ゲスト
(ka0000)
【界冥】奪還指令! 空港外縁部制圧戦
マスター:紫月紫織

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- ユニット参加人数
- 現在8 / 0~8
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/04/12 12:00
- リプレイ完成予定
- 2017/04/26 12:00
オープニング
◆純一は見た
「チッ、気持ちワリィ見た目してやがるぜ」
双眼鏡を覗き込み、吐き捨てるように神座御 純一(かざみ じゅんいち)は言葉を漏らす。
覗いた先の視界には巨大なVOID砲が鎮座し、その気味の悪い姿を晒していた。
形容するのであれば、巨大な三角錐の土台の上に載せられた特大の眼球。
この距離からでも、見つかればその砲によって攻撃されるだろう。
そんな特大の眼球は、終始得物を探すかのようにギョロギョロと視線をせわしなく動かしていた。
その周囲を――直径五十cmから一メートル程度の目玉が転がるように浮遊している。
あれもVOID砲の一種だと判明している。
二つを分けるため便宜上、巨大な三角錐を設置型、ふよふよと漂う連中を徘徊型と呼称している。
松前要塞奪還はすでに知られているのだろう、何を考えているのかわからない歪虚であるが、警戒されていることぐらいはわかる。
知られないように木陰に潜み、じっと辛抱強く観察を続ける。
今後行われる函館空港奪還作戦において、一つでも有益な情報を持ち帰らなければならない。
息を潜め、ただ巨大な目玉とその周辺をじっくりとっくりと観察し続ける、そんな生活をもう三日も続けていた。
目玉が、ぎょろりと視線を向ける。
「動いたな……やっぱり目玉は砲と見張りを兼ねてるってことか」
陽動部隊が遠距離からの攻撃を試みる、それに敵がどう対応するのかを確認するのも彼の任務だ。
目玉が目標を捉えたと思えばすぐさま警邏隊と思われる一団が駆けつけてくる。
枯れ木に触手を生やしたような物体と、CAM型一体。
破壊するとなれば交戦は必須だろう。
そしてもう一つ……。
設置型VOID砲が接近された場合に発生させる謎の何か。
事前の突入部隊が突如としてすべからく卒倒した謎の攻撃である。
あれは果たして何だったのか。
正体を確かめるために隊を犠牲にするわけにも行かず、それ以上の調査はできずに居た。
(ま、仕方ネェよな――敵の攻撃の正体を探るために神風特攻しろ、なんて言うわけにもいかねぇし……それで理解る確証もねぇ)
頃合いか。
立ち上がると無線の電源を入れる。
「こちら神座御准尉、聞こえるか? こちら神座御准尉、所定の観察サイクルを完了。これより帰投準備に入る」
『承知いたしました准尉、直ちに合流地点へ向かいます!』
この三日間、およびこれまでで出来る限りの情報は入手した。
後は――歯がゆいが、任せるしかない。
「悔しいよなぁ――」
なんで故郷を奪還するってのに、俺達はこんなに無力なんだ?
