ゲスト
(ka0000)
【哀像】剣機研究所 閉ざされた光
マスター:紫月紫織

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
APV- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/04/27 15:00
- リプレイ完成予定
- 2017/05/11 15:00
オープニング
●船上の人々
船が進むに連れて、霧が立ち込め始めた。
目的地である暗黒海域を目指し、船は征く。
ハンター達を乗せて。
船長のくゆらせる紫煙が霧に溶けて消えてゆく。
最初、まだ確認することができた煙は、いつしか霧に飲まれてわからなくなった。
濃霧は視界を覆い尽くし、先の見えない船路は船長の勘だのみ。
そこに命を預けるハンターたちの度量は、胆力はどれほどのものか。
「やれやれ、厄介な仕事を引き受けちまったもんだぜ」
舵を取りながら、喉の奥で笑う船長に恐れは微塵もない。
一つ間違えれば海の藻屑と消えてしまうであろう場所を、長年の感一つ、舵が伝える海流の感触のみで掻い潜るのである。
「ろくに先も見えないな……」
誰かがなんともなしにつぶやいた言葉は、濃霧に飲まれて消えていく。
海面がかろうじて見えるか否か、舳先すらも見通せない濃密な霧の中、やがて島がその姿をあらわすまで、会話らしい会話もないままの時間が過ぎた
話は、少し遡る。
●作戦会議展開中
「陽動作戦?」
集められたハンターの一人が上げた言葉に、エリクシアはこくりと頷く。
薄っすらと細められた目が、その依頼の重要度を物語っていると言えるだろう。
「剣機博士討伐を行う本隊に先駆けて研究所へ突入、撹乱と陽動を行っていただくものです。先駆けての突入になりますから危険度は高いと言えるでしょう、敵の数も不明です。あくまで陽動ですので危険と判断したら引いていただいても構いません。無論、出来る限り粘ってほしいとの依頼ではあります。なお、万が一ですが……生存者が居た場合は陽動から救助に移行してほしいとも書き添えてあります」
そう言ってエリクシアはいつもの紙媒体の資料を配る。
それを見て、ハンターの一人がなんとなしに声を上げた。
「エリクシアさんてさ、いつも紙媒体の資料用意してるけど、魔導機ディスプレイとか使えないの?」
しん、と沈黙が下りた。
十数秒ほどそれが続いた時、問うたハンターはそれが地雷であったと悟った。
ごそごそとエリクシアが近場にある魔導機ディスプレイのリモコンを手に取り、無言で電源を押した。
――ボンッ
なぜか、モニタが内部で爆発音がし軽く煙があがる。
数人が突然のことにビクリと体を震わせた。
「このように、私がスイッチを推すと何故かみんな壊れるんです。というわけで紙媒体でご了承ください」
「……はい」
それは一種の超能力ではないだろうか、いたたまれないものを見るような視線も慣れたようにかわし、改めて本題に戻られた。
「研究所内の防衛戦力は不明。添付資料は今まで報告が上がった剣機の中から、拠点防衛するに適しているであろう個体と思われるものを私の判断で抜粋したものになります。参考になるかはわかりませんが、良ければ目を通しておいてください」
……
…………
………………
添付資料の説明が終わり、エリクシアが改めて姿勢を正す。
「一連の作戦は、帝国の今後において重要な作戦です。この依頼、蹴るも受けるも、皆様次第です。なお、現場では何があるか想定できません、なので撤退のタイミングも含めて全て現場の判断におまかせ致します」
●行き当たった先の光
依頼を受け、研究所に潜入したハンター達。
地下二階の行き当たった場所で、そのうちの一人が重そうな扉を開けた先、状況を致命的に悪化させるであろう事態に出くわすことになるのは、さて……何のいたずらだろうか?
