ゲスト
(ka0000)
【初心】迷子のユキウサギ
マスター:猫又ものと

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加制限
- LV1~LV20
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/05/17 22:00
- リプレイ完成予定
- 2017/05/26 22:00
オープニング
●辺境の地で
辺境と呼ばれる地域は、ゾンネンシュトラール帝国の長城の外側北東部に広がり、内海沿いの温暖な東部、寒冷地の北部の二つに分けられる広大な地域である。
時に過酷な環境となる辺境には、独特の文化を先祖から継承する諸部族が生活している。霊闘士が使う霊呪や呪術師による医療行為も、こうして継承された文化の一つである。
他の者に邪魔される事なく、昔ながらの生活を送る諸部族。彼らはのんびりと、そして逞しくこの広大な大地の中で生きて来た。
――歪虚が大挙として押し寄せるあの時までは。
辺境北部、および東部から現れた歪虚によって、多くの部族の居住地域が奪われた。
そしてそれは、辺境の大地を住まいとする幻獣達にとっても同じこと。
歪虚に対抗する力を持たぬ幻獣達は、各地に結界を作り、その中でひっそりと、人々の前に姿を現すことなく生活をしていた。
――かつて、沢山のユキウサギ達が住んでいた『おばけクルミの里』も、こうした場所の一つだ。
住んでいた……と過去形になっているが、それはとある事件を境に、ユキウサギ達がハンター達に力を貸すことを約束し、大幻獣ナーランギの結界に守られた『精霊の森』へと住居を移したからである。
別にここを捨てた訳ではない。
すべてが終わったら、ここへまた戻って来るのだ。
……まあ。ユキウサギ達の中にはマイペースな者達もいて、あーでもないこーでもないと色々とやっているうちに引っ越しそびれて、残ってしまっているユキウサギ達もいたりする。
今回事件に巻き込まれた2匹も、何だかんだで引っ越しそびれていた者達だった。
●迷子のユキウサギ
その日。彼らは、延びに延びていた『幻獣の森』への引っ越しを決行した。
茶色の毛並みのユキウサギは大きなリュックを背負って、歩く度に垂れた耳がぴこぴこと揺れる。
その隣を歩く灰色の毛並みのユキウサギもまた、大きなバッグを抱えている。
荷物が重いせいか、途中何度も休憩して、周囲はすっかり暗くなってしまった。
もっと早く着く予定だったのに、きっとツキウサギ様は心配しているに違いない。
ずっと歩き続けて、足が重い。けれど、早く幻獣の森に行かなくては……!
無言で歩く2匹のユキウサギ。
不意に灰色のユキウサギが立ち止まり、ピンと立った耳をぴこりと揺らす。
――木々の向こうに、何かの気配がする。
仲間が迎えに……いや、違う。
禍々しい気配。暗がりでも分かる。あれは……雑魔だ……!!
「―――――!!!」
「―――――!!!!!!!」
声にならない声をあげる2匹。
自分達では、雑魔と戦うなんて無理だ。
だったら、出来ることは一つ……!
