ゲスト
(ka0000)
【血盟】刈られた羊の記憶
マスター:君矢

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/03/13 19:00
- リプレイ完成予定
- 2017/03/27 19:00
オープニング
部族の戦士たちは追い詰められていた。
後ろには不安そうに鳴いている極彩色の羊の幻獣たちの群れ。そのさらに向こう側は断崖絶壁。
正面には巨人の歪虚の大群。
幻獣を守るために戦ってきた仲間たちは歪虚によって倒され、残っている者たちも大小傷を負い、無傷な者はいなかった。
「大丈夫か」
「今は何とか」
隣で武器を構えている仲間に声をかける。
「今のうちに回復を……」
オーガ、トロルが犇めいている戦場。巨人たちの巨躯が視界を埋め尽くしていて、空が狭く見える。
今、巨人たちの攻撃は止まっていた。この隙に傷を癒し少しでも反撃が可能なように体制を整えることにする。
攻勢の手を止めている歪虚の大群が嵐の前の静けさのようで不気味だった。
「ちくしょう! こんなことになるなんて!」
羊の幻獣メリノーシュが歪虚に襲われているという情報を受けて部族の戦士たちは幻獣たちを助けるためにこの戦場にやってきたのだった。
メェー、メェー、とメリノーシュたちは戦士たちの背後で不安げに鳴いている。
メリノーシュは羊の幻獣だ。一匹、一匹ごとに体毛の色が違っていて群れになると極彩色の絨毯のようにみえる。
その毛はとても柔らかく毛織物の素材として高級品とされていて、おとなしく優しくて身を守る手段を持たないメリノーシュは古くから体毛を目当てに狩猟の対象にされがちだった。
狩られて数を減らしているメリノーシュの中でも最大の群れが、今回、歪虚によって刈り取られようとしていた。
最初は部族の戦士たちが優勢だった。
メリノーシュたちを守り、歪虚たちを打倒していく。
状況が一転したのは、歪虚たちに加勢がついたからだ。
怠惰の巨人ヤクシーが配下の巨人たちを引き連れて戦線に加わったのだ。
数に押された部族の戦士たちはそこから防戦に回らざるをおえなくなり、だんだんと打ち取られていった。
「何人残っている?」
生存者を確認する。ポツ、ポツと返ってきた声は五つ。
「自分も入れて六人か……」
圧倒的な戦力の差に、全滅の二文字がちらついた。
しかし希望の光はまだあった。
「あと少し、あと少しでイェジドたちが加勢に駆け付けるはずだ。それまでねばるんだ」
オオカミの幻獣イェジドたちがここに向かって走っているはずだった。彼らの加勢がつけば逆転できる。
「あと少しだ! 気張れよ!」
仲間たちの気力を鼓舞するように声に力をこめる。
歪虚たちは、戦闘の最中に訪れた小休止の間にも力を溜めている。合図があれば、何かきっかけがあれば、溜めている力を獲物に向けて開放するだろう緊張感が漂っている。
追い詰めた獲物を前にして、指揮官であるヤクシーとアンリはもめていた。
「ああ、めんどくさい。こんな奴らあたしが鎌を振るうまでもないじゃないか。アンリ、あとはあんたがやりなよ」
「えぇ、ヤクシーさんもやりましょうよ。ここまで来たんですからぁ」
怠惰の魔人、女装家のアンリはヤクシーを見上げながらシナを作る。
「あんたが楽をしたいだけだろう。あたしは帰るよ」
「そんなこと言わないでぇ。あとちょっとで素敵なマテリアルがいっぱい回収できますよぉ」
アンリは、足元に転がっている部族の戦士の死体を蹴りながら言った。
「ふん。もとはといえばあんたが羊の毛を刈りたいだけじゃないか。こんな雑魚ども相手にしていられるか、面倒だ。あとは、勝手にやりな」
