ゲスト
(ka0000)
ハンターズ・ヘルが君を待つ
マスター:湖欄黒江

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/10/22 12:00
- リプレイ完成予定
- 2014/10/31 12:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●
最後のひとりも遂に力尽き、ハンターたちは全員あえなく討死となり果てた。
倒れたばかりのハンターへ、ローブをまとった巨漢が歩み寄る。
「……お前たちの力は、その程度か」
秋らしからぬ強い日差しにじりじりと焼かれながら、
ハンターはうつ伏せたまま微動だにしない。
「おい」
巨漢が屈んで顔を覗き込むと、前へ伸ばされたハンターの手が微かに動いて、砂を掻く。
かぶりを振る巨漢。残念至極といった顔だ。
すると、ハンターががば、と顔を起こして、
「センパイ、このコース、無理っす」
「あのなぁ……お前覚醒者だろ? もちっと頑張れないのかよ~」
●
ここは冒険都市リゼリオから程近い野原に作られた、野外訓練場。
元ハンターにして現ハンターオフィス職員のダンテ氏は、
持て余した体力を使ってこの地に巨大な障害物コースを建設した。
僅かな人手で木を切り倒し、岩を動かし、穴を掘り、
苦労の末ようやく完成したコースを、早速現役のハンターたちに走らせてみたのだが……。
「俺でもゴール手前で限界来ちゃったんだから、覚醒してない他の連中には到底無理っすよ」
「そうかなぁ。どうも、ただの練習ってことで真剣みが足らんのじゃないか?」
ダンテ氏と復活したハンターは、休憩所のベンチに並んで腰かけつつ、結果について話し合った。
休憩所から見渡せば、訓練場のあちこちにコース途中で脱落した他のハンターたちが、
ぶっ倒れて天を仰いでいたり、地べたに座って手足の怪我をさすったりしている。
「途中途中の障害物が厳しくて、思った以上に体力と気力を持ってかれちゃうんですよ。
大体何ですかアレ、あの爆弾! マジ死んだかと思いましたよ」
「はっはっは、ありゃ知り合いに頼んで作ってもらった魔法地雷だ!
音と光でビビらせるが、至って安全だぞ。楽しかっただろ」
「飛んできた石が顔に刺さったんですけど……いや、それはまぁ良いとしてもですね。
あれでフラフラんなったまま最後のマラソン入ると、まっすぐ走れないんすよ?」
「お前、実戦で歪虚に目くらまし食らっても同じこと言えるのか?
どんなに不利な状況でも、最善を尽くすべく努力する! それがハンターの心意気ってもんだろが」
それを聞いて、肩をすぼめるハンター。
いやはや、全く手の込んだコースではあった。
●
最初の障害物は飛び石である。
細い丸太が泥沼の中に点々と生えていて、その上を渡っていかなければならない。
一度でも沼に落ちたら、戻って最初からやり直し。コース横ではダンテ氏が厳しく見張っている。
次がロープ登り。高さ15メートルほどの木製のやぐらから垂らされたロープを命綱なしでよじ登る。
下は柔らかい砂地だが、それでもうっかり落ちれば大怪我は必至というプレッシャーがある。
結果、体力作りの甘い魔術師や機導師たちが怯えて何人もリタイアする結果となった。
ロープ登りをクリアすると、今度は迷路だ。
丸太を積み上げて壁と天井を作った、通路は狭いながらも広大な迷路で、
方向感覚のないハンターは延々と暗がりを彷徨う内に気力を削がれてしまう。
迷路を抜ければ、切りたった崖の先端へ出る。
安全に下りる為には、用意された数本の短いロープを結びあわせて命綱を作らなければならない。
指先の器用でない奴と綱の使い方が分からない奴はこの崖で滑落、リタイアした。
崖から下りれば、恐怖の地雷原が待っている。
広い砂地にとても避けきれないほどびっしりと地雷が仕掛けてあって、踏むと凄まじい爆音と閃光に襲われる。
一応殺傷能力はないのだが、それでも耳と目をやられて動けなくなるハンターが続出した。
地雷原を越えると最後はマラソン。
これまでの障害物が懐かしくなるくらい、長い。
しかも終盤のゴール手前に、心臓破りの坂道が延々と続くご丁寧さ。
成る程、ハンターに必要と思われる資質をひとつひとつ確かめるようなコースではあったが、
「いや、おかしいでしょコレ! どーやって作ったんすかこんな長くて凝った仕掛け」
「引退した昔の仲間と数年がかりでな……是非とも現役の皆に役立てて欲しいと思ったんだが」
●
「近頃の若い連中はどいつもこいつも、優秀なスキルだの装備だのに守られて……。
そんなことじゃ、もし戦場で裸一貫になっちまったらどうするんだ?
