ゲスト
(ka0000)
強化コボルド殲滅戦
マスター:鳴海惣流

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/05/11 09:00
- リプレイ完成予定
- 2017/05/20 09:00
オープニング
●最悪の置き土産
グラズヘイム王国ラスリド領リーラン村。
見るものといえば豊かな緑程度の小さな村で、眉間に縦皺を刻むのは現領主で実父でもあるゲオルグ伯爵より、代理統治を任されているレイルだ。
リーラン村のずっと北だが、領内にてコボルドの集団が発見された。一報をもたらしてくれたハンターのおかげで、膨大な数に増殖していないのは不幸中の幸いだった。
しかし問題が発生した。
「アクスウィルの部隊が一時後退したみたいじゃないか」
村の真ん中に設置されたテント内で現場の地図とにらめっこするレイルに声をかけたのは、隣で腕組みをしている女鬼のアオユキだった。彼女は副官的な立場になる。
「その通りだ。大半のコボルドはそこらの――と言っていいかわからないが、大差のない雑魚で容易に撃退できたらしい。だが奥の平原に陣取る数体が問題だったそうだ」
アクスウィルは領主の館がある領内の中心街であり、詰めている私兵も戦力に乏しいリーラン村と違ってそれなりに充実している。
魔獣の多い土地柄でそちらの警戒に主力の大半を割かれてるとはいえ、単なるコボルドに後れを取るはずがない。撤退という事態を招いてしまった原因は、相対したコボルドが普通ではなかったからだ。
「この間、ハンターが倒してくれた歪虚のせいで、強いコボルドが領内にいるのはわかってたろ。なのにやられちまったのかい」
「想定を上回る強さだったらしい。で、話がこっちに回ってきた。例えるなら強化タイプのコボルドとの戦闘経験は多いだろうってことでな」
「おいおい。そうは言うけどさ、全部ハンターのおかげじゃないか。リーランの手勢だけじゃどうにもならないぞ、旦那」
重々しくレイルは頷く。ハンターに力を借りっぱなしで申し訳ないが、今回もそうせざるを得ないという結論に彼も辿り着いていたからだ。
「とはいえ、今回はアクスウィルの軍も動く。向こうが周辺の雑魚コボルドを殲滅させる間に、こちらはハンターの力を借りて本命を叩く」
「領主の私兵の主力を押し返したコボルドかい。こっちの実力が上がっても、敵まで強くなるんじゃいたちごっこだね」
アオユキがため息をつく。そうしたいのはレイルも同じだが、コボルドを放置しておいても良好な結果は生まれない。ましてや通常種よりも強いとなれば尚更だ。
「仕方がないさ。ミントに頼んでハンターへ依頼を出してもらおう」
●変種コボルド殲滅戦
ハンターズソサエティで依頼を受けたハンターたちは、現場より少し離れた小高い丘に設営された幕舎にて依頼者のレイルと合流した。
「よく来てくれた。協力に感謝する。標的はここより北の地点にいるコボルドだ。注意してほしいのは、そのコボルドがそこらの雑魔よりもずっと強いという点だ。しかもそのうちの一体が、どうやらボス的な存在になっているらしい」
他のコボルド同様に人間の言語を理解したりはできないが、圧倒的に実力に秀でているため自然に上下関係みたいなのが敵の中で形成されているみたいだった。
「そいつの周りにいるコボルドも結構な強さらしい。一体でも逃げられると厄介だ。確実に殲滅してほしい」
ハンターたちが力強く頷くと、レイルは少しばかり安堵したようだった。
「我々はアクスウィルの軍とともに、雑魚のコボルドを一掃する。そちらに他の戦力を向かわせないようにするので手一杯なのが悔しく申し訳ないが、どうかよろしくお願いする」
そう言うとレイルはハンターの一人一人に、丁寧に頭を下げた。
●決戦の平原
障害物など何もない平原。そこで王様のように振舞う一体のコボルドがいた。身長は一般的なのと比べて倍ほどはあり、体格も筋骨隆々といった感じで立派だ。右手には人間から奪ったのか、ロングソードまで装備している。
周囲のコボルドも邪悪そうな顔つきだ。まるで正々堂々の決戦を希望しているかのように、ハンターを視認しても動きを見せない。とりわけボスの態度は傲岸不遜で、まるで己に敵う者などないと確信しているようでもあった。
吹く風が緊張を含んだように生温かくなり、平原に戦闘前独特の緊張感が満ち始めた。
グラズヘイム王国ラスリド領リーラン村。
