店を訪れ、下記の商品の中から好きな物を購入して頂きます(代金はソサエティ持ち)
【A】チョコ味のマシュマロ(一緒に食べた相手が魅力的に見えて仕方なくなると噂)
【B】チョコチップクッキー(ふたりの仲を深める出来事が起こると噂)
【C】洋酒入りチョコレート(ちょっと『せくすぃ』なハプニングが起こると噂)
【D】ひと口フォンダンショコラ(ふたりの幸せな未来が夢に見られると噂)
*いずれも複数個入り、他のペアと被っても問題ありません。
*買うのはお二人でひとつです。別々の品を選ばないようご注意ください。
2、ひとつ残してオフィスに届ける(効果の報告は強制的に「あった」となります)
〇プレイング冒頭に記入して頂くこと
・お菓子のタグ
・【同行者】のお名前
・【同行者】との関係やどう思っているかなど
記入例)
【C】【同行者】リタ・モルゲン(ka****)
憧れの先輩ハンター。口は悪いが良い人だと思っている云々。
〇その他
調査とは申せ、内容はお二人で仲良くおでかけし、お菓子が巻き起こす(らしい)ハプニングやイベントを楽しんで頂くコメディ的趣向となっております。
リプレイではペア毎に描写します。二人きりの時間を楽しんでください。
どのお菓子を選んで頂いても最終的には仲良しこよしで幕を下ろします。
*大体軽いコメディテイストとなりますが、お嫌な方は「コメディNG」とご記入ください。
マスターより
新人Divのバレンタインぷち連動企画! ということで、こんにちは新人Divの鮎川と申します。
調査なんて建前さ! ふたりきりのお出かけを楽しんで頂くのがメインですから!
プレイングの文字数が余りましたら、お相手の好きな所や馴れ初めなどなど書いて頂ければリプレイ作成の参考にさせて頂きます。
何があろうとアヤしいお菓子の所為にして、お二人の時間を楽しんでくださいませ。
皆様のご参加・プレイング心よりお待ちしております。
調査なんて建前さ! ふたりきりのお出かけを楽しんで頂くのがメインですから!
プレイングの文字数が余りましたら、お相手の好きな所や馴れ初めなどなど書いて頂ければリプレイ作成の参考にさせて頂きます。
何があろうとアヤしいお菓子の所為にして、お二人の時間を楽しんでくださいませ。
皆様のご参加・プレイング心よりお待ちしております。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/02/28 02:14