ゲスト
(ka0000)
【血盟】走竜の牙~碧の龍騎士【初心】
マスター:鮎川 渓

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加制限
- LV1~LV20
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/06/05 07:30
- リプレイ完成予定
- 2017/06/19 07:30
オープニング
●『求む、龍園での茶会に参加してくれる初心者ハンター!』
オフィスでそんな依頼書を見たあなたは、思わず手近なオフィス職員に尋ねた。
「あの、こんな簡単な内容が依頼として成立するんですか?」
声を掛けられた職員・モリスは、カウンターの上へクリムゾンウェストの地図を広げて見せる。
「ここから遥か北に、『龍園』と呼ばれる神殿都市があるのはご存知ですか?」
首を振るあなたに、モリスは辺境よりなお北を指して続けた。
「地図で言うと……ここ。北方の地にはかつて『リグ・サンガマ』という王国が存在していたのですが、残念ながら数百年前、歪虚の侵攻により滅んでしまいました」
「はあ」
「しかし、唯一その『龍園』だけは滅びを免れていたのです。そこには少数種族・龍人《ドラグーン》達が住んでいます」
その龍人達は皆覚醒者としての素質を持ち、とりわけワイバーンを駆る龍騎士達は高い戦闘力を有している。そのため、このほど龍騎士達はソサエティに合流する事になったのだが。
「何せ何百年も西方――あ、西方っていうのは王国とか同盟とか、皆さんのよく知るここら辺の事ですよ――との交流が途絶えていたため、西方についてほとんど知識がないのです……というか、龍園の外の世界を知りません。ですので、茶会の席を設け、ハンターさん達の話を色々お聞きしたいと」
あなたは思わず首を捻った。
「それなら経験豊かなベテランハンターに頼むべきでは?」
至極当然の指摘である。モリスは勿論と首肯し、
「この依頼と並行し、ハンターとしての経験を問わずで募集もしています。なるべく幅広く様々なハンターさん達と交流したいというのが龍騎士隊長の……先方の希望なので。ですが、残念ながら未知の北方へ喜び勇んで行く駆け出しハンターさんは多くなくてですねぇ。そこで、別途駆け出しハンターさん達を募る事にしたのです」
龍人達の多くはこれからハンターとして登録し、活動していく事となる。だからこそ駆け出しのハンターならではの話が参考になる事もあるのではないか――そう結んだモリスにあなたは頷き、依頼を引き受ける事にした。
●
「ようこそ龍園へ、心から歓迎致します」
そうして龍園を訪れたあなた達を出迎えたのは、雪のような白い髪と、頬を縁取る碧い鱗が印象的な好青年。
彼こそが龍騎士隊を束ねる若き隊長・シャンカラだった。
見回せば、美しい白亜の結晶神殿を中心に石造りの家々が並び、まるで都市そのものが精緻な彫刻めいている。そこここで青いワイバーンが翼を休め、槍を手にしたリザードマン達が歩き回っていた。整った街並み、そして西方では滅多にお目に掛かれない龍の眷属達の姿に、思わず溜息が出る。
モリスが言っていた通り、一緒に訪れたハンター達は様々だった。あなたのように駆け出しのハンターもいれば、見るからにベテランらしいハンターもいる。龍人達と卓を囲みながら、皆思い思いの話をしている時だった。
「――……ッ!」
和やかな空気は、外から響いた叫び声や飛龍の嘶きによって一変する。
「何だ!?」
即座に飛び出していくシャンカラの後を、あなた達も追いかけた。
すると龍園の端、血塗れで帰還した若い龍騎士達がいた。
「しっかり……何があったんだい!?」
血相変えて駆け寄ったシャンカラに、若い騎士が苦し気に言う。
「制圧済みの強欲竜の砦跡にて、残党と思しき竜の群れと遭遇しました……けれど新兵の我々では歯が立たず……ダルマさんは我々を逃がす為、殿を……奴らを押さえながら、こちらへ撤退してきているはずです」
「何だって?」