ユキウサギ達は、暗がりの中を全力で走り出した。
●ツキウサギからの依頼
……どうしよう。やっぱり行くべきだろうか。
あいつはシバ様がずっと追っていた……あの人の寿命を縮める原因にもなった敵だ。
正直とても気になっているのだが……でも、族長補佐の仕事を放り投げて行く訳にもいかないし――。
「……ルズさん。イェルズさんってば!」
「わあっ!? な、何!?」
「何? はこちらの台詞ですよ。ぼんやりしちゃって大丈夫です?」
ハンターズソサエティ職員のイソラに覗き込まれ、仰け反るイェルズ・オイマト(kz0143)。
こほん、と咳払いをして慌てて取り繕う。
「大丈夫だよ! で、今日の仕事は初心者さんの引率だっけ?」
「そうです。ツキウサギさんからの依頼ですよ。迷子になってるユキウサギさんを探して欲しいそうです」
「ユキウサギが迷子になったの……? 何だってまた?」
「ツキウサギさんの話によると、おばけクルミの里から幻獣の森へ引っ越して来るユキウサギさんがいるんですが、彼らが予定の日数を過ぎても到着しないそうなんです。途中で雑魔の目撃情報もあったので、恐らく雑魔に追われて迷子になったのでは、と……」
「あの。イソラさんすみません……。ツキウサギとかユキウサギとかって何ですか?」
恐る恐る挙手をして発言する初心者ハンター。
それにイソラがあ! と声をあげた。
「ああ、説明してなかったですよね。ごめんなさい。ユキウサギというのは幻獣の一種なんです。どこの眷属かは不明ですが、二足歩行のウサギの姿をしています。赤い目に、ふわふわな白い毛を持つものが最も多いんですが、他の毛色もいます。暑苦しい性格をしてる子が多いですね。ツキウサギさんはユキウサギさんの大幻獣と言われるもので、長時間マテリアルをため込んで人の言葉を話せるようになった個体のことですよ」
「……ということは、喋れる幻獣さんから、喋れない幻獣さんを保護して欲しい、と依頼があったということでしょうか」
「そうそう! そういうことです!! 周辺の雑魔はベテランハンターさんが既に駆除してくれてますが、もし出会ってしまっても今回は引率にイェルズさんが一緒にいますので大丈夫です!」
「うん。もし雑魔が出ても俺が守るから、ユキウサギの探索に専念してもらって大丈夫だよ。何か分からないことがあったらいつでも聞いてね」
「はい。分かりました! 先輩宜しくお願いします!」
「先輩なんてくすぐったいからイェルズでいいよ。よろしくね」
「うふふー。いい雰囲気ですねー。では、周辺の地形を説明しますね!」
イソラの言葉に頷く初心者ハンターとイェルズ。
かくして、初心者ハンター達による、迷子のユキウサギの救出劇が始まるのだった。
辺境と呼ばれる地域は、ゾンネンシュトラール帝国の長城の外側北東部に広がり、内海沿いの温暖な東部、寒冷地の北部の二つに分けられる広大な地域である。
時に過酷な環境となる辺境には、独特の文化を先祖から継承する諸部族が生活している。霊闘士が使う霊呪や呪術師による医療行為も、こうして継承された文化の一つである。
他の者に邪魔される事なく、昔ながらの生活を送る諸部族。彼らはのんびりと、そして逞しくこの広大な大地の中で生きて来た。
――歪虚が大挙として押し寄せるあの時までは。
辺境北部、および東部から現れた歪虚によって、多くの部族の居住地域が奪われた。
そしてそれは、辺境の大地を住まいとする幻獣達にとっても同じこと。
歪虚に対抗する力を持たぬ幻獣達は、各地に結界を作り、その中でひっそりと、人々の前に姿を現すことなく生活をしていた。
――かつて、沢山のユキウサギ達が住んでいた『おばけクルミの里』も、こうした場所の一つだ。
住んでいた……と過去形になっているが、それはとある事件を境に、ユキウサギ達がハンター達に力を貸すことを約束し、大幻獣ナーランギの結界に守られた『精霊の森』へと住居を移したからである。
別にここを捨てた訳ではない。
すべてが終わったら、ここへまた戻って来るのだ。
……まあ。ユキウサギ達の中にはマイペースな者達もいて、あーでもないこーでもないと色々とやっているうちに引っ越しそびれて、残ってしまっているユキウサギ達もいたりする。
今回事件に巻き込まれた2匹も、何だかんだで引っ越しそびれていた者達だった。
●迷子のユキウサギ
その日。彼らは、延びに延びていた『幻獣の森』への引っ越しを決行した。
茶色の毛並みのユキウサギは大きなリュックを背負って、歩く度に垂れた耳がぴこぴこと揺れる。
その隣を歩く灰色の毛並みのユキウサギもまた、大きなバッグを抱えている。
荷物が重いせいか、途中何度も休憩して、周囲はすっかり暗くなってしまった。
もっと早く着く予定だったのに、きっとツキウサギ様は心配しているに違いない。
ずっと歩き続けて、足が重い。けれど、早く幻獣の森に行かなくては……!
