ゲスト
(ka0000)
【血盟】イクタサと一緒!
マスター:近藤豊

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/05/15 07:30
- リプレイ完成予定
- 2017/05/24 07:30
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
スコール族の族長ファリフ・スコール(kz0009)は、ノアーラ・クンタウを訪れていた。
要塞管理者ヴェルナー・ブロスフェルト(kz0032)より呼び出しを受けていた為だ。
ファリフはヴェルナーの用意した紅茶を前にやや緊張した面持ちだ。
「すいません。本来であればこちらがパシュパティ砦へ赴かなければなりませんが、帝国内の対応が立て込んでいまして。
レディを呼びつけるという無粋な真似はしたくはなかったのですが……」
「大丈夫だよ。それより、ちょっと『レディ』なんて呼ばれるのはくすぐったいんだけど」
目の前に出された紅茶に口も付けず、ファリフは照れている様子だ。
正直、ファリフはヴェルナーが苦手だった。
帝国と辺境が不仲であったことは過去の話だが、それ以上にヴェルナーがファリフを『レディ』として扱ってくるのが原因だ。
不慣れな扱いにファリフは戸惑いを隠せない。
「ふふ、いけませんね。
あなたは連合軍でも中核を担う人材の一人。今後はリアルブルーへ赴く事もあるでしょう。最低限の礼儀とマナーを学んでおくことは、損にはなりませんよ。
……そうだ。時間がある時に私がレッスンを致しましょう」
最近、ヴェルナーは部族会議首長のバタルトゥ・オイマト(kz0023)の補佐を行っている。各地で転戦する辺境の戦士達を裏から支え、時にはバタルトゥ自身も前線へと赴く。こうなれば、バタルトゥの手も足りない。
それを見かねたヴェルナーが補佐役として支援を始めていた。蛇の戦士シバは部族会議を国家形成の土台にと考えていた事はヴェルナーも理解している。その上での支援なのだが、パシュパティ砦を訪れる度にファリフの振る舞いを気にしていたようだ。
ファリフは、ヴェルナーの申し出に対して慌てて頭を振る。
「い、いいよ。大丈夫だよ。
それより、何かボクに用事があるんでしょ? ボクじゃないとダメなお仕事って聞いたけど」
「うまく話をはぐらかされたような気もしますが、まあ良いでしょう。
パシュパティ砦の近くに、突如森が出現した話……ご存知でしょうか」
ヴェルナーは、ファリフに促されるまま本題を切り出した。
クリムゾンウェストでも様々な現象は確認されてきたが、一夜にして森林地帯が形成された例はない。歪虚の仕業かと思われたが、報告によればもっと別の存在が関与しているようだ。
「ああ、確かとっても偉い精霊がいるんだよね」
「そうです。あの森にある『シンタチャシ』と呼ばれる場所に、勇気を司る精霊イクタサさんがいます。私も先日お会いしましたが、少々変わった方ですね」
四大精霊――イクタサ。
星の傷跡の地下深く。封神領域マグ・メルでシンタチャシと称された場所にいる勇気を司り、風を操る精霊。
ハンターの勇気を試すと称して戦いを挑み、四大精霊の一人として力の片鱗を示した。
イクタサの話は、ファリフの耳にも入っている。
「聞いているよ。星の傷跡の奥にいたんだって。あの森もイクタサが作ったんだよね」
「イクタサさんは正直、気難しい方です。機嫌を損ねようものなら何をしでかすか分かりません。
ですから、連合軍としては四大精霊との関係を良好に保っておきたいのです。
その為にシンタチャシへ赴き、ハンターがささやかな茶会を開きます。
そこでお願いなのですが、ハンターと一緒にイクタサさんのところへ同行していただけないでしょうか?」
ヴェルナーの話とは、イクタサとの接触にファリフを同行して欲しいという打診であった。
シンタチャシで戦ったハンターと同行してイクタサとの交流を深めるのは当然だが――。
「え? ボクが一緒に行く理由は?」
「それはイクタサさんがあなたを気に入っているからです。その、お腹のアザ……覚えがあるでしょう?」
ファリフのお腹には狼のようなアザがある。
生まれつき付いたアザだが、このアザこそファリフがスコール族の族長であると同時に大精霊の加護を受けた伝説の子として言い伝えを受けた存在だからである。
その加護を与えたのが、イクタサであると言われているのだ。
ハンターとの会話でもファリフの事を話題にしているところを見れば、イクタサがファリフを気にしているのは間違いない。
「そうなんだ。会ったこと無い人から好かれてるって事なんだよね。なんか、複雑だなぁ」
「イクタサさんはハンターと戦った際にもあなたの事を気にされていたそうです。あなたが同行してくれるなら、イクタサさんとの交流もずっと深まる事でしょう」
ヴェルナーは、小さく頷く。
ファリフが同行する事でイクタサがどのような行動を取るかは予想ができない。ただ、先の戦いの報告を聞く限り、そう悪い展開にはならないはずだ。
「いいけど、ヴェルナーは行かないの?」
「ああ、私ですか? 同行したいのは山々なのですが、先日イクタサさんの機嫌を損ねてしまったかもしれないのです。他意は無かったのですが……」
「わかった。ボクが行くよ。ついでに誤解も解いておくから」
「そう言っていただけると助かります。ハンターの皆さんもイクタサさんに聞きたいことがあると思います。多少聞きにくい話でも、ファリフさんがいればきっと答えてくれるでしょうね」
了承するファリフに、ヴェルナーは満足そうな笑みを浮かべる。
●
(聞いたでありますよ! 何やら、また新たなキャラが登場でありますな。
いや、それよりも我輩抜きでお茶会を開催とは聞き捨てならないであります!)
