ゲスト
(ka0000)
【交酒】はじめての西方
マスター:猫又ものと

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- やや易しい
- オプション
-
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在25人 / 1~25人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/05/29 22:00
- リプレイ完成予定
- 2017/06/12 22:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
――1週間ほど前。
詩天、若峰。黒狗城の執務室。三条家軍師、水野 武徳(kz0196)と九代目詩天、三条 真美(kz0198)は向かい合って座っていた。
「……詩天の民からの陳情書は全て目を通しました。急ぎの必要があると判断したものはこちらに。あとは武徳に任せます」
「畏まりました。約束を果たされた以上、拙者もそれに応えねばなりますまい」
「それでは……」
「西方行きを許可致しましょう」
「やった!! ……あ、いえ。ありがとうございます」
「ただ、今回拙者は所用があり同行出来ませぬ。以前お話した約束事は守って戴きたく存じます」
「約束事……独りで勝手にあちこち行ってはいけない、でしたよね」
「左様に御座います。……宜しいですか、真美様。今回は東西交流の祭の下準備として、代表で西方に向かって戴きます。お忍びという訳には参りませんからな。護衛をつけますが、決して彼らから離れませんよう」
「はい」
「……繰り返しになり申すが、貴方様は大事な御身。くれぐれも無茶はなさいませんように」
「分かっています」
武徳の言葉に、真美は素直に頷く。
東西交流の祭の為の下見を兼ねて西方へ行きたいと言い出した真美。
詩天の復興のこともある。すぐに向かうのは難しいと窘めた武徳だったが、真美は譲らなかった。
そこで武徳は、西方に行く許可を出す条件として真美に課題を出した。
詩天の現状確認の為、各地からやって来ている使者の報告を全て聞くこと。
寄せられている民からの陳情書全てに目を通しておくこと。
――無理だと諦めるならそれでもいい。西方に行くまでの時間稼ぎが出来る。
やり遂げた場合もまた、詩天の復興が早く進む……。
……とまあ、三条家軍師はこんな腹積もりだった訳だが。
まさかこんなに早く真美が課題を達成するとは思わなかった。
――王としての資質というよりは、余程西方に行きたかったのだろうというのが伺えて……それ故に、武徳の心配は尽きなかった。
まあ、こうなったからには仕方がない。護衛役を務めるハンター達に委ねるしかない――。
武徳はため息をつくと、真美の護衛を依頼する為に動き出す。
「紫草様。詩天の真美姫が西方に向かわれるとの報せが入りました。護衛役のハンター様を探されているとか……」
「ほう? それは興味深いですねえ」
朱夏(kz0116)の報告に目を細める立花院 紫草(kz0126)。
歪虚の侵攻で被害の大きかった詩天。
復興に尽力するべき時期に何故に西方へ……?
「……ああ、なるほど。そういうことですか。まあ、復興資金を稼ぐのにはいい手かもしれませんね」
「紫草様?」
「いいえ、何でもありませんよ。こちらの話です。……折角ですし、私もこの機会を利用させて戴くとしましょうか。朱夏、これからスメラギ様に手紙を書きます。西方まで届けて戴けますか?」
「あ、はい。かしこまりました」
――数日前。
「……九代目詩天を出迎えろ? 俺様がか?」
「はい。真美姫の『お友達』になるようにとのことでした」
「ハァ?? ……紫草の奴、何企んでやがる」
「それは私も聞いておりませんので……」
久しぶりに顔を見せた朱夏に、突然そんなことを切りだされて目を瞬かせるスメラギ(kz0158)。
すぐさま鋭い目線を向けて来た彼を、朱夏にっこり笑って誤魔化す。
――紫草の考えをぶっちゃけた日にはこの人絶対逃げ出すので。
「……っていうか、真美姫??? 九代目詩天って男じゃねーのかよ」
「何でもお家の事情で性別を偽る必要があったとかで……正式な謝罪を受けておりますよ」
「なんだそれ。別に当主が男でも女でもいーじゃねーか」
「……そういう訳にいかぬ事情もあるのですよ」
「アホくさ」
ズバッと切り捨てたスメラギ。朱夏は紫草からの書面を彼に渡す。
「ともかく、真美姫はまだ幼く西方も初めてでいらっしゃいますから、きちんと案内して差し上げて下さいね。詳しいお話はこちらに。きちんと目を通してください」
「へいへい」
――そして迎えた当日。
真美は身支度を整えると、忘れ物はないかと自室を見渡す。
お友達に、今度は西方へ行くとお話はしていたけれど、こんなに早く実現すると思わなかった。
武徳には祭の会場の下見をしてくるように言われたけれど、少しくらい遊んでも大丈夫……かな。
