ゲスト
(ka0000)
【陶曲】業火の79
マスター:cr

- シナリオ形態
- イベント
関連ユニオン
魔術師協会広報室- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在25人 / 1~25人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/03/23 19:00
- リプレイ完成予定
- 2017/04/01 19:00
オープニング
※このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●
天頂に差した太陽すらも渓谷の底を照らす事はない。
それほどに深く底の知れぬ大地の傷跡の周辺は、まるで谷の闇が辺りの生を吸い尽くしたかのように無機質な世界が広がっていた。
命と思しきものなど何一つ目にする事の出来ない、殺伐とした世界。
しかし、現在。
そこには大地の裂け目へと近付く男の姿があった。
カッツオ・ヴォイ――かつて殺人脚本家と呼ばれた人物だ。
規則正しい歩調と、首元にフリルを飾った黒のスーツ姿は、まるでこれから舞台に上がろうとする役者のように美麗。
しかし黒のシルクハットを目深に被った顔は不気味な仮面に覆われており、彼が目指すのは舞台などではなく眼前に広がる渓谷の『底』。
もしも見る者があれば声を上げる間もなかったであろう程に、彼は一瞬の躊躇いもなく谷へと身を投げた。
仮面の下の表情は伺い知れない。
声を上げる事もない。
無音と闇が支配する渓谷の奥底に、僅かに砂塵を舞い上げただけで着地してみせると、光すら届かぬ完全なる無視界を迷うことなく歩き始める。
そうしてしばらくの後に辿り着いた闇の虚空の、ただ一点を見つめて語りかける。
「ごきげんよう」
無音の世界に響く美しい声。
返す言葉はなく、それを彼自身も知りながら、尚。
「そろそろお目覚めになられてはいかがですかな? このままでは貴方一人が忘れられてしまいますよ」
静寂。
無。
それでも彼は。
「おそらく貴方も楽しめると思うのですが、ね」
尚も呟きかけるが、闇は一切の反応を示さない。
あえて滲ませた微かな感情にすら返されない手応えに、声の主は何年かぶりに付くため息とともに踵を返した。
声の主が去り、再び谷の奥底に静寂と無が訪れる。
――……ドクン……――。
地の奥底で何かが蠢き始めた。
●
蒸気工業都市フマーレ。工場が建ち並ぶその一角に彼女は現れた。
「あっ? ……なんだありゃ」
下を行く者たちは屋根の上に立つ彼女の姿を見つける。それに気づいたのか、彼女は下にいる者達に向けて手を振ってくる。
そんな突拍子もない事態に野次馬達が次々と集まってくる。その中でも工場で働く者達は外で何を起こっているかを気にせず、仕事に集中している。
そんな時だった。少女は突然こう言って指を鳴らした。
「それじゃぁ、ショーターイム☆」
その瞬間、彼女の背後で。つまり彼女の足元にある工場で、耳をつんざく爆発音と共に火柱が上がった。
そこに居た少女の名はナナ・ナイン。災厄の十三魔の一人だった。
●
「は~い☆ みんな~! 今日は、ナナのコンサートに来てくれてあ・り・が・とっ☆ 今日もどんどんステージを盛り上げて~、みんなのこと、殺しちゃうぞっ☆」
足元で起こる地獄絵図を尻目に、ナナはそうはしゃぐ。火柱は彼女を照らす舞台装置のよう。
「なんだか今日はとってもいい感じ☆ いい感じだから、ハンターのみんなも殺しちゃうぞ☆」
工場から慌てて逃げ出してきた者達と野次馬達が合わさって大混乱になっているその場所に、ナナは何かを手にとって投げ込む。それはちょうどナナを縮小コピーしたような人形だった。しかしそれに気を向ける者も居ない。皆この場所から逃げ出すことに必死なのだ。
そしてその時だった。その人形が大爆発を起こし、一帯に居た者達をまとめて吹き飛ばした。
「わーい、みんな死んだー☆ たのしー☆」
そこにハンター達が集まってくる。最高のテンションで大はしゃぎするナナを果たしてハンター達は止められるのか。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●
天頂に差した太陽すらも渓谷の底を照らす事はない。
それほどに深く底の知れぬ大地の傷跡の周辺は、まるで谷の闇が辺りの生を吸い尽くしたかのように無機質な世界が広がっていた。
命と思しきものなど何一つ目にする事の出来ない、殺伐とした世界。
しかし、現在。
そこには大地の裂け目へと近付く男の姿があった。
カッツオ・ヴォイ――かつて殺人脚本家と呼ばれた人物だ。
規則正しい歩調と、首元にフリルを飾った黒のスーツ姿は、まるでこれから舞台に上がろうとする役者のように美麗。
しかし黒のシルクハットを目深に被った顔は不気味な仮面に覆われており、彼が目指すのは舞台などではなく眼前に広がる渓谷の『底』。
もしも見る者があれば声を上げる間もなかったであろう程に、彼は一瞬の躊躇いもなく谷へと身を投げた。
仮面の下の表情は伺い知れない。
声を上げる事もない。
無音と闇が支配する渓谷の奥底に、僅かに砂塵を舞い上げただけで着地してみせると、光すら届かぬ完全なる無視界を迷うことなく歩き始める。
そうしてしばらくの後に辿り着いた闇の虚空の、ただ一点を見つめて語りかける。
「ごきげんよう」
無音の世界に響く美しい声。
返す言葉はなく、それを彼自身も知りながら、尚。
「そろそろお目覚めになられてはいかがですかな? このままでは貴方一人が忘れられてしまいますよ」
静寂。
無。
それでも彼は。
「おそらく貴方も楽しめると思うのですが、ね」
尚も呟きかけるが、闇は一切の反応を示さない。
あえて滲ませた微かな感情にすら返されない手応えに、声の主は何年かぶりに付くため息とともに踵を返した。
声の主が去り、再び谷の奥底に静寂と無が訪れる。
――……ドクン……――。
