ゲスト
(ka0000)
【王臨】ハーディングドッグ
マスター:赤山優牙

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
関連ユニオン
アム・シェリタ―揺籃館―- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在25人 / 1~25人
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/03/27 22:00
- リプレイ完成予定
- 2017/04/10 22:00
オープニング
●逆上陸
マーグミュル島の奪還戦を終えて休む間もなく、フライングシスティーナ号は王国西岸沖を疾走していた。
「ベリアル軍が動いているの?」
ソルラ・クート(kz0096)の質問に『軍師騎士』ノセヤは頷く。
机上には王国の地図が広げられ、敵味方の駒が置かれていた。
「ベリアル軍が王都に向けて侵攻中との事」
フライングシスティーナ号には転移門が設置してある。緊急の連絡であれば、王都から直接、使者が伝達に来れる。
もちろん、ノセヤ自身も覚醒者であるので、もしかして、彼が王都へ行って得た情報かもしれない。
「ゲオルギウス団長から、アルテミス小隊もベリアル軍討伐に参加するようにとの事です」
「なら、転移門でハルトフォート砦に移動した方が早くない?」
確かに、その方が確実である。急いで危険な王国西部沖を航行する必要もないものだ。
だが、ノセヤは地図の駒を指した。
「これは未確認の情報なのですが、ベリアル軍は、かなりの速度で進撃しているらしいです。当然、個体差によって進撃のペースやルートがバラバラです」
その為、広い戦域に渡ってベリアル軍が姿を現しているようだ。
駒の一つを新たに出すと、それを王国西部に置いた。
「理由は分かりませんが……戦線が伸びていると思われます」
「?」
首を傾げるソルラ。
「ベリアル軍を戦域全体で包囲します」
地図上に置かれた駒は確かに、ベリアル軍を半円に包囲していた。
そこへ、王国西部に置いた駒を進める。
「……分かったわ、ノセヤ君。アルテミス小隊は逆上陸して、ベリアル軍の背後を突くのね」
「はい。そうすれば、回り込む必要なく、ベリアル軍の包囲が完成します。後は、徹底的に叩くのみです」
その言葉にソルラは感嘆の声をあげた。
ノセヤは各地で作戦を指揮してきた。大規模な戦いから、ハンター達による小規模の戦いまで様々に。その経験は、彼の軍略にますます磨きを掛けたようだ。
「凄いものね」
「これが、僕が出来る“戦い”ですから」
苦笑するノセヤだったが、その瞳は真剣だった。
彼も彼なりに苦悩しているのだろう。マーグミュル島での戦いで、敵の意図を見抜けず、結果、ランドル船長を死なせてしまった責任を感じているのかもしれない。
もっとも、彼に責任は無いのだが、責任を抱える辺り、それが彼の人柄というものなのだろう。
「戦闘後はどうするの?」
「ソルラ先輩はそのままハルトフォート砦へ向かって下さい。僕はフライングシスティーナ号と共に川を遡上し、王都防衛の任に付きます」
外輪船であるフライングシスティーナ号は吃水線が浅い。大きな河川での運用を視野に作られているだけはある。
万が一、ベリアル軍が王都に迫った場合、即席の河川砦として王都を死守するつもりなのだ。
「上陸に時間を掛ける事はあまりできないので、ユニットは使えませんが、馬やバイクなら下ろせるでしょう」
「それで十分よ」
ソルラは机上の駒の一つを、更に西に動かして微笑んだ。
●王国西部
「メ゛ェ~メ゛ェ~」
これが長閑な牧草地帯であれば、羊の群れが移動しているようにも見えたかもしれない。
だが、実際は違う。直立した羊が、先に行ってしまった主を追いかけて必死に走っていたのだ。
「置いて行かれたメ゛~」
と喋れれば、そう言ったかもしれない。
彼ら?はその様に思っていたが、実の所、ベリアルの背後を守る為の捨石に過ぎない。
どうせ足が遅くて全体の行軍についていけないのだ。つまり――その程度の存在という訳だ。
それでも、数が多ければ脅威となる。
「ひぃ~。もの凄い数だ~」
運悪く遭遇してしまった行商が驚いて逃げる。
羊雑魔の足が遅くて幸いであった。行商は荷物が犠牲になったものの、逃げ切れそうだったからだ。