遊んでいたことは、秘密にしてもらわなきゃ……。
ここのところ昼は使者の報告を聞き、夜はずっと陳情書に目を通していたのであまり寝ていない。
西方に行けると思ったら、楽しみで眠れなかったのも事実だ。
――西方は一体どんな世界なのだろう。
いつも自分を助けてくれるお友達が暮らしている国が、ようやく見られる。
城を出て、言われた通りの道を歩いて、転移門をくぐれば、西方の同盟領リゼリオへと着くはず……。
九代目詩天は不安と期待に胸を膨らませて、黒狗城から一歩足を踏み出した。
――1週間ほど前。
詩天、若峰。黒狗城の執務室。三条家軍師、水野 武徳(kz0196)と九代目詩天、三条 真美(kz0198)は向かい合って座っていた。
「……詩天の民からの陳情書は全て目を通しました。急ぎの必要があると判断したものはこちらに。あとは武徳に任せます」
「畏まりました。約束を果たされた以上、拙者もそれに応えねばなりますまい」
「それでは……」
「西方行きを許可致しましょう」
「やった!! ……あ、いえ。ありがとうございます」
「ただ、今回拙者は所用があり同行出来ませぬ。以前お話した約束事は守って戴きたく存じます」
「約束事……独りで勝手にあちこち行ってはいけない、でしたよね」
「左様に御座います。……宜しいですか、真美様。今回は東西交流の祭の下準備として、代表で西方に向かって戴きます。お忍びという訳には参りませんからな。護衛をつけますが、決して彼らから離れませんよう」
「はい」
「……繰り返しになり申すが、貴方様は大事な御身。くれぐれも無茶はなさいませんように」
「分かっています」
武徳の言葉に、真美は素直に頷く。
東西交流の祭の為の下見を兼ねて西方へ行きたいと言い出した真美。
詩天の復興のこともある。すぐに向かうのは難しいと窘めた武徳だったが、真美は譲らなかった。
そこで武徳は、西方に行く許可を出す条件として真美に課題を出した。
詩天の現状確認の為、各地からやって来ている使者の報告を全て聞くこと。
寄せられている民からの陳情書全てに目を通しておくこと。
――無理だと諦めるならそれでもいい。西方に行くまでの時間稼ぎが出来る。
やり遂げた場合もまた、詩天の復興が早く進む……。
……とまあ、三条家軍師はこんな腹積もりだった訳だが。
まさかこんなに早く真美が課題を達成するとは思わなかった。
――王としての資質というよりは、余程西方に行きたかったのだろうというのが伺えて……それ故に、武徳の心配は尽きなかった。
まあ、こうなったからには仕方がない。護衛役を務めるハンター達に委ねるしかない――。
武徳はため息をつくと、真美の護衛を依頼する為に動き出す。
「紫草様。詩天の真美姫が西方に向かわれるとの報せが入りました。護衛役のハンター様を探されているとか……」
「ほう? それは興味深いですねえ」
朱夏(kz0116)の報告に目を細める立花院 紫草(kz0126)。
歪虚の侵攻で被害の大きかった詩天。
復興に尽力するべき時期に何故に西方へ……?
「……ああ、なるほど。そういうことですか。まあ、復興資金を稼ぐのにはいい手かもしれませんね」
「紫草様?」
「いいえ、何でもありませんよ。こちらの話です。……折角ですし、私もこの機会を利用させて戴くとしましょうか。朱夏、これからスメラギ様に手紙を書きます。西方まで届けて戴けますか?」
「あ、はい。かしこまりました」
――数日前。
「……九代目詩天を出迎えろ? 俺様がか?」
「はい。真美姫の『お友達』になるようにとのことでした」
「ハァ?? ……紫草の奴、何企んでやがる」
「それは私も聞いておりませんので……」
久しぶりに顔を見せた朱夏に、突然そんなことを切りだされて目を瞬かせるスメラギ(kz0158)。
すぐさま鋭い目線を向けて来た彼を、朱夏にっこり笑って誤魔化す。
――紫草の考えをぶっちゃけた日にはこの人絶対逃げ出すので。
「……っていうか、真美姫??? 九代目詩天って男じゃねーのかよ」
「何でもお家の事情で性別を偽る必要があったとかで……正式な謝罪を受けておりますよ」
「なんだそれ。別に当主が男でも女でもいーじゃねーか」
「……そういう訳にいかぬ事情もあるのですよ」
「アホくさ」
ズバッと切り捨てたスメラギ。朱夏は紫草からの書面を彼に渡す。
「ともかく、真美姫はまだ幼く西方も初めてでいらっしゃいますから、きちんと案内して差し上げて下さいね。詳しいお話はこちらに。きちんと目を通してください」
「へいへい」
――そして迎えた当日。
真美は身支度を整えると、忘れ物はないかと自室を見渡す。
お友達に、今度は西方へ行くとお話はしていたけれど、こんなに早く実現すると思わなかった。
武徳には祭の会場の下見をしてくるように言われたけれど、少しくらい遊んでも大丈夫……かな。
遊んでいたことは、秘密にしてもらわなきゃ……。
ここのところ昼は使者の報告を聞き、夜はずっと陳情書に目を通していたのであまり寝ていない。
西方に行けると思ったら、楽しみで眠れなかったのも事実だ。
