ゲスト
(ka0000)
【幻洞】決戦兵器防衛戦
マスター:近藤豊

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- ユニット参加人数
- 現在4 / 0~6
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/02/25 22:00
- リプレイ完成予定
- 2017/03/06 22:00
オープニング
「ひっひっふー……ひっひっふー……」
幻獣王チューダ(kz0173)は息も絶え絶えであった。
地下からの歪虚侵攻に対して連合軍は敵を第二採掘場で撃退。だが、歪虚は戦力を再編して再び襲撃してくる事は間違いなかった。
元を絶たねばならない。
この状況においてあるハンターが口にした言葉だ。
その言葉に対して帝国ノアーラ・クンタウ要塞管理者のヴェルナー・ブロスフェルト(kz0032)は、早急に行動で示した。
連合軍へイニシャライザーの貸出を打診。これをドワーフ工房で改良を加え、イニシャライザーの制御を可能にした。
さらにヴェルナーはドワーフ王ヨアキム(kz0011)へ決戦兵器の製造を打診した。これは歪虚側が地底の移動路構築に利用していると思われる大型グランドワーム「ロックワン」を撃滅する為に用いられる兵器であった。
――しかし。
「おい、マジかよ」
「……ひっ……そんなこと……言ったって……」
地面に両手をついて疲労度をアピールするチューダ。
その前でヨアキムは唖然とする他なかった。
対ロックワン用最終決戦兵器『ロックワンバスター』。
以前、歪虚が辺境の地へ攻め込んだ際、ナナミ川の戦いでヨアキムが開発した漢気全開機導砲。今回はこの機導砲を改良、安全性よりも威力を重視してロックワン撃破を狙っている。一発のみの発射だが、マテリアルの大量供給が行われればロックワンに致命的な一撃を加えられるはずだ。
「おやおや、困りましたね」
前線の指揮を追えたヴェルナーが、心配になって姿を見せた。
ヨアキムは、ちらりとヴェルナーを見る。その表情は苦々しげだ。
「ああ。ロックワンバスターの要は大量のマテリアル供給。そいつを改良型QSエンジンで補おうとしたんだけどよ……」
ロックワンバスターに搭載されているのは改良型QSエンジン。幻獣キューソが歯車を回してマテリアルを供給するシステムを逃げ足自慢のチューダ用にアレンジ。『チューダエンジン』と名付けられた新型エンジンでロックワンバスター発射に必要なマテリアルを手に入れようとしていた。
だが、当のチューダは30秒程回しただけでグロッキー。逃げ足自慢どころか、デブのキューソというポジションが確立していた。
「運動不足ですね。聞けば、巫女やハンターにご飯を食べさせてもらって寝る毎日。太るのは当たり前です」
「ううっ、こんなはずでは……」
ヴェルナーの指摘に愕然とするチューダ。
辺境の命運がチューダにかかっているなど考えたくもない。しかし、現実はチューダの不摂生で重大な危機に直面していた。
「ヨアキムさん、発射までに後どれくらいかかりますか?」
「そうだなぁ。何せ、チューダが休み休み回しているからな。急遽防衛用の魔導アーマー辺境カスタムのQSエンジンをロックワンバスターに増設してマテリアルを供給しているが……急いでも30分ってところだな」
「30分……」
ヨアキムの回答にヴェルナーは呟く。
予定通りであれば、イニシャライザーで追い込まれたロックワンバスターがこの第二採掘場へ姿を現すのが30分後。
ギリギリ間に合うといったところか。
しかし、敵がいくらトーチカ一味でもそう甘くはない。
「アニキっ! 奴ら、ロックワンバスターに感づきやがった!
