ゲスト
(ka0000)
帰らぬ子供
マスター:TRIM

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/06/17 15:00
- リプレイ完成予定
- 2014/06/26 15:00
オープニング
──チリンチリン。
腰に着けた鈴が、鳴る。
「ふぅ……薪は、この位でいいかな?」
拾い集めた薪を背負子に纏めて少年が背負うと眠っていた犬のジョンが目を覚まし、「やっと帰るのか?」と嬉しそうに尻尾を振る。
「まだだよ、ジョン。お母さんの薬草を採って帰らなきゃ」
マルコの母親は、長い間胸を患っていた。
薬草が生えている山の奥へと向かうマルコ。
だが──
「あれ? なんで生えていないの?」
一面新芽が刈り取られたようになっている。
「鹿が食べちゃったのかな? ちょっと位残して置いてくれてもいいのに……」
愚痴っても仕方がないので、薪を背負いなおし、別の場所に向かうマルコ。
(あっちは、昨日の雨で途中の道が崩れたってジェフおじさんが言っていたよな。
回り道しなきゃいけないけど夕方までに帰れるかなぁ……)
近道をしようと小さな脇道に入ったマルコ。
ワンワンと吠えながらジョンが、マルコの服を引っ張る。
「五月蝿いよ、ジョン」
叱られたジョンが悲しそうな顔をする。
「あそこはちょっと遠いし、昨日の雨で道が崩れていたんだよな」
余り遅くなれば立った二人の家族である母親が心配する。
夕方までに帰ってこれるか?──と考えていた矢先で、マルコの前の茂みが動いた。
──と思った瞬間、黒い大きな塊が飛び出してきた。
咆哮を上げて突進してきたのは、若い大きな熊だった。
恐怖で動けないマルコの目に大きな牙が見えた。
(ああ、僕死んじゃうの? 神様──!)
ドン!
ぎゅっと目をつぶったマルコを激しく突き飛ばしたものがいた。
犬のジョンであった。
身を挺して小さな主人を守ったのである。
熊の爪に引っかけられたジョンの体が、宙に飛ぶ。
「ギャヒン!」
「ジョン!」
急斜面を転がり落ちるマルコの目に傷つきながら戦うジョンの姿が見えたのだった。
──夕方、村は蜂の巣を突っついたような大騒ぎであった。
マルコ母子に食事を届けにきた近所のおばさんが、
母親からマルコが戻ってこないと知らされていた時に瀕死のジョンが帰ってきたからであった。
ジョンの傷からマルコが熊に襲われたのは一目瞭然だった。
***
ハンターオフィスに急ぎの依頼が、舞い込んだ。
「お急ぎ集まり頂き、ありがとうございます」
今回のお仕事は、人命救助です。
熊は既にこの場を離れておりますので、
特に退治していただく必要はないと思われます。
退治できればそれにこした事はないと思いますが、普通の熊ですので
優先していただきたいのは、子供の人命救助になります」
「こちらが、熊の目撃情報があった場所。
こちらが、最後に少年の姿を目撃した場所──」
次々と赤い丸が、つけられていく。
「少年の生死は、不明で楽観視は出来ません。
救助に必要と思われる松明やロープは、地元の村でお受け取りください。
皆さん、よろしくお願いいたします」
腰に着けた鈴が、鳴る。
「ふぅ……薪は、この位でいいかな?」
拾い集めた薪を背負子に纏めて少年が背負うと眠っていた犬のジョンが目を覚まし、「やっと帰るのか?」と嬉しそうに尻尾を振る。
「まだだよ、ジョン。お母さんの薬草を採って帰らなきゃ」
マルコの母親は、長い間胸を患っていた。
薬草が生えている山の奥へと向かうマルコ。
だが──
「あれ? なんで生えていないの?」
一面新芽が刈り取られたようになっている。
「鹿が食べちゃったのかな? ちょっと位残して置いてくれてもいいのに……」
愚痴っても仕方がないので、薪を背負いなおし、別の場所に向かうマルコ。
(あっちは、昨日の雨で途中の道が崩れたってジェフおじさんが言っていたよな。
回り道しなきゃいけないけど夕方までに帰れるかなぁ……)
近道をしようと小さな脇道に入ったマルコ。
ワンワンと吠えながらジョンが、マルコの服を引っ張る。
「五月蝿いよ、ジョン」
叱られたジョンが悲しそうな顔をする。
「あそこはちょっと遠いし、昨日の雨で道が崩れていたんだよな」
余り遅くなれば立った二人の家族である母親が心配する。
夕方までに帰ってこれるか?──と考えていた矢先で、マルコの前の茂みが動いた。
──と思った瞬間、黒い大きな塊が飛び出してきた。
咆哮を上げて突進してきたのは、若い大きな熊だった。
恐怖で動けないマルコの目に大きな牙が見えた。
(ああ、僕死んじゃうの? 神様──!)
