ゲスト
(ka0000)
【界冥】イカロスの翼 ~持たざる者~
マスター:神宮寺飛鳥

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- ユニット参加人数
- 現在5 / 0~6
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/03/13 19:00
- リプレイ完成予定
- 2017/03/22 19:00
オープニング
※このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
函館クラスタ殲滅のため、北海道への上陸を目指す統一連合軍は、VOIDが作り出した松前要塞を攻略する作戦に出る。
松前要塞は複数の生体マテリアル砲を有し、その圧倒的な射程距離で北海道への上陸を目指す人類軍の障害となっていた。
この排除の為、異世界戦力……すなわちハンターを用いた松前要塞の攻略戦が行われる事となった。
「もうじき敵の砲撃圏内に入るぞ!」
「本当にこんなシールドで砲撃に耐えられるのかよ……」
整備員が慌ただしく走り回る中、篠原神薙は空母の甲板に立ち、水平線の向こうの北海道を見つめていた。
歩兵戦力を松前要塞に送り込む為に、あえて艦隊は敵砲撃圏内に突入。
マテリアルシールドで攻撃を受け止めながら北上し、松前要塞よりはるか北の江差町への上陸を目指す。
そう、これは捨て身の陽動だ。こちらへ敵戦力と攻撃が集中している間に別働隊が奇襲を仕掛け、松前要塞を落とす。
言葉にすれば単純だが、その間この艦隊は敵の攻撃に耐えながら北を目指さねばならない。
「異世界人はもう何百年もVOIDと戦争をしているから、命を投げ打つ作戦には慣れていると聞いた」
声をかけながら近づいてくるのは神薙と同じような背格好の少年だ。
軍用の特殊なスーツとヘルメットから素顔は窺い知れない。
「だが、異世界に転移した地球人はそうではないらしい」
「そうだね。俺は戦いが怖いよ。何度戦場に立っても、慣れる事はないみたいだ」
潮風に髪を揺らす神薙の横顔を見つめ、軍人らしき少年は鼻を鳴らす。
「お前、日本人か」
「国籍はね。でも、俺はコロニーでの暮らしの方が長いから」
「そうか。コロニーはその半分近くが既にVOIDに滅ぼされた。今じゃクラスタ化して奴らの拠点になっているところもある。地球より宇宙の方が状況はずっと悪い。なのに統一連合軍はこんな意味のない戦いに手を焼いている」
「意味がないだって?」
「そうだ。日本の戦線は平穏なものだ。世界全体に比べれば取るに足らない。この世界には、もっと他にお前たちの力を必要としている人々がいる」
少年の言葉は抑揚もなくきわめて冷静だった。しかし、どこかもどかしさや熱を感じられる。
「俺達とお前たちの違いはなんだ? 特別な力を持つ者と、そうではない者。救われる者と救われない者。神様ってやつは何の権利があって、世界に不平等を強いる?」
「君は……」
『残り10分ほどで艦隊は敵拠点の射程圏内に入ります! シールド展開準備! CAMパイロットは起動プロセスを開始してください!』
若い女性オペレーターの声が響き渡ると、少年は踵を返し走り出す。
「統一連合軍は、君みたいな子供を戦場に投入しているのか!?」
「俺の住んでいたコロニーは、VOIDに破壊された」
一度足を止め、少年は振り返る。
「元々少年兵なんか珍しいものじゃない。ただ状況が変わって、それが少し目につきやすくなっただけだ」
走り去った少年は甲板に膝を着いていた黒いエクスシアに乗り込む。
武装は手にしていない。傍らに横たわっていた、機体の全長にも等しい巨大なシールドを両手で支えている。
『松前要塞は高所にある。敵の砲撃は甲板上で防御可能だ。逆に言えば、何もしなければ艦が沈むより先にお前らが蒸発する事になる。せいぜい身体を張って艦を守るんだな』