三カ所の侵入路から押し寄せて来るぜ」
「なにぃ!?」
ドワーフの一人がヨアキムの元へ駆け込んできた。
大型のロックワンバスターが第二採掘場へ搬入された事から敵に気付かれる可能性はあった。トーチカ一味が間抜けで搬入時には気付かれなかったが、まさかこのタイミングで気付くとは……。
「やれやれ。敵も見逃してはくれませんか。策を弄する暇もなし。正面からロックワンバスターを防衛する他ありませんね。
ハンターへ出動要請致しますが、彼らのCAMは運べますか?」
ヴェルナーは振り返りながら部下へ確認する。
「CAMはこの第二採掘場へ運び込むには間に合いません。イェジドやリーリー、魔導アーマーなら時間をいただければ……」
「となれば、即応できるのはユグディラやユキウサギを連れたハンターですか。
それから帝国重装兵部隊へ伝達。ロックワンバスターの護衛を指示して下さい」
早々に頭を切り替えて取るべき方策を選ぶ出すヴェルナー。
今や、このロックワンバスターこそが唯一の希望。ならば、すべてをこれに託す他無い。
チューダに託しているようで不安なのだが……。
「それからヨアキムさん、チューダさんの事を頼みましたよ」
そう言い残すとヴェルナーは、ロックワンバスター防衛の為に踵を返す。
チューダは、ヴェルナーの後ろ姿を見守る事しかできなかった。
「な、情けないであります。
我輩だって……我輩だってやればできる子であります……」
●
トーチカ一味のセルトポがロックワンバスターを発見したのは偶然であった。
敵の動きが活発化している事が気になって偵察行っていたところ、巨大な大砲を準備しているではないか。
早速トーチカへ報告したところ、トーチカから部下を引き連れて大砲を壊すよう命じられたのだ。
「ぷぷっ、何も知らないで準備してるでおます。おい達に壊されるとも知らないで」
壁の隙間から第二採掘場を覗くセルトポ。
必死に作れば作るほど、壊した時は気分爽快。トーチカに褒めてもらえる事間違い無しだ。
「それに前回負けたのは一カ所から突入したからでおます。反省生かして、おいは部隊を分けたでおます。おいったら、あったまいいー!」
セルトポは前回ハンターに負けた原因は突入口が一カ所だったからと考えた。
それ以外にも山ほど問題はあったはずなのだが、セルトポにとっては都合のよいところは目に入らないようだ。
「今度こそおい達の勝利でおます。
さぁ、全員突貫! 対応を壊すでおます!」
幻獣王チューダ(kz0173)は息も絶え絶えであった。
地下からの歪虚侵攻に対して連合軍は敵を第二採掘場で撃退。だが、歪虚は戦力を再編して再び襲撃してくる事は間違いなかった。
元を絶たねばならない。
この状況においてあるハンターが口にした言葉だ。
その言葉に対して帝国ノアーラ・クンタウ要塞管理者のヴェルナー・ブロスフェルト(kz0032)は、早急に行動で示した。
連合軍へイニシャライザーの貸出を打診。これをドワーフ工房で改良を加え、イニシャライザーの制御を可能にした。
さらにヴェルナーはドワーフ王ヨアキム(kz0011)へ決戦兵器の製造を打診した。これは歪虚側が地底の移動路構築に利用していると思われる大型グランドワーム「ロックワン」を撃滅する為に用いられる兵器であった。
――しかし。
「おい、マジかよ」
「……ひっ……そんなこと……言ったって……」
地面に両手をついて疲労度をアピールするチューダ。
その前でヨアキムは唖然とする他なかった。
対ロックワン用最終決戦兵器『ロックワンバスター』。
以前、歪虚が辺境の地へ攻め込んだ際、ナナミ川の戦いでヨアキムが開発した漢気全開機導砲。今回はこの機導砲を改良、安全性よりも威力を重視してロックワン撃破を狙っている。一発のみの発射だが、マテリアルの大量供給が行われればロックワンに致命的な一撃を加えられるはずだ。
「おやおや、困りましたね」
前線の指揮を追えたヴェルナーが、心配になって姿を見せた。
ヨアキムは、ちらりとヴェルナーを見る。その表情は苦々しげだ。
「ああ。ロックワンバスターの要は大量のマテリアル供給。そいつを改良型QSエンジンで補おうとしたんだけどよ……」
ロックワンバスターに搭載されているのは改良型QSエンジン。幻獣キューソが歯車を回してマテリアルを供給するシステムを逃げ足自慢のチューダ用にアレンジ。『チューダエンジン』と名付けられた新型エンジンでロックワンバスター発射に必要なマテリアルを手に入れようとしていた。
だが、当のチューダは30秒程回しただけでグロッキー。逃げ足自慢どころか、デブのキューソというポジションが確立していた。
「運動不足ですね。聞けば、巫女やハンターにご飯を食べさせてもらって寝る毎日。太るのは当たり前です」
「ううっ、こんなはずでは……」
ヴェルナーの指摘に愕然とするチューダ。
辺境の命運がチューダにかかっているなど考えたくもない。しかし、現実はチューダの不摂生で重大な危機に直面していた。
「ヨアキムさん、発射までに後どれくらいかかりますか?」
「そうだなぁ。何せ、チューダが休み休み回しているからな。急遽防衛用の魔導アーマー辺境カスタムのQSエンジンをロックワンバスターに増設してマテリアルを供給しているが……急いでも30分ってところだな」
「30分……」
ヨアキムの回答にヴェルナーは呟く。
予定通りであれば、イニシャライザーで追い込まれたロックワンバスターがこの第二採掘場へ姿を現すのが30分後。
ギリギリ間に合うといったところか。
しかし、敵がいくらトーチカ一味でもそう甘くはない。
「アニキっ! 奴ら、ロックワンバスターに感づきやがった!