ここは俺達の国だろうになんだって――。
ぎりり、と握られる拳から、赤い雫が滴り落ちる。
溢れる言葉は固く結ばれた口に阻まれて、それきりだった。
◆エリクシアの所見
「それでは、依頼の内容について説明させていただきます」
依頼内容、概要をまとめた紙を【あなた達】に配るオフィス職員、エリクシアの手はいつもよりもゆっくりだ。
内心に隠している不安を露わにするほど職員として未熟ではない、だが正直不確定要素の強い一つの情報が彼女の胸中に一抹の不安を残していた。
「今回の依頼はリアルブルーからのもので、函館空港と呼ばれる施設を占拠している歪虚の撃滅となります。この作戦の目的は、函館クラスタ攻略時の航空支援を行うため、とのこと、成功すれば先が楽になりますねきっと。皆さんの担当は空港外縁部に存在するVOID砲郡、およびその警邏をしている歪虚部隊、建物内の歪虚は別のチームが受け持つことになっておりますので、そちらは気にしなくて良いそうです」
周辺、および空港の見取り図がテーブルの中央に置かれる。
かなり広範囲に開けた地形のようだ。
「最優先破壊目標はこの地点に存在する設置型VOID砲、コアと目されているそうです。大きさはおよそ高さ30m、上部にある砲が直径で5mほどの球体――眼球だそうです」
添付されている写真はなかなかに意味不明な物体に見える、人によってはこれが砲なのかと言いたくなりそうである。
「設置型の砲は射程がかなり長く、こちらが攻撃可能であれば反撃は十分に想定されうるとの事です。対して近距離に対しては砲は撃てない、あるいは撃たないそうで……」
一度言葉を区切ってから、エリクシアは強調して話す。
「代わりに、一定以上近づいた場合謎の範囲攻撃が行われるそうです。範囲は全周と推測され、戦闘区域ほぼ全域を覆うと想定されています、実際突撃した部隊は全員倒れて動かなくなったと。あちらさんはそれがなんなのかわからなかったそうです。この攻撃距離は射程と重なっていて、中間の空白地点はなさそうとのことです」
長く喋り続けた喉を潤すために、手元にあったお茶を啜るエリクシア。
それは心を落ち着けるための事でもあったのかもしれない。
「ここからは、確証のある情報ではありません。あくまでも推測です」
前置きをして、エリクシアは告げる。
「おそらくこの設置型と呼称されているVOID砲は、敵に接近された場合の自衛行動として、高濃度の負のマテリアルを放出するのではないかと思います。覚醒者であれば死に至るということはないでしょうが、おそらくかなりの重圧がかかると推測されます」
距離と位置関係的に、別働隊にまで影響はないでしょうが、遠隔から仕留めるにしても、接近して破壊するにしても、難しい相手であるのは間違いないと思われます。
「不確定情報が多くて申し訳ないです」
告げられることは以上です、とおいて、エリクシアは【あなた達】の反応を待った。
「チッ、気持ちワリィ見た目してやがるぜ」
双眼鏡を覗き込み、吐き捨てるように神座御 純一(かざみ じゅんいち)は言葉を漏らす。
覗いた先の視界には巨大なVOID砲が鎮座し、その気味の悪い姿を晒していた。
形容するのであれば、巨大な三角錐の土台の上に載せられた特大の眼球。
この距離からでも、見つかればその砲によって攻撃されるだろう。
そんな特大の眼球は、終始得物を探すかのようにギョロギョロと視線をせわしなく動かしていた。
その周囲を――直径五十cmから一メートル程度の目玉が転がるように浮遊している。
あれもVOID砲の一種だと判明している。
二つを分けるため便宜上、巨大な三角錐を設置型、ふよふよと漂う連中を徘徊型と呼称している。
松前要塞奪還はすでに知られているのだろう、何を考えているのかわからない歪虚であるが、警戒されていることぐらいはわかる。
知られないように木陰に潜み、じっと辛抱強く観察を続ける。
今後行われる函館空港奪還作戦において、一つでも有益な情報を持ち帰らなければならない。
息を潜め、ただ巨大な目玉とその周辺をじっくりとっくりと観察し続ける、そんな生活をもう三日も続けていた。
目玉が、ぎょろりと視線を向ける。
「動いたな……やっぱり目玉は砲と見張りを兼ねてるってことか」
陽動部隊が遠距離からの攻撃を試みる、それに敵がどう対応するのかを確認するのも彼の任務だ。
目玉が目標を捉えたと思えばすぐさま警邏隊と思われる一団が駆けつけてくる。
枯れ木に触手を生やしたような物体と、CAM型一体。
破壊するとなれば交戦は必須だろう。
そしてもう一つ……。
設置型VOID砲が接近された場合に発生させる謎の何か。
事前の突入部隊が突如としてすべからく卒倒した謎の攻撃である。
あれは果たして何だったのか。
正体を確かめるために隊を犠牲にするわけにも行かず、それ以上の調査はできずに居た。
(ま、仕方ネェよな――敵の攻撃の正体を探るために神風特攻しろ、なんて言うわけにもいかねぇし……それで理解る確証もねぇ)
頃合いか。
立ち上がると無線の電源を入れる。
「こちら神座御准尉、聞こえるか? こちら神座御准尉、所定の観察サイクルを完了。これより帰投準備に入る」
『承知いたしました准尉、直ちに合流地点へ向かいます!』
この三日間、およびこれまでで出来る限りの情報は入手した。
後は――歯がゆいが、任せるしかない。
「悔しいよなぁ――」
なんで故郷を奪還するってのに、俺達はこんなに無力なんだ?
