ゲスト
(ka0000)
【陶曲】村長の横暴
マスター:奈華里

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
魔術師協会広報室- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 6日
- プレイング締切
- 2017/04/10 09:00
- リプレイ完成予定
- 2017/04/24 09:00
オープニング
「え…どういう事なの?」
ここはとある小さな村――。
小さいながらもそれなりに知名度が出てきているのはある三人の村娘達の頑張りにある。
毎年二回行われる村長祭に地元野菜を使った屋台を出品し、時に祭り用のお弁当を考案して徐々にではあるが村が発展の兆しを見せている。なのに、今彼女らの前にある現実というと…。
「ここは明日からうちらの畑になるから、そう言う事でよろしく頼むわ」
如何にも余所者といった雰囲気のガラの悪い女達。そんな連中が彼女らの畑を占領している。
「ちょっと待ってよ! ここは私達の畑よ。ちゃんと登録だってしてるのに」
仲間の一人が物怖じせず言い放つ。
「はっ、だったら調べて来なよ。こっちは村長に話はつけてきてんだから」
女達も自分らの主張は間違っていないと言い張る。
そこで畑作業もそこそこに村長の元へと駆け込んで…彼女らは唖然とした。
「ま、そう言う事だから少しぐらいいいでしょ?」
「はぁ??」
何ともあっさりとそう言い切る村長の様子はかなりおかしい。
三人とは目を合わさず、頻りに何かを気にしている。
「しっかりして下さい、村長! 私達は真面目にやって来たのにこんなのあんまりです!」
村娘の一人が涙ながらに訴える。
「あんな奴らに畑渡してもきっと変な事に使うに決まってますって!」
「そうだそうだっ! それにあの畑は今新しい野菜を植えたばかりで…」
残りの二人も負けじと自分らの正当性を主張する。だが、村長も頑なに譲らない。
「まあまあ、人は助け合っていくものじゃて…そうかっかしなすんなて」
相変わらず視線を合わせるのを避けて、そう諭す。
『でもっ』
「でももかしこもありゃせんよ。何ならお前達が出て行けばよいじゃろう」
村の貢献人へのキツイ一言。何が何でも言い過ぎだ。
村長も言った後バツが悪くなったのか疲労を理由に、自室へ引っこんでしまう。
「どうしよう。このままだと本当にあの畑とられちゃうよぉ」
残された三人が深く息を吐く。村長権限であれ、これは身勝手にも程がある。
「村長! どういう事だい。明日から野菜の出荷をストップだってっ」
すると今度は別の村人が仰天ニュースを引っ提げて直談判。
けれど、村長は部屋に引きこもりドアを開けようとはしない。
「なあ、ちゃんと説明してくれよ。なんでこんなこと…」
唐突な話に村民らが困惑している。
「それはそれ…地産地消を推奨してだな」
「はぁ? 全く爺さん、どうかしてるぜ、ボケちまったのかい? 村では食べ切れんだろう」
「そうだよ。積極的に作れって言って生産拡大を推奨したのは村長さんだろう」
次々と飛び込んでくる村人達であるが、やはり村長は譲らず筋の通らない意見をただ述べるだけだ。
「何なの一体……これじゃあ安心して農作業に精を出せないよぉ」
村長宅からの帰り道に仲間の一人ががっくりと肩を落としながら呟く。
「もしかしてあの女達が村長に何かしたんじゃあ?」
そこでふとその事が頭を過って、彼女らはこっそりと畑を占領していた女達の様子を窺う。
すると、
「ははっ、やっとあたいらにもツキが回って来たねぇ。まさかあの爺さんがこんな村の村長だったとは」
「だね。酒場で見つけた時は垂らし込んで財布でもすってやろうと思ったけど、そんな必要なかったし」
と何やら不穏な会話――やはり女達はごろつきの類いであるらしい。
「しっかしあれね。本当にボケてんのかしら…あのおじいちゃんガラクタに話しかけたりして」
くすくすと笑いながらもう一人が言う。
「さあねぇ、けどなんでもいいさ。畑仕事なんかはやってられないけど、土地が貰えたんだよ。売っぱらえばそこそこの金にはなる。なんなら、今日来た娘達と交渉して高く買い戻されるってのはどうよ?」
持参して来た酒を煽って、畑にテントを張り酒宴が続く。
「あぁ~畑の野菜がぁ」
やっと出始めた双葉が無残にもテントに潰されている。
