ゲスト
(ka0000)
坊ちゃん剣士、妖怪退治を最後まで
マスター:狐野径

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/02/28 07:30
- リプレイ完成予定
- 2017/03/09 07:30
オープニング
●過去があっての今
リシャール・べリンガーは意識を失った後、傷が治るまでうなされもした。
覚醒者になれる片鱗を見せつつも、体が弱くすぐに熱を出して寝込んでしまう体が弱い自分。家族は誰も何も言わない。覚醒者になるよりも、できることを大切にして生きていければいいと誰もが言う。
姉や弟妹が外で遊ぶのを眺めて、寂しい思いもした。
彼の寝床に来て絵本を読む弟妹も鬱陶しいと思ってしまったこともあった。
大切な家族であるのに。
それから、自暴自棄に近い形でエトファリカ連邦国まで来て、死ぬかもしれないという状態になって、ふがいない自分がつらく、悲しかった。
ハンターにも叱られたのは仕方がないこと。叱ってもらえて幸せだとかみしめる。
弱さと強さは紙一重。
弱さがあっての強さであるのだと。
「……父上みたいになりたい……母上を悲しませたくはない……」
父みたいとは何だろう?
「まずは自分の身を守れて、戦うことができること。仲間とともに戦えること、領民を守れること」
手を差し伸べてくれる人たちがいる、幸せなのだ自分は。
知り合いの女の子からバレンタインデーのお菓子により一層、決意は固まった。
「私はまず私を守らないといけない。仲間と立ち向かうということを考えて行かないといけない」
●稽古
「リシャール君のこと、ありがとうございます」
大江 紅葉(kz0163)は友人である松永 光頼に頭を下げた。
「やめてください、紅葉殿。私が気になったから勝手に引き受けたのです」
「そうですか。確かに……我が家で引き受けたところで、ちやほやして説教して終わりです」
「……ちやほやと説教が両立するんですか?」
「します」
きっぱりと紅葉は言う。
光頼はしばし考え、あの家だからこうなるというモデルは彼女だろうか。
「ハンターさんが連絡入れてくれてましたし、光頼殿がしっかりしている人だと私も手紙送っておきました。武人なら武人のほうがいいでしょう?」
「……ありがとうございます」
ニコリと紅葉は笑い、荷物を取り出す。
「あ、これ、先日、ハンターの方に教わって作った後、私が残った材料で作った『ブラウニー』です。皆さんでどうぞ」
「お、多いですね」
どーんと置かれたお重3箱分くらい。
「あ、お嫌いでした? お餅のほうが良かったですか」
「いえ、そんなことはありません」
「こちらは光頼殿用です」
「えっ!?」
小さな風呂敷包に入った物を手渡した。
(バレンタインデー絡みとはいえ……期待はしてはいけないんだろうが)
そわそわし始める光頼。
話す内容はリシャールのこと、政治のことなどあまり恋は関係ない。
「……グラズヘイム王国では大変なことが起こっているみたいです。リシャール君も焦るでしょうね」
「確かに」
「幸いなのは、ご実家が直接巻き込まれていないこと。父君がいますし、彼は今しかできないことをしていくことが重要です」
光頼はうなずいた。
●いざ、討伐へ
光頼は先日現れた小鬼――ゴブリンの巣らしいところの情報を集めていた。ハンターが方向を示し、その場を特定する。近くの里には警戒情報を出して置いたためか被害はないが目撃情報は多く集まっていた。
「登る間に何かされる危険性もありうるのか? 妖怪はいるようだが……」
「あの、光頼様!」
案の定リシャールが入ってくる。
「君も来るだろう?」
「はい、御同行させてください」
「私の言うこと、ハンターの言うことを聞くというのは第一」
「はい」
「最悪、君はすべてを捨ててでも逃げる」
「……え?」
「私もハンターも個別なら対応できても君は自覚通り場数が足りていない。最悪の時は殿にならないように逃げること」
リシャールは何か言いたげだった。
「それは、言うことを聞くに入るんですね」
「入る」
「飲みます」
「ああ。君は今はまだ足手まといになる危険性が高いのだ。だから、言うことを聞く。その代わり、ある時、君は逃げろと誰かにいえる存在になれる」
「……なれますか?」
「君がいろいろ学べば」
「……ありがとうございます」
リシャールはじわっと目が潤む。
「礼も何も、これからだ。それに、恩を感じているなら、君が成長することが私や気を掛けてくれたハンターへの恩返しだと思うぞ?」
「はいっ!」
リシャールは力強く返事をした。
リシャール・べリンガーは意識を失った後、傷が治るまでうなされもした。
覚醒者になれる片鱗を見せつつも、体が弱くすぐに熱を出して寝込んでしまう体が弱い自分。家族は誰も何も言わない。覚醒者になるよりも、できることを大切にして生きていければいいと誰もが言う。
姉や弟妹が外で遊ぶのを眺めて、寂しい思いもした。
彼の寝床に来て絵本を読む弟妹も鬱陶しいと思ってしまったこともあった。
大切な家族であるのに。
それから、自暴自棄に近い形でエトファリカ連邦国まで来て、死ぬかもしれないという状態になって、ふがいない自分がつらく、悲しかった。
ハンターにも叱られたのは仕方がないこと。叱ってもらえて幸せだとかみしめる。
弱さと強さは紙一重。
弱さがあっての強さであるのだと。
「……父上みたいになりたい……母上を悲しませたくはない……」
父みたいとは何だろう?
