ゲスト
(ka0000)
【血盟】紅蓮の縁(ぐれんのよすが)
マスター:葉槻

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
APV- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- ユニット参加人数
- 現在6 / 0~6
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/05/16 22:00
- リプレイ完成予定
- 2017/05/30 22:00
オープニング
●手のひらサイズのてるてる坊主
「……結局こうなるのか……」
ヴィルヘルミナの私室に呼び出されたオズワルド(kz0027)は、目の前の物体(失礼)を見てこめかみを押さえたする。
「うっかり歪虚の標的にされるくらいならここにいて貰う他あるまい」
ヴィルヘルミナ・ウランゲル(kz0021)が机の上でちょこんと座り込んでいる手のひらサイズのてるてる坊主……もとい、四大精霊が一柱、火と闇・正義を司るサンデルマンを見て失笑する。
「あの威厳はどこへ……」
オズワルドが額を抑えて深い溜息を吐く。
と、座り込んでいたてるてる……サンデルマンの姿が揺れ、別の形を作る。
『私とて好きでこの姿に甘んじている訳では無い。精霊の力が高まれば元の力も使えるようになろう。……だが、今はこれが限界だ』
「……陛下なのに可愛いな」
「なのに、とは何だ。失礼だな」
手の平大のヴィルヘルミナに変化したサンデルマンは、その動きも口調もヴィルヘルミナなのに、その小ささから壊滅的に可愛い。
「……陛下、この姿のサンデルマンをあの小娘に見せたりしないでくれよ」
「きゃぁああああああ~!! 陛下そっくりで何て可愛いんでしょう!!!!」
いないはずの某第十師団長が目の色を変えて(そして身をくねらせながら)走り寄る様が同時に2人の脳裏に浮かび……同時に2人は顔を見合わせ、無言で頷いた。
一方で、言いたい事を言って力を使い果たしたサンデルマンは再びてるてる坊主の姿に戻ると、ぺしょんと机の上に潰れた。
●精霊と英霊を探せ!!
「そんなわけで、ハンター諸君にはサンデルマンを連れて、精霊や英霊がいそうな所に行ってもらいたい」
オズワルドからの説明にハンター達は頷くも……視線は机の上にちょこんと乗っているへんちくりんな顔の描かれていないてるてる坊主に釘付けである。
こほん、と咳払いを聞いて、慌ててハンター達はオズワルドへと視線を戻す……が、落ち着かないのは、まぁ、無理も無いだろう。
「幸いにしてサンデルマンが顕現したことは精霊や英霊になら自然に伝播する物らしく、比較的友好的な精霊や英霊ならば勝手に寄って来るであろうし、そうで無ければ“力試し”を迫られるだろう……とサンデルマンが言っていた」
「……触っても良い?」
1人のハンターが恐る恐る訊ねる。
「構わん。鞄に付けるなり肩に乗せるなり頭に乗せるなりして、適当に国内を散策して、精霊や英霊を見つけて活性化させてやってくれ。彼らが活性化した分、サンデルマンは力を取り戻せるらしい」
「もう変身出来ないの?」
「今日の分の力は先ほど使い果たした」
残念。手乗り陛下見たかった……と一部ハンター達から落胆の声が上がる。
「見た目この通りなので、もちろん戦う力もない。歪虚からは真剣に守ってもらわねばならん」
「わかった」
「精霊や英霊は……まぁ、モノに因るだろうが、基本はこんな姿でもサンデルマンの方が上位だから積極的に狙って来るなどはないらしいが……まぁ、気を付けてやってくれ」
当のサンデルマンは机の上1cmぐらいをふわふわと浮きながら1人のハンターの手のひらの上に乗った。
