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【界冥】函館市内掃討・北上ルート

マスター:鮎川 渓

このシナリオは5日間納期が延長されています。

シナリオ形態
ショート
難易度
やや難しい
参加費
1,000
参加人数
現在6人 / 4~6人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
5日
プレイング締切
2017/05/22 12:00
リプレイ完成予定
2017/06/05 12:00

オープニング


「……酷い有様だな」
 偵察用ドローンから送られてくる現在の函館市内の映像に、宙軍に属す小隊の面々は眉を顰める。
 特に市街地の被害は酷く、ビルなどはことごとくなぎ倒され、剥き出しになった鉄筋だけが天を指していた。散乱した瓦礫でもはやどこが道路だったのかさえ定かでない。辛うじて確認できるのは函館駅と市電の軌道くらいだ。
 かつてここに人の営みがあった事を勘ぐりたくなるほど荒んだ光景。その中で蠢く影は狂気歪虚ども。
 すると突然映像が乱れて消えた。ドローンが撃墜されたのだろう。

 小隊長の南条は短く息を吐き、部下達に向き直った。
「今回の俺達の任務は、函館クラスタへ向かう白兵部隊の道を拓く事だ。七重浜及び函館朝市付近から上陸する彼らが無事クラスタへ辿り着けるよう先んじて出発し、市内の歪虚掃討を行う」
 それを受け、一番若い隊員の下国が肩を竦める。
「って言っても、自分らがやるのは『掃討作戦を行うハンター達のサポート』なんスよね?」
 南条は思わず苦笑い。
「まあそう言うな。ハンター達には広範囲で戦闘を行ってもらわねばならないから、移動手段が必要なのさ。かと言って運転免許のない異世界人に車を運転させるわけにもいかん。だから我々が彼らの運転手を務めるよう仰せつかったのさ」
「こんっな時にまで免許とか……まったく、お偉いさんが考えるこたぁ自分にはさっぱりでさ。ま、ハンターさん達のお手伝いができるのは歓迎っすけどね」
 ゲームから飛び出して来たみたいで格好良いからと、下国はカラカラ笑う。
 しかし、隣で聞いていた三白眼の小林は苦い顔。
「お前は楽天家だな。俺は向こうの世界はどうも信用ならねぇ。聞けば、ハンター達の中にはかつてこちらで行方不明になった者がいたって言うじゃねぇか。それなのにどうしてこちらに返さねぇんだ、やましい事でもあんじゃねぇのか?」
「何か事情があるのだろう。それにその事と今回の作戦とは関わりのない事だ。私情を挟むんじゃないぞ」
 南条に窘められ、小林は黙って眉を跳ね上げた。


 オフィス職員のモリスは、函館市の地図を表示したスクリーンを背にハンター達を見回す。
「いよいよ函館クラスタ殲滅作戦が決行されようとしています。ここへお集りの皆さんには、クラスタ南側へ向かう白兵部隊の露払いを担っていただきます」
 そしてクラスタと化した五稜郭の西南、函館朝市及び函館駅周辺を指し、
「白兵部隊を乗せた揚陸艦の内数隻が、函館朝市付近に接岸する手筈です。上陸した部隊はそこから北上しクラスタを目指します。ですが市街地には無数の狂気歪虚が蠢いており、部隊を無事クラスタに送り届ける為には、北上ルート付近の歪虚を一匹でも多く討つ必要があるのです」
 しかし現地調査によれば、市内を跋扈しているものは小型ばかりだという。恐らく力のある歪虚はクラスタの守りを固めているものと推測される。それでも数が数だ、とても露払いなしに白兵部隊が進めるものではない。
「なお、今回はあちらさん……失礼、宙軍の協力で二台の軍用車両と運転手が手配されています。基本的にこちらの指示に従ってくれるそうなので、有効に活用していただければと思います」
 車は宙軍が所持する軍用オフロード車で、瓦礫まみれの市街地では流石にスピードは出せないものの、走行自体は可能だという。これに同乗すれば、ハンター達は悪路での移動に煩わされる事なく、討伐に専念する事ができる。
 そこまで説明すると、モリスはふっと眦を緩めた。
「函館での戦闘もこれが最後となるでしょう。……いえ、皆さんならきっと最後にしていただけるものと信じています。道南で重ねて来た戦いの全てはこの時のため。どうぞ、悔いのない戦いを」
 深々と一礼するモリス。と、隣室で別ルートでの掃討作戦の説明をしていた香藤 玲(ka0220)がぴょこりと顔を覗かせた。
「だいじょぶだよー、きっと! だってね、今回使われる車は輸送機で運ばれたものなんだって。輸送機だよ? そう、前の作戦でハンターさん達が函館空港を奪還してくれたからこそ、今回の作戦で使えるようになった車って事!」
 一応その奪還戦に参加していた玲、やたら誇らしげに胸を張る。
「これはほんの一例だけど、これまで大勢のハンターさん達がクラスタ殲滅に向けて頑張って来たんだもん。その成果はちゃんとこうして繋がってる。だからきっとだいじょーぶっ!」
 言いたい事を言うだけ言うと、玲は素早く引っ込んだ。
 今までの戦いを無駄にしないためにも――ハンター達は転移装置に向かった。

