ゲスト
(ka0000)
【界冥】アタック・トゥ・ザ・バックドア
マスター:cr

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/02/27 15:00
- リプレイ完成予定
- 2017/03/08 15:00
オープニング
●
「ところで話は変わるのじゃが、お主、“サーバー”というものは知っておるか?」
ある日のソサエティ本部でナディアはモニター越しに映るトマーゾに向けてそう話しかけた。
「サーバーというのはサービスを提供するコンピューターの事で、そもそもコンピューターというのは……」
「あー、そういうことじゃ無いのじゃ。ルビーが『エバーグリーンのサーバーを復旧させて欲しい』と言っておっての」
「私の存在意義はシステムコントロールのための人間型インターフェースです」
ルビー。それは大渓谷遺跡で発見されたオートマトンの少女の名であった。
「この上に何があるのか……なにか不思議な感覚がします。これが『ワクワクする』ということなのでしょうか」
ハンター達は彼女と交流し、時には共にピースホライズンを歩き、時には大渓谷内を共に探検した。そうやって親交を深め、少女は人類にとって有効的な存在となった。
「楽しい、怖い、面白い、悲しい……そういった感情を学んだあなただからこそ、我にはやはり必要なのだ」
「攻勢防衛モードに移行します。人間を含む全ての生命を殲滅します」
だが、黙示騎士ラプラスによって思考システムへの干渉を受け敵対する。
「ラプラスさん。もう、あなたの好きにはさせません。私は理解しています。あなたは倒さねばならない障害だと」
しかしハンター達により正気に戻った彼女は、黙示騎士達と共に戦った。
「心配をかけてごめんなさい。でも、私の損壊は“この世界の技術”では修復不可能です」
その代償は機能停止という完全な死につながるダメージだった。
「おやすみなさい。また会える日を楽しみにしています」
そこで少女は完全な死を迎える前に、遺跡内の一室でスリープモードへの移行、つまり眠ることを選択した。そんなルビーが眠る前にハンター達に託した願い。それが
「……サーバーを復旧させていただけますでしょうか。そこには私が思い出せない記憶も多く残されているはずです」
エバーグリーンの“サーバー”の復旧であった。
「そっちか。それはじゃな、神霊樹の一種、と言うのがいいかの」
「なんじゃ、単なる言い方の違いか」
「いや、少し違うな」
そしてトマーゾは“サーバー”についての解説を始める。
「……つまりは、“サーバー”というのはオートマトンが通信できるようにパーツをくっつけて調整した神霊樹、ということかの?」
「うむ、まあその理解でいいじゃろう」
「ならば早速偵察じゃな! トマーゾ、その“サーバー”はどこにあるのじゃ?」
「……サーバーそのものは各地にあるものじゃが、恐らくルビーが言っておったサーバーはセントラルにあるサーバーのことじゃろう」
「セントラル?」
セントラルと言うのはかつてエバーグリーンに存在した都市であり、オートマトンを集中的に製造、管理、そして修理する役目を担っていたらしい。言うならば全てのオートマトンの故郷である。
「一応アドレスは渡しておくが、正直セントラルに向かうのは勧められん。あそこにはオートマトン、自動兵器が大量に存在しておった。全てとは言わんが、歪虚化したそれも恐らく大量に存在するじゃろうな」
こうしてこの日の定期通信は終わった。
●
「それで総長、その……セントラルへの偵察は……」
「勿論するに決まっとるじゃろう! 確かに危険かもしれんが、セントラルを復旧できればこちらに大きく有利になるじゃろうしな」
ナディアには一つの算段があった。セントラルはオートマトンを集中管理していた都市である。だとすればそこにある技術はエバーグリーンの中でも特別高い物であると考えられる。もしセントラルを人類側の手に取り戻せば、エバーグリーンにおける人類側の拠点にすることも可能かもしれない。
こうしてエバーグリーンのセントラルへの偵察依頼がハンター達に提示されたのであった。
●
そこにあったのは途中から二本の塔に別れそびえ立つ、音叉を思わせる形の超高層ビルの残骸だった。その周囲を自動兵器達が歩いている。だがその動きは人を模して作られた自動兵器とは思えぬほど、奇怪なものであった。
「彼らはあちらこちらを訪れているが、この場所にはまだ来ていぬようだな。しかしここに来るのも時間の問題か」
超高層ビルを中心に作られたその都市、セントラルを上空から眺める二つの影があった。ラプラスとマクスウェル――黙示騎士の二人である。
