※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。

●お客のひとこと
　同盟きっての漁港、ポルトワールの近くには美味い魚介料理を出す店がひしめいている。
　その中にメリンダ・ドナーティ（kz0041）の行きつけの一軒があった。
　今日もポルトワールに立ち寄ったついでに、その店に向かう。
「ハァイ、ジャン。お邪魔していいかしら？」
　店主の名は、ジャン＝マリア・オネスティという。
　三十前のがっしりした体格の男で、派手なエプロンをつけ、背中まである金髪を１本みつあみにしておリボンを結んでいるのが店でのスタイルだ。
「あらメリンダ。いらっしゃーい」
　にっこり笑うジャンだが、どことなく違和感が漂う。
　カウンターに腰を落ち着けたメリンダは、頃合いを見て尋ねた。
「どうしたの？　何か考え事？」
「うーん、まあそんな感じ。聞いてくれる？」
　ジャンは軽く肩をすくめ、語りだした。

　それは今から3日前のこと。
　メリンダのようにカウンターに座って、料理をつつきながらジャンと世間話をしていた客が言い出したのだ。
『ここのお料理は充分美味しいんだけど。他の店もだいたい似たようなメニューじゃない。何か変わったモノを出してみたらどう？』
『変わったモノ？』
『うん。いい材料が手に入るだろうし、スシなんかいいんじゃないかな』
『スシ……？』

「というわけで、そのお客さんの言う通りスシというのを作ってみようと思って。材料を探しにリゼリオにも行ってみたのよネ」
「スシって、あれでしょ？　あの、コメの塊に生魚の切り身が乗った……」
　メリンダが真面目な顔で腕組みする。
「私も前に一度だけ、偉い人のお供で食べたことがあるわ。確かに美味しいけど、すっごく難しいらしいわよ？」
　そこで今度はジャンが身を乗り出した。
「え、コメに生魚の切り身！？　スシってこんなのじゃないの！？」
　どん。
　具材をコメの塊で包み、ノリで巻いて、ロールケーキのように切った物が出てきた。
「え？」
　そこに、話を聞きつけた別の客が割り込んできた。
「スシか～。マスター、俺はどうせやったら、ばらずし食べたいわあ。あれのほうが作りやすいと思うんやけどなあ」
「？？？？？？」

　スシの謎は深まるばかり。
　助けて、ハンター！！

タイトルはそのまんま「スシ作戦」です。
ジャンルは「日常」になっていますが、ほぼ「ギャグ」に突っ込む可能性もあります。
スシに迷える一同をお導きください。

●何をするの
　皆さんはたまたまお店にいてOPの会話を耳にしたお客さんでもかまいませんし、相談を受けて駆けつけた人でもかまいません。
　また、OPに登場する「最初の客」「ばらずしの客」は私でした！　でもOK。言葉遣いや内容はPC様にあわせてリプレイを執筆します。
　とにかく、後日お店が休みの日に集まって、スシを試作します。作成したモノの試食（という名のつまみ食い）もできます。
　正しい知識を教えてあげてもいいですし、いっそう混乱に導くのもありでしょう。スシには色々な種類がありますしね。
　とにかくジャン（クリムゾンウエストの料理人）が作れる物を提案、あるいは作れるように仕込んで、ジャンの店で新しいメニュー「スシ」が出せるようになれば大成功です。

●NPCについて（いずれも過去にシナリオで出会った方には、お声かけいただければ反応します）
　ジャン：『大蛸生け捕り作戦！』に登場しておりますが、お読みいただかなくても今回のご参加には問題ありません。
　メリンダ：同盟軍中尉。広報官。２０代の女性。基本的には真面目だが、ツッコミは結構鋭い。

●ジャンの用意したもの
　・コメ
　・ノリ
　・ビネガー
　・魚介類各種
　・ショーユ（ただしお試しとしてハンター向けの店で調達した分になります）
　・巻き簾（なぜかリゼリオで手に入った）
ほか、一般的な材料は入手できます。（卵など）

●他
　何か確認したいことがありましたら、質問卓をご用意ください。
　ただしMSの回答期限は、出発の24時間前までとさせていただきます。
　また当日は、メリンダも参加の予定です。何気にいい物を食べているようですね。

お初の方ははじめまして、ご存じの方は暫くぶりです。樹シロカです。

さて、世の中がこんなに混乱してるのに、何をやってんだという感じもしますが。
なぜかスシの神様が降りてきました。
OPイラストにもこんなに素敵な一枚がありました。
余談ですが、OPの最後で出てきた「ばらずし」は「五目寿司」のことです。このお客はリアルブルーからの転移者なのでしょう。

突如襲いかかるスシテロにご協力いただける方を、心よりお待ちしております。