ゲスト
(ka0000)
コボルドに吠えろ! 少女を守る忠犬
マスター:鳴海惣流

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/02/23 09:00
- リプレイ完成予定
- 2017/03/04 09:00
オープニング
●異変
けたたましく吠える。
幼い頃に両親を亡くして以降、家族のように寄り添ってきた大切な愛犬が。
大きく口を開き、尖った歯を覗かせ、今にも噛みつかんばかりに吠える。
「ど、どうしたの、タロ」
怯え気味に、十を僅かに過ぎた程度であろう少女が問いかける。
だが普段なら常に少女を気遣い、優しくしてくれるふかふかの雑種はなおも鋭く吠え続ける。
何年も一緒に過ごしてきた少女を邪魔だと言いたげに。
早くあっちへ行けと言いたげに。
吠えて、吠えて、吠える。
けれども少女は決して愛犬のそばを離れない。
どんなに吠えられようとも、タロは大切な家族だから。
唸るように吠えたタロは、少女に体当たりをする。
地面に尻もちをついたワンピース姿の少女が、涙目になる。
「どうして……」
ほんの少しだけ辛そうに目を伏せたあと、タロは飼い主の愛らしい少女に背を向けて走り出した。
●帰ってこない!
小さな町の一角がやけに騒がしい。
宿屋や道具屋などが挟み合って建て並ぶ石造りの通りに、多くの人が集まっている。
「まだ帰ってこないのか。朝に出かけたんだろ?」
心配げな表情をするのは、宿屋の主人だ。
「ああ。犬の……タロの散歩をすると、朝食後に出かけたきりだ」
重苦しそうに口を開いた老人の表情は暗い。
「やっぱり何かあったんじゃないか? もうすぐ夕方になるぞ。ハンターに頼んだ方がいい」
「う、うむ……。しかし、単に道草を食っているのだとしたら、ハンターの方々のご迷惑になってしまう」
「だったら頭を下げて謝ればいい。爺さんのたった一人の孫娘じゃないか。あの子に何かあったら、亡くなった息子さん夫婦になんて言う気だ」
宿屋の主人に押し切られ、彼と長年の付き合いがある老人は思案する。
孫娘のミミが昼食時になっても帰ってこなかったので、町で立ち寄りそうなところを回ってみた。
しかし誰もミミがどこにいるのかを知らず、肝心の孫娘も見つからなかった。
町の外も少し探してみたが結果は同じ。困り果てて、老人は人通りが多いこの場所で孫娘が帰ってくるのを待ち続けていた。
上げた視線の斜め前には、ハンターズソサエティの支部がある。
普段はカウンターに座っている受付の女性が、ドアの前に立って心配そうに老人を見ていた。
大勢の人に迷惑をかけてしまうかもしれないが、万が一の事態になるよりはずっといい。宿屋の主人が言った通り、自分が頭を下げれば済むだけの話なのだから。
老人はゆっくりとソサエティへと歩き出す。受付の女性に依頼内容を告げるために。
●忠犬
その犬は小さな少女にタロと名付けられた。
元は両親を亡くした少女の寂しさを紛らわすために、祖父が家族として迎え入れた。
タロも両親の顔を知らない。だから少女こそが、本物の家族だった。
タロは吠える。
今度は少女ではなく、先ほどからずっと少女をつけ狙っていたおぞましい連中に。
長い爪を持ち、牙を生やした複数のコボルドから大好きな少女を守るために。
声高に吠え、タロは低く身構えた。
●救出!