三カ所の侵入路から押し寄せて来るぜ」
「なにぃ!?」
ドワーフの一人がヨアキムの元へ駆け込んできた。
大型のロックワンバスターが第二採掘場へ搬入された事から敵に気付かれる可能性はあった。トーチカ一味が間抜けで搬入時には気付かれなかったが、まさかこのタイミングで気付くとは……。
「やれやれ。敵も見逃してはくれませんか。策を弄する暇もなし。正面からロックワンバスターを防衛する他ありませんね。
ハンターへ出動要請致しますが、彼らのCAMは運べますか?」
ヴェルナーは振り返りながら部下へ確認する。
「CAMはこの第二採掘場へ運び込むには間に合いません。イェジドやリーリー、魔導アーマーなら時間をいただければ……」
「となれば、即応できるのはユグディラやユキウサギを連れたハンターですか。
それから帝国重装兵部隊へ伝達。ロックワンバスターの護衛を指示して下さい」
早々に頭を切り替えて取るべき方策を選ぶ出すヴェルナー。
今や、このロックワンバスターこそが唯一の希望。ならば、すべてをこれに託す他無い。
チューダに託しているようで不安なのだが……。
「それからヨアキムさん、チューダさんの事を頼みましたよ」
そう言い残すとヴェルナーは、ロックワンバスター防衛の為に踵を返す。
チューダは、ヴェルナーの後ろ姿を見守る事しかできなかった。
「な、情けないであります。
我輩だって……我輩だってやればできる子であります……」
●
トーチカ一味のセルトポがロックワンバスターを発見したのは偶然であった。
敵の動きが活発化している事が気になって偵察行っていたところ、巨大な大砲を準備しているではないか。
早速トーチカへ報告したところ、トーチカから部下を引き連れて大砲を壊すよう命じられたのだ。
「ぷぷっ、何も知らないで準備してるでおます。おい達に壊されるとも知らないで」
壁の隙間から第二採掘場を覗くセルトポ。
必死に作れば作るほど、壊した時は気分爽快。トーチカに褒めてもらえる事間違い無しだ。
「それに前回負けたのは一カ所から突入したからでおます。反省生かして、おいは部隊を分けたでおます。おいったら、あったまいいー!」
セルトポは前回ハンターに負けた原因は突入口が一カ所だったからと考えた。
それ以外にも山ほど問題はあったはずなのだが、セルトポにとっては都合のよいところは目に入らないようだ。
「今度こそおい達の勝利でおます。
さぁ、全員突貫! 対応を壊すでおます!」
解説
目的:ロックワンバスターを発射まで護衛する。
場所:前回同様、辺境ドワーフの第二採掘場。ヴェドルから離れた場所であるが、魔導アーマーが軽くジャンプできる程度の広さがある。セルトポは穴を掘って移動する事も可能。なお、今回はロックワンが相手の為、採掘施設の破壊は止む無しとなります。
戦況:
敵は正面と左右に開いた進入路から次々と第二採掘場へ突き進みます。目標は第二採掘場後方に設置されたロックワンバスターです。戦術らしい戦術はなく、歪虚は物量で押してきます。
ロックワンバスターは作戦が予定通りであれば30分後にロックワンが第二採掘場へ到達。ロックワンバスターで撃破を狙います。但し、他連動の影響により予定よりもロックワン到達時間が遅れる可能性もあります。
CAMは第二採掘場へ運び込みが難しく利用できません。
リーリー、イェジド、魔導アーマーであれば持ち込みは可能ですが、運び込みに時間がかかり、15分後に戦闘開始となります。
この為、今回も「ユグディラ」と「ユキウサギ」推奨です。
敵の主力は下記の通り。
・パペットマン×複数
サイズ1。100センチ程度の子供のような人型泥歪虚。手足は泥でも堅め。泥を飛ばして攻撃も可能。多数に集られると振り払うのに苦労する。生物として生きている歪虚ではなく、ゴーレムに近い。
・バキューマー×複数
サイズ1。腹に扇風機を付けたパペットマン。扇風機を回転させる事で目の前の敵を引き寄せる事ができる。但し、引き寄せても攻撃方法は泥の拳で殴る事しかできない。パペットマンと連携されると面倒な相手。