地の奥底で何かが蠢き始めた。
●
蒸気工業都市フマーレ。工場が建ち並ぶその一角に彼女は現れた。
「あっ? ……なんだありゃ」
下を行く者たちは屋根の上に立つ彼女の姿を見つける。それに気づいたのか、彼女は下にいる者達に向けて手を振ってくる。
そんな突拍子もない事態に野次馬達が次々と集まってくる。その中でも工場で働く者達は外で何を起こっているかを気にせず、仕事に集中している。
そんな時だった。少女は突然こう言って指を鳴らした。
「それじゃぁ、ショーターイム☆」
その瞬間、彼女の背後で。つまり彼女の足元にある工場で、耳をつんざく爆発音と共に火柱が上がった。
そこに居た少女の名はナナ・ナイン。災厄の十三魔の一人だった。
●
「は~い☆ みんな~! 今日は、ナナのコンサートに来てくれてあ・り・が・とっ☆ 今日もどんどんステージを盛り上げて~、みんなのこと、殺しちゃうぞっ☆」
足元で起こる地獄絵図を尻目に、ナナはそうはしゃぐ。火柱は彼女を照らす舞台装置のよう。
「なんだか今日はとってもいい感じ☆ いい感じだから、ハンターのみんなも殺しちゃうぞ☆」
工場から慌てて逃げ出してきた者達と野次馬達が合わさって大混乱になっているその場所に、ナナは何かを手にとって投げ込む。それはちょうどナナを縮小コピーしたような人形だった。しかしそれに気を向ける者も居ない。皆この場所から逃げ出すことに必死なのだ。
そしてその時だった。その人形が大爆発を起こし、一帯に居た者達をまとめて吹き飛ばした。
「わーい、みんな死んだー☆ たのしー☆」
そこにハンター達が集まってくる。最高のテンションで大はしゃぎするナナを果たしてハンター達は止められるのか。
解説
●目的
ナナを撤退させてください
●地形
工場の前、20メートル程度の幅を持つ場所に野次馬と逃げ出してきた工員達が居ます。
工場の上にはナナ・ナインがナナ人形と共に居ます。
●敵
▼ナナ・ナイン
災厄の十三魔の一人です。今までの報告ではナナは一方的な虐殺を好みハンターとの交戦を避けるとされていますが、今回のナナはハンター達との交戦も避けません。
▼ナナ人形(小)×10
体長50cm程度の小さな人形です。ナナを囲むように周りに出現します。ハンター1人でも対応できます。
▼ナナ人形(中)×3
体長1m程度の人形です。ナナを囲むように周りに出現します。
ハンター達なら2~3人で一体を相手出来る程度でしょう。
またこれらのナナ人形はナナが触れる事により爆弾と化します。
●状況の補足
野次馬や工員たちが我先に逃げ出そうとしており、パニックになっています。これを何とかしないとナナと戦うどころかまともに前に進むのも難しいでしょう。
もっとも、このまま放っておけばナナにより皆殺しにされて移動できるようになるでしょうが……。
●その他
質問への回答担当としてモア・プリマクラッセ(kz0066)が関連付けられています。
何かありましたら、質問卓を立ててご質問ください。
ナナを撤退させてください
●地形
工場の前、20メートル程度の幅を持つ場所に野次馬と逃げ出してきた工員達が居ます。
工場の上にはナナ・ナインがナナ人形と共に居ます。
●敵
▼ナナ・ナイン
災厄の十三魔の一人です。今までの報告ではナナは一方的な虐殺を好みハンターとの交戦を避けるとされていますが、今回のナナはハンター達との交戦も避けません。
▼ナナ人形(小)×10
体長50cm程度の小さな人形です。ナナを囲むように周りに出現します。ハンター1人でも対応できます。
▼ナナ人形(中)×3
体長1m程度の人形です。ナナを囲むように周りに出現します。
ハンター達なら2~3人で一体を相手出来る程度でしょう。
またこれらのナナ人形はナナが触れる事により爆弾と化します。
●状況の補足
野次馬や工員たちが我先に逃げ出そうとしており、パニックになっています。これを何とかしないとナナと戦うどころかまともに前に進むのも難しいでしょう。
もっとも、このまま放っておけばナナにより皆殺しにされて移動できるようになるでしょうが……。
●その他
質問への回答担当としてモア・プリマクラッセ(kz0066)が関連付けられています。
何かありましたら、質問卓を立ててご質問ください。
マスターより
皆さんこんにちは。crです。
災厄の十三魔の一人、ナナ・ナイン。今日のナナは何か違います。まともにやりあえば一瞬で屍を晒すことになりかねません。
どうやって撤退させるか。虎穴に入らずんば虎児を得ず。リスクを取ればチャンスをやって来ます。皆さんの健闘を祈ります。
それでは皆さんの参加をお待ちしております。
災厄の十三魔の一人、ナナ・ナイン。今日のナナは何か違います。まともにやりあえば一瞬で屍を晒すことになりかねません。
どうやって撤退させるか。虎穴に入らずんば虎児を得ず。リスクを取ればチャンスをやって来ます。皆さんの健闘を祈ります。
それでは皆さんの参加をお待ちしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/03/31 16:59
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/03/22 16:41:38 |
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【相談卓】 Uisca=S=Amhran(ka0754) エルフ|17才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2017/03/23 18:58:28 |
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モアに質問 万歳丸(ka5665) 鬼|17才|男性|格闘士(マスターアームズ) |
最終発言 2017/03/22 07:51:08 |