ここは俺達の国だろうになんだって――。
ぎりり、と握られる拳から、赤い雫が滴り落ちる。
溢れる言葉は固く結ばれた口に阻まれて、それきりだった。
◆エリクシアの所見
「それでは、依頼の内容について説明させていただきます」
依頼内容、概要をまとめた紙を【あなた達】に配るオフィス職員、エリクシアの手はいつもよりもゆっくりだ。
内心に隠している不安を露わにするほど職員として未熟ではない、だが正直不確定要素の強い一つの情報が彼女の胸中に一抹の不安を残していた。
「今回の依頼はリアルブルーからのもので、函館空港と呼ばれる施設を占拠している歪虚の撃滅となります。この作戦の目的は、函館クラスタ攻略時の航空支援を行うため、とのこと、成功すれば先が楽になりますねきっと。皆さんの担当は空港外縁部に存在するVOID砲郡、およびその警邏をしている歪虚部隊、建物内の歪虚は別のチームが受け持つことになっておりますので、そちらは気にしなくて良いそうです」
周辺、および空港の見取り図がテーブルの中央に置かれる。
かなり広範囲に開けた地形のようだ。
「最優先破壊目標はこの地点に存在する設置型VOID砲、コアと目されているそうです。大きさはおよそ高さ30m、上部にある砲が直径で5mほどの球体――眼球だそうです」
添付されている写真はなかなかに意味不明な物体に見える、人によってはこれが砲なのかと言いたくなりそうである。
「設置型の砲は射程がかなり長く、こちらが攻撃可能であれば反撃は十分に想定されうるとの事です。対して近距離に対しては砲は撃てない、あるいは撃たないそうで……」
一度言葉を区切ってから、エリクシアは強調して話す。
「代わりに、一定以上近づいた場合謎の範囲攻撃が行われるそうです。範囲は全周と推測され、戦闘区域ほぼ全域を覆うと想定されています、実際突撃した部隊は全員倒れて動かなくなったと。あちらさんはそれがなんなのかわからなかったそうです。この攻撃距離は射程と重なっていて、中間の空白地点はなさそうとのことです」
長く喋り続けた喉を潤すために、手元にあったお茶を啜るエリクシア。
それは心を落ち着けるための事でもあったのかもしれない。
「ここからは、確証のある情報ではありません。あくまでも推測です」
前置きをして、エリクシアは告げる。
「おそらくこの設置型と呼称されているVOID砲は、敵に接近された場合の自衛行動として、高濃度の負のマテリアルを放出するのではないかと思います。覚醒者であれば死に至るということはないでしょうが、おそらくかなりの重圧がかかると推測されます」
距離と位置関係的に、別働隊にまで影響はないでしょうが、遠隔から仕留めるにしても、接近して破壊するにしても、難しい相手であるのは間違いないと思われます。
「不確定情報が多くて申し訳ないです」
告げられることは以上です、とおいて、エリクシアは【あなた達】の反応を待った。
解説
◆依頼内容
函館空港外縁部に巣食う設置型VOID砲を破壊してください。
◆考えられうる障害
・設置型VOID砲 一つ
全高30m、全幅8mの円錐型 サイズ4
長距離の射程を取ればビームで反撃を、接近すれば謎の全周囲攻撃を行ってきます。
CAMであっても無策で直撃を受ければ危険でしょう。
どの方向も向けるむき出しの目玉のような形状をしています。
全周囲攻撃は連発はできるものではないようです。
徘徊型を統率しているようです。
・徘徊型VOID砲 多数 サイズ1
設置型が敵を捉えると現場へ向かい砲撃を行うむき出しの目玉のようなVOID砲です。
強さ事態は大したことはありませんがわらわら湧いてきます。
攻撃方法はビームです。
・警邏隊の狂気歪虚(CAM型)一体
全高9mほど、サイズ3
武装はCAM用コンバットナイフと銃、接敵した場合、近~中距離戦闘を仕掛けてきます。
設置型、もしくは徘徊型に発見された場合にやってきます。
枯れ木型を統率しているようです。
・枯れ木型 狂気歪虚 多数 サイズ1