・セルトポ
サイズ1。「安全第一」と書かれた黄色いヘルメットを被るデブのモグラ。トーチカの部下であり、姐さんと慕っている。一味の中では怪力自慢であるが、脳筋過ぎて真っ直ぐな戦いを好む。本気を出せば筋力を増強するが、頭が残念な為に効率良く使用できない。
場所:前回同様、辺境ドワーフの第二採掘場。ヴェドルから離れた場所であるが、魔導アーマーが軽くジャンプできる程度の広さがある。セルトポは穴を掘って移動する事も可能。なお、今回はロックワンが相手の為、採掘施設の破壊は止む無しとなります。
戦況:
敵は正面と左右に開いた進入路から次々と第二採掘場へ突き進みます。目標は第二採掘場後方に設置されたロックワンバスターです。戦術らしい戦術はなく、歪虚は物量で押してきます。
ロックワンバスターは作戦が予定通りであれば30分後にロックワンが第二採掘場へ到達。ロックワンバスターで撃破を狙います。但し、他連動の影響により予定よりもロックワン到達時間が遅れる可能性もあります。
CAMは第二採掘場へ運び込みが難しく利用できません。
リーリー、イェジド、魔導アーマーであれば持ち込みは可能ですが、運び込みに時間がかかり、15分後に戦闘開始となります。
この為、今回も「ユグディラ」と「ユキウサギ」推奨です。
敵の主力は下記の通り。
・パペットマン×複数
サイズ1。100センチ程度の子供のような人型泥歪虚。手足は泥でも堅め。泥を飛ばして攻撃も可能。多数に集られると振り払うのに苦労する。生物として生きている歪虚ではなく、ゴーレムに近い。
・バキューマー×複数
サイズ1。腹に扇風機を付けたパペットマン。扇風機を回転させる事で目の前の敵を引き寄せる事ができる。但し、引き寄せても攻撃方法は泥の拳で殴る事しかできない。パペットマンと連携されると面倒な相手。
・セルトポ
サイズ1。「安全第一」と書かれた黄色いヘルメットを被るデブのモグラ。トーチカの部下であり、姐さんと慕っている。一味の中では怪力自慢であるが、脳筋過ぎて真っ直ぐな戦いを好む。本気を出せば筋力を増強するが、頭が残念な為に効率良く使用できない。
マスターより
(追加解説)
ハンターの要請があれば帝国の重装兵部隊が突撃を敢行します。指示がなければ最後方でロックワンバスターを防衛しています。ヨアキムはロックワンバスターの調整の為、防衛作戦には参加できません。
近藤豊です。
連動【幻洞】もいよいよ佳境です。他シナリオの結果を受けた上で、大型グランドワーム『ロックワン』を撃破する事ができるのでしょうか。
ところで、猫又SSDに弟子入りしたいと嫁が言い出しています。悪影響甚だしいので何か対策を考えたいと思います。
それでは、鳥雑炊を肴にお待ちしています。
ハンターの要請があれば帝国の重装兵部隊が突撃を敢行します。指示がなければ最後方でロックワンバスターを防衛しています。ヨアキムはロックワンバスターの調整の為、防衛作戦には参加できません。
近藤豊です。
連動【幻洞】もいよいよ佳境です。他シナリオの結果を受けた上で、大型グランドワーム『ロックワン』を撃破する事ができるのでしょうか。
ところで、猫又SSDに弟子入りしたいと嫁が言い出しています。悪影響甚だしいので何か対策を考えたいと思います。
それでは、鳥雑炊を肴にお待ちしています。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/03/05 08:28
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/02/21 21:10:32 |
|
![]() |
決戦兵器防衛戦 無雲(ka6677) 鬼|18才|女性|格闘士(マスターアームズ) |
最終発言 2017/02/25 21:03:41 |