無言で歩く2匹のユキウサギ。
不意に灰色のユキウサギが立ち止まり、ピンと立った耳をぴこりと揺らす。
――木々の向こうに、何かの気配がする。
仲間が迎えに……いや、違う。
禍々しい気配。暗がりでも分かる。あれは……雑魔だ……!!
「―――――!!!」
「―――――!!!!!!!」
声にならない声をあげる2匹。
自分達では、雑魔と戦うなんて無理だ。
だったら、出来ることは一つ……!
ユキウサギ達は、暗がりの中を全力で走り出した。
●ツキウサギからの依頼
……どうしよう。やっぱり行くべきだろうか。
あいつはシバ様がずっと追っていた……あの人の寿命を縮める原因にもなった敵だ。
正直とても気になっているのだが……でも、族長補佐の仕事を放り投げて行く訳にもいかないし――。
「……ルズさん。イェルズさんってば!」
「わあっ!? な、何!?」
「何? はこちらの台詞ですよ。ぼんやりしちゃって大丈夫です?」
ハンターズソサエティ職員のイソラに覗き込まれ、仰け反るイェルズ・オイマト(kz0143)。
こほん、と咳払いをして慌てて取り繕う。
「大丈夫だよ! で、今日の仕事は初心者さんの引率だっけ?」
「そうです。ツキウサギさんからの依頼ですよ。迷子になってるユキウサギさんを探して欲しいそうです」
「ユキウサギが迷子になったの……? 何だってまた?」
「ツキウサギさんの話によると、おばけクルミの里から幻獣の森へ引っ越して来るユキウサギさんがいるんですが、彼らが予定の日数を過ぎても到着しないそうなんです。途中で雑魔の目撃情報もあったので、恐らく雑魔に追われて迷子になったのでは、と……」
「あの。イソラさんすみません……。ツキウサギとかユキウサギとかって何ですか?」
恐る恐る挙手をして発言する初心者ハンター。
それにイソラがあ! と声をあげた。
「ああ、説明してなかったですよね。ごめんなさい。ユキウサギというのは幻獣の一種なんです。どこの眷属かは不明ですが、二足歩行のウサギの姿をしています。赤い目に、ふわふわな白い毛を持つものが最も多いんですが、他の毛色もいます。暑苦しい性格をしてる子が多いですね。ツキウサギさんはユキウサギさんの大幻獣と言われるもので、長時間マテリアルをため込んで人の言葉を話せるようになった個体のことですよ」
「……ということは、喋れる幻獣さんから、喋れない幻獣さんを保護して欲しい、と依頼があったということでしょうか」
「そうそう! そういうことです!! 周辺の雑魔はベテランハンターさんが既に駆除してくれてますが、もし出会ってしまっても今回は引率にイェルズさんが一緒にいますので大丈夫です!」
「うん。もし雑魔が出ても俺が守るから、ユキウサギの探索に専念してもらって大丈夫だよ。何か分からないことがあったらいつでも聞いてね」
「はい。分かりました! 先輩宜しくお願いします!」
「先輩なんてくすぐったいからイェルズでいいよ。よろしくね」
「うふふー。いい雰囲気ですねー。では、周辺の地形を説明しますね!」
イソラの言葉に頷く初心者ハンターとイェルズ。
かくして、初心者ハンター達による、迷子のユキウサギの救出劇が始まるのだった。
解説
■依頼内容
雑魔に追われ、迷子になってしまったユキウサギ2匹を保護し、幻獣の森まで送ってあげてください。
ユキウサギ達を追っていた雑魔は既にベテランハンター達に駆除されていますが、他にも雑魔がいる可能性もあります。
イェルズが皆様の護衛につきます。
■場所
ユキウサギ達が逃げ込んだと思われる場所は、大きな石が沢山ある岩場になります。
その近くには沢があり、大きな岩々の間に小さな川が流れています。
木々も沢山生えており、若干足場が悪い場所となっています。
■依頼達成条件
ユキウサギ達を保護し、幻獣の森まで送り届けることが出来れば大成功。
幻獣の森まで送れずとも、保護できれば成功です。
■初心者歓迎
当依頼は『LV1~LV20』のキャラクターを持つ方が参加対象者です。
ご自分のキャラクターが物語の主人公となる楽しさをご堪能下さい。
■プレイングについて
規約により『白紙のプレイング』を提出されますと登場できなくなります。
参加された段階で何か書かれて送信されることをおすすめします。
テンプレートをご用意しましたので、コピー&ペーストしてご活用ください。
■テンプレート
【心情】依頼に赴くキャラクターの心情をどうぞ。
【準備】相談し合った全体の作戦や、その為の準備を書きます。
【行動】自分の行動を書きましょう。