だから、基礎的な能力をこそ育てられるような、そういうコースにしたかったんだよ。
しかしアレだな~、お前ら真剣さが足りん! 金か? 金が絡まないとやる気出ないのか?」
ダンテ氏のぼやきを受けて、隣に座るハンターはしばし考えて、答えた。
「覚醒者向けに、もう一度テストをやってみましょう。
そんで、上位入賞者にはささやかながら賞金も出すんです。どーですかコレ。
それやっても完走者が出ないようなら、やっぱりこのコースは無理があるってことですよ」
「賞金レースか……今なら金一封に豪華粗品もお付けして」
「日々の任務に飽き足りない君! 艱難辛苦を求める君! ハンターオフィスの歴史に名を残したい君!
地獄の障害物競走、ハンターズ・ヘルがリゼリオで君を待っている! さぁ、来たれ挑戦者たちよ!
……こんなカンジっすかね?」
ダンテ氏はハンターの提案を気に入ったようだ。顎鬚をいじりながら何度も頷く。
折角精魂込めて作ったコース、多くの人々に使ってもらいたい。
ただの訓練ではやる気が出ないというなら、賞金を設定して競わせれば良い。
「ペナルティがあれば更に真剣になれるか……よし。完走者がひとりも出なかったときは、
俺がこのコースを作る為に犠牲にしてきた山のような書類仕事を全員にやらせよう!」
「……挑戦者減ったりして」
●
最後のひとりも遂に力尽き、ハンターたちは全員あえなく討死となり果てた。
倒れたばかりのハンターへ、ローブをまとった巨漢が歩み寄る。
「……お前たちの力は、その程度か」
秋らしからぬ強い日差しにじりじりと焼かれながら、
ハンターはうつ伏せたまま微動だにしない。
「おい」
巨漢が屈んで顔を覗き込むと、前へ伸ばされたハンターの手が微かに動いて、砂を掻く。
かぶりを振る巨漢。残念至極といった顔だ。
すると、ハンターががば、と顔を起こして、
「センパイ、このコース、無理っす」
「あのなぁ……お前覚醒者だろ? もちっと頑張れないのかよ~」
●
ここは冒険都市リゼリオから程近い野原に作られた、野外訓練場。
元ハンターにして現ハンターオフィス職員のダンテ氏は、
持て余した体力を使ってこの地に巨大な障害物コースを建設した。
僅かな人手で木を切り倒し、岩を動かし、穴を掘り、
苦労の末ようやく完成したコースを、早速現役のハンターたちに走らせてみたのだが……。
「俺でもゴール手前で限界来ちゃったんだから、覚醒してない他の連中には到底無理っすよ」
「そうかなぁ。どうも、ただの練習ってことで真剣みが足らんのじゃないか?」
ダンテ氏と復活したハンターは、休憩所のベンチに並んで腰かけつつ、結果について話し合った。
休憩所から見渡せば、訓練場のあちこちにコース途中で脱落した他のハンターたちが、
ぶっ倒れて天を仰いでいたり、地べたに座って手足の怪我をさすったりしている。
「途中途中の障害物が厳しくて、思った以上に体力と気力を持ってかれちゃうんですよ。
大体何ですかアレ、あの爆弾! マジ死んだかと思いましたよ」
「はっはっは、ありゃ知り合いに頼んで作ってもらった魔法地雷だ!
音と光でビビらせるが、至って安全だぞ。楽しかっただろ」
「飛んできた石が顔に刺さったんですけど……いや、それはまぁ良いとしてもですね。
あれでフラフラんなったまま最後のマラソン入ると、まっすぐ走れないんすよ?」
「お前、実戦で歪虚に目くらまし食らっても同じこと言えるのか?