「……あのシミュレーターじゃ、結構怖かったんだけどな」
「よろしくな」と声を掛ければ、手乗りサンデルマンはこくりと頷いてみせたのだった。
●地中に沈んだ町の精霊
帝都バルトアンデルスよりブラストエッジ鉱山へ向かう途中にある高台の草原で、ハンター達は一休みしていた。
空は青く、遠くで鳥がさえずり、風は穏やかで、晩春の暖かな午後だ。
ピクニック気分でお弁当などを広げ、くつろぐハンター達と、そんな彼らの傍でじっと動かないてるてる坊主。
少し、熱を孕んだ風が吹いた。
サンデルマンが風上を向いて、その後、ハンターの手をてしてしと叩く。
「え? 何???」
見ると1人の燃える様な赤い髪をした少年が立っていた。
……いや、感じるマテリアルは人の持つ物より強い。
「……もしかして……」
「うっわぁ! マジでサンデルマン様?! 何でそんな格好なんっすか!?」
近寄ってきた少年は10歳前後ぐらい。大きめな深紅の瞳はややつり目。それが手乗りサンデルマンを前に好奇心いっぱいに見開かれている。
「……君は……精霊?」
そう問われて、初めて少年はヒトの姿に目を留めた。
「おぉぅ!? ヒトにオレの姿が見えている……だとっ!?」
驚く少年に、ハンター達はサンデルマンや他四大精霊とのやりとりやサンデルマンの近況などを告げる。
「……へー。何だかよくわかんねぇけど、大変なんだな」
本当に良くわかっていないんだろうな、という気の抜けた返事に一同は苦笑を浮かべた。
「つまり、あれか。サンデルマン様がこの国に来たから、オレも起きた……みたいなもんか」
ふぅん、と呟きながらハンターを見る。
「うん、力を貸してやっても良いよ。でも、その前にお願いがあるんだ」
少年は地面を指差す。
「俺の事大事にしてくれた人達の町がこの下に埋まっているんだ。ちょっと掘り起こしてくれねぇ? 俺の依り代が見つかったら、お前達に力貸してやるよ」
思っても無い少年の頼みに、ハンター達は顔を見合わせたのだった。
そして、翌日。
ハンター達は各々準備を整えると少年がかつて生活していたという町を掘り起こすための大作戦が決行されることとなったのだった……
「……結局こうなるのか……」
ヴィルヘルミナの私室に呼び出されたオズワルド(kz0027)は、目の前の物体(失礼)を見てこめかみを押さえたする。
「うっかり歪虚の標的にされるくらいならここにいて貰う他あるまい」
ヴィルヘルミナ・ウランゲル(kz0021)が机の上でちょこんと座り込んでいる手のひらサイズのてるてる坊主……もとい、四大精霊が一柱、火と闇・正義を司るサンデルマンを見て失笑する。
「あの威厳はどこへ……」
オズワルドが額を抑えて深い溜息を吐く。
と、座り込んでいたてるてる……サンデルマンの姿が揺れ、別の形を作る。
『私とて好きでこの姿に甘んじている訳では無い。精霊の力が高まれば元の力も使えるようになろう。……だが、今はこれが限界だ』
「……陛下なのに可愛いな」
「なのに、とは何だ。失礼だな」
手の平大のヴィルヘルミナに変化したサンデルマンは、その動きも口調もヴィルヘルミナなのに、その小ささから壊滅的に可愛い。
「……陛下、この姿のサンデルマンをあの小娘に見せたりしないでくれよ」
「きゃぁああああああ~!! 陛下そっくりで何て可愛いんでしょう!!!!」
いないはずの某第十師団長が目の色を変えて(そして身をくねらせながら)走り寄る様が同時に2人の脳裏に浮かび……同時に2人は顔を見合わせ、無言で頷いた。
一方で、言いたい事を言って力を使い果たしたサンデルマンは再びてるてる坊主の姿に戻ると、ぺしょんと机の上に潰れた。
●精霊と英霊を探せ!!