重い扉を開けた先、鉄格子の向こう側に囚われた人々。
皆、まだ生きている。
「……マジかよ」
「ちょっとまて、この状況は――」
最悪じゃないか、という言葉だけがかろうじて飲み込まれる。
陽動で踏み入った研究所の最奥。
逃げるに最も遠い場所。
剣機による誘拐事件の被害者が、そこに囚われていた。
「……あ、あんたたち」
囚われていた人々が、差し込んだ光に視線を向けて気づいたのだ。
あなた達の姿に。
「た、助けに来てくれたのか?」
「助け、本当に? 私達助かるの!?」
にわかにざわつく檻の中、あなた達は判断を迫られる。
船が進むに連れて、霧が立ち込め始めた。
目的地である暗黒海域を目指し、船は征く。
ハンター達を乗せて。
船長のくゆらせる紫煙が霧に溶けて消えてゆく。
最初、まだ確認することができた煙は、いつしか霧に飲まれてわからなくなった。
濃霧は視界を覆い尽くし、先の見えない船路は船長の勘だのみ。
そこに命を預けるハンターたちの度量は、胆力はどれほどのものか。
「やれやれ、厄介な仕事を引き受けちまったもんだぜ」
舵を取りながら、喉の奥で笑う船長に恐れは微塵もない。
一つ間違えれば海の藻屑と消えてしまうであろう場所を、長年の感一つ、舵が伝える海流の感触のみで掻い潜るのである。
「ろくに先も見えないな……」
誰かがなんともなしにつぶやいた言葉は、濃霧に飲まれて消えていく。
海面がかろうじて見えるか否か、舳先すらも見通せない濃密な霧の中、やがて島がその姿をあらわすまで、会話らしい会話もないままの時間が過ぎた
話は、少し遡る。
●作戦会議展開中
「陽動作戦?」
集められたハンターの一人が上げた言葉に、エリクシアはこくりと頷く。
薄っすらと細められた目が、その依頼の重要度を物語っていると言えるだろう。
「剣機博士討伐を行う本隊に先駆けて研究所へ突入、撹乱と陽動を行っていただくものです。先駆けての突入になりますから危険度は高いと言えるでしょう、敵の数も不明です。あくまで陽動ですので危険と判断したら引いていただいても構いません。無論、出来る限り粘ってほしいとの依頼ではあります。なお、万が一ですが……生存者が居た場合は陽動から救助に移行してほしいとも書き添えてあります」
そう言ってエリクシアはいつもの紙媒体の資料を配る。
それを見て、ハンターの一人がなんとなしに声を上げた。
「エリクシアさんてさ、いつも紙媒体の資料用意してるけど、魔導機ディスプレイとか使えないの?」
しん、と沈黙が下りた。
十数秒ほどそれが続いた時、問うたハンターはそれが地雷であったと悟った。
ごそごそとエリクシアが近場にある魔導機ディスプレイのリモコンを手に取り、無言で電源を押した。
――ボンッ
なぜか、モニタが内部で爆発音がし軽く煙があがる。
数人が突然のことにビクリと体を震わせた。
「このように、私がスイッチを推すと何故かみんな壊れるんです。というわけで紙媒体でご了承ください」
「……はい」
それは一種の超能力ではないだろうか、いたたまれないものを見るような視線も慣れたようにかわし、改めて本題に戻られた。
「研究所内の防衛戦力は不明。添付資料は今まで報告が上がった剣機の中から、拠点防衛するに適しているであろう個体と思われるものを私の判断で抜粋したものになります。参考になるかはわかりませんが、良ければ目を通しておいてください」
……
…………
………………
添付資料の説明が終わり、エリクシアが改めて姿勢を正す。
「一連の作戦は、帝国の今後において重要な作戦です。この依頼、蹴るも受けるも、皆様次第です。なお、現場では何があるか想定できません、なので撤退のタイミングも含めて全て現場の判断におまかせ致します」
●行き当たった先の光
依頼を受け、研究所に潜入したハンター達。
地下二階の行き当たった場所で、そのうちの一人が重そうな扉を開けた先、状況を致命的に悪化させるであろう事態に出くわすことになるのは、さて……何のいたずらだろうか?
