ゲスト
(ka0000)
【黒祀】救いの剣となれ
マスター:水流響

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在7人 / 4~7人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/10/15 22:00
- リプレイ完成予定
- 2014/10/24 22:00
オープニング
●指令
その村は恐怖と緊張、焦燥に満ちていた。騒々しい蹄の音と、兵士たちの指示の声が、ひっきりなしに響く。
グリンド村。グラズヘイム王国の西方……リベルタース地方に広がる肥沃な大地を糧に、農業で生計を立ててきた村だ。
現在、歪虚の活動が活発化し、王国の西端からその勢力を拡大しつつあった。このグリンド村にも、歪虚の手が迫っているのである。山を挟んださらに西方の地域で、交戦状態となり、戦況は膠着しているようだ。
「この村に歪虚が来るのも、時間の問題かもしれませんね……」
新米聖堂戦士、クリスは西方の山を見上げながら拳を強く握り締める。
「んん、そうだな……」
緊張に力む彼の横で、支給されたパンを食べながらもぐもぐと返すもう一人の聖堂戦士。
「……ミケ先輩……」
緊張感の欠片もない姿に、クリスが肩をいからせる。
「早急に、民の避難を終えなければなりません。歪虚との戦闘も近い……そんなゆるゆるで大丈夫なんですか?」
「まあそう怒るなよ。焦ってもしゃーないぜ」
パンを食べ終え、ミケは腰を上げた。ちょうどそのとき、本陣の方向から声がする。
「クリス・ローレンハイル、ミケ・シュタイナー、隊長がお呼びだ!」
「隊長から……何かあったのでしょうか」
「さあな。行ってみりゃわかるだろ」
二人はすぐさま、隊長が待つ本陣へと向かった。
設営された大きなテントの垂れ幕をくぐり、本陣へと入る。隊長は険しい表情を浮かべ、卓上の地図に目線を落としていた。
「来たか。お前たちには、新たな任務に付いてもらう。そのために呼んだのだ」
「新たな任務、ですか」
緊張した声音で言葉を返すクリスに、隊長は静かに頷く。
「重要な任務だ。村の西方に山があるだろう……その麓に、少数の民が暮らす小さな集落がある」
ミケがなるほど、と言うように、ぽんとてのひらを拳で叩いた。
「取り残された住民を救助しにいくわけですね。……しかし、護衛が二人だけで大丈夫なのですか? まあこの様子だと、他に割ける人員もいないのでしょうけど」
「さすがに二人は困難であると考え、ハンターズソサエティにも依頼を出した。じき、この村に増援が到着することだろう。お前たちは彼らと合流し、協力して民の救助に向かえ」
隊長は淡々と任務の詳細を伝える。集落までは、馬で3、4時間程度かかること、より西に近付くことになるので、歪虚勢力の出現にも注意することなど、様々な指示が出る。
「3、4時間といっても、それはスムーズに向かえた場合だ。この近辺は連日の雨で、道がぬかるんでいる……必ず予定通りに行くとは思うな」
隊長の命令に二人は敬礼をし、本陣から退出する。人命を救う、かつ敵との戦闘も予想される任務に、クリスはゴクリと息を呑んだ。
「……なんだクリス、緊張してるのか?」
「ええ。ここまでの危険が伴う任務は、初めてですので」
張り詰めた糸のような声音に、ミケが軽い調子でケラケラと笑う。
「なーに、俺が守ってやるよ」
「はあ? なんで僕がミケ先輩に守られないといけないんですか」
クリスは口を尖らせ、呆れたような視線をミケに向ける。
「はは、冗談だって。てか、先輩に向かって失礼だな」
「先輩が微妙なこと言うからですよ」
あからさまに溜め息を付くクリスを咎めるわけでもなく、ミケは聳える山へと視線をやった。遙か遠く……曇天の空で滑空する鳥の影を見据え、僅かに瞳を細める。
「……こりゃ、高確率で『当たる』かもしれねぇな」
「何かいいましたか?」
「いや、何でもない。……さて、装備の確認をしておくか。ハンターが来たら、すぐに出発するぞ」