『それがどうしたと言うのだ。オレには幾らこの世界を探しても、アイツらに意味のあるものが見つかるとは思えんがな』
「ああ、確かにあなたの言うとおりだ。言うとおりだが……もしかすると彼らはオートマトン技術の復活を考えているのかもしれん」
『ハッ、ラプラス、お前らしくも無いな。オートマトンの復活はアイツらには無理だ。セントラルに誰が居るのか忘れたか?」
「……“カスケード”か」
黙示騎士達は一つの歪虚の名を出す。
『“カスケード”は決して倒せん。アイツらにも、オレにもな』
マクスウェルのその言葉に、ラプラスは思案していた。
「そうだが……少し気になるところだ。我もここは一つ動かせてもらおう」
「ところで話は変わるのじゃが、お主、“サーバー”というものは知っておるか?」
ある日のソサエティ本部でナディアはモニター越しに映るトマーゾに向けてそう話しかけた。
「サーバーというのはサービスを提供するコンピューターの事で、そもそもコンピューターというのは……」
「あー、そういうことじゃ無いのじゃ。ルビーが『エバーグリーンのサーバーを復旧させて欲しい』と言っておっての」
「私の存在意義はシステムコントロールのための人間型インターフェースです」
ルビー。それは大渓谷遺跡で発見されたオートマトンの少女の名であった。
「この上に何があるのか……なにか不思議な感覚がします。これが『ワクワクする』ということなのでしょうか」
ハンター達は彼女と交流し、時には共にピースホライズンを歩き、時には大渓谷内を共に探検した。そうやって親交を深め、少女は人類にとって有効的な存在となった。
「楽しい、怖い、面白い、悲しい……そういった感情を学んだあなただからこそ、我にはやはり必要なのだ」
「攻勢防衛モードに移行します。人間を含む全ての生命を殲滅します」
だが、黙示騎士ラプラスによって思考システムへの干渉を受け敵対する。
「ラプラスさん。もう、あなたの好きにはさせません。私は理解しています。あなたは倒さねばならない障害だと」
しかしハンター達により正気に戻った彼女は、黙示騎士達と共に戦った。
「心配をかけてごめんなさい。でも、私の損壊は“この世界の技術”では修復不可能です」
その代償は機能停止という完全な死につながるダメージだった。
「おやすみなさい。また会える日を楽しみにしています」
そこで少女は完全な死を迎える前に、遺跡内の一室でスリープモードへの移行、つまり眠ることを選択した。そんなルビーが眠る前にハンター達に託した願い。それが
「……サーバーを復旧させていただけますでしょうか。そこには私が思い出せない記憶も多く残されているはずです」
エバーグリーンの“サーバー”の復旧であった。
「そっちか。それはじゃな、神霊樹の一種、と言うのがいいかの」
「なんじゃ、単なる言い方の違いか」
「いや、少し違うな」
そしてトマーゾは“サーバー”についての解説を始める。
「……つまりは、“サーバー”というのはオートマトンが通信できるようにパーツをくっつけて調整した神霊樹、ということかの?」
「うむ、まあその理解でいいじゃろう」
「ならば早速偵察じゃな! トマーゾ、その“サーバー”はどこにあるのじゃ?」
「……サーバーそのものは各地にあるものじゃが、恐らくルビーが言っておったサーバーはセントラルにあるサーバーのことじゃろう」
「セントラル?」
セントラルと言うのはかつてエバーグリーンに存在した都市であり、オートマトンを集中的に製造、管理、そして修理する役目を担っていたらしい。言うならば全てのオートマトンの故郷である。
「一応アドレスは渡しておくが、正直セントラルに向かうのは勧められん。あそこにはオートマトン、自動兵器が大量に存在しておった。全てとは言わんが、歪虚化したそれも恐らく大量に存在するじゃろうな」
こうしてこの日の定期通信は終わった。
●
「それで総長、その……セントラルへの偵察は……」
「勿論するに決まっとるじゃろう! 確かに危険かもしれんが、セントラルを復旧できればこちらに大きく有利になるじゃろうしな」
ナディアには一つの算段があった。セントラルはオートマトンを集中管理していた都市である。だとすればそこにある技術はエバーグリーンの中でも特別高い物であると考えられる。もしセントラルを人類側の手に取り戻せば、エバーグリーンにおける人類側の拠点にすることも可能かもしれない。
こうしてエバーグリーンのセントラルへの偵察依頼がハンター達に提示されたのであった。
●
そこにあったのは途中から二本の塔に別れそびえ立つ、音叉を思わせる形の超高層ビルの残骸だった。その周囲を自動兵器達が歩いている。だがその動きは人を模して作られた自動兵器とは思えぬほど、奇怪なものであった。