「まずは自分の身を守れて、戦うことができること。仲間とともに戦えること、領民を守れること」
手を差し伸べてくれる人たちがいる、幸せなのだ自分は。
知り合いの女の子からバレンタインデーのお菓子により一層、決意は固まった。
「私はまず私を守らないといけない。仲間と立ち向かうということを考えて行かないといけない」
●稽古
「リシャール君のこと、ありがとうございます」
大江 紅葉(kz0163)は友人である松永 光頼に頭を下げた。
「やめてください、紅葉殿。私が気になったから勝手に引き受けたのです」
「そうですか。確かに……我が家で引き受けたところで、ちやほやして説教して終わりです」
「……ちやほやと説教が両立するんですか?」
「します」
きっぱりと紅葉は言う。
光頼はしばし考え、あの家だからこうなるというモデルは彼女だろうか。
「ハンターさんが連絡入れてくれてましたし、光頼殿がしっかりしている人だと私も手紙送っておきました。武人なら武人のほうがいいでしょう?」
「……ありがとうございます」
ニコリと紅葉は笑い、荷物を取り出す。
「あ、これ、先日、ハンターの方に教わって作った後、私が残った材料で作った『ブラウニー』です。皆さんでどうぞ」
「お、多いですね」
どーんと置かれたお重3箱分くらい。
「あ、お嫌いでした? お餅のほうが良かったですか」
「いえ、そんなことはありません」
「こちらは光頼殿用です」
「えっ!?」
小さな風呂敷包に入った物を手渡した。
(バレンタインデー絡みとはいえ……期待はしてはいけないんだろうが)
そわそわし始める光頼。
話す内容はリシャールのこと、政治のことなどあまり恋は関係ない。
「……グラズヘイム王国では大変なことが起こっているみたいです。リシャール君も焦るでしょうね」
「確かに」
「幸いなのは、ご実家が直接巻き込まれていないこと。父君がいますし、彼は今しかできないことをしていくことが重要です」
光頼はうなずいた。
●いざ、討伐へ
光頼は先日現れた小鬼――ゴブリンの巣らしいところの情報を集めていた。ハンターが方向を示し、その場を特定する。近くの里には警戒情報を出して置いたためか被害はないが目撃情報は多く集まっていた。
「登る間に何かされる危険性もありうるのか? 妖怪はいるようだが……」
「あの、光頼様!」
案の定リシャールが入ってくる。
「君も来るだろう?」
「はい、御同行させてください」
「私の言うこと、ハンターの言うことを聞くというのは第一」
「はい」
「最悪、君はすべてを捨ててでも逃げる」
「……え?」
「私もハンターも個別なら対応できても君は自覚通り場数が足りていない。最悪の時は殿にならないように逃げること」
リシャールは何か言いたげだった。
「それは、言うことを聞くに入るんですね」
「入る」
「飲みます」
「ああ。君は今はまだ足手まといになる危険性が高いのだ。だから、言うことを聞く。その代わり、ある時、君は逃げろと誰かにいえる存在になれる」
「……なれますか?」
「君がいろいろ学べば」
「……ありがとうございます」
リシャールはじわっと目が潤む。
「礼も何も、これからだ。それに、恩を感じているなら、君が成長することが私や気を掛けてくれたハンターへの恩返しだと思うぞ?」
「はいっ!」
リシャールは力強く返事をした。
解説
山にいるゴブリン+αを倒すこと
●地形(文字によるイメージ)
傾斜傾斜傾斜傾斜
傾斜傾穴穴斜傾斜
傾斜平地平地傾斜
傾斜傾斜傾斜傾斜
川川川川川川川川
竹林竹林竹林竹林
※傾斜はきついため直接上るのは技術や道具が必要。今回、20メートルくらいの梯子も何本かはある。
※ゴブリンが日常的に使っている道あるため、そちらから平地部分に行くことも可能。平地部分は5×5スクエア。道は1メートル幅、落ちる危険性あり。
※繁みとかあり、穴は川方面から見えにくい。