その村は恐怖と緊張、焦燥に満ちていた。騒々しい蹄の音と、兵士たちの指示の声が、ひっきりなしに響く。
グリンド村。グラズヘイム王国の西方……リベルタース地方に広がる肥沃な大地を糧に、農業で生計を立ててきた村だ。
現在、歪虚の活動が活発化し、王国の西端からその勢力を拡大しつつあった。このグリンド村にも、歪虚の手が迫っているのである。山を挟んださらに西方の地域で、交戦状態となり、戦況は膠着しているようだ。
「この村に歪虚が来るのも、時間の問題かもしれませんね……」
新米聖堂戦士、クリスは西方の山を見上げながら拳を強く握り締める。
「んん、そうだな……」
緊張に力む彼の横で、支給されたパンを食べながらもぐもぐと返すもう一人の聖堂戦士。
「……ミケ先輩……」
緊張感の欠片もない姿に、クリスが肩をいからせる。
「早急に、民の避難を終えなければなりません。歪虚との戦闘も近い……そんなゆるゆるで大丈夫なんですか?」
「まあそう怒るなよ。焦ってもしゃーないぜ」
パンを食べ終え、ミケは腰を上げた。ちょうどそのとき、本陣の方向から声がする。
「クリス・ローレンハイル、ミケ・シュタイナー、隊長がお呼びだ!」
「隊長から……何かあったのでしょうか」
「さあな。行ってみりゃわかるだろ」
二人はすぐさま、隊長が待つ本陣へと向かった。
設営された大きなテントの垂れ幕をくぐり、本陣へと入る。隊長は険しい表情を浮かべ、卓上の地図に目線を落としていた。
「来たか。お前たちには、新たな任務に付いてもらう。そのために呼んだのだ」
「新たな任務、ですか」
緊張した声音で言葉を返すクリスに、隊長は静かに頷く。
「重要な任務だ。村の西方に山があるだろう……その麓に、少数の民が暮らす小さな集落がある」
ミケがなるほど、と言うように、ぽんとてのひらを拳で叩いた。
「取り残された住民を救助しにいくわけですね。……しかし、護衛が二人だけで大丈夫なのですか? まあこの様子だと、他に割ける人員もいないのでしょうけど」
「さすがに二人は困難であると考え、ハンターズソサエティにも依頼を出した。じき、この村に増援が到着することだろう。お前たちは彼らと合流し、協力して民の救助に向かえ」
隊長は淡々と任務の詳細を伝える。集落までは、馬で3、4時間程度かかること、より西に近付くことになるので、歪虚勢力の出現にも注意することなど、様々な指示が出る。
「3、4時間といっても、それはスムーズに向かえた場合だ。この近辺は連日の雨で、道がぬかるんでいる……必ず予定通りに行くとは思うな」
隊長の命令に二人は敬礼をし、本陣から退出する。人命を救う、かつ敵との戦闘も予想される任務に、クリスはゴクリと息を呑んだ。
「……なんだクリス、緊張してるのか?」
「ええ。ここまでの危険が伴う任務は、初めてですので」
張り詰めた糸のような声音に、ミケが軽い調子でケラケラと笑う。
「なーに、俺が守ってやるよ」
「はあ? なんで僕がミケ先輩に守られないといけないんですか」
クリスは口を尖らせ、呆れたような視線をミケに向ける。
「はは、冗談だって。てか、先輩に向かって失礼だな」
「先輩が微妙なこと言うからですよ」
あからさまに溜め息を付くクリスを咎めるわけでもなく、ミケは聳える山へと視線をやった。遙か遠く……曇天の空で滑空する鳥の影を見据え、僅かに瞳を細める。
「……こりゃ、高確率で『当たる』かもしれねぇな」
「何かいいましたか?」
「いや、何でもない。……さて、装備の確認をしておくか。ハンターが来たら、すぐに出発するぞ」
解説
●依頼の成功条件
孤立した集落の住民を救助し、グリンド村にある拠点まで送り届ける。
●道中
森を切り開いた街道を通り、集落へ行くことになります。
付近に連日降り続いた雨により、所々道がぬかるんでいます。
救助用の馬車がぬかるみにはまらないよう、注意して進む必要があります。
●集落について
山の麓にある集落。周囲を鬱蒼と茂る森に囲まれています。
住民は10人。安否は不明です。歪虚の手が及んでいないのであれば無傷でしょう。
