ゲスト
(ka0000)
【血盟】霧の島:島主は動かず
マスター:植田誠

- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
APV- 難易度
- やや易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/05/15 12:00
- リプレイ完成予定
- 2017/05/24 12:00
オープニング
●
「出直してこい」
「いや……まだ……!」
ロルフ・シュトライトは苦痛に耐えながら何とか立ち上がった。その体には大量の傷があり、足元を伝う血はかなりの量に達していた。その後ろには、ロルフの様子を心配そうに見つめるグリフォンの姿も見える。だが、手出ししようとはしない。
そして、その前には宙に浮く一体のグリフォンの姿が。
「無駄だ。『双翼』でその状態では、これ以上戦っても貴公は勝てぬ」
そう言って……人の言葉を介し、地面に降り立つグリフォン。
同時に、その体を支えていた翼が砕けると同時に、地面に倒れ伏すロルフ。辺りは暗闇に包まれた。
「繰り返すぞ。貴公一人では永遠に私には勝てない……さぁ、上に運んでやれ」
その言葉と、翼のはためきは同時であり、以後その場は今まで何もなかったかのように静かになった。
●
周辺が常に霧で覆われた、グラウネーベル島。
帝国領海に存在するこの孤島は、霧に含まれたマテリアルの影響で、海面より上からではその正確な位置を知ることはできない。ハンターたちの協力で発見されたこの島はグリフォンの群生地となっており、しかも人間に対しかなり協力的であった。そのおかげで帝国軍第5師団ではグリフォン不足が解消。以後は一部戦力を置いて有事の備えとしている他は生態系の保護を理由に極力不干渉を心がけてきた。それが、昨年から状況は大きく変わってきており、第5師団では諸々の対応に追われていた。
●
「それでは、早速だが依頼の説明をさせてもらうとしよう」
グラウネーベル島の岩壁付近に停泊している軍船。その船室内において、ウェルナー・ブラウヒッチ兵長がハンターたちに説明を始めた。
依頼内容は開発事業への協力だ。
先の大規模な作戦で魚人や人魚といった水棲亜人が多数保護された。だが、それらの落ち着き先が見つからない。それを憂えた第4師団に押し切られる形で、今現在グラウネーベル島が仮の住まいとされている。
「もちろん敵対的に追い払うということはできない。言うまでもないことだとは思うがね」
このあたりは、話題になっている精霊の協力を得るためにも必要であった。これら亜人は精霊と近い存在であるからだ。
仮に場所を移すにしても、ある程度外敵への対策などを講じておくなど、努めて友好的に行う必要があるだろう。
「ただ、この島は全面が切り立った崖になっているため島に上がるというわけにもいかない。そもそも上はグリフォンばかりなので住む場所もない」
そこで現在は、グラウネーベル島に元々あった浸食洞を仮住まいとしている。ちなみにこの浸食洞は島発見以後第5師団が拠点としていた場所なのだが、人魚や魚人に追われるように引き払うことになった。こうして依頼の説明を船の上で行っているのもそのためだ。
「こういったことは専門外でな。ハンター諸君の意見も聞きたいわけだよ」
ちなみに、方針が決まったら実際の作業も手伝ってもらう、と言ってブラウヒッチ兵長は説明を終わった。
なんらかの工事が必要であれば本土からドワーフなどの専門家を連れてくる場合もあるが、今できるようなことならすぐに始めたいということなのだろう。
……血まみれのロルフがグリフォンの背に揺られ船に戻ってくるのは、そんな話し合いが行われている最中のことだった。
「出直してこい」
「いや……まだ……!」
ロルフ・シュトライトは苦痛に耐えながら何とか立ち上がった。その体には大量の傷があり、足元を伝う血はかなりの量に達していた。その後ろには、ロルフの様子を心配そうに見つめるグリフォンの姿も見える。だが、手出ししようとはしない。
そして、その前には宙に浮く一体のグリフォンの姿が。
「無駄だ。『双翼』でその状態では、これ以上戦っても貴公は勝てぬ」
そう言って……人の言葉を介し、地面に降り立つグリフォン。
同時に、その体を支えていた翼が砕けると同時に、地面に倒れ伏すロルフ。辺りは暗闇に包まれた。
「繰り返すぞ。貴公一人では永遠に私には勝てない……さぁ、上に運んでやれ」
その言葉と、翼のはためきは同時であり、以後その場は今まで何もなかったかのように静かになった。
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周辺が常に霧で覆われた、グラウネーベル島。
帝国領海に存在するこの孤島は、霧に含まれたマテリアルの影響で、海面より上からではその正確な位置を知ることはできない。ハンターたちの協力で発見されたこの島はグリフォンの群生地となっており、しかも人間に対しかなり協力的であった。そのおかげで帝国軍第5師団ではグリフォン不足が解消。以後は一部戦力を置いて有事の備えとしている他は生態系の保護を理由に極力不干渉を心がけてきた。それが、昨年から状況は大きく変わってきており、第5師団では諸々の対応に追われていた。
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「それでは、早速だが依頼の説明をさせてもらうとしよう」
グラウネーベル島の岩壁付近に停泊している軍船。その船室内において、ウェルナー・ブラウヒッチ兵長がハンターたちに説明を始めた。
依頼内容は開発事業への協力だ。
先の大規模な作戦で魚人や人魚といった水棲亜人が多数保護された。だが、それらの落ち着き先が見つからない。それを憂えた第4師団に押し切られる形で、今現在グラウネーベル島が仮の住まいとされている。
「もちろん敵対的に追い払うということはできない。言うまでもないことだとは思うがね」
このあたりは、話題になっている精霊の協力を得るためにも必要であった。これら亜人は精霊と近い存在であるからだ。
仮に場所を移すにしても、ある程度外敵への対策などを講じておくなど、努めて友好的に行う必要があるだろう。