「なんだって、こんな事になってるんだよ」
十分な距離が取れた所で行商は涙目を浮かべた。
一体何が起こっているのか、全く分からない。そもそも、ベリアル軍は港町郊外の戦いに敗れていたのではないのか。
「これは、無事に討伐されるまで無闇やたらに動かない方がいいな……しかし、あの数がそのまま雪崩込んで大丈夫か?」
街道を真っ直ぐ進めばハルトフォート砦へ至る。
行商は不安そうな顔で羊雑魔の群れを眺めていた。
●アルテミス小隊追撃
ソルラ率いるアルテミス小隊とハンター達の混成軍が王国西部を強行した。
たどり着いたのは大き目の河のほとりだった。
「小休止。馬を少し休めて」
全軍に指示すると、ソルラは乗っていた魔導バイクから降りる。
手頃な所にあった塚の上に上がると全体の様子を見るように手をかざした。
「遠くに羊歪虚の群れが見えるわね。あれで間違いないはず」
なんとか追いついたというのが実感だ。
逆上陸してから必死に駆け抜けて間に合わなければ笑いものもいいところ。
「……思ったより、数が多いよ、ノセヤ君」
遠くの方には砂埃が上がっていた。
想定していた数よりも多いとソルラは直感して、フライングシスティーナ号に残った後輩の騎士の名を恨めしそうに呼ぶ。
戦場とは予期せぬ事が起こる。それをソルラは学生時代に、遠い親戚でもあるある船長に聞いていた。
それを如何に乗り切るかは現場に在る者が考えなくてはならない。その為に、隊を率いる将や騎士は一定の権限を委譲されているのだから。
「ハンター達と作戦会議を開くわ。元気な隊員は先行して情報収集に」
この難局を乗り越えるには、彼ら――ハンター達――の力が必要なのだ。
マーグミュル島の奪還戦を終えて休む間もなく、フライングシスティーナ号は王国西岸沖を疾走していた。
「ベリアル軍が動いているの?」
ソルラ・クート(kz0096)の質問に『軍師騎士』ノセヤは頷く。
机上には王国の地図が広げられ、敵味方の駒が置かれていた。
「ベリアル軍が王都に向けて侵攻中との事」
フライングシスティーナ号には転移門が設置してある。緊急の連絡であれば、王都から直接、使者が伝達に来れる。
もちろん、ノセヤ自身も覚醒者であるので、もしかして、彼が王都へ行って得た情報かもしれない。
「ゲオルギウス団長から、アルテミス小隊もベリアル軍討伐に参加するようにとの事です」
「なら、転移門でハルトフォート砦に移動した方が早くない?」
確かに、その方が確実である。急いで危険な王国西部沖を航行する必要もないものだ。
だが、ノセヤは地図の駒を指した。
「これは未確認の情報なのですが、ベリアル軍は、かなりの速度で進撃しているらしいです。当然、個体差によって進撃のペースやルートがバラバラです」
その為、広い戦域に渡ってベリアル軍が姿を現しているようだ。
駒の一つを新たに出すと、それを王国西部に置いた。
「理由は分かりませんが……戦線が伸びていると思われます」
「?」
首を傾げるソルラ。
「ベリアル軍を戦域全体で包囲します」
地図上に置かれた駒は確かに、ベリアル軍を半円に包囲していた。
そこへ、王国西部に置いた駒を進める。
「……分かったわ、ノセヤ君。アルテミス小隊は逆上陸して、ベリアル軍の背後を突くのね」
「はい。そうすれば、回り込む必要なく、ベリアル軍の包囲が完成します。後は、徹底的に叩くのみです」
その言葉にソルラは感嘆の声をあげた。
ノセヤは各地で作戦を指揮してきた。大規模な戦いから、ハンター達による小規模の戦いまで様々に。その経験は、彼の軍略にますます磨きを掛けたようだ。
「凄いものね」
「これが、僕が出来る“戦い”ですから」
苦笑するノセヤだったが、その瞳は真剣だった。
彼も彼なりに苦悩しているのだろう。マーグミュル島での戦いで、敵の意図を見抜けず、結果、ランドル船長を死なせてしまった責任を感じているのかもしれない。
もっとも、彼に責任は無いのだが、責任を抱える辺り、それが彼の人柄というものなのだろう。
「戦闘後はどうするの?」
「ソルラ先輩はそのままハルトフォート砦へ向かって下さい。僕はフライングシスティーナ号と共に川を遡上し、王都防衛の任に付きます」
外輪船であるフライングシスティーナ号は吃水線が浅い。大きな河川での運用を視野に作られているだけはある。