町と町を繋ぐ石造りの道から、少し離れた場所にある茂みが揺れる。
老人の依頼で少女を探しに出たハンターたちがそちらへ顔を向けると、風に乗って犬の吠える声が聞こえてきた。
ミミという探索対象の少女は犬を連れていると老人は言っていた。
もしかしたらと思い、ハンターたちは犬の鳴き声がしてくる方へ行ってみることにした。
遠くに見えるのは小さな林。少しずつ犬の吠え声が大きくなってくる。
けたたましく吠える。
幼い頃に両親を亡くして以降、家族のように寄り添ってきた大切な愛犬が。
大きく口を開き、尖った歯を覗かせ、今にも噛みつかんばかりに吠える。
「ど、どうしたの、タロ」
怯え気味に、十を僅かに過ぎた程度であろう少女が問いかける。
だが普段なら常に少女を気遣い、優しくしてくれるふかふかの雑種はなおも鋭く吠え続ける。
何年も一緒に過ごしてきた少女を邪魔だと言いたげに。
早くあっちへ行けと言いたげに。
吠えて、吠えて、吠える。
けれども少女は決して愛犬のそばを離れない。
どんなに吠えられようとも、タロは大切な家族だから。
唸るように吠えたタロは、少女に体当たりをする。
地面に尻もちをついたワンピース姿の少女が、涙目になる。
「どうして……」
ほんの少しだけ辛そうに目を伏せたあと、タロは飼い主の愛らしい少女に背を向けて走り出した。
●帰ってこない!
小さな町の一角がやけに騒がしい。
宿屋や道具屋などが挟み合って建て並ぶ石造りの通りに、多くの人が集まっている。
「まだ帰ってこないのか。朝に出かけたんだろ?」
心配げな表情をするのは、宿屋の主人だ。
「ああ。犬の……タロの散歩をすると、朝食後に出かけたきりだ」
重苦しそうに口を開いた老人の表情は暗い。
「やっぱり何かあったんじゃないか? もうすぐ夕方になるぞ。ハンターに頼んだ方がいい」
「う、うむ……。しかし、単に道草を食っているのだとしたら、ハンターの方々のご迷惑になってしまう」
「だったら頭を下げて謝ればいい。爺さんのたった一人の孫娘じゃないか。あの子に何かあったら、亡くなった息子さん夫婦になんて言う気だ」
宿屋の主人に押し切られ、彼と長年の付き合いがある老人は思案する。
孫娘のミミが昼食時になっても帰ってこなかったので、町で立ち寄りそうなところを回ってみた。
しかし誰もミミがどこにいるのかを知らず、肝心の孫娘も見つからなかった。
町の外も少し探してみたが結果は同じ。困り果てて、老人は人通りが多いこの場所で孫娘が帰ってくるのを待ち続けていた。
上げた視線の斜め前には、ハンターズソサエティの支部がある。
普段はカウンターに座っている受付の女性が、ドアの前に立って心配そうに老人を見ていた。
大勢の人に迷惑をかけてしまうかもしれないが、万が一の事態になるよりはずっといい。宿屋の主人が言った通り、自分が頭を下げれば済むだけの話なのだから。
老人はゆっくりとソサエティへと歩き出す。受付の女性に依頼内容を告げるために。
●忠犬
その犬は小さな少女にタロと名付けられた。
元は両親を亡くした少女の寂しさを紛らわすために、祖父が家族として迎え入れた。
タロも両親の顔を知らない。だから少女こそが、本物の家族だった。
タロは吠える。
今度は少女ではなく、先ほどからずっと少女をつけ狙っていたおぞましい連中に。
長い爪を持ち、牙を生やした複数のコボルドから大好きな少女を守るために。
声高に吠え、タロは低く身構えた。
●救出!