どんなに不利な状況でも、最善を尽くすべく努力する! それがハンターの心意気ってもんだろが」
それを聞いて、肩をすぼめるハンター。
いやはや、全く手の込んだコースではあった。
●
最初の障害物は飛び石である。
細い丸太が泥沼の中に点々と生えていて、その上を渡っていかなければならない。
一度でも沼に落ちたら、戻って最初からやり直し。コース横ではダンテ氏が厳しく見張っている。
次がロープ登り。高さ15メートルほどの木製のやぐらから垂らされたロープを命綱なしでよじ登る。
下は柔らかい砂地だが、それでもうっかり落ちれば大怪我は必至というプレッシャーがある。
結果、体力作りの甘い魔術師や機導師たちが怯えて何人もリタイアする結果となった。
ロープ登りをクリアすると、今度は迷路だ。
丸太を積み上げて壁と天井を作った、通路は狭いながらも広大な迷路で、
方向感覚のないハンターは延々と暗がりを彷徨う内に気力を削がれてしまう。
迷路を抜ければ、切りたった崖の先端へ出る。
安全に下りる為には、用意された数本の短いロープを結びあわせて命綱を作らなければならない。
指先の器用でない奴と綱の使い方が分からない奴はこの崖で滑落、リタイアした。
崖から下りれば、恐怖の地雷原が待っている。
広い砂地にとても避けきれないほどびっしりと地雷が仕掛けてあって、踏むと凄まじい爆音と閃光に襲われる。
一応殺傷能力はないのだが、それでも耳と目をやられて動けなくなるハンターが続出した。
地雷原を越えると最後はマラソン。
これまでの障害物が懐かしくなるくらい、長い。
しかも終盤のゴール手前に、心臓破りの坂道が延々と続くご丁寧さ。
成る程、ハンターに必要と思われる資質をひとつひとつ確かめるようなコースではあったが、
「いや、おかしいでしょコレ! どーやって作ったんすかこんな長くて凝った仕掛け」
「引退した昔の仲間と数年がかりでな……是非とも現役の皆に役立てて欲しいと思ったんだが」
●
「近頃の若い連中はどいつもこいつも、優秀なスキルだの装備だのに守られて……。
そんなことじゃ、もし戦場で裸一貫になっちまったらどうするんだ?
だから、基礎的な能力をこそ育てられるような、そういうコースにしたかったんだよ。
しかしアレだな~、お前ら真剣さが足りん! 金か? 金が絡まないとやる気出ないのか?」
ダンテ氏のぼやきを受けて、隣に座るハンターはしばし考えて、答えた。
「覚醒者向けに、もう一度テストをやってみましょう。
そんで、上位入賞者にはささやかながら賞金も出すんです。どーですかコレ。
それやっても完走者が出ないようなら、やっぱりこのコースは無理があるってことですよ」
「賞金レースか……今なら金一封に豪華粗品もお付けして」
「日々の任務に飽き足りない君! 艱難辛苦を求める君! ハンターオフィスの歴史に名を残したい君!
地獄の障害物競走、ハンターズ・ヘルがリゼリオで君を待っている! さぁ、来たれ挑戦者たちよ!
……こんなカンジっすかね?」
ダンテ氏はハンターの提案を気に入ったようだ。顎鬚をいじりながら何度も頷く。
折角精魂込めて作ったコース、多くの人々に使ってもらいたい。
ただの訓練ではやる気が出ないというなら、賞金を設定して競わせれば良い。
「ペナルティがあれば更に真剣になれるか……よし。完走者がひとりも出なかったときは、
俺がこのコースを作る為に犠牲にしてきた山のような書類仕事を全員にやらせよう!」
「……挑戦者減ったりして」
解説
ハンター用の障害物コースをテストランナーとして完走して下さい。
障害物の突破には、基礎能力値を使用した一般行為判定が必要です。
初期難易度は一律0.5となりますが、通常のプレイングと以下の方法で修正されます。
※アイテムやアクティブスキルの使用、他走者への妨害は認められません。
スタート時、ハンターは各自の『耐久』+『精神』と同値のスタミナポイント(以下SP)を所持しています。
SPは各障害物の最初の判定時に最低2点から任意に消費し、難易度に乗算出来ます。
(例:ハンターAの『耐久』は30、『精神』は20なのでスタート時にSP50点を所持。
『筋力』判定を行わなければならない障害物に対しSP2点を消費した場合、
判定の難易度を0.5×2=1に変更。SP残点は48点となる)
SPは消費するたび消費点数×2点のダメージ(軽減不可)を受けます。
また、障害物突破の判定を失敗するたび、次の判定に対して自動的にSP2点が消費され、
次の判定の難易度は直前の判定の難易度×2となります。
レース途中でSPまたは生命力が0になった場合、その時点でリタイアです。
障害物は以下の6つ。順番通りに突破しなければなりません。