ヤクシーは、ああ面倒だ、めんどくさいと愚痴をこぼす。もともと、この戦闘はアンリが「素敵なセーターほしいから素敵な毛糸を手に入れたいな♪」という個人的な願望で始めたことだった。ここまで付き合っただけで十分だとヤクシーは思っている。
「むぅ。素敵な毛皮も素敵なマテリアルも僕が独り占めしちゃいますからね。あとになってから手に入らなかったからって文句言わないでくださいね!」
アンリはぷぅと頬を膨らませて、ヤクシーにバイバイと手を振った。
そのしぐさにイラッとしたヤクシーは、イラただしさを解消するために部族の戦士たちを鎌で薙ぎ払うと、幻獣にも戦士たちにも興味を失って帰途につこうとしていた。
後ろには不安そうに鳴いている極彩色の羊の幻獣たちの群れ。そのさらに向こう側は断崖絶壁。
正面には巨人の歪虚の大群。
幻獣を守るために戦ってきた仲間たちは歪虚によって倒され、残っている者たちも大小傷を負い、無傷な者はいなかった。
「大丈夫か」
「今は何とか」
隣で武器を構えている仲間に声をかける。
「今のうちに回復を……」
オーガ、トロルが犇めいている戦場。巨人たちの巨躯が視界を埋め尽くしていて、空が狭く見える。
今、巨人たちの攻撃は止まっていた。この隙に傷を癒し少しでも反撃が可能なように体制を整えることにする。
攻勢の手を止めている歪虚の大群が嵐の前の静けさのようで不気味だった。
「ちくしょう! こんなことになるなんて!」
羊の幻獣メリノーシュが歪虚に襲われているという情報を受けて部族の戦士たちは幻獣たちを助けるためにこの戦場にやってきたのだった。
メェー、メェー、とメリノーシュたちは戦士たちの背後で不安げに鳴いている。
メリノーシュは羊の幻獣だ。一匹、一匹ごとに体毛の色が違っていて群れになると極彩色の絨毯のようにみえる。
その毛はとても柔らかく毛織物の素材として高級品とされていて、おとなしく優しくて身を守る手段を持たないメリノーシュは古くから体毛を目当てに狩猟の対象にされがちだった。
狩られて数を減らしているメリノーシュの中でも最大の群れが、今回、歪虚によって刈り取られようとしていた。
最初は部族の戦士たちが優勢だった。
メリノーシュたちを守り、歪虚たちを打倒していく。
状況が一転したのは、歪虚たちに加勢がついたからだ。
怠惰の巨人ヤクシーが配下の巨人たちを引き連れて戦線に加わったのだ。
数に押された部族の戦士たちはそこから防戦に回らざるをおえなくなり、だんだんと打ち取られていった。
「何人残っている?」
生存者を確認する。ポツ、ポツと返ってきた声は五つ。
「自分も入れて六人か……」
圧倒的な戦力の差に、全滅の二文字がちらついた。
しかし希望の光はまだあった。
「あと少し、あと少しでイェジドたちが加勢に駆け付けるはずだ。それまでねばるんだ」
オオカミの幻獣イェジドたちがここに向かって走っているはずだった。彼らの加勢がつけば逆転できる。
「あと少しだ! 気張れよ!」
仲間たちの気力を鼓舞するように声に力をこめる。
歪虚たちは、戦闘の最中に訪れた小休止の間にも力を溜めている。合図があれば、何かきっかけがあれば、溜めている力を獲物に向けて開放するだろう緊張感が漂っている。
追い詰めた獲物を前にして、指揮官であるヤクシーとアンリはもめていた。
「ああ、めんどくさい。こんな奴らあたしが鎌を振るうまでもないじゃないか。アンリ、あとはあんたがやりなよ」
「えぇ、ヤクシーさんもやりましょうよ。ここまで来たんですからぁ」
怠惰の魔人、女装家のアンリはヤクシーを見上げながらシナを作る。
「あんたが楽をしたいだけだろう。あたしは帰るよ」
「そんなこと言わないでぇ。あとちょっとで素敵なマテリアルがいっぱい回収できますよぉ」
アンリは、足元に転がっている部族の戦士の死体を蹴りながら言った。
「ふん。もとはといえばあんたが羊の毛を刈りたいだけじゃないか。こんな雑魚ども相手にしていられるか、面倒だ。あとは、勝手にやりな」