「ただ、この島は全面が切り立った崖になっているため島に上がるというわけにもいかない。そもそも上はグリフォンばかりなので住む場所もない」
そこで現在は、グラウネーベル島に元々あった浸食洞を仮住まいとしている。ちなみにこの浸食洞は島発見以後第5師団が拠点としていた場所なのだが、人魚や魚人に追われるように引き払うことになった。こうして依頼の説明を船の上で行っているのもそのためだ。
「こういったことは専門外でな。ハンター諸君の意見も聞きたいわけだよ」
ちなみに、方針が決まったら実際の作業も手伝ってもらう、と言ってブラウヒッチ兵長は説明を終わった。
なんらかの工事が必要であれば本土からドワーフなどの専門家を連れてくる場合もあるが、今できるようなことならすぐに始めたいということなのだろう。
……血まみれのロルフがグリフォンの背に揺られ船に戻ってくるのは、そんな話し合いが行われている最中のことだった。
解説
●目的
グラウネーベル島の開発事業への協力。
●状況
PCたちは第5師団からの依頼で集められたハンターとなる。
グラウネーベル島は現在居場所を追われた魚人や人魚が住み着いているほか、帝国の軍船が停泊していたり、かなり騒々しくなってきている。
これは生態の保護を望んでいた師団長の思惑からは外れたものである。ただ、だからと言って歪虚も出る海に放り出すわけにもいかないので、グリフォンの生態。つまりは島の上まで影響がでなければいいかなと言う方向に全体の意見は傾いている。
魚人や人魚は別に暴れたりすることは無いのだが、現在はそんなに広くない場所に押し込められている状態になっているので、改善が必要なのは間違いない。
●現状の案
極力グリフォンの住処に手を出さないようにするため以下の案が検討されている。
1、住処の移転(どこか別の島を探す。ただ、時間がかかると思われるので一時しのぎの策は考える必要がある)
2、現在拠点がある場所=岩壁にある浸食洞のような場所を人工的につくる。
3、周辺に浮島のようなものを作り(船をそのまま改造するなど)そこを住処とする。
現実的に可能かどうかなどはこちらで判断する。
また、案が決定したあとの実務も多少手伝ってもらう。
(例えば、場所の選定や規模の検討など)
●味方情報
ウェルナー・ブラウヒッチ兵長
案に対し助言をしてくれる。その他、何かあればシナリオ中で質問に答えてくれる。
※PL情報
ロルフ・シュトライト師団長
血まみれで帰ってくる。何をしてたから聞けば教えてくれる…かもしれない。
グラウネーベル島の開発事業への協力。
●状況
PCたちは第5師団からの依頼で集められたハンターとなる。
グラウネーベル島は現在居場所を追われた魚人や人魚が住み着いているほか、帝国の軍船が停泊していたり、かなり騒々しくなってきている。
これは生態の保護を望んでいた師団長の思惑からは外れたものである。ただ、だからと言って歪虚も出る海に放り出すわけにもいかないので、グリフォンの生態。つまりは島の上まで影響がでなければいいかなと言う方向に全体の意見は傾いている。
魚人や人魚は別に暴れたりすることは無いのだが、現在はそんなに広くない場所に押し込められている状態になっているので、改善が必要なのは間違いない。
●現状の案
極力グリフォンの住処に手を出さないようにするため以下の案が検討されている。
1、住処の移転(どこか別の島を探す。ただ、時間がかかると思われるので一時しのぎの策は考える必要がある)
2、現在拠点がある場所=岩壁にある浸食洞のような場所を人工的につくる。
3、周辺に浮島のようなものを作り(船をそのまま改造するなど)そこを住処とする。
現実的に可能かどうかなどはこちらで判断する。
また、案が決定したあとの実務も多少手伝ってもらう。
(例えば、場所の選定や規模の検討など)
●味方情報
ウェルナー・ブラウヒッチ兵長
案に対し助言をしてくれる。その他、何かあればシナリオ中で質問に答えてくれる。
※PL情報
ロルフ・シュトライト師団長
血まみれで帰ってくる。何をしてたから聞けば教えてくれる…かもしれない。
マスターより
お世話になっております、植田です。
教導団との決着なども残っていますが、今回は久しぶりに第5師団のお話となります。
グラウネーベル島はグリフォンの生息地となっていますが、そんな島に住み着いた人魚や魚人とどうやっていくのか。そして、この島でロルフは何をしているのか。
今回はそんな話の導入となります。とりあえずこのシナリオでは戦闘は発生しませんのでその点はご安心ください。
それでは、皆様の参加お待ちいたしております。
教導団との決着なども残っていますが、今回は久しぶりに第5師団のお話となります。
グラウネーベル島はグリフォンの生息地となっていますが、そんな島に住み着いた人魚や魚人とどうやっていくのか。そして、この島でロルフは何をしているのか。
今回はそんな話の導入となります。とりあえずこのシナリオでは戦闘は発生しませんのでその点はご安心ください。
それでは、皆様の参加お待ちいたしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/05/23 22:50
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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GN島開拓会議(相談スレ) レオーネ・インヴェトーレ(ka1441) 人間(クリムゾンウェスト)|15才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2017/05/14 13:48:14 |
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質問卓 ボルディア・コンフラムス(ka0796) 人間(クリムゾンウェスト)|23才|女性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2017/05/12 12:33:02 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/05/14 10:58:49 |