ドン!
ぎゅっと目をつぶったマルコを激しく突き飛ばしたものがいた。
犬のジョンであった。
身を挺して小さな主人を守ったのである。
熊の爪に引っかけられたジョンの体が、宙に飛ぶ。
「ギャヒン!」
「ジョン!」
急斜面を転がり落ちるマルコの目に傷つきながら戦うジョンの姿が見えたのだった。
──夕方、村は蜂の巣を突っついたような大騒ぎであった。
マルコ母子に食事を届けにきた近所のおばさんが、
母親からマルコが戻ってこないと知らされていた時に瀕死のジョンが帰ってきたからであった。
ジョンの傷からマルコが熊に襲われたのは一目瞭然だった。
***
ハンターオフィスに急ぎの依頼が、舞い込んだ。
「お急ぎ集まり頂き、ありがとうございます」
今回のお仕事は、人命救助です。
熊は既にこの場を離れておりますので、
特に退治していただく必要はないと思われます。
退治できればそれにこした事はないと思いますが、普通の熊ですので
優先していただきたいのは、子供の人命救助になります」
「こちらが、熊の目撃情報があった場所。
こちらが、最後に少年の姿を目撃した場所──」
次々と赤い丸が、つけられていく。
「少年の生死は、不明で楽観視は出来ません。
救助に必要と思われる松明やロープは、地元の村でお受け取りください。
皆さん、よろしくお願いいたします」
解説
目的)行方不明のマルコ少年の発見救助
熊:既に現場を離れている為、特に倒す必要はありません。
マルコが襲われた時間の少し前、熊同士が戦っている姿が目撃されてる為、
それにマルコが遭遇したと思われている。
環境:夜間、山
地元っ子とはいえ子供が一人で登れる程度の山。
とはいえ崖などの危険な場所もある。
先日雨が降り、所により道が崩れている。
村人達も捜索中。
捜索対象)
マルコ少年:10歳
出稼ぎに出かけている父親に代わって病弱な母の面倒を見ている少年。
負傷しているか、死亡しているか不明。
ジョン:マルコ少年の犬
熊に襲われ瀕死の重傷。
熊:既に現場を離れている為、特に倒す必要はありません。
マルコが襲われた時間の少し前、熊同士が戦っている姿が目撃されてる為、
それにマルコが遭遇したと思われている。
環境:夜間、山
地元っ子とはいえ子供が一人で登れる程度の山。
とはいえ崖などの危険な場所もある。
先日雨が降り、所により道が崩れている。
村人達も捜索中。
捜索対象)
マルコ少年:10歳
出稼ぎに出かけている父親に代わって病弱な母の面倒を見ている少年。
負傷しているか、死亡しているか不明。
ジョン:マルコ少年の犬
熊に襲われ瀕死の重傷。
マスターより
はじめましてTRIM(トリム)と申します。
MSとして皆様と一緒にFNBの世界を冒険できたらと思います。
よろしくお願いいたします。
MSとして皆様と一緒にFNBの世界を冒険できたらと思います。
よろしくお願いいたします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/06/24 21:22
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 ダーヴィド・ラウティオ(ka1393) 人間(クリムゾンウェスト)|35才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2014/06/17 00:30:37 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/06/15 01:54:59 |