1.飛び石:『瞬発』で判定
2.ロープ登り:『筋力』で判定
3.迷路:『直感』で判定
4.ロープ結び:『器用』で判定
5.地雷原:『精神』で判定
6.長距離走:『耐久』で判定
ゴール手前の登り坂は到達時点のSP残点を基準として難易度1で判定され、SP消費による任意の難易度変更は不可。
同時に判定成功したハンターが複数いた場合、『瞬発』を元に再度判定が行われ、最終的な着順が決定されます。
賞金は以下、
1位:30,000G及び粗品
2位:10,000G
3位:5,000G
万が一完走者が出なかった場合はペナルティとして、全員にハンターオフィスの事務手伝いが課せられます。
障害物の突破には、基礎能力値を使用した一般行為判定が必要です。
初期難易度は一律0.5となりますが、通常のプレイングと以下の方法で修正されます。
※アイテムやアクティブスキルの使用、他走者への妨害は認められません。
スタート時、ハンターは各自の『耐久』+『精神』と同値のスタミナポイント(以下SP)を所持しています。
SPは各障害物の最初の判定時に最低2点から任意に消費し、難易度に乗算出来ます。
(例:ハンターAの『耐久』は30、『精神』は20なのでスタート時にSP50点を所持。
『筋力』判定を行わなければならない障害物に対しSP2点を消費した場合、
判定の難易度を0.5×2=1に変更。SP残点は48点となる)
SPは消費するたび消費点数×2点のダメージ(軽減不可)を受けます。
また、障害物突破の判定を失敗するたび、次の判定に対して自動的にSP2点が消費され、
次の判定の難易度は直前の判定の難易度×2となります。
レース途中でSPまたは生命力が0になった場合、その時点でリタイアです。
障害物は以下の6つ。順番通りに突破しなければなりません。
1.飛び石:『瞬発』で判定
2.ロープ登り:『筋力』で判定
3.迷路:『直感』で判定
4.ロープ結び:『器用』で判定
5.地雷原:『精神』で判定
6.長距離走:『耐久』で判定
ゴール手前の登り坂は到達時点のSP残点を基準として難易度1で判定され、SP消費による任意の難易度変更は不可。
同時に判定成功したハンターが複数いた場合、『瞬発』を元に再度判定が行われ、最終的な着順が決定されます。
賞金は以下、
1位:30,000G及び粗品
2位:10,000G
3位:5,000G
万が一完走者が出なかった場合はペナルティとして、全員にハンターオフィスの事務手伝いが課せられます。
マスターより
運動の秋、ということで障害物競走シナリオです!
ちょっと妙な判定ルールがありますが……。
SP使用宣言の例を載せておきますので、プレイングの参考にして下さると助かります。
・SP使用宣言
1:X点。怪我を恐れず突っ込む!
2:X点。昔いたリアルブルーの軍隊で同じ訓練をやってたから、得意かも知れない。
3:X点。
4:(到達時点でSP現在値がX点以上の場合)X点。
5:なし。
6:なし。
なお、1位のランナーに贈られる粗品については、
限定品等や、あまり高額なものでなければある程度ご希望を受けつけられるかも知れません。
それでは、完走目指して頑張って下さい!
ちょっと妙な判定ルールがありますが……。
SP使用宣言の例を載せておきますので、プレイングの参考にして下さると助かります。
・SP使用宣言
1:X点。怪我を恐れず突っ込む!
2:X点。昔いたリアルブルーの軍隊で同じ訓練をやってたから、得意かも知れない。
3:X点。
4:(到達時点でSP現在値がX点以上の場合)X点。
5:なし。
6:なし。
なお、1位のランナーに贈られる粗品については、
限定品等や、あまり高額なものでなければある程度ご希望を受けつけられるかも知れません。
それでは、完走目指して頑張って下さい!
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/10/24 22:37
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
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雑談卓 アルファス(ka3312) 人間(リアルブルー)|20才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2014/10/22 01:09:30 |
|
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/10/21 17:01:45 |