※穴は洞穴、念のため……。
●同行NPC
・リシャール・べリンガー 15歳になりそうな少年、舞刀士、グラズヘイム王国のある領地の跡取り。現在修行中。
・松永 光頼 エトファリカ連邦国の武人、二十代半ば。覚醒者(闘狩人)でもある。まじめすぎるとよく言われる。
●目撃されているモノ
・歪虚 憤怒に属すると思わる存在。強すぎることはないが、油断はできない。頑丈そうでこぶしで語りそう。
・ゴブリン×それなり 歪虚に従属することで安穏な生活を得ていた。里へはまだ出ていない。石を投げるのはうまいかもしれない。
・コボルド×若干 番犬、近づくモノがいると吠えます。
※「坊ちゃん剣士、妖怪退治に乗り出す」を受けた形でOP進行しています。読んでなくてもシナリオに影響はないですが、一応参考まで記しておきます。
●地形(文字によるイメージ)
傾斜傾斜傾斜傾斜
傾斜傾穴穴斜傾斜
傾斜平地平地傾斜
傾斜傾斜傾斜傾斜
川川川川川川川川
竹林竹林竹林竹林
※傾斜はきついため直接上るのは技術や道具が必要。今回、20メートルくらいの梯子も何本かはある。
※ゴブリンが日常的に使っている道あるため、そちらから平地部分に行くことも可能。平地部分は5×5スクエア。道は1メートル幅、落ちる危険性あり。
※繁みとかあり、穴は川方面から見えにくい。
※穴は洞穴、念のため……。
●同行NPC
・リシャール・べリンガー 15歳になりそうな少年、舞刀士、グラズヘイム王国のある領地の跡取り。現在修行中。
・松永 光頼 エトファリカ連邦国の武人、二十代半ば。覚醒者(闘狩人)でもある。まじめすぎるとよく言われる。
●目撃されているモノ
・歪虚 憤怒に属すると思わる存在。強すぎることはないが、油断はできない。頑丈そうでこぶしで語りそう。
・ゴブリン×それなり 歪虚に従属することで安穏な生活を得ていた。里へはまだ出ていない。石を投げるのはうまいかもしれない。
・コボルド×若干 番犬、近づくモノがいると吠えます。
※「坊ちゃん剣士、妖怪退治に乗り出す」を受けた形でOP進行しています。読んでなくてもシナリオに影響はないですが、一応参考まで記しておきます。
マスターより
こんにちは、狐野径です。
前回「坊ちゃん剣士、妖怪退治に乗り出す」で問いかけや訓練シナリオ内容は不要と判断し、あっさり討伐になりました。
名もない歪虚ですが、何とかなると思っていますが、油断するとその限りではありませんのでご注意を。
同行NPCも二人いるため、最大八人で挑むという勘定でも構いません。指示がないとリシャールは前のめり、光頼は見守るという状況です。
よろしくお願いします。
前回「坊ちゃん剣士、妖怪退治に乗り出す」で問いかけや訓練シナリオ内容は不要と判断し、あっさり討伐になりました。
名もない歪虚ですが、何とかなると思っていますが、油断するとその限りではありませんのでご注意を。
同行NPCも二人いるため、最大八人で挑むという勘定でも構いません。指示がないとリシャールは前のめり、光頼は見守るという状況です。
よろしくお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/03/05 19:57
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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作戦相談所 雨月彩萌(ka3925) 人間(リアルブルー)|20才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2017/02/28 01:50:33 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/02/25 21:23:34 |