見るものといえば豊かな緑程度の小さな村で、眉間に縦皺を刻むのは現領主で実父でもあるゲオルグ伯爵より、代理統治を任されているレイルだ。
リーラン村のずっと北だが、領内にてコボルドの集団が発見された。一報をもたらしてくれたハンターのおかげで、膨大な数に増殖していないのは不幸中の幸いだった。
しかし問題が発生した。
「アクスウィルの部隊が一時後退したみたいじゃないか」
村の真ん中に設置されたテント内で現場の地図とにらめっこするレイルに声をかけたのは、隣で腕組みをしている女鬼のアオユキだった。彼女は副官的な立場になる。
「その通りだ。大半のコボルドはそこらの――と言っていいかわからないが、大差のない雑魚で容易に撃退できたらしい。だが奥の平原に陣取る数体が問題だったそうだ」
アクスウィルは領主の館がある領内の中心街であり、詰めている私兵も戦力に乏しいリーラン村と違ってそれなりに充実している。
魔獣の多い土地柄でそちらの警戒に主力の大半を割かれてるとはいえ、単なるコボルドに後れを取るはずがない。撤退という事態を招いてしまった原因は、相対したコボルドが普通ではなかったからだ。
「この間、ハンターが倒してくれた歪虚のせいで、強いコボルドが領内にいるのはわかってたろ。なのにやられちまったのかい」
「想定を上回る強さだったらしい。で、話がこっちに回ってきた。例えるなら強化タイプのコボルドとの戦闘経験は多いだろうってことでな」
「おいおい。そうは言うけどさ、全部ハンターのおかげじゃないか。リーランの手勢だけじゃどうにもならないぞ、旦那」
重々しくレイルは頷く。ハンターに力を借りっぱなしで申し訳ないが、今回もそうせざるを得ないという結論に彼も辿り着いていたからだ。
「とはいえ、今回はアクスウィルの軍も動く。向こうが周辺の雑魚コボルドを殲滅させる間に、こちらはハンターの力を借りて本命を叩く」
「領主の私兵の主力を押し返したコボルドかい。こっちの実力が上がっても、敵まで強くなるんじゃいたちごっこだね」
アオユキがため息をつく。そうしたいのはレイルも同じだが、コボルドを放置しておいても良好な結果は生まれない。ましてや通常種よりも強いとなれば尚更だ。
「仕方がないさ。ミントに頼んでハンターへ依頼を出してもらおう」
●変種コボルド殲滅戦
ハンターズソサエティで依頼を受けたハンターたちは、現場より少し離れた小高い丘に設営された幕舎にて依頼者のレイルと合流した。
「よく来てくれた。協力に感謝する。標的はここより北の地点にいるコボルドだ。注意してほしいのは、そのコボルドがそこらの雑魔よりもずっと強いという点だ。しかもそのうちの一体が、どうやらボス的な存在になっているらしい」
他のコボルド同様に人間の言語を理解したりはできないが、圧倒的に実力に秀でているため自然に上下関係みたいなのが敵の中で形成されているみたいだった。
「そいつの周りにいるコボルドも結構な強さらしい。一体でも逃げられると厄介だ。確実に殲滅してほしい」
ハンターたちが力強く頷くと、レイルは少しばかり安堵したようだった。
「我々はアクスウィルの軍とともに、雑魚のコボルドを一掃する。そちらに他の戦力を向かわせないようにするので手一杯なのが悔しく申し訳ないが、どうかよろしくお願いする」
そう言うとレイルはハンターの一人一人に、丁寧に頭を下げた。
●決戦の平原
障害物など何もない平原。そこで王様のように振舞う一体のコボルドがいた。身長は一般的なのと比べて倍ほどはあり、体格も筋骨隆々といった感じで立派だ。右手には人間から奪ったのか、ロングソードまで装備している。
周囲のコボルドも邪悪そうな顔つきだ。まるで正々堂々の決戦を希望しているかのように、ハンターを視認しても動きを見せない。とりわけボスの態度は傲岸不遜で、まるで己に敵う者などないと確信しているようでもあった。
吹く風が緊張を含んだように生温かくなり、平原に戦闘前独特の緊張感が満ち始めた。
解説
●目的
コボルドの殲滅
●簡易map
※上から見下ろしてる感じ。map外の移動は不可。
ABCDEFGHI 1マス=1sq
a□□□□2□□□□ □=平原
b□□□□□□□□□
c□□1□□□1□□
d□□□□□□□□□ 1=コボルドLV25
e□□□□1□□□□ 2=コボルドLV40
f□□□□□□□□□
g□□□□□□□□□