町と町を繋ぐ石造りの道から、少し離れた場所にある茂みが揺れる。
老人の依頼で少女を探しに出たハンターたちがそちらへ顔を向けると、風に乗って犬の吠える声が聞こえてきた。
ミミという探索対象の少女は犬を連れていると老人は言っていた。
もしかしたらと思い、ハンターたちは犬の鳴き声がしてくる方へ行ってみることにした。
遠くに見えるのは小さな林。少しずつ犬の吠え声が大きくなってくる。
解説
●目的
少女の救出
●簡易map
※上から見下ろしてる感じ。map外の移動は不可。
ABCDEFGHI 1マス=1sq
a■1□■□□■ミ■ □=土
b■□□■□□■□■ ■=木(通行不可
c■□1■□1■□■
d□□□□1□■□■ 1=コボルド
e1□□□□□□□■
f□□1□タ□□□□ ミ=ミミ(少女
g□□□□□□□□□ タ=タロ(犬
h□1□□□□□□□
iハ□□□ハ□□□ハ ハ=ハンター初期位置(選択可能
●map情報
場所は木がまばらにある林。見晴らしはわりと良い。
現場と町は歩いて十五分程度の距離。
時刻は午後。程なく夕方になる。
●味方情報
■ミミ
非覚醒者。タロの飼い主の少女。生命力は低い。
装備はないが小柄なのもあり、多少は素早い。
攻撃された場合はダイスにて判定が行われる。
少女が死ねば、依頼は失敗となるので注意。
■タロ
普通の雑種の犬。六歳程度。ミミが大好き。
生命力はミミよりやや高い程度。
防御力は低いが、素早い動きが特徴。
攻撃された場合はダイスにて判定が行われる。
敵を倒すより、自分に引きつけてミミを守ろうとしている。
タロが犠牲になっても、ミミを救出できれば依頼は成功となる。
●敵情報
■コボルド
普通のコボルド。ある程度夜目がきく。
近距離では牙や爪。遠距離からは投石。優先は近距離攻撃。
いわゆる雑魚であり、初心者ハンターでも容易に対応が可能。
しかしながら、一般人には重大な脅威となる。
少女の救出
●簡易map
※上から見下ろしてる感じ。map外の移動は不可。
ABCDEFGHI 1マス=1sq
a■1□■□□■ミ■ □=土
b■□□■□□■□■ ■=木(通行不可
c■□1■□1■□■
d□□□□1□■□■ 1=コボルド
e1□□□□□□□■
f□□1□タ□□□□ ミ=ミミ(少女
g□□□□□□□□□ タ=タロ(犬
h□1□□□□□□□
iハ□□□ハ□□□ハ ハ=ハンター初期位置(選択可能
●map情報
場所は木がまばらにある林。見晴らしはわりと良い。
現場と町は歩いて十五分程度の距離。
時刻は午後。程なく夕方になる。
●味方情報
■ミミ
非覚醒者。タロの飼い主の少女。生命力は低い。
装備はないが小柄なのもあり、多少は素早い。
攻撃された場合はダイスにて判定が行われる。
少女が死ねば、依頼は失敗となるので注意。
■タロ
普通の雑種の犬。六歳程度。ミミが大好き。
生命力はミミよりやや高い程度。
防御力は低いが、素早い動きが特徴。
攻撃された場合はダイスにて判定が行われる。
敵を倒すより、自分に引きつけてミミを守ろうとしている。
タロが犠牲になっても、ミミを救出できれば依頼は成功となる。
●敵情報
■コボルド
普通のコボルド。ある程度夜目がきく。
近距離では牙や爪。遠距離からは投石。優先は近距離攻撃。
いわゆる雑魚であり、初心者ハンターでも容易に対応が可能。
しかしながら、一般人には重大な脅威となる。
マスターより
お世話になっております。
鳴海惣流です。
そのうちにコボルド職人になりそうなくらい、コボルドを扱ってるような気がします。
やたらと姿を現すようになってきたコボルド退治のシナリオですが、今回は少女の救出がメインになっています。
可能なら愛犬も一緒に助けてあげてください。愛犬が犠牲になっても依頼は達成できますが(汗
皆様の参加をお待ちしています。
鳴海惣流です。
そのうちにコボルド職人になりそうなくらい、コボルドを扱ってるような気がします。
やたらと姿を現すようになってきたコボルド退治のシナリオですが、今回は少女の救出がメインになっています。
可能なら愛犬も一緒に助けてあげてください。愛犬が犠牲になっても依頼は達成できますが(汗
皆様の参加をお待ちしています。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/02/28 21:37
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 J・D(ka3351) エルフ|26才|男性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2017/02/23 06:13:01 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/02/18 20:54:11 |