ダルマとは龍騎士隊の中でも年長で、戦闘経験豊富な龍騎士の名だ。
更に別の騎士が言うには、遭遇した竜は全九頭。八頭は小型の走竜だが、群れの頭目の火竜は五メートルを超す巨躯だったと言う。竜の群れが迫っているという事実に、緊迫した空気が張りつめる。
「市外に防衛線を張ります! 第二小隊はリザードマン達と共に都市の防衛を。第一小隊は僕と共に火竜討伐へ!」
シャンカラは即座に指示したが、タイミングが悪かった。主戦力である第一小隊は、近隣警邏の為丁度出かけてしまった所だったのだ。そこでベテランハンターのひとりが声をあげる。
「私達も一緒に行きます!」
その申し出にシャンカラはすまなさそうに頷く。
「では、腕に自信のある方は一緒に来てください!」
腕に自信のあるハンター達は、龍騎士から借り受けたワイバーンに跨り、シャンカラと共に火竜討伐へ向かった。
残ったのはあなたと同じ駆け出しハンターばかりだ。
「ぼくらにもできる事、何かないかな」
ひとりが歯噛みして呟く。
すると突然肩を叩かれた。振り向けば、一頭のリザードマンが市外を指し示している。リザードマン達は人語を話す事ができないのだ。指さす先を見ると、残った龍騎士やリザードマン達が、龍園の外で防衛線を張っている所だった。
あなた達は頷き合い、その列に加わる事にした。
龍園を背にし、布陣を整えて程なくすると、向こうから一頭のワイバーンがやって来た。その背には大戦斧を担いだ三十代後半と思しき龍騎士――ダルマの姿があった。
幾らか傷を負っているものの、龍騎士ダルマは前線に立つあなた達を見、豪快に笑う。
「悪ぃなァ、ハンターさん達よぉ。折角の茶会だったってのに」
「お怪我は?」
「隊長さんや他の皆は!?」
尋ねるあなた達にダルマは言う。
「途中で会った。アイツらは群れの頭目のデケェ火竜を叩きに行ったぜ。だが恐らく火竜の相手で手一杯になるはずだ、手下の走竜どもはこっちに任すよう言っておいた」
「……って事は、走竜がこっちに来るって事?」
誰かが呟いた時、彼方から獰猛な咆哮が響いてきた。ダルマを追ってきたのだろう、八頭の走竜が駆けてくる。怯みそうになるが、ダルマは背負っていた戦斧を勇ましく振りかざす。
「悪ぃが俺も手負いだ、付き合って貰うぜェ? なァに相手は小者、万が一ン時は俺やリザードマン達で食い止める。ハンターのお手並み拝見と行こうじゃねェか!」
――茶会に来たはずなのに戦闘になろうとは。けれど迷っている暇はない。竜達はすぐそこまで迫っている。
あなたは得物を強く握りしめた。
オフィスでそんな依頼書を見たあなたは、思わず手近なオフィス職員に尋ねた。
「あの、こんな簡単な内容が依頼として成立するんですか?」
声を掛けられた職員・モリスは、カウンターの上へクリムゾンウェストの地図を広げて見せる。
「ここから遥か北に、『龍園』と呼ばれる神殿都市があるのはご存知ですか?」
首を振るあなたに、モリスは辺境よりなお北を指して続けた。
「地図で言うと……ここ。北方の地にはかつて『リグ・サンガマ』という王国が存在していたのですが、残念ながら数百年前、歪虚の侵攻により滅んでしまいました」
「はあ」
「しかし、唯一その『龍園』だけは滅びを免れていたのです。そこには少数種族・龍人《ドラグーン》達が住んでいます」
その龍人達は皆覚醒者としての素質を持ち、とりわけワイバーンを駆る龍騎士達は高い戦闘力を有している。そのため、このほど龍騎士達はソサエティに合流する事になったのだが。
「何せ何百年も西方――あ、西方っていうのは王国とか同盟とか、皆さんのよく知るここら辺の事ですよ――との交流が途絶えていたため、西方についてほとんど知識がないのです……というか、龍園の外の世界を知りません。ですので、茶会の席を設け、ハンターさん達の話を色々お聞きしたいと」
あなたは思わず首を捻った。
「それなら経験豊かなベテランハンターに頼むべきでは?」
至極当然の指摘である。モリスは勿論と首肯し、