解説

【目的】
函館朝市からクラスタ(五稜郭)への、北上ルート周辺の敵の掃討
クラスタを目指す白兵部隊が無事辿り着けるよう露払いをお願いします
スタート地点は函館朝市。白兵部隊同様、北上しながらの討伐となります

【移動について】
宙軍より軍用オフロード車2台、運転手2名が手配されています
馬は狂気感染の恐れがあるため使用できませんが、魔導バイクの使用は可能
但し、悪路のため移動力ー1のペナルティを受けます(オフロードタイプと明記されている物は除く)

【車両】
4人乗り(内1人は運転手)・オープントップ(屋根・幌なし)の軍用四輪駆動車
時速0~40km/h程度、車載砲等の装備はなし。小回りが利き耐久力高め

【運転手】
・下国(24) ハンターに友好的なお調子者
・小林(31) あまり友好的とは言い難いが真面目
共に統一連合宙軍所属の軍人。精神安定剤所持

【敵情報】
・小型狂気(浮遊型)サイズ1
大きな眼球を持つ虫とクラゲが融合したような外見
ゆったりとした速度で浮遊・飛行する。触手の他、眼球からのレーザーで攻撃
・小型狂気(人型)サイズ1 たまに2
浮遊型歪虚が複数集まって人型を形成したもの(飛行可能)
浮遊型の持つ能力の他、刀やシールド等、個体により接近武器を所持

【その他】
・クラスタに近づけば近付くほど敵の数が多くなります
・本依頼では討伐数が成功度に直結します
・運転手へは車両毎に指示だしが可能です 例)敵に囲まれたら殲滅するまで停車させる等
・質問があれば玲がお答えします(同行はしません)。出発の48時間前までにお願いします
・掃討にかけられる時間は3時間程度。後発の白兵部隊がクラスタへ到着したら終了です

マスターより

やってきました函館第3戦! こんにちは鮎川と申します。
今までの皆様の頑張りで、とうとう漕ぎつけたクラスタ殲滅作戦。
本依頼はクラスタへ向かう部隊の露払い。できるだけ多くの歪虚を討伐することが成功に繋がります。
車の運転手はどちらもちょっとクセのある軍人さんですが、どうぞ協力し作戦へ挑んでください。
(ちなみに隊長の南条は別ルートで運転手を務めます)
皆様のご参加・プレイング心よりお待ちしております。

関連NPC

  • 甘味中毒駄ハンター
    香藤 玲(kz0220
    人間(リアルブルー)|16才|男性|聖導士(クルセイダー)
リプレイ公開中

リプレイ公開日時 2017/06/04 08:26

参加者一覧

  • Commander
    柊 恭也(ka0711
    人間(蒼)|18才|男性|機導師
  • 弓師
    八原 篝(ka3104
    人間(蒼)|19才|女性|猟撃士
  • スライムの御遣い
    藤堂 小夏(ka5489
    人間(蒼)|23才|女性|闘狩人
  • キャスケット姐さん
    レム・フィバート(ka6552
    人間(紅)|17才|女性|格闘士
  • 決意は刃と共に
    アーク・フォーサイス(ka6568
    人間(紅)|17才|男性|舞刀士
  • Mr.Die-Hard
    トリプルJ(ka6653
    人間(蒼)|26才|男性|霊闘士
依頼相談掲示板
アイコン 相談卓
柊 恭也(ka0711
人間(リアルブルー)|18才|男性|機導師(アルケミスト)
最終発言
2017/05/21 10:12:55
アイコン 質問卓
柊 恭也(ka0711
人間(リアルブルー)|18才|男性|機導師(アルケミスト)
最終発言
2017/05/19 20:08:42
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2017/05/17 03:39:28