ゲスト
(ka0000)
【血盟】白き龍の夢
マスター:猫又ものと

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/03/13 22:00
- リプレイ完成予定
- 2017/03/22 22:00
オープニング
――辺境の地。
多くの部族、多くの種族が入り混じるように暮らす土地。
王と呼べるものもなく、それぞれの部族が独自の文化を築き……誕生と淘汰を幾度となく繰り返す。
強く逞しい幻獣達。脆いけれど、心に強さを持った人間達は手を取り合い、仲良く暮らしている。
この地に生きる生命の営み。
私もイタクサ様も、彼らが好きで……ずっとずっと見守ってきた。
――そして、この先もずっと。
それを打ち破ったのは北の山脈を超えてやって来た歪虚。
歪虚は、この時代にも暗い影を落としている――。
滅びは避けられない。
分かっていても、それでも――願わずにはいられない。
――ああ、愛しい私の子供達。
あなた達の幸せがいつまでも続きますように……。
●白き龍の夢
「ん……? ここはどこだ?」
「神殿……かしら」
周囲を見渡すハンター達。
彼らは気付けば見知らぬ建造物の中にいた。
造りは何だか辺境の聖地、リタ・ティトにある神殿に似ている。
――それは今の神殿より、遥かに広くて近代的であるように見えたけれども。
「……この灯り、どうやってついてるんだ?」
「さあ……。マテリアルかしら。見たことない技術だけど……」
「そもそもこの建物、何で出来てんだ……?」
「そういわれてみると不思議ね。石のような、そうじゃないような……って、勝手に開けたらダメよ!」
目の前の重厚なドアに手を押し当てるハンター。
重い音を立てて開いたその先には――白い身体を持つ龍が鎮座ましましていた。
「……! 白龍……!」
「ようこそ、私の神殿へ。見慣れない服ですが……逃げていらした旅の方ですか? ここにいれば安全ですよ。安心なさい」
遥か上から聞こえる穏やかな声。
辺境から消えて久しい白龍の姿に、ハンター達は息を飲み……彼女の言葉を反芻する。
「私の神殿、って言ったか? ここは白龍の神殿なのか?」
「おや。知らずに来たのですか? 追われて慌てていたのですね。可哀想に」
「追われるって何にかしら……?」
「巨人ですよ。最近、この地を襲うようになったのです」
「巨人……? 怠惰の軍勢か……!」
「そうです」
頷く白龍。そこに、1人の熟年の巫女ととんでもなく大きな二足歩行の鳥……どう見ても巨大なリーリーに見える……が、数匹やってきた。
「お話中ごめんよ、白龍。ちょっと緊急事態なんだ」
「どうやら1人、子供が外へ飛び出して行ってしまったようなんだヨ」
「まあ……! どの子です?」
「オイマトさ。母親を亡くしてからずっとふさぎ込んでいたんだけどね……」
「悲しみが怒りに変わった、というところかな。無理もないヨ」
「そうですね。でもあの子の力で巨人に対抗するのは無理です。連れ戻さなくては……」
深刻な顔で話し込んでいる白龍と巫女、そして巨大なリーリー。
ハンター達は目を丸くしながらそれを順番に見る。
「あの巫女、大巫女か……!?」
「いいえ。大巫女様にして若いわ……!」
「てか何だよこのリーリーのデカさは……!」
「お前達、何ブツブツ言ってるんだい?」
様子のおかしいハンター達に気づき、首を傾げる熟年の巫女。ハンターは一礼すると彼らに向き直る。
「……あの。話の腰を折ってすまないが……お前はリーリーか?」
「あぁ。そうだヨ。ボクは大幻獣のデュンファリだ。よろしくね、お客人」
「後ろのリーリー達も随分大きいようだけど……」
「そうかい? 幻獣達は皆これくらいの大きさだヨ。ああ、キューソだけは例外。ちょっと小さいかな」
「……悪いが、込み入った話は後にしてくれるかい。急ぎの用があるんだよ」
「子供を連れ戻すんだったか? 乗りかかった船だ。俺達も手伝おう」
「これでも覚醒者よ。役に立つと思うわ」
「それは助かるけど……良いのかい?」
熟年の巫女の言葉に頷くハンター。となりにいる白龍を見上げる。
「……白龍が俺達を暖かく迎えてくれたしな」
それに、久しぶりに会えて嬉しい。
その言葉を飲み込んだハンター。
白龍はハンター達に優しいまなざしを向ける。
「……貴方達は皆私の子供のようなものです。迎え入れるのは当たり前ですよ」
「白龍様のお役に立てる名誉なんてなかなかないもの。お手伝いさせて」
「ありがとう。君達はいい子だネ」
飾り羽を揺らすデュンファリ。ハンターはその巨体をもふもふしたい衝動を堪えて、熟年の巫女を見る。
「……で、その連れ戻す子はどんな子なの?」
「黒髪に茶色の目の不愛想な子供だ。見ればすぐに分かるよ。ああ、言い忘れてた。あたしの名はリラだ。お前達ついておいで」
踵を返すリラ。
ハンター達もそれに続き――。
怒りに燃える少年は、まっすぐに結界の外を目指していた。
巨人は白龍が張った結界のすぐ外にいる。
仇を取りたい自分には好都合だ……!