「そんなわけで、ハンター諸君にはサンデルマンを連れて、精霊や英霊がいそうな所に行ってもらいたい」
オズワルドからの説明にハンター達は頷くも……視線は机の上にちょこんと乗っているへんちくりんな顔の描かれていないてるてる坊主に釘付けである。
こほん、と咳払いを聞いて、慌ててハンター達はオズワルドへと視線を戻す……が、落ち着かないのは、まぁ、無理も無いだろう。
「幸いにしてサンデルマンが顕現したことは精霊や英霊になら自然に伝播する物らしく、比較的友好的な精霊や英霊ならば勝手に寄って来るであろうし、そうで無ければ“力試し”を迫られるだろう……とサンデルマンが言っていた」
「……触っても良い?」
1人のハンターが恐る恐る訊ねる。
「構わん。鞄に付けるなり肩に乗せるなり頭に乗せるなりして、適当に国内を散策して、精霊や英霊を見つけて活性化させてやってくれ。彼らが活性化した分、サンデルマンは力を取り戻せるらしい」
「もう変身出来ないの?」
「今日の分の力は先ほど使い果たした」
残念。手乗り陛下見たかった……と一部ハンター達から落胆の声が上がる。
「見た目この通りなので、もちろん戦う力もない。歪虚からは真剣に守ってもらわねばならん」
「わかった」
「精霊や英霊は……まぁ、モノに因るだろうが、基本はこんな姿でもサンデルマンの方が上位だから積極的に狙って来るなどはないらしいが……まぁ、気を付けてやってくれ」
当のサンデルマンは机の上1cmぐらいをふわふわと浮きながら1人のハンターの手のひらの上に乗った。
「……あのシミュレーターじゃ、結構怖かったんだけどな」
「よろしくな」と声を掛ければ、手乗りサンデルマンはこくりと頷いてみせたのだった。
●地中に沈んだ町の精霊
帝都バルトアンデルスよりブラストエッジ鉱山へ向かう途中にある高台の草原で、ハンター達は一休みしていた。
空は青く、遠くで鳥がさえずり、風は穏やかで、晩春の暖かな午後だ。
ピクニック気分でお弁当などを広げ、くつろぐハンター達と、そんな彼らの傍でじっと動かないてるてる坊主。
少し、熱を孕んだ風が吹いた。
サンデルマンが風上を向いて、その後、ハンターの手をてしてしと叩く。
「え? 何???」
見ると1人の燃える様な赤い髪をした少年が立っていた。
……いや、感じるマテリアルは人の持つ物より強い。
「……もしかして……」
「うっわぁ! マジでサンデルマン様?! 何でそんな格好なんっすか!?」
近寄ってきた少年は10歳前後ぐらい。大きめな深紅の瞳はややつり目。それが手乗りサンデルマンを前に好奇心いっぱいに見開かれている。
「……君は……精霊?」
そう問われて、初めて少年はヒトの姿に目を留めた。
「おぉぅ!? ヒトにオレの姿が見えている……だとっ!?」
驚く少年に、ハンター達はサンデルマンや他四大精霊とのやりとりやサンデルマンの近況などを告げる。
「……へー。何だかよくわかんねぇけど、大変なんだな」
本当に良くわかっていないんだろうな、という気の抜けた返事に一同は苦笑を浮かべた。
「つまり、あれか。サンデルマン様がこの国に来たから、オレも起きた……みたいなもんか」
ふぅん、と呟きながらハンターを見る。
「うん、力を貸してやっても良いよ。でも、その前にお願いがあるんだ」
少年は地面を指差す。
「俺の事大事にしてくれた人達の町がこの下に埋まっているんだ。ちょっと掘り起こしてくれねぇ? 俺の依り代が見つかったら、お前達に力貸してやるよ」
思っても無い少年の頼みに、ハンター達は顔を見合わせたのだった。
そして、翌日。
ハンター達は各々準備を整えると少年がかつて生活していたという町を掘り起こすための大作戦が決行されることとなったのだった……
解説
【目的】
少年(精霊)がかつて奉られていた祭壇を見つける
【状況】
手乗りサイズになったサンデルマンを連れて帝国内を散歩中、少年の姿をした精霊を発見した一行。
どうやら今までは眠っていたらしく、サンデルマンが顕現したと同時に目覚めたらしい。
火のような髪に赤い瞳と、どっからどう見ても火の精霊の末端。
自分を奉っていたモノを探し出してくれたら力を貸す、と精霊に言われたハンター達は各々準備を整えて発掘作業に挑む。
【お宝探し】
探索範囲は1キロ四方と広大ですが、全てを掘り起こす必要はありませんので、担当地区を決めるなどは不要です。
スタートは朝10時。終了時刻は16時(日没まで)。
各PCは10回『掘削』が出来る物とします。
判定には筋力・器用・直感のいずれかを使い、そこにプレイングなどの各修正値を加えて判定します。
例1:午前中は筋力を使って、とにかく掘りまくる。