集落への到着が遅れるほど、集落に歪虚の被害が出る確率が高まります。
●歪虚について
目的地の山を挟んだ向こう側、西方の地域で戦士団と交戦中とのこと。
救助中、移動中などに、交戦から逃れた歪虚が出現する可能性があります。
数は不明。狼や鳥、熊など、獣型の雑魔が敵の大半をしめているようです。
その外見からイメージできる攻撃法を取ってきます。
なお、遭遇したからといって、無理に倒す必要はありません。
●同行者
聖堂戦士2名が作戦に加わります。
道中は、両者とも馬に乗り移動するとのこと。
戦闘での役割、配置などはハンターの意見に従います。
1.クリス・ローレンハイル(クラス:聖導士)18歳、男。
真面目な性格。重要任務は今回が初ですが、それなりに腕は立つ模様。
変なことを言わなければ、基本的に礼儀正しい青年です。
2.ミケ・シュタイナー(クラス:聖導士)24歳、男。
クリスの先輩。腕は立つ模様。
オープニングから不吉なフラグが立っていますが……死ぬことはないでしょう……たぶん。
その他、住民移送用の馬車(御者1名)も同行します。
孤立した集落の住民を救助し、グリンド村にある拠点まで送り届ける。
●道中
森を切り開いた街道を通り、集落へ行くことになります。
付近に連日降り続いた雨により、所々道がぬかるんでいます。
救助用の馬車がぬかるみにはまらないよう、注意して進む必要があります。
●集落について
山の麓にある集落。周囲を鬱蒼と茂る森に囲まれています。
住民は10人。安否は不明です。歪虚の手が及んでいないのであれば無傷でしょう。
集落への到着が遅れるほど、集落に歪虚の被害が出る確率が高まります。
●歪虚について
目的地の山を挟んだ向こう側、西方の地域で戦士団と交戦中とのこと。
救助中、移動中などに、交戦から逃れた歪虚が出現する可能性があります。
数は不明。狼や鳥、熊など、獣型の雑魔が敵の大半をしめているようです。
その外見からイメージできる攻撃法を取ってきます。
なお、遭遇したからといって、無理に倒す必要はありません。
●同行者
聖堂戦士2名が作戦に加わります。
道中は、両者とも馬に乗り移動するとのこと。
戦闘での役割、配置などはハンターの意見に従います。
1.クリス・ローレンハイル(クラス:聖導士)18歳、男。
真面目な性格。重要任務は今回が初ですが、それなりに腕は立つ模様。
変なことを言わなければ、基本的に礼儀正しい青年です。
2.ミケ・シュタイナー(クラス:聖導士)24歳、男。
クリスの先輩。腕は立つ模様。
オープニングから不吉なフラグが立っていますが……死ぬことはないでしょう……たぶん。
その他、住民移送用の馬車(御者1名)も同行します。
マスターより
こんにちは。水流響(すいりゅう ひびき)です。
救助に戦闘など、考えることが多い依頼ではありますが、
何卒よろしくお願いいたします。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
皆様のご参加を、心よりお待ちしております。
救助に戦闘など、考えることが多い依頼ではありますが、
何卒よろしくお願いいたします。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
皆様のご参加を、心よりお待ちしております。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/10/23 19:22
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 レベッカ・アマデーオ(ka1963) 人間(クリムゾンウェスト)|20才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2014/10/15 21:06:29 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/10/12 00:11:42 |