ヤクシーは、ああ面倒だ、めんどくさいと愚痴をこぼす。もともと、この戦闘はアンリが「素敵なセーターほしいから素敵な毛糸を手に入れたいな♪」という個人的な願望で始めたことだった。ここまで付き合っただけで十分だとヤクシーは思っている。
「むぅ。素敵な毛皮も素敵なマテリアルも僕が独り占めしちゃいますからね。あとになってから手に入らなかったからって文句言わないでくださいね!」
アンリはぷぅと頬を膨らませて、ヤクシーにバイバイと手を振った。
そのしぐさにイラッとしたヤクシーは、イラただしさを解消するために部族の戦士たちを鎌で薙ぎ払うと、幻獣にも戦士たちにも興味を失って帰途につこうとしていた。
解説
皆さんは辺境の部族の戦士として巨人の歪虚と戦っています。
皆さんの背後にいる羊の幻獣を守ってください。
・羊の幻獣メリノーシュは200匹ほど(戦闘力はない)
・背後は崖になっていてこれ以上の後退は出来ない。
・地形は見通しのいい草原
・リプレイの半分くらいでイェジド(六匹)が援軍に駆け付ける。
・イェジドはハンターが知っているサイズよりも巨大です。騎乗するといよりも頭に乗っかるイメージです。
乗ってもいいし、傍らに立って指示をだしてもいいです。イェジドをうまく活用してください。
敵:ヤクシー、アンリ、オーガ(多数)、トロル(六体)
・リプレイはヤクシーの薙ぎ払いから始まります。
・ヤクシーは、なにごともなければその一撃のあとに戦場から去る予定です。
ヤクシー:怠惰の巨人
アンリに「僕一人じゃ出来ないよぉ~。手伝って~」と言われてやってきた。
アンリ:怠惰の魔人/女装家
目的はメリノーシュの毛で素敵なセーターを作ること。
トロールたちの背後から、スリープクラウドかブリザードを使用します。
状況が不利になれば撤退します。
ヤクシーとアンリは判定に含まれません。
皆さんの背後にいる羊の幻獣を守ってください。
・羊の幻獣メリノーシュは200匹ほど(戦闘力はない)
・背後は崖になっていてこれ以上の後退は出来ない。
・地形は見通しのいい草原
・リプレイの半分くらいでイェジド(六匹)が援軍に駆け付ける。
・イェジドはハンターが知っているサイズよりも巨大です。騎乗するといよりも頭に乗っかるイメージです。
乗ってもいいし、傍らに立って指示をだしてもいいです。イェジドをうまく活用してください。
敵:ヤクシー、アンリ、オーガ(多数)、トロル(六体)
・リプレイはヤクシーの薙ぎ払いから始まります。
・ヤクシーは、なにごともなければその一撃のあとに戦場から去る予定です。
ヤクシー:怠惰の巨人
アンリに「僕一人じゃ出来ないよぉ~。手伝って~」と言われてやってきた。
アンリ:怠惰の魔人/女装家
目的はメリノーシュの毛で素敵なセーターを作ること。
トロールたちの背後から、スリープクラウドかブリザードを使用します。
状況が不利になれば撤退します。
ヤクシーとアンリは判定に含まれません。
マスターより
血盟連動に参加させていただきました。よろしくお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/03/24 06:23
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/03/10 19:55:15 |
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ふわもこを巡る戦い ディーナ・フェルミ(ka5843) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2017/03/13 12:05:52 |