「巨人め……! 必ず打ち滅ぼしてやる……!」
ナイフを痛いくらいに握り締めて……少年は、恐怖を怒りで押し殺した。
多くの部族、多くの種族が入り混じるように暮らす土地。
王と呼べるものもなく、それぞれの部族が独自の文化を築き……誕生と淘汰を幾度となく繰り返す。
強く逞しい幻獣達。脆いけれど、心に強さを持った人間達は手を取り合い、仲良く暮らしている。
この地に生きる生命の営み。
私もイタクサ様も、彼らが好きで……ずっとずっと見守ってきた。
――そして、この先もずっと。
それを打ち破ったのは北の山脈を超えてやって来た歪虚。
歪虚は、この時代にも暗い影を落としている――。
滅びは避けられない。
分かっていても、それでも――願わずにはいられない。
――ああ、愛しい私の子供達。
あなた達の幸せがいつまでも続きますように……。
●白き龍の夢
「ん……? ここはどこだ?」
「神殿……かしら」
周囲を見渡すハンター達。
彼らは気付けば見知らぬ建造物の中にいた。
造りは何だか辺境の聖地、リタ・ティトにある神殿に似ている。
――それは今の神殿より、遥かに広くて近代的であるように見えたけれども。
「……この灯り、どうやってついてるんだ?」
「さあ……。マテリアルかしら。見たことない技術だけど……」
「そもそもこの建物、何で出来てんだ……?」
「そういわれてみると不思議ね。石のような、そうじゃないような……って、勝手に開けたらダメよ!」
目の前の重厚なドアに手を押し当てるハンター。
重い音を立てて開いたその先には――白い身体を持つ龍が鎮座ましましていた。
「……! 白龍……!」
「ようこそ、私の神殿へ。見慣れない服ですが……逃げていらした旅の方ですか? ここにいれば安全ですよ。安心なさい」
遥か上から聞こえる穏やかな声。
辺境から消えて久しい白龍の姿に、ハンター達は息を飲み……彼女の言葉を反芻する。
「私の神殿、って言ったか? ここは白龍の神殿なのか?」
「おや。知らずに来たのですか? 追われて慌てていたのですね。可哀想に」
「追われるって何にかしら……?」
「巨人ですよ。最近、この地を襲うようになったのです」
「巨人……? 怠惰の軍勢か……!」
「そうです」
頷く白龍。そこに、1人の熟年の巫女ととんでもなく大きな二足歩行の鳥……どう見ても巨大なリーリーに見える……が、数匹やってきた。
「お話中ごめんよ、白龍。ちょっと緊急事態なんだ」
「どうやら1人、子供が外へ飛び出して行ってしまったようなんだヨ」
「まあ……! どの子です?」
「オイマトさ。母親を亡くしてからずっとふさぎ込んでいたんだけどね……」
「悲しみが怒りに変わった、というところかな。無理もないヨ」
「そうですね。でもあの子の力で巨人に対抗するのは無理です。連れ戻さなくては……」
深刻な顔で話し込んでいる白龍と巫女、そして巨大なリーリー。
ハンター達は目を丸くしながらそれを順番に見る。
「あの巫女、大巫女か……!?」
「いいえ。大巫女様にして若いわ……!」
「てか何だよこのリーリーのデカさは……!」
「お前達、何ブツブツ言ってるんだい?」
様子のおかしいハンター達に気づき、首を傾げる熟年の巫女。ハンターは一礼すると彼らに向き直る。
「……あの。話の腰を折ってすまないが……お前はリーリーか?」
「あぁ。そうだヨ。ボクは大幻獣のデュンファリだ。よろしくね、お客人」
「後ろのリーリー達も随分大きいようだけど……」
「そうかい? 幻獣達は皆これくらいの大きさだヨ。ああ、キューソだけは例外。ちょっと小さいかな」
「……悪いが、込み入った話は後にしてくれるかい。急ぎの用があるんだよ」
「子供を連れ戻すんだったか? 乗りかかった船だ。俺達も手伝おう」
「これでも覚醒者よ。役に立つと思うわ」
「それは助かるけど……良いのかい?」
熟年の巫女の言葉に頷くハンター。となりにいる白龍を見上げる。
「……白龍が俺達を暖かく迎えてくれたしな」
それに、久しぶりに会えて嬉しい。
その言葉を飲み込んだハンター。
白龍はハンター達に優しいまなざしを向ける。
「……貴方達は皆私の子供のようなものです。迎え入れるのは当たり前ですよ」
「白龍様のお役に立てる名誉なんてなかなかないもの。お手伝いさせて」
「ありがとう。君達はいい子だネ」
飾り羽を揺らすデュンファリ。ハンターはその巨体をもふもふしたい衝動を堪えて、熟年の巫女を見る。
「……で、その連れ戻す子はどんな子なの?」
「黒髪に茶色の目の不愛想な子供だ。見ればすぐに分かるよ。ああ、言い忘れてた。あたしの名はリラだ。お前達ついておいで」
踵を返すリラ。
ハンター達もそれに続き――。
怒りに燃える少年は、まっすぐに結界の外を目指していた。
巨人は白龍が張った結界のすぐ外にいる。
仇を取りたい自分には好都合だ……!