全高2mほどの枯れ木に触手を生やしたような姿をしている。
そこかしこで警戒にあたっている、強さは大したことありません、わらわらいます。
◆破壊手段
設置型VOID砲破壊のために必要であれば相応量の爆薬を用意してもらえます。
ただし相応の爆発規模となるため、近い距離に居ればダメージはあり得ます。
◆戦闘時間
現地での相談、別部隊とのタイミングなどを考慮して実際に戦闘に使える時間は二時間ほどです。時間がくれば強制送還されてしまいますのでご注意ください。
◆連動
このシナリオの結果は「【界冥】奪還指令! 空港建物内制圧戦」と相互に影響を与えます。
函館空港外縁部に巣食う設置型VOID砲を破壊してください。
◆考えられうる障害
・設置型VOID砲 一つ
全高30m、全幅8mの円錐型 サイズ4
長距離の射程を取ればビームで反撃を、接近すれば謎の全周囲攻撃を行ってきます。
CAMであっても無策で直撃を受ければ危険でしょう。
どの方向も向けるむき出しの目玉のような形状をしています。
全周囲攻撃は連発はできるものではないようです。
徘徊型を統率しているようです。
・徘徊型VOID砲 多数 サイズ1
設置型が敵を捉えると現場へ向かい砲撃を行うむき出しの目玉のようなVOID砲です。
強さ事態は大したことはありませんがわらわら湧いてきます。
攻撃方法はビームです。
・警邏隊の狂気歪虚(CAM型)一体
全高9mほど、サイズ3
武装はCAM用コンバットナイフと銃、接敵した場合、近~中距離戦闘を仕掛けてきます。
設置型、もしくは徘徊型に発見された場合にやってきます。
枯れ木型を統率しているようです。
・枯れ木型 狂気歪虚 多数 サイズ1
全高2mほどの枯れ木に触手を生やしたような姿をしている。
そこかしこで警戒にあたっている、強さは大したことありません、わらわらいます。
◆破壊手段
設置型VOID砲破壊のために必要であれば相応量の爆薬を用意してもらえます。
ただし相応の爆発規模となるため、近い距離に居ればダメージはあり得ます。
◆戦闘時間
現地での相談、別部隊とのタイミングなどを考慮して実際に戦闘に使える時間は二時間ほどです。時間がくれば強制送還されてしまいますのでご注意ください。
◆連動
このシナリオの結果は「【界冥】奪還指令! 空港建物内制圧戦」と相互に影響を与えます。
マスターより
●マスターより
初めての方は初めまして、再び会えた方はありがとうございます。
紫月紫織です。
今回は界冥連動を鮎川MSと一緒にお届け致します。
舞台は歪虚に制圧された函館空港、こちらは外縁部制圧戦となっております。
設置型VOID砲の脅威はもちろん、警邏隊のCAM型歪虚にも要注意です。
この状況、みなさんならどう乗り越えますか?
皆様のご参加とプレイング、心よりお待ちしております。
初めての方は初めまして、再び会えた方はありがとうございます。
紫月紫織です。
今回は界冥連動を鮎川MSと一緒にお届け致します。
舞台は歪虚に制圧された函館空港、こちらは外縁部制圧戦となっております。
設置型VOID砲の脅威はもちろん、警邏隊のCAM型歪虚にも要注意です。
この状況、みなさんならどう乗り越えますか?
皆様のご参加とプレイング、心よりお待ちしております。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/04/24 22:32
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
相談卓 アシェ-ル(ka2983) 人間(クリムゾンウェスト)|16才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2017/04/12 11:11:42 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/04/10 03:19:05 |