それを前に怒りを覚えるも今は無駄だとぐっと堪える。
その代わりに彼女らの言葉に集中して気付いたのは不可思議な点だ。
もし彼女らが言っている事が本当ならば村長は彼女らに会う前からおかしかった事になる。
「ねえ、確か村長ってここ数日用事があるとかでポルトワールの方に行ってなかったっけ?」
村娘の一人が言う。
「向こうに孫娘がいるんじゃなかったかな?」
とこれはもう一人の情報だ。
「ねえ、今あっちって変な事件が多発してるとか聞いたけど…」
嫌な予感が三人の脳裏をよぎる。そこからの三人の対処は迅速だった。
さっき聞いた話をまとめて、向かうはハンター達の元。
(私達の村を守らないと…)
そんな思いを胸に――しかし、情報は余りにも少なかった。
ここはとある小さな村――。
小さいながらもそれなりに知名度が出てきているのはある三人の村娘達の頑張りにある。
毎年二回行われる村長祭に地元野菜を使った屋台を出品し、時に祭り用のお弁当を考案して徐々にではあるが村が発展の兆しを見せている。なのに、今彼女らの前にある現実というと…。
「ここは明日からうちらの畑になるから、そう言う事でよろしく頼むわ」
如何にも余所者といった雰囲気のガラの悪い女達。そんな連中が彼女らの畑を占領している。
「ちょっと待ってよ! ここは私達の畑よ。ちゃんと登録だってしてるのに」
仲間の一人が物怖じせず言い放つ。
「はっ、だったら調べて来なよ。こっちは村長に話はつけてきてんだから」
女達も自分らの主張は間違っていないと言い張る。
そこで畑作業もそこそこに村長の元へと駆け込んで…彼女らは唖然とした。
「ま、そう言う事だから少しぐらいいいでしょ?」
「はぁ??」
何ともあっさりとそう言い切る村長の様子はかなりおかしい。
三人とは目を合わさず、頻りに何かを気にしている。
「しっかりして下さい、村長! 私達は真面目にやって来たのにこんなのあんまりです!」
村娘の一人が涙ながらに訴える。
「あんな奴らに畑渡してもきっと変な事に使うに決まってますって!」
「そうだそうだっ! それにあの畑は今新しい野菜を植えたばかりで…」
残りの二人も負けじと自分らの正当性を主張する。だが、村長も頑なに譲らない。
「まあまあ、人は助け合っていくものじゃて…そうかっかしなすんなて」
相変わらず視線を合わせるのを避けて、そう諭す。
『でもっ』
「でももかしこもありゃせんよ。何ならお前達が出て行けばよいじゃろう」
村の貢献人へのキツイ一言。何が何でも言い過ぎだ。
村長も言った後バツが悪くなったのか疲労を理由に、自室へ引っこんでしまう。
「どうしよう。このままだと本当にあの畑とられちゃうよぉ」
残された三人が深く息を吐く。村長権限であれ、これは身勝手にも程がある。
「村長! どういう事だい。明日から野菜の出荷をストップだってっ」
すると今度は別の村人が仰天ニュースを引っ提げて直談判。
けれど、村長は部屋に引きこもりドアを開けようとはしない。
「なあ、ちゃんと説明してくれよ。なんでこんなこと…」
唐突な話に村民らが困惑している。
「それはそれ…地産地消を推奨してだな」
「はぁ? 全く爺さん、どうかしてるぜ、ボケちまったのかい? 村では食べ切れんだろう」
「そうだよ。積極的に作れって言って生産拡大を推奨したのは村長さんだろう」
次々と飛び込んでくる村人達であるが、やはり村長は譲らず筋の通らない意見をただ述べるだけだ。
「何なの一体……これじゃあ安心して農作業に精を出せないよぉ」
村長宅からの帰り道に仲間の一人ががっくりと肩を落としながら呟く。
「もしかしてあの女達が村長に何かしたんじゃあ?」
そこでふとその事が頭を過って、彼女らはこっそりと畑を占領していた女達の様子を窺う。
すると、
「ははっ、やっとあたいらにもツキが回って来たねぇ。まさかあの爺さんがこんな村の村長だったとは」
「だね。酒場で見つけた時は垂らし込んで財布でもすってやろうと思ったけど、そんな必要なかったし」
と何やら不穏な会話――やはり女達はごろつきの類いであるらしい。
「しっかしあれね。本当にボケてんのかしら…あのおじいちゃんガラクタに話しかけたりして」
くすくすと笑いながらもう一人が言う。
「さあねぇ、けどなんでもいいさ。畑仕事なんかはやってられないけど、土地が貰えたんだよ。売っぱらえばそこそこの金にはなる。なんなら、今日来た娘達と交渉して高く買い戻されるってのはどうよ?」