「彼らはあちらこちらを訪れているが、この場所にはまだ来ていぬようだな。しかしここに来るのも時間の問題か」
超高層ビルを中心に作られたその都市、セントラルを上空から眺める二つの影があった。ラプラスとマクスウェル――黙示騎士の二人である。
『それがどうしたと言うのだ。オレには幾らこの世界を探しても、アイツらに意味のあるものが見つかるとは思えんがな』
「ああ、確かにあなたの言うとおりだ。言うとおりだが……もしかすると彼らはオートマトン技術の復活を考えているのかもしれん」
『ハッ、ラプラス、お前らしくも無いな。オートマトンの復活はアイツらには無理だ。セントラルに誰が居るのか忘れたか?」
「……“カスケード”か」
黙示騎士達は一つの歪虚の名を出す。
『“カスケード”は決して倒せん。アイツらにも、オレにもな』
マクスウェルのその言葉に、ラプラスは思案していた。
「そうだが……少し気になるところだ。我もここは一つ動かせてもらおう」
解説
●目的
エバーグリーン内のセントラルを偵察してください。
●詳細
皆さんはアドレス指定による転移でエバーグリーン・セントラル近くに向かいます。今回設定された時間では都市の入り口までしか偵察できませんが、それで依頼は成功とします。
●敵
セントラルに踏み込んだ時点で皆さんは敵襲を受けます。
▼オート・ソルジャー?×4
のっぺりとしたマネキンのような人型の自動兵器。サイズ1。
剣のように鋭利に尖った腕などによる格闘戦を行う……はずなのだが、今回のオート・ソルジャーは人智の及ぶ範囲でない異様な動きで襲撃してきます。そのため、防御判定にペナルティを受けます。
▼オート・パラディン?×1
生物的なデザインの装甲を持つ人型自動兵器。サイズ3。
見た目以上の機動力を持ち、マテリアルレーザー、マテリアルブレードで攻撃する……はずなのだが、今回のマテリアルレーザー、マテリアルブレードは変則的な動きを見せます。そのため、回避の際にペナルティを受けます。
●その他
▼黙示騎士ラプラス
敵襲を退けた後にラプラスが顔を見せます。何かしらの反応を返す場合にはプレイングに含めてください。
▼“カスケード”
オープニングで名前の出た“カスケード”ですが、今回の依頼には登場しないことを明言しておきます。
エバーグリーン内のセントラルを偵察してください。
●詳細
皆さんはアドレス指定による転移でエバーグリーン・セントラル近くに向かいます。今回設定された時間では都市の入り口までしか偵察できませんが、それで依頼は成功とします。
●敵
セントラルに踏み込んだ時点で皆さんは敵襲を受けます。
▼オート・ソルジャー?×4
のっぺりとしたマネキンのような人型の自動兵器。サイズ1。
剣のように鋭利に尖った腕などによる格闘戦を行う……はずなのだが、今回のオート・ソルジャーは人智の及ぶ範囲でない異様な動きで襲撃してきます。そのため、防御判定にペナルティを受けます。
▼オート・パラディン?×1
生物的なデザインの装甲を持つ人型自動兵器。サイズ3。
見た目以上の機動力を持ち、マテリアルレーザー、マテリアルブレードで攻撃する……はずなのだが、今回のマテリアルレーザー、マテリアルブレードは変則的な動きを見せます。そのため、回避の際にペナルティを受けます。
●その他
▼黙示騎士ラプラス
敵襲を退けた後にラプラスが顔を見せます。何かしらの反応を返す場合にはプレイングに含めてください。
▼“カスケード”
オープニングで名前の出た“カスケード”ですが、今回の依頼には登場しないことを明言しておきます。
マスターより
というわけでお待たせしました。【界冥】連動シナリオとしてエバーグリーン調査篇をお送りします。OPにもある通り、この調査はルビー復活にも、それ以外の人類側にとっての戦況にも大きな影響を与えるターニングポイントになります。奇怪な敵の襲来が待っていますが、皆さん頑張ってください。
それでは皆さんのご参加をお待ちしております。
それでは皆さんのご参加をお待ちしております。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/03/07 01:06
参加者一覧
マテリアルリンク参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/02/22 10:46:27 |
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相談卓 大伴 鈴太郎(ka6016) 人間(リアルブルー)|22才|女性|格闘士(マスターアームズ) |
最終発言 2017/02/27 14:31:08 |