万が一、ベリアル軍が王都に迫った場合、即席の河川砦として王都を死守するつもりなのだ。
「上陸に時間を掛ける事はあまりできないので、ユニットは使えませんが、馬やバイクなら下ろせるでしょう」
「それで十分よ」
ソルラは机上の駒の一つを、更に西に動かして微笑んだ。
●王国西部
「メ゛ェ~メ゛ェ~」
これが長閑な牧草地帯であれば、羊の群れが移動しているようにも見えたかもしれない。
だが、実際は違う。直立した羊が、先に行ってしまった主を追いかけて必死に走っていたのだ。
「置いて行かれたメ゛~」
と喋れれば、そう言ったかもしれない。
彼ら?はその様に思っていたが、実の所、ベリアルの背後を守る為の捨石に過ぎない。
どうせ足が遅くて全体の行軍についていけないのだ。つまり――その程度の存在という訳だ。
それでも、数が多ければ脅威となる。
「ひぃ~。もの凄い数だ~」
運悪く遭遇してしまった行商が驚いて逃げる。
羊雑魔の足が遅くて幸いであった。行商は荷物が犠牲になったものの、逃げ切れそうだったからだ。
「なんだって、こんな事になってるんだよ」
十分な距離が取れた所で行商は涙目を浮かべた。
一体何が起こっているのか、全く分からない。そもそも、ベリアル軍は港町郊外の戦いに敗れていたのではないのか。
「これは、無事に討伐されるまで無闇やたらに動かない方がいいな……しかし、あの数がそのまま雪崩込んで大丈夫か?」
街道を真っ直ぐ進めばハルトフォート砦へ至る。
行商は不安そうな顔で羊雑魔の群れを眺めていた。
●アルテミス小隊追撃
ソルラ率いるアルテミス小隊とハンター達の混成軍が王国西部を強行した。
たどり着いたのは大き目の河のほとりだった。
「小休止。馬を少し休めて」
全軍に指示すると、ソルラは乗っていた魔導バイクから降りる。
手頃な所にあった塚の上に上がると全体の様子を見るように手をかざした。
「遠くに羊歪虚の群れが見えるわね。あれで間違いないはず」
なんとか追いついたというのが実感だ。
逆上陸してから必死に駆け抜けて間に合わなければ笑いものもいいところ。
「……思ったより、数が多いよ、ノセヤ君」
遠くの方には砂埃が上がっていた。
想定していた数よりも多いとソルラは直感して、フライングシスティーナ号に残った後輩の騎士の名を恨めしそうに呼ぶ。
戦場とは予期せぬ事が起こる。それをソルラは学生時代に、遠い親戚でもあるある船長に聞いていた。
それを如何に乗り切るかは現場に在る者が考えなくてはならない。その為に、隊を率いる将や騎士は一定の権限を委譲されているのだから。
「ハンター達と作戦会議を開くわ。元気な隊員は先行して情報収集に」
この難局を乗り越えるには、彼ら――ハンター達――の力が必要なのだ。
解説
●目的
ベリアル軍(雑兵)の殲滅
●内容
ひたすら東に進撃を続けるベリアル軍を殲滅する
●戦域イメージ図
北
□□□□□道丘丘丘丘丘丘川丘丘
□□□□□道道道道丘丘丘川丘丘
□□■□□□□□道道丘丘川丘□
□□□■□□□□□道道丘川丘□
□□■□■□□□□□道道橋道道 至砦
□□□■□□□□□□□□川□□
□□■□□□□□□□□□川□河
□□□□□□□□□□□□河河河
□□□□□□□□□河河河河河河
□◆□□□□□□河河河河河河河
南
□:草原
道:街道
丘:丘陵
川:腰まである川
河:大河
橋:橋
■:ベリアル軍 ■一つで50体程。ひたすら東へと向かっている。目の前に敵が現れたら、そちらへ向かう。
◆:ハンター達初期位置
1マスはおおよそ30~50スクエア
●敵勢力
指揮官は存在しない。羊が直立したような姿の雑魔であり、メ゛ェ~メ゛ェ~五月蝿い
単体での戦闘能力は駆け出しハンターでも倒せるレベルだが、数だけは多い
攻撃方法は多彩
移動力1~2程度
●味方勢力
ソルラ・クート(kz0096):アルテミス小隊を率いる騎士
移動力5の魔導バイクに騎乗している。武具は剣と弓、小隊制服
スキルはソウルトーチ、チャージング、薙ぎ払いをセット。変更不可
アルテミス小隊員:一般的な兵士が10人程度
移動力5のある程度訓練された馬に騎乗している。武具は剣と弓、小隊制服
●アルテミス小隊
ソルラが率いるアルテミス小隊員の場合、必要であれば、『通常馬』『電動スクーター』『道具のみのアイコンがついた道具類』を借りる事ができます(悪質でない限り、壊れても弁償の必要はありません)