持参して来た酒を煽って、畑にテントを張り酒宴が続く。
「あぁ~畑の野菜がぁ」
やっと出始めた双葉が無残にもテントに潰されている。
それを前に怒りを覚えるも今は無駄だとぐっと堪える。
その代わりに彼女らの言葉に集中して気付いたのは不可思議な点だ。
もし彼女らが言っている事が本当ならば村長は彼女らに会う前からおかしかった事になる。
「ねえ、確か村長ってここ数日用事があるとかでポルトワールの方に行ってなかったっけ?」
村娘の一人が言う。
「向こうに孫娘がいるんじゃなかったかな?」
とこれはもう一人の情報だ。
「ねえ、今あっちって変な事件が多発してるとか聞いたけど…」
嫌な予感が三人の脳裏をよぎる。そこからの三人の対処は迅速だった。
さっき聞いた話をまとめて、向かうはハンター達の元。
(私達の村を守らないと…)
そんな思いを胸に――しかし、情報は余りにも少なかった。
解説
内容
村長の異変の原因を探りつつ、畑を取り戻す事
ポルトワールから帰って来た村長は明らかにおかしいです
勝手に村娘達の畑を別の者に使わせる許可を出したり、
畑で出来た野菜の出荷を禁止したり…とても正常とは思えません
そこでハンターらのお力でその原因を突き止めて
村娘達の畑を取り戻し、安心した農業ライフを行える様ご協力お願いします
事のあらましと村娘達が聞いた情報はOPにある通りです
こちらは全てPC情報として扱って頂いて構いません
●現在の村の状態
・三人娘の畑が余所者に譲渡されてしまった
・地産地消推奨令により野菜の出荷禁止
●余所者について
三人娘の畑を占拠しているならず者と思しき女性らの数は計五名
村長から土地を譲ってもらう約束をしたらしく、現在テントを張り畑を占拠中
野菜についての知識は全くないようだ
村長の異変の原因を探りつつ、畑を取り戻す事
ポルトワールから帰って来た村長は明らかにおかしいです
勝手に村娘達の畑を別の者に使わせる許可を出したり、
畑で出来た野菜の出荷を禁止したり…とても正常とは思えません
そこでハンターらのお力でその原因を突き止めて
村娘達の畑を取り戻し、安心した農業ライフを行える様ご協力お願いします
事のあらましと村娘達が聞いた情報はOPにある通りです
こちらは全てPC情報として扱って頂いて構いません
●現在の村の状態
・三人娘の畑が余所者に譲渡されてしまった
・地産地消推奨令により野菜の出荷禁止
●余所者について
三人娘の畑を占拠しているならず者と思しき女性らの数は計五名
村長から土地を譲ってもらう約束をしたらしく、現在テントを張り畑を占拠中
野菜についての知識は全くないようだ
マスターより
村娘ちゃんズでこういうシナリオは珍しいですが、奈華里です
精魂込めて作っている野菜畑を踏み荒らされたりしたらたまったものではありません
ところで村長さんは本当にボケでいるのでしょうか? 答えは否
もし本当だったらシナリオが成立いたしませんし…
今回頂くプレイングによっては続いてしまうかもしれませんが
的確に動けば解決に向えるかと思いますので、頑張って頂ければと
ジェオルジにもついに不穏な空気? 御参加お待ちしています
精魂込めて作っている野菜畑を踏み荒らされたりしたらたまったものではありません
ところで村長さんは本当にボケでいるのでしょうか? 答えは否
もし本当だったらシナリオが成立いたしませんし…
今回頂くプレイングによっては続いてしまうかもしれませんが
的確に動けば解決に向えるかと思いますので、頑張って頂ければと
ジェオルジにもついに不穏な空気? 御参加お待ちしています
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/04/23 01:39
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 Gacrux(ka2726) 人間(クリムゾンウェスト)|25才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2017/04/10 07:39:54 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/04/08 09:22:30 |