ヴェルナーの執務室を覗き見する小さな影。
脂肪で丸々と肥えた体を無理矢理縮めて、室内の会話を聞いていたようである。
(テルルの所へ遊びに行ったら邪魔するなと怒られたでありますが、まさかの収穫であります。
あれ? 大精霊は王より偉いでありますか? ……まあ、いいであります。ここは我輩が出向いて王との謁見を許可するであります)
●
シンタチャシにも夜は訪れる。
地下と異なり、本物の夜空。
空を覆う満天の空の下、イクタサは岩に腰掛けて佇んでいた。
「ヴェルナーって言ったっけ。良く分からない奴だったけど、お願いしていた事はやってくれたんだ。
それより、ついに『あの子』と逢えるのか……。
ふふ、楽しみだな。どうやってもてなそうかな?」
スコール族の族長ファリフ・スコール(kz0009)は、ノアーラ・クンタウを訪れていた。
要塞管理者ヴェルナー・ブロスフェルト(kz0032)より呼び出しを受けていた為だ。
ファリフはヴェルナーの用意した紅茶を前にやや緊張した面持ちだ。
「すいません。本来であればこちらがパシュパティ砦へ赴かなければなりませんが、帝国内の対応が立て込んでいまして。
レディを呼びつけるという無粋な真似はしたくはなかったのですが……」
「大丈夫だよ。それより、ちょっと『レディ』なんて呼ばれるのはくすぐったいんだけど」
目の前に出された紅茶に口も付けず、ファリフは照れている様子だ。
正直、ファリフはヴェルナーが苦手だった。
帝国と辺境が不仲であったことは過去の話だが、それ以上にヴェルナーがファリフを『レディ』として扱ってくるのが原因だ。
不慣れな扱いにファリフは戸惑いを隠せない。
「ふふ、いけませんね。
あなたは連合軍でも中核を担う人材の一人。今後はリアルブルーへ赴く事もあるでしょう。最低限の礼儀とマナーを学んでおくことは、損にはなりませんよ。
……そうだ。時間がある時に私がレッスンを致しましょう」
最近、ヴェルナーは部族会議首長のバタルトゥ・オイマト(kz0023)の補佐を行っている。各地で転戦する辺境の戦士達を裏から支え、時にはバタルトゥ自身も前線へと赴く。こうなれば、バタルトゥの手も足りない。
それを見かねたヴェルナーが補佐役として支援を始めていた。蛇の戦士シバは部族会議を国家形成の土台にと考えていた事はヴェルナーも理解している。その上での支援なのだが、パシュパティ砦を訪れる度にファリフの振る舞いを気にしていたようだ。
ファリフは、ヴェルナーの申し出に対して慌てて頭を振る。
「い、いいよ。大丈夫だよ。
それより、何かボクに用事があるんでしょ? ボクじゃないとダメなお仕事って聞いたけど」
「うまく話をはぐらかされたような気もしますが、まあ良いでしょう。
パシュパティ砦の近くに、突如森が出現した話……ご存知でしょうか」
ヴェルナーは、ファリフに促されるまま本題を切り出した。
クリムゾンウェストでも様々な現象は確認されてきたが、一夜にして森林地帯が形成された例はない。歪虚の仕業かと思われたが、報告によればもっと別の存在が関与しているようだ。
「ああ、確かとっても偉い精霊がいるんだよね」
「そうです。あの森にある『シンタチャシ』と呼ばれる場所に、勇気を司る精霊イクタサさんがいます。私も先日お会いしましたが、少々変わった方ですね」
四大精霊――イクタサ。
星の傷跡の地下深く。封神領域マグ・メルでシンタチャシと称された場所にいる勇気を司り、風を操る精霊。
ハンターの勇気を試すと称して戦いを挑み、四大精霊の一人として力の片鱗を示した。
イクタサの話は、ファリフの耳にも入っている。
「聞いているよ。星の傷跡の奥にいたんだって。あの森もイクタサが作ったんだよね」
「イクタサさんは正直、気難しい方です。機嫌を損ねようものなら何をしでかすか分かりません。
ですから、連合軍としては四大精霊との関係を良好に保っておきたいのです。
その為にシンタチャシへ赴き、ハンターがささやかな茶会を開きます。
そこでお願いなのですが、ハンターと一緒にイクタサさんのところへ同行していただけないでしょうか?」
ヴェルナーの話とは、イクタサとの接触にファリフを同行して欲しいという打診であった。
シンタチャシで戦ったハンターと同行してイクタサとの交流を深めるのは当然だが――。