今依頼で小隊員になり、これらを借りる事もできますが、その場合、プレイングに小隊員になる旨の事が書かれていなければ無効とします
登録されたハンターは称号『アルテミス』を付与させていただきます。まれに、『アルテミスの○○』と付く場合も、あるかもしれません
ベリアル軍(雑兵)の殲滅
●内容
ひたすら東に進撃を続けるベリアル軍を殲滅する
●戦域イメージ図
北
□□□□□道丘丘丘丘丘丘川丘丘
□□□□□道道道道丘丘丘川丘丘
□□■□□□□□道道丘丘川丘□
□□□■□□□□□道道丘川丘□
□□■□■□□□□□道道橋道道 至砦
□□□■□□□□□□□□川□□
□□■□□□□□□□□□川□河
□□□□□□□□□□□□河河河
□□□□□□□□□河河河河河河
□◆□□□□□□河河河河河河河
南
□:草原
道:街道
丘:丘陵
川:腰まである川
河:大河
橋:橋
■:ベリアル軍 ■一つで50体程。ひたすら東へと向かっている。目の前に敵が現れたら、そちらへ向かう。
◆:ハンター達初期位置
1マスはおおよそ30~50スクエア
●敵勢力
指揮官は存在しない。羊が直立したような姿の雑魔であり、メ゛ェ~メ゛ェ~五月蝿い
単体での戦闘能力は駆け出しハンターでも倒せるレベルだが、数だけは多い
攻撃方法は多彩
移動力1~2程度
●味方勢力
ソルラ・クート(kz0096):アルテミス小隊を率いる騎士
移動力5の魔導バイクに騎乗している。武具は剣と弓、小隊制服
スキルはソウルトーチ、チャージング、薙ぎ払いをセット。変更不可
アルテミス小隊員:一般的な兵士が10人程度
移動力5のある程度訓練された馬に騎乗している。武具は剣と弓、小隊制服
●アルテミス小隊
ソルラが率いるアルテミス小隊員の場合、必要であれば、『通常馬』『電動スクーター』『道具のみのアイコンがついた道具類』を借りる事ができます(悪質でない限り、壊れても弁償の必要はありません)
今依頼で小隊員になり、これらを借りる事もできますが、その場合、プレイングに小隊員になる旨の事が書かれていなければ無効とします
登録されたハンターは称号『アルテミス』を付与させていただきます。まれに、『アルテミスの○○』と付く場合も、あるかもしれません
マスターより
●挨拶
お世話になっています。ADivMSの赤山です。焼肉食べたい気持ちを抑えながらオープニング作りました。
●攻略のヒント
全体での討伐数により依頼の達成度を判定したいと思います(200体討伐で普通判定の目安)。
そういう事なので、いかに効率良く敵を誘導・殲滅するかという所での役割分担は大事だと思います。
その意味で『やや難しい』と難易度をつけてあります。
●その他
質問卓及び相談卓にはソルラが顔を出します。
お世話になっています。ADivMSの赤山です。焼肉食べたい気持ちを抑えながらオープニング作りました。
●攻略のヒント
全体での討伐数により依頼の達成度を判定したいと思います(200体討伐で普通判定の目安)。
そういう事なので、いかに効率良く敵を誘導・殲滅するかという所での役割分担は大事だと思います。
その意味で『やや難しい』と難易度をつけてあります。
●その他
質問卓及び相談卓にはソルラが顔を出します。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/04/02 22:17
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
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質問卓:教えてソルラさん コントラルト(ka4753) 人間(クリムゾンウェスト)|21才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2017/03/26 11:42:33 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/03/27 01:08:02 |
|
![]() |
【総合卓】 カーミン・S・フィールズ(ka1559) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2017/03/27 21:21:28 |