「この依頼と並行し、ハンターとしての経験を問わずで募集もしています。なるべく幅広く様々なハンターさん達と交流したいというのが龍騎士隊長の……先方の希望なので。ですが、残念ながら未知の北方へ喜び勇んで行く駆け出しハンターさんは多くなくてですねぇ。そこで、別途駆け出しハンターさん達を募る事にしたのです」
龍人達の多くはこれからハンターとして登録し、活動していく事となる。だからこそ駆け出しのハンターならではの話が参考になる事もあるのではないか――そう結んだモリスにあなたは頷き、依頼を引き受ける事にした。
●
「ようこそ龍園へ、心から歓迎致します」
そうして龍園を訪れたあなた達を出迎えたのは、雪のような白い髪と、頬を縁取る碧い鱗が印象的な好青年。
彼こそが龍騎士隊を束ねる若き隊長・シャンカラだった。
見回せば、美しい白亜の結晶神殿を中心に石造りの家々が並び、まるで都市そのものが精緻な彫刻めいている。そこここで青いワイバーンが翼を休め、槍を手にしたリザードマン達が歩き回っていた。整った街並み、そして西方では滅多にお目に掛かれない龍の眷属達の姿に、思わず溜息が出る。
モリスが言っていた通り、一緒に訪れたハンター達は様々だった。あなたのように駆け出しのハンターもいれば、見るからにベテランらしいハンターもいる。龍人達と卓を囲みながら、皆思い思いの話をしている時だった。
「――……ッ!」
和やかな空気は、外から響いた叫び声や飛龍の嘶きによって一変する。
「何だ!?」
即座に飛び出していくシャンカラの後を、あなた達も追いかけた。
すると龍園の端、血塗れで帰還した若い龍騎士達がいた。
「しっかり……何があったんだい!?」
血相変えて駆け寄ったシャンカラに、若い騎士が苦し気に言う。
「制圧済みの強欲竜の砦跡にて、残党と思しき竜の群れと遭遇しました……けれど新兵の我々では歯が立たず……ダルマさんは我々を逃がす為、殿を……奴らを押さえながら、こちらへ撤退してきているはずです」
「何だって?」
ダルマとは龍騎士隊の中でも年長で、戦闘経験豊富な龍騎士の名だ。
更に別の騎士が言うには、遭遇した竜は全九頭。八頭は小型の走竜だが、群れの頭目の火竜は五メートルを超す巨躯だったと言う。竜の群れが迫っているという事実に、緊迫した空気が張りつめる。
「市外に防衛線を張ります! 第二小隊はリザードマン達と共に都市の防衛を。第一小隊は僕と共に火竜討伐へ!」
シャンカラは即座に指示したが、タイミングが悪かった。主戦力である第一小隊は、近隣警邏の為丁度出かけてしまった所だったのだ。そこでベテランハンターのひとりが声をあげる。
「私達も一緒に行きます!」
その申し出にシャンカラはすまなさそうに頷く。
「では、腕に自信のある方は一緒に来てください!」
腕に自信のあるハンター達は、龍騎士から借り受けたワイバーンに跨り、シャンカラと共に火竜討伐へ向かった。
残ったのはあなたと同じ駆け出しハンターばかりだ。
「ぼくらにもできる事、何かないかな」
ひとりが歯噛みして呟く。
すると突然肩を叩かれた。振り向けば、一頭のリザードマンが市外を指し示している。リザードマン達は人語を話す事ができないのだ。指さす先を見ると、残った龍騎士やリザードマン達が、龍園の外で防衛線を張っている所だった。
あなた達は頷き合い、その列に加わる事にした。
龍園を背にし、布陣を整えて程なくすると、向こうから一頭のワイバーンがやって来た。その背には大戦斧を担いだ三十代後半と思しき龍騎士――ダルマの姿があった。
幾らか傷を負っているものの、龍騎士ダルマは前線に立つあなた達を見、豪快に笑う。
「悪ぃなァ、ハンターさん達よぉ。折角の茶会だったってのに」
「お怪我は?」
「隊長さんや他の皆は!?」
尋ねるあなた達にダルマは言う。
「途中で会った。アイツらは群れの頭目のデケェ火竜を叩きに行ったぜ。だが恐らく火竜の相手で手一杯になるはずだ、手下の走竜どもはこっちに任すよう言っておいた」
「……って事は、走竜がこっちに来るって事?」
誰かが呟いた時、彼方から獰猛な咆哮が響いてきた。ダルマを追ってきたのだろう、八頭の走竜が駆けてくる。怯みそうになるが、ダルマは背負っていた戦斧を勇ましく振りかざす。