「え? ボクが一緒に行く理由は?」
「それはイクタサさんがあなたを気に入っているからです。その、お腹のアザ……覚えがあるでしょう?」
ファリフのお腹には狼のようなアザがある。
生まれつき付いたアザだが、このアザこそファリフがスコール族の族長であると同時に大精霊の加護を受けた伝説の子として言い伝えを受けた存在だからである。
その加護を与えたのが、イクタサであると言われているのだ。
ハンターとの会話でもファリフの事を話題にしているところを見れば、イクタサがファリフを気にしているのは間違いない。
「そうなんだ。会ったこと無い人から好かれてるって事なんだよね。なんか、複雑だなぁ」
「イクタサさんはハンターと戦った際にもあなたの事を気にされていたそうです。あなたが同行してくれるなら、イクタサさんとの交流もずっと深まる事でしょう」
ヴェルナーは、小さく頷く。
ファリフが同行する事でイクタサがどのような行動を取るかは予想ができない。ただ、先の戦いの報告を聞く限り、そう悪い展開にはならないはずだ。
「いいけど、ヴェルナーは行かないの?」
「ああ、私ですか? 同行したいのは山々なのですが、先日イクタサさんの機嫌を損ねてしまったかもしれないのです。他意は無かったのですが……」
「わかった。ボクが行くよ。ついでに誤解も解いておくから」
「そう言っていただけると助かります。ハンターの皆さんもイクタサさんに聞きたいことがあると思います。多少聞きにくい話でも、ファリフさんがいればきっと答えてくれるでしょうね」
了承するファリフに、ヴェルナーは満足そうな笑みを浮かべる。
●
(聞いたでありますよ! 何やら、また新たなキャラが登場でありますな。
いや、それよりも我輩抜きでお茶会を開催とは聞き捨てならないであります!)
ヴェルナーの執務室を覗き見する小さな影。
脂肪で丸々と肥えた体を無理矢理縮めて、室内の会話を聞いていたようである。
(テルルの所へ遊びに行ったら邪魔するなと怒られたでありますが、まさかの収穫であります。
あれ? 大精霊は王より偉いでありますか? ……まあ、いいであります。ここは我輩が出向いて王との謁見を許可するであります)
●
シンタチャシにも夜は訪れる。
地下と異なり、本物の夜空。
空を覆う満天の空の下、イクタサは岩に腰掛けて佇んでいた。
「ヴェルナーって言ったっけ。良く分からない奴だったけど、お願いしていた事はやってくれたんだ。
それより、ついに『あの子』と逢えるのか……。
ふふ、楽しみだな。どうやってもてなそうかな?」
解説
目的:イクタサとの茶会を成功させる。
場所:パシュパティ砦の近くに出現した森林地帯。
封神領域マグ・メルで森林地帯に足を踏み入れたハンターは土地勘があります。今回は疑似幻獣も襲ってはきません。 もし、足を踏み入れた事が無い場合でも、ハンターであれば、ある程度感覚でイクタサの居場所を関知できます。
イクタサは、森の奥にあるシンタチャシと呼ばれる場所にいます。
シンタチャシ内の片隅に小屋が存在して、普段イクタサはここに住んでいます。小屋はハンター達を含めてお茶会を開く為の充分な広さがあります。
備考:
必要な食材は持ち込みも可能ですが、ヴェルナーへ打診して用意して貰う事は可能です。シンタチャシの家屋もしくはその周辺であれば火の使用も可能ですが、イクタサに一声かけていないと不思議な蔓に火を消されます。
基本的にイクタサは食に対して欲がありません。普段は森の木の実や川魚などを捕まえて食べています。この為、森にない食材や調理法については「知識」として持っている程度です。おそらく、ハンターが持ち込んだ食品の大半は知らないでしょう。それでもファリフと一緒に食事ができれば、機嫌も良くなります。持ち込んだ品やその場で調理した料理を振る舞って、茶会を盛り上げて下さい。
なお、イクタサはファリフに対してかなり甘い態度を取ります。言い換えれば、ファリフに酷い事をするとイクタサは怒って茶会は失敗します。反面、機嫌が良ければハンターの質問にも答えてくれるかもしれません。
質問があれば、ヴェルナー・ブロスフェルト(kz0032)が回答します。
但し、出発24時間前までとなります。
場所:パシュパティ砦の近くに出現した森林地帯。