黒いエクスシアのスピーカーから聞こえる声に神薙は眉を潜める。
「言われなくたって、守ってやるさ。誰の命も使わずに……」
そう呟いた直後、遠方から飛来した眩い光が艦隊の一つに突き刺さった。
艦そのものも試作型のマテリアルシールドで守られている。だが、それでも被害は抑えきれず、友軍艦の甲板に火の手が上がった。
『4番艦に着弾! シールド出力38%に低下!』
『マテリアルシールドなら防げるんじゃなかったのか!?』
『試作品だって言っただろ! CAM隊のシールド急げ!』
「誰の命も使わずに、か……」
黒いエクスシアのコクピットで少年は苦笑する。
そんなモノは理想論だ。ここは戦場で、戦えば誰かが死ぬ。
VOIDはそんなに優しくない。あいつらは生物ですらない。
本能だけでただ生物を殺し、環境を壊す。良心の呵責も、目的すらない。
コロニーへの攻撃で、何十万、何百万という人々が犠牲になった。
「必ず代償を支払わせてやる」
その為には“力”が要る。
異世界人は“力”をもたらしてくれる。今は彼らと行動を共にし守ることが、VOIDを滅ぼす事に繋がる。
松前要塞にも函館クラスタにも日本にも興味はない。
だが、今は“力”の芽を摘ませるわけにはいかなかった。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
函館クラスタ殲滅のため、北海道への上陸を目指す統一連合軍は、VOIDが作り出した松前要塞を攻略する作戦に出る。
松前要塞は複数の生体マテリアル砲を有し、その圧倒的な射程距離で北海道への上陸を目指す人類軍の障害となっていた。
この排除の為、異世界戦力……すなわちハンターを用いた松前要塞の攻略戦が行われる事となった。
「もうじき敵の砲撃圏内に入るぞ!」
「本当にこんなシールドで砲撃に耐えられるのかよ……」
整備員が慌ただしく走り回る中、篠原神薙は空母の甲板に立ち、水平線の向こうの北海道を見つめていた。
歩兵戦力を松前要塞に送り込む為に、あえて艦隊は敵砲撃圏内に突入。
マテリアルシールドで攻撃を受け止めながら北上し、松前要塞よりはるか北の江差町への上陸を目指す。
そう、これは捨て身の陽動だ。こちらへ敵戦力と攻撃が集中している間に別働隊が奇襲を仕掛け、松前要塞を落とす。
言葉にすれば単純だが、その間この艦隊は敵の攻撃に耐えながら北を目指さねばならない。
「異世界人はもう何百年もVOIDと戦争をしているから、命を投げ打つ作戦には慣れていると聞いた」
声をかけながら近づいてくるのは神薙と同じような背格好の少年だ。
軍用の特殊なスーツとヘルメットから素顔は窺い知れない。
「だが、異世界に転移した地球人はそうではないらしい」
「そうだね。俺は戦いが怖いよ。何度戦場に立っても、慣れる事はないみたいだ」
潮風に髪を揺らす神薙の横顔を見つめ、軍人らしき少年は鼻を鳴らす。
「お前、日本人か」
「国籍はね。でも、俺はコロニーでの暮らしの方が長いから」
「そうか。コロニーはその半分近くが既にVOIDに滅ぼされた。今じゃクラスタ化して奴らの拠点になっているところもある。地球より宇宙の方が状況はずっと悪い。なのに統一連合軍はこんな意味のない戦いに手を焼いている」
「意味がないだって?」
「そうだ。日本の戦線は平穏なものだ。世界全体に比べれば取るに足らない。この世界には、もっと他にお前たちの力を必要としている人々がいる」
少年の言葉は抑揚もなくきわめて冷静だった。しかし、どこかもどかしさや熱を感じられる。
「俺達とお前たちの違いはなんだ? 特別な力を持つ者と、そうではない者。救われる者と救われない者。神様ってやつは何の権利があって、世界に不平等を強いる?」
「君は……」
『残り10分ほどで艦隊は敵拠点の射程圏内に入ります! シールド展開準備! CAMパイロットは起動プロセスを開始してください!』