「悪ぃが俺も手負いだ、付き合って貰うぜェ? なァに相手は小者、万が一ン時は俺やリザードマン達で食い止める。ハンターのお手並み拝見と行こうじゃねェか!」
――茶会に来たはずなのに戦闘になろうとは。けれど迷っている暇はない。竜達はすぐそこまで迫っている。
あなたは得物を強く握りしめた。
解説
■解説
皆さんは茶会に訪れていたハンターですが、竜達が迫っている事を知りました
迎撃し、龍園を守り抜いてください。迎撃に打って出るのはあなた方ハンターのみです
ダルマやリザードマン達は危うくなれば助けに駆けつけますが、基本的に防衛線維持の為、前線には出ません
(偶然戦闘に参加する事になった体ですが、装備は整えていて問題ありません)
【敵】
走竜×8(サイズ1)
高い移動力と回避力が特徴。翼がないので飛ぶことはできませんが、非常に強い脚力を持ちます
少々厄介な敵ですが、先に遭遇した龍騎士達と交戦した後のため、駆け出しハンターでも対処可能な程度に弱っています
・噛みつき(二連撃。射程1)
・テイルアタック(尾を叩きつける。射程1~2)
【ダルマ】
大戦斧を得物とする年長龍騎士。
手負いのため防衛線維持に努めますが、万が一ハンター達が危険に陥った場合は即座に駆けつけます
【戦場】
龍園の南、都市のすぐそば。
都市の前にはリザードマン達が防衛線を張っており、皆さんが戦うのは防衛線から40mほど離れた場所です
皆さんは茶会に訪れていたハンターですが、竜達が迫っている事を知りました
迎撃し、龍園を守り抜いてください。迎撃に打って出るのはあなた方ハンターのみです
ダルマやリザードマン達は危うくなれば助けに駆けつけますが、基本的に防衛線維持の為、前線には出ません
(偶然戦闘に参加する事になった体ですが、装備は整えていて問題ありません)
【敵】
走竜×8(サイズ1)
高い移動力と回避力が特徴。翼がないので飛ぶことはできませんが、非常に強い脚力を持ちます
少々厄介な敵ですが、先に遭遇した龍騎士達と交戦した後のため、駆け出しハンターでも対処可能な程度に弱っています
・噛みつき(二連撃。射程1)
・テイルアタック(尾を叩きつける。射程1~2)
【ダルマ】
大戦斧を得物とする年長龍騎士。
手負いのため防衛線維持に努めますが、万が一ハンター達が危険に陥った場合は即座に駆けつけます
【戦場】
龍園の南、都市のすぐそば。
都市の前にはリザードマン達が防衛線を張っており、皆さんが戦うのは防衛線から40mほど離れた場所です
マスターより
こんにちは、鮎川と申します。
同日公開の『【血盟】火竜の顎~碧の龍騎士』と2本立て、龍園での依頼です。
「龍園ってどこ?」「【血盟】ってどんな連動?」
そんな方でも大丈夫! 竜討伐というファンタジー感あふれる戦闘を楽しんで頂ければと思います。
皆様のご参加・プレイングを心よりお待ちしております。
同日公開の『【血盟】火竜の顎~碧の龍騎士』と2本立て、龍園での依頼です。
「龍園ってどこ?」「【血盟】ってどんな連動?」
そんな方でも大丈夫! 竜討伐というファンタジー感あふれる戦闘を楽しんで頂ければと思います。
皆様のご参加・プレイングを心よりお待ちしております。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/06/18 07:42
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/05/31 10:07:11 |
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走竜迎撃戦 相談場所 ヴィリー・シュトラウス(ka6706) 人間(クリムゾンウェスト)|17才|男性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2017/06/04 20:39:50 |