【戦闘】戦闘になった場合、どのように戦うかを書きます。スキルを使う場合は明記を。
【その他】成功あるいは失敗した場合に、どんな行動をとるかをお書き下さい。例えば、成功したらユキウサギをモフモフする、などです。その他、依頼が終わった後にしたいことなどがありましたら、お書き下さい。
■活躍者の功績
目立った活躍をされた方には『称号』を付与します。
良い作戦を考案したり強い敵を倒したりといった手柄を立てた方が対象です。
■その他
分からないことがありましたら、質問板を立ててご質問ください。
質問は依頼出発24時間前迄にお願いします。
雑魔に追われ、迷子になってしまったユキウサギ2匹を保護し、幻獣の森まで送ってあげてください。
ユキウサギ達を追っていた雑魔は既にベテランハンター達に駆除されていますが、他にも雑魔がいる可能性もあります。
イェルズが皆様の護衛につきます。
■場所
ユキウサギ達が逃げ込んだと思われる場所は、大きな石が沢山ある岩場になります。
その近くには沢があり、大きな岩々の間に小さな川が流れています。
木々も沢山生えており、若干足場が悪い場所となっています。
■依頼達成条件
ユキウサギ達を保護し、幻獣の森まで送り届けることが出来れば大成功。
幻獣の森まで送れずとも、保護できれば成功です。
■初心者歓迎
当依頼は『LV1~LV20』のキャラクターを持つ方が参加対象者です。
ご自分のキャラクターが物語の主人公となる楽しさをご堪能下さい。
■プレイングについて
規約により『白紙のプレイング』を提出されますと登場できなくなります。
参加された段階で何か書かれて送信されることをおすすめします。
テンプレートをご用意しましたので、コピー&ペーストしてご活用ください。
■テンプレート
【心情】依頼に赴くキャラクターの心情をどうぞ。
【準備】相談し合った全体の作戦や、その為の準備を書きます。
【行動】自分の行動を書きましょう。
【戦闘】戦闘になった場合、どのように戦うかを書きます。スキルを使う場合は明記を。
【その他】成功あるいは失敗した場合に、どんな行動をとるかをお書き下さい。例えば、成功したらユキウサギをモフモフする、などです。その他、依頼が終わった後にしたいことなどがありましたら、お書き下さい。
■活躍者の功績
目立った活躍をされた方には『称号』を付与します。
良い作戦を考案したり強い敵を倒したりといった手柄を立てた方が対象です。
■その他
分からないことがありましたら、質問板を立ててご質問ください。
質問は依頼出発24時間前迄にお願いします。
マスターより
こんにちは。猫又ものとです。
ようこそ初心者の皆さん! ファナブラの世界へ!!
ずっと温めていた【初心】依頼、ようやく陽の目を見ることが出来ました。
皆さんのPCさんの冒険譚が、楽しいものになりますよう猫又も精一杯努めさせて戴きます。
それでは、皆様のプレイングをお待ちしております。
ようこそ初心者の皆さん! ファナブラの世界へ!!
ずっと温めていた【初心】依頼、ようやく陽の目を見ることが出来ました。
皆さんのPCさんの冒険譚が、楽しいものになりますよう猫又も精一杯努めさせて戴きます。
それでは、皆様のプレイングをお待ちしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/05/25 08:45
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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Question! アレクシス・ラッセル(ka6748) 人間(リアルブルー)|23才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2017/05/16 23:06:15 |
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![]() |
迷子のうさちゃん! アレクシス・ラッセル(ka6748) 人間(リアルブルー)|23才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2017/05/17 08:47:56 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/05/11 23:41:28 |