重い扉を開けた先、鉄格子の向こう側に囚われた人々。
皆、まだ生きている。
「……マジかよ」
「ちょっとまて、この状況は――」
最悪じゃないか、という言葉だけがかろうじて飲み込まれる。
陽動で踏み入った研究所の最奥。
逃げるに最も遠い場所。
剣機による誘拐事件の被害者が、そこに囚われていた。
「……あ、あんたたち」
囚われていた人々が、差し込んだ光に視線を向けて気づいたのだ。
あなた達の姿に。
「た、助けに来てくれたのか?」
「助け、本当に? 私達助かるの!?」
にわかにざわつく檻の中、あなた達は判断を迫られる。
解説
●目的
囚われていた人々を救助してください。
人数は12人です。
わざわざ生かしておく、つまり生きていることに価値があったという事です。
それを逃がすだけでも陽動としては十分な効果が見込めるでしょう。
ただし、逃した段階でわざわざ生かして捕える必要があるとまでは思われなくなるため、殺されないように守る必要があります。
●敵個体
・アンフレッシュゴーレム
腐肉で作られたゴーレム型剣機です。
タフいです、臭いです。
その耐久力を利用して突撃してきます。
・ゾンビ
実験的に弄られ冒涜された人の成れの果てです。
わらわら出てきます。
・元ハンターゾンビ改
元ハンターだったゾンビが魔改造されたものです。
死者を冒涜した存在です、つおい。
数はそんなに居ません。
●状況
剣機研究所地下二階最奥から開始となります。
侵入の段階で敵を倒しながら進んできたためそこまで多くの敵は存在しません。
代わりに保護対象が12人という状況です。
HPは25%減少(75%スタート)
スキル回数は半減(切り上げです、3回のスキルは2回分残ります)しているものとします。
本体の突入は開始されているものとします。
囚われていた人々を救助してください。
人数は12人です。
わざわざ生かしておく、つまり生きていることに価値があったという事です。
それを逃がすだけでも陽動としては十分な効果が見込めるでしょう。
ただし、逃した段階でわざわざ生かして捕える必要があるとまでは思われなくなるため、殺されないように守る必要があります。
●敵個体
・アンフレッシュゴーレム
腐肉で作られたゴーレム型剣機です。
タフいです、臭いです。
その耐久力を利用して突撃してきます。
・ゾンビ
実験的に弄られ冒涜された人の成れの果てです。
わらわら出てきます。
・元ハンターゾンビ改
元ハンターだったゾンビが魔改造されたものです。
死者を冒涜した存在です、つおい。
数はそんなに居ません。
●状況
剣機研究所地下二階最奥から開始となります。
侵入の段階で敵を倒しながら進んできたためそこまで多くの敵は存在しません。
代わりに保護対象が12人という状況です。
HPは25%減少(75%スタート)
スキル回数は半減(切り上げです、3回のスキルは2回分残ります)しているものとします。
本体の突入は開始されているものとします。
マスターより
というわけで【哀像】第二弾をお届け致します!
今回はついに剣機研究所に突入です、オープニングで選択を煽っておいてなんですが救助シナリオです。
本隊じゃないですごめんなさいっ。
シナリオの開始は研究所の奥、攫ってきた人々を捉えていた部屋へ入り、お互いを認識したシーンからのスタートとなります。
すでに突撃し戦闘・陽動を繰り広げたあととなりますので、スキル残り回数の半減、HPの25%減少という状態からシナリオスタートとなりますこと、ご了承ください。
要救助者は12名。
さて、何人生き延びられるでしょうか……。
今回はついに剣機研究所に突入です、オープニングで選択を煽っておいてなんですが救助シナリオです。
本隊じゃないですごめんなさいっ。
シナリオの開始は研究所の奥、攫ってきた人々を捉えていた部屋へ入り、お互いを認識したシーンからのスタートとなります。
すでに突撃し戦闘・陽動を繰り広げたあととなりますので、スキル残り回数の半減、HPの25%減少という状態からシナリオスタートとなりますこと、ご了承ください。
要救助者は12名。
さて、何人生き延びられるでしょうか……。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/05/09 21:09
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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人質救出大作戦相談卓 神楽(ka2032) 人間(リアルブルー)|15才|男性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2017/04/27 07:40:31 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/04/27 09:46:29 |