h□□□□ハ□□□□
i□□□ハ□ハ□□□ ハ=ハンター初期位置(選択可能
●map情報
障害物はない平原。日中で足元も良好。
他の敵はレイル達が抑えているため、敵の援軍はない。
なお後方には味方の幕舎があり、大きなダメージを受ければ後方へ退避します。
●敵情報
■コボルドLV25
突然変異のコボルド。普通のよりも一回り大きい。
攻撃手段は近距離では爪。遠距離では投石を行う。
従来種のコボルドより圧倒的に強く、その実力は雑魚の雑魔よりも上。
経験を積んだ、もしくは装備に優れたハンターでなければ手に負えない。
一度標的を決めたら死ぬまで突撃する。単純で知性には乏しい。
■コボルドLV40
突然変異の中でより強大な力を得た個体。通常種の倍ほどの体格を誇る。
攻撃は至近距離ではロングソードを振るい、遠距離では投石を行う。
強化コボルドのボスであり、現時点でこれ以上の強さの個体は確認されていない。
ある程度の経験を積んだハンターであっても、油断すると敗れかねない敵である。
その実力は並の雑魔よりも相当に優れている。
好戦的な性格ではあるが、死ぬとわかっていて無謀に突撃するタイプではない。
コボルドの殲滅
●簡易map
※上から見下ろしてる感じ。map外の移動は不可。
ABCDEFGHI 1マス=1sq
a□□□□2□□□□ □=平原
b□□□□□□□□□
c□□1□□□1□□
d□□□□□□□□□ 1=コボルドLV25
e□□□□1□□□□ 2=コボルドLV40
f□□□□□□□□□
g□□□□□□□□□
h□□□□ハ□□□□
i□□□ハ□ハ□□□ ハ=ハンター初期位置(選択可能
●map情報
障害物はない平原。日中で足元も良好。
他の敵はレイル達が抑えているため、敵の援軍はない。
なお後方には味方の幕舎があり、大きなダメージを受ければ後方へ退避します。
●敵情報
■コボルドLV25
突然変異のコボルド。普通のよりも一回り大きい。
攻撃手段は近距離では爪。遠距離では投石を行う。
従来種のコボルドより圧倒的に強く、その実力は雑魚の雑魔よりも上。
経験を積んだ、もしくは装備に優れたハンターでなければ手に負えない。
一度標的を決めたら死ぬまで突撃する。単純で知性には乏しい。
■コボルドLV40
突然変異の中でより強大な力を得た個体。通常種の倍ほどの体格を誇る。
攻撃は至近距離ではロングソードを振るい、遠距離では投石を行う。
強化コボルドのボスであり、現時点でこれ以上の強さの個体は確認されていない。
ある程度の経験を積んだハンターであっても、油断すると敗れかねない敵である。
その実力は並の雑魔よりも相当に優れている。
好戦的な性格ではあるが、死ぬとわかっていて無謀に突撃するタイプではない。
マスターより
お世話になっております。
鳴海惣流です。
面白がって埋めや増やせやとコボルドを繁殖させた結果、強力な個体が誕生してしまいました。
ですが原因となった歪虚はすでに倒されているため、今後は意図的に変異種同士を繁殖させようとするもの好きも現れないでしょう。
今回で強化コボルドの話も一段落なります。
退治された歪虚が遺していった最悪の置き土産を、どうか滅ぼしてください。
皆様の参加をお待ちしております。
鳴海惣流です。
面白がって埋めや増やせやとコボルドを繁殖させた結果、強力な個体が誕生してしまいました。
ですが原因となった歪虚はすでに倒されているため、今後は意図的に変異種同士を繁殖させようとするもの好きも現れないでしょう。
今回で強化コボルドの話も一段落なります。
退治された歪虚が遺していった最悪の置き土産を、どうか滅ぼしてください。
皆様の参加をお待ちしております。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/05/16 22:40
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 ラース・フュラー(ka6332) エルフ|23才|女性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2017/05/10 09:42:06 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/05/07 12:01:30 |