例2:全て直感で勝負。何か見つけたらその周囲を円を描くように丁寧に探す。
※判定能力の指定が無い場合は、こちらでランダムに能力を使って判定します。
見つかるモノは『価値があるもの・価値がないもの・ゴミ・その他』です。
プレイングにてクリティカルが出ると、発見が早まります。
午前中で発見出来れば大成功、16時を越えても発見出来なかった場合は普通~失敗となります。
この地域の地図などは現存しておらず、ここに町があったという記録も残ってはいません。
ですが、祭壇は間違いなくここにあります。
プレイングでは彼が奉っていた人達などを予測して掘削すると良いかも知れません。
この依頼ではユニットを使っての探索も可能です。(自立可能ユニットの場合は掘削作業回数が2倍、CAM等の場合は判定用能力値に加算が付きます)
上手く各ユニットの特徴を使って探索してみて下さい。
少年(精霊)がかつて奉られていた祭壇を見つける
【状況】
手乗りサイズになったサンデルマンを連れて帝国内を散歩中、少年の姿をした精霊を発見した一行。
どうやら今までは眠っていたらしく、サンデルマンが顕現したと同時に目覚めたらしい。
火のような髪に赤い瞳と、どっからどう見ても火の精霊の末端。
自分を奉っていたモノを探し出してくれたら力を貸す、と精霊に言われたハンター達は各々準備を整えて発掘作業に挑む。
【お宝探し】
探索範囲は1キロ四方と広大ですが、全てを掘り起こす必要はありませんので、担当地区を決めるなどは不要です。
スタートは朝10時。終了時刻は16時(日没まで)。
各PCは10回『掘削』が出来る物とします。
判定には筋力・器用・直感のいずれかを使い、そこにプレイングなどの各修正値を加えて判定します。
例1:午前中は筋力を使って、とにかく掘りまくる。
例2:全て直感で勝負。何か見つけたらその周囲を円を描くように丁寧に探す。
※判定能力の指定が無い場合は、こちらでランダムに能力を使って判定します。
見つかるモノは『価値があるもの・価値がないもの・ゴミ・その他』です。
プレイングにてクリティカルが出ると、発見が早まります。
午前中で発見出来れば大成功、16時を越えても発見出来なかった場合は普通~失敗となります。
この地域の地図などは現存しておらず、ここに町があったという記録も残ってはいません。
ですが、祭壇は間違いなくここにあります。
プレイングでは彼が奉っていた人達などを予測して掘削すると良いかも知れません。
この依頼ではユニットを使っての探索も可能です。(自立可能ユニットの場合は掘削作業回数が2倍、CAM等の場合は判定用能力値に加算が付きます)
上手く各ユニットの特徴を使って探索してみて下さい。
マスターより
初めまして、もしくはまたお目にかかれて光栄です。葉槻(はづき)です。
手乗りサンデルマンは絶対可愛いと信じているのですが、賛同してくれるMSがほとんどいません……解せぬ。
さて、今回はちょっとゆる~い感じでお宝探ししましょう。
ヒントとしてはOPにちょこちょこ詰め込んでありますので、よく読んでみて下さい。
また、精霊との相性が悪い帝国ですが、比較的火の精霊である彼とは上手くやっていたっていうのも重要です。
判定基準が良くわからないってヒトは深く考えるな、感じろ! 精神でも大丈夫です。
それではみんなで掘り掘り頑張りましょう!!
手乗りサンデルマンは絶対可愛いと信じているのですが、賛同してくれるMSがほとんどいません……解せぬ。
さて、今回はちょっとゆる~い感じでお宝探ししましょう。
ヒントとしてはOPにちょこちょこ詰め込んでありますので、よく読んでみて下さい。
また、精霊との相性が悪い帝国ですが、比較的火の精霊である彼とは上手くやっていたっていうのも重要です。
判定基準が良くわからないってヒトは深く考えるな、感じろ! 精神でも大丈夫です。
それではみんなで掘り掘り頑張りましょう!!
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/05/23 23:09
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 夢路 まよい(ka1328) 人間(リアルブルー)|15才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2017/05/15 23:13:39 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/05/11 20:30:40 |