若い女性オペレーターの声が響き渡ると、少年は踵を返し走り出す。
「統一連合軍は、君みたいな子供を戦場に投入しているのか!?」
「俺の住んでいたコロニーは、VOIDに破壊された」
一度足を止め、少年は振り返る。
「元々少年兵なんか珍しいものじゃない。ただ状況が変わって、それが少し目につきやすくなっただけだ」
走り去った少年は甲板に膝を着いていた黒いエクスシアに乗り込む。
武装は手にしていない。傍らに横たわっていた、機体の全長にも等しい巨大なシールドを両手で支えている。
『松前要塞は高所にある。敵の砲撃は甲板上で防御可能だ。逆に言えば、何もしなければ艦が沈むより先にお前らが蒸発する事になる。せいぜい身体を張って艦を守るんだな』
黒いエクスシアのスピーカーから聞こえる声に神薙は眉を潜める。
「言われなくたって、守ってやるさ。誰の命も使わずに……」
そう呟いた直後、遠方から飛来した眩い光が艦隊の一つに突き刺さった。
艦そのものも試作型のマテリアルシールドで守られている。だが、それでも被害は抑えきれず、友軍艦の甲板に火の手が上がった。
『4番艦に着弾! シールド出力38%に低下!』
『マテリアルシールドなら防げるんじゃなかったのか!?』
『試作品だって言っただろ! CAM隊のシールド急げ!』
「誰の命も使わずに、か……」
黒いエクスシアのコクピットで少年は苦笑する。
そんなモノは理想論だ。ここは戦場で、戦えば誰かが死ぬ。
VOIDはそんなに優しくない。あいつらは生物ですらない。
本能だけでただ生物を殺し、環境を壊す。良心の呵責も、目的すらない。
コロニーへの攻撃で、何十万、何百万という人々が犠牲になった。
「必ず代償を支払わせてやる」
その為には“力”が要る。
異世界人は“力”をもたらしてくれる。今は彼らと行動を共にし守ることが、VOIDを滅ぼす事に繋がる。
松前要塞にも函館クラスタにも日本にも興味はない。
だが、今は“力”の芽を摘ませるわけにはいかなかった。
解説
●目的
松前要塞攻略を支援するため、海上で陽動を仕掛ける。
●概要
函館クラスタ殲滅戦の前哨戦となる松前要塞の攻略戦に参加する。
松前要塞は山上に配置された多数の生体マテリアル砲を有した要塞で、非常に長い射程を誇る。
攻略のための友軍が安全に近づくための陽動が必要だ。
諸君らは陽動艦隊に参加する空母に乗艦し、敵攻撃の最前線に立ってもらいたい。
通常の空母の装備では砲撃に耐える事はできないため、試作型のマテリアルシールドが搭載されている。
艦はこのシールドで覆われている為、多少の砲撃であれば防御は可能だ。
しかしシールドの強度は攻撃されると暫く低下してしまう。そこに追撃を受ければ撃沈してしまうだろう。
そこで、諸君らにはCAM専用の大型シールドを貸与する。これで砲撃を防いでほしい。
ある程度攻撃を凌ぎ、上陸部隊が突入に成功したのを確認し次第、この戦域を離脱し北上する。
●敵戦力
『松前キャノン』
破壊出来ない敵。一方的に2ラウンドに1度砲撃を行ってくる。
そもそもこちらに命中しない場合もあるが、直撃すれば空母を一撃で轟沈させる威力。
『浮遊型VOID』
浮遊するVOID。サイズ1~2。
目からのレーザーと触手の格闘攻撃がメイン。
空母のマテリアルシールドで侵入を防げない為、近づかれると厄介。
●友軍戦力
『OF-004』
地球統一連合議会から派遣された監視役の少年。
黒いエクスシアに搭乗し、シールドで艦を守っている。
基本的に防御以外の立ち回りは行わない。
『バリア空母』
試作シールドを搭載した空母。
甲板にシールド発生装置を置いており、破壊されるとシールドの展開が不能となる。
『篠原神薙』
機導師の少年。リアルブルー人だが、今は異世界人扱い。
基本的にOF-004の機体に補助スキルを使って支援している。
『CAM用大型シールド』