「巨人め……! 必ず打ち滅ぼしてやる……!」
ナイフを痛いくらいに握り締めて……少年は、恐怖を怒りで押し殺した。
解説
■依頼内容
白龍に、親の仇をとりに行った少年を連れ戻してほしいと頼まれました。
その願いを叶えてあげてください。
巨人は割とすぐ近くまで迫ってきていますが、白龍の張っている結界がある為神殿には侵入できません。
少年も追いかければすぐに捕まえられる場所にいます。
少年を保護して貰えさえすれば、後は何をしても自由です。
明確にやりたいことがある方向けの自由度の高いシナリオです。
ただ、あれこれ詰め込み過ぎると上手く行かない可能性が上がります。
やりたいこと、知りたいこと、見たいものの優先順位を明確にし、目的を絞った行動をお願いします。
状況的に目的のことを達成するのが難しい場合はアドリブで補填させて戴きます。
何卒ご了承ください。
■状況
白龍の神殿です。何だかよく分からない技術で作られています。
その中には白龍の巫女達と、歪虚に追われて逃げ延びてきた辺境部族の者達、沢山の幻獣達がいます。
幻獣達はどれもサイズが超デカいです。サイズ2から4はあります。
皆人間達にフレンドリーです。
■敵について
怠惰眷属の巨人です。サイズ3。
普通の人間のサイズで立ち向かえる大きさではないので遭遇した際は逃亡一択です。
■NPCの同行
今回はリーリーの大幻獣デュンファリと、大巫女に良く似た熟年の巫女、リラが同行しています。
※便宜上、今回は大巫女がNPCとして同行しています。
■その他
白紙は描写しません。
白龍に、親の仇をとりに行った少年を連れ戻してほしいと頼まれました。
その願いを叶えてあげてください。
巨人は割とすぐ近くまで迫ってきていますが、白龍の張っている結界がある為神殿には侵入できません。
少年も追いかければすぐに捕まえられる場所にいます。
少年を保護して貰えさえすれば、後は何をしても自由です。
明確にやりたいことがある方向けの自由度の高いシナリオです。
ただ、あれこれ詰め込み過ぎると上手く行かない可能性が上がります。
やりたいこと、知りたいこと、見たいものの優先順位を明確にし、目的を絞った行動をお願いします。
状況的に目的のことを達成するのが難しい場合はアドリブで補填させて戴きます。
何卒ご了承ください。
■状況
白龍の神殿です。何だかよく分からない技術で作られています。
その中には白龍の巫女達と、歪虚に追われて逃げ延びてきた辺境部族の者達、沢山の幻獣達がいます。
幻獣達はどれもサイズが超デカいです。サイズ2から4はあります。
皆人間達にフレンドリーです。
■敵について
怠惰眷属の巨人です。サイズ3。
普通の人間のサイズで立ち向かえる大きさではないので遭遇した際は逃亡一択です。
■NPCの同行
今回はリーリーの大幻獣デュンファリと、大巫女に良く似た熟年の巫女、リラが同行しています。
※便宜上、今回は大巫女がNPCとして同行しています。
■その他
白紙は描写しません。
マスターより
お世話になっております。猫又です。
皆様に、血盟の連動シナリオをお届けします。
遥か昔の辺境が舞台です。
ミッションはありますが、割と自由度の高い依頼となっております。
白龍の神殿で、皆様は何を見るのでしょうか。
この後ですが、中旬に詩天の仙秋決戦シナリオを予定しております。
それでは、皆様のご参加を心よりお待ちしております。
皆様に、血盟の連動シナリオをお届けします。
遥か昔の辺境が舞台です。
ミッションはありますが、割と自由度の高い依頼となっております。
白龍の神殿で、皆様は何を見るのでしょうか。
この後ですが、中旬に詩天の仙秋決戦シナリオを予定しております。
それでは、皆様のご参加を心よりお待ちしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/03/22 10:14
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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【相談・雑談】むにゃむにゃ? 黒の夢(ka0187) エルフ|26才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2017/03/12 16:56:48 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/03/09 10:05:35 |