――西方は一体どんな世界なのだろう。
いつも自分を助けてくれるお友達が暮らしている国が、ようやく見られる。
城を出て、言われた通りの道を歩いて、転移門をくぐれば、西方の同盟領リゼリオへと着くはず……。
九代目詩天は不安と期待に胸を膨らませて、黒狗城から一歩足を踏み出した。
解説
西方はリゼリオに東西交流の祭会場の下見にやってきた真美を護衛してあげてください。
……というのは建前です。
西方に初めてやってきた真美と一緒に、リゼリオの街をお楽しみください。
西方について教えて戴けると、真美が喜びます。
リゼリオには色々なお店があり、小さな屋台も沢山あります。
ウィンドウショッピングをして戴くもよし、あちこち観光して戴くもよし、飲み物や食事を持ち寄って、楽しく騒いでもよしです。
お友達同士で誘い合わせて別行動して戴いても大丈夫ですが、護衛という名目だけは頭の片隅に置いておいてください。
東方を取り巻く複雑な事情が見え隠れしておりますが、今回は特に気にして戴かなくても大丈夫です。
少なくとも、今回この場にいる真美とスメラギはそのあたりの事情を理解していません。
ただ、皆様のプレイング次第によっては今後の流れに影響する可能性はあります。
■同行者の指定
同行する人がいる場合【同行者のフルネームと番号】を冒頭に記載してください。
例:【同行者】三条 真美(kz0198)
複数いらっしゃる場合は【チーム名】でご指定戴いても大丈夫です。
同行者がいらっしゃらない場合は、お一人でいらっしゃっている方と一緒に書かせて戴くことがあります。
希望されない方は【単身希望】とお書き添え下さい。
■NPCの同行
今回は真美とスメラギが同行しております。
真美は連日の激務でちょっとお疲れ気味です。
スメラギは紫草から頼まれていることもあり、真美を適当に案内するつもりのようです。
■その他
白紙は描写できませんのでご注意ください。
……というのは建前です。
西方に初めてやってきた真美と一緒に、リゼリオの街をお楽しみください。
西方について教えて戴けると、真美が喜びます。
リゼリオには色々なお店があり、小さな屋台も沢山あります。
ウィンドウショッピングをして戴くもよし、あちこち観光して戴くもよし、飲み物や食事を持ち寄って、楽しく騒いでもよしです。
お友達同士で誘い合わせて別行動して戴いても大丈夫ですが、護衛という名目だけは頭の片隅に置いておいてください。
東方を取り巻く複雑な事情が見え隠れしておりますが、今回は特に気にして戴かなくても大丈夫です。
少なくとも、今回この場にいる真美とスメラギはそのあたりの事情を理解していません。
ただ、皆様のプレイング次第によっては今後の流れに影響する可能性はあります。
■同行者の指定
同行する人がいる場合【同行者のフルネームと番号】を冒頭に記載してください。
例:【同行者】三条 真美(kz0198)
複数いらっしゃる場合は【チーム名】でご指定戴いても大丈夫です。
同行者がいらっしゃらない場合は、お一人でいらっしゃっている方と一緒に書かせて戴くことがあります。
希望されない方は【単身希望】とお書き添え下さい。
■NPCの同行
今回は真美とスメラギが同行しております。
真美は連日の激務でちょっとお疲れ気味です。
スメラギは紫草から頼まれていることもあり、真美を適当に案内するつもりのようです。
■その他
白紙は描写できませんのでご注意ください。
マスターより
こんにちは。猫又です。
皆様に【交酒】のシナリオをお届けします。
復興を始めた詩天。そこに色々なものが複雑に絡み始めています。
この東西交流の祭は、今後の東方にどう影響するのか……。
それらも全て、皆様のプレイング次第です。
それでは、皆様のご参加をお待ちしております。
皆様に【交酒】のシナリオをお届けします。
復興を始めた詩天。そこに色々なものが複雑に絡み始めています。
この東西交流の祭は、今後の東方にどう影響するのか……。
それらも全て、皆様のプレイング次第です。
それでは、皆様のご参加をお待ちしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/06/13 06:23
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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![]() |
談話室 エステル・ソル(ka3983) 人間(クリムゾンウェスト)|16才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2017/05/29 19:58:21 |
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![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/05/27 20:48:08 |