希望すれば貸し出してもらえる。数は人数分。
ユニットのみ装備可能で装備中は武器1と武器2が使用不能となる。
松前要塞攻略を支援するため、海上で陽動を仕掛ける。
●概要
函館クラスタ殲滅戦の前哨戦となる松前要塞の攻略戦に参加する。
松前要塞は山上に配置された多数の生体マテリアル砲を有した要塞で、非常に長い射程を誇る。
攻略のための友軍が安全に近づくための陽動が必要だ。
諸君らは陽動艦隊に参加する空母に乗艦し、敵攻撃の最前線に立ってもらいたい。
通常の空母の装備では砲撃に耐える事はできないため、試作型のマテリアルシールドが搭載されている。
艦はこのシールドで覆われている為、多少の砲撃であれば防御は可能だ。
しかしシールドの強度は攻撃されると暫く低下してしまう。そこに追撃を受ければ撃沈してしまうだろう。
そこで、諸君らにはCAM専用の大型シールドを貸与する。これで砲撃を防いでほしい。
ある程度攻撃を凌ぎ、上陸部隊が突入に成功したのを確認し次第、この戦域を離脱し北上する。
●敵戦力
『松前キャノン』
破壊出来ない敵。一方的に2ラウンドに1度砲撃を行ってくる。
そもそもこちらに命中しない場合もあるが、直撃すれば空母を一撃で轟沈させる威力。
『浮遊型VOID』
浮遊するVOID。サイズ1~2。
目からのレーザーと触手の格闘攻撃がメイン。
空母のマテリアルシールドで侵入を防げない為、近づかれると厄介。
●友軍戦力
『OF-004』
地球統一連合議会から派遣された監視役の少年。
黒いエクスシアに搭乗し、シールドで艦を守っている。
基本的に防御以外の立ち回りは行わない。
『バリア空母』
試作シールドを搭載した空母。
甲板にシールド発生装置を置いており、破壊されるとシールドの展開が不能となる。
『篠原神薙』
機導師の少年。リアルブルー人だが、今は異世界人扱い。
基本的にOF-004の機体に補助スキルを使って支援している。
『CAM用大型シールド』
希望すれば貸し出してもらえる。数は人数分。
ユニットのみ装備可能で装備中は武器1と武器2が使用不能となる。
マスターより
お世話になっております。神宮寺でございます。
というわけで、【界冥】連動のお手伝いになります。
戦いのメインではありませんが、ちょっと特殊なギミックがあるのでお楽しみいただけたらと思います。
まったくユニットが参加しなかった場合、OF-004君がひたすらシールドで受けてくれると思いますが、流石にしんどいのでできれば何人かロボがいるとGOODです。
居ない場合は、彼を回復したり支援してあげてください……。
なお、質問には神薙が答えられます。
それではよろしくお願い致します。
というわけで、【界冥】連動のお手伝いになります。
戦いのメインではありませんが、ちょっと特殊なギミックがあるのでお楽しみいただけたらと思います。
まったくユニットが参加しなかった場合、OF-004君がひたすらシールドで受けてくれると思いますが、流石にしんどいのでできれば何人かロボがいるとGOODです。
居ない場合は、彼を回復したり支援してあげてください……。
なお、質問には神薙が答えられます。
それではよろしくお願い致します。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/03/20 20:36
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 近衛 惣助(ka0510) 人間(リアルブルー)|28才|男性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2017/03/13 12:25:36 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/03/10 08:36:12 |