封神領域マグ・メルで森林地帯に足を踏み入れたハンターは土地勘があります。今回は疑似幻獣も襲ってはきません。 もし、足を踏み入れた事が無い場合でも、ハンターであれば、ある程度感覚でイクタサの居場所を関知できます。
イクタサは、森の奥にあるシンタチャシと呼ばれる場所にいます。
シンタチャシ内の片隅に小屋が存在して、普段イクタサはここに住んでいます。小屋はハンター達を含めてお茶会を開く為の充分な広さがあります。
備考:
必要な食材は持ち込みも可能ですが、ヴェルナーへ打診して用意して貰う事は可能です。シンタチャシの家屋もしくはその周辺であれば火の使用も可能ですが、イクタサに一声かけていないと不思議な蔓に火を消されます。
基本的にイクタサは食に対して欲がありません。普段は森の木の実や川魚などを捕まえて食べています。この為、森にない食材や調理法については「知識」として持っている程度です。おそらく、ハンターが持ち込んだ食品の大半は知らないでしょう。それでもファリフと一緒に食事ができれば、機嫌も良くなります。持ち込んだ品やその場で調理した料理を振る舞って、茶会を盛り上げて下さい。
なお、イクタサはファリフに対してかなり甘い態度を取ります。言い換えれば、ファリフに酷い事をするとイクタサは怒って茶会は失敗します。反面、機嫌が良ければハンターの質問にも答えてくれるかもしれません。
質問があれば、ヴェルナー・ブロスフェルト(kz0032)が回答します。
但し、出発24時間前までとなります。
マスターより
<追記>
正体バレバレの中性脂肪幻獣が、こっそり後をついてきます。本人は隠れているつもりである為、ハンターが呼び掛けても応じないでしょう。黙っていれば勝手にシンタチャシで姿を現すでしょうが、安定の品質でロクな事をしません。
早めに確保するかはハンターの皆様にお任せしますが、放置したメタボ幻獣がイクタサの前でファリフに変な事をすると……。
近藤豊です。
久しぶりの戦闘では無い、ほのぼのな依頼です。大規模での試練を振り返りながら、イクタサと一緒にお茶会を楽しみませんか?
なお、イクタサのモデルの一人は某GSD……かもしれません。
それでは、鮭児を肴にお待ちしています。
正体バレバレの中性脂肪幻獣が、こっそり後をついてきます。本人は隠れているつもりである為、ハンターが呼び掛けても応じないでしょう。黙っていれば勝手にシンタチャシで姿を現すでしょうが、安定の品質でロクな事をしません。
早めに確保するかはハンターの皆様にお任せしますが、放置したメタボ幻獣がイクタサの前でファリフに変な事をすると……。
近藤豊です。
久しぶりの戦闘では無い、ほのぼのな依頼です。大規模での試練を振り返りながら、イクタサと一緒にお茶会を楽しみませんか?
なお、イクタサのモデルの一人は某GSD……かもしれません。
それでは、鮭児を肴にお待ちしています。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/05/17 06:41
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
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イクタサさんとお茶会を アルマ・A・エインズワース(ka4901) エルフ|26才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2017/05/13 17:39:50 |
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![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/05/10 06:40:47 |
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![]() |
茶会準備質問板 ヴェルナー・ブロスフェルト(kz0032) 人間(クリムゾンウェスト)|25才|男性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2017/05/10 21:24:26 |