※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。

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　農耕推進地域ジェオルジの村長祭は、例年になく大規模な物となっていた。
　ジェオルジの住民も、他都市から乗り込んできた人々も入り乱れ、上を下への大騒ぎである。
「ま、賑やかなのはいいことよね」
　そんな中、領主一族のルイーザ・ジェオルジはまるで他人事のようだった。
　領主として村長たちとの会議に明け暮れている弟のセストや、実質この家を切り盛りしている母のバルバラは、連日大わらわだ。普段は所在も知れない父のルーベンですら、珍しく働いている……らしい。本当かどうかは知らないが。
　だが元々座学にも家のことにも興味を示さず、ハンターとしてあちこち渡り歩いているルイーザには、手伝おうにも手の出しようが無いというのも正直なところである。
　なので、ここぞとばかり最新流行のドレスに身を包み、面白そうな事をやっている場所を覗き回っている。

　そんなある日のこと。母がにっこり笑って言った。
「ルイーザ、貴女は随分と優雅なことね」
「え、あ、はい」
　自由奔放なルイーザだが、流石にこの母には頭が上がらない。
　だが社交的で面倒見の良い姉御肌のルイーザの性格は母譲りで、親娘というよりは時に姉妹のようでもある。
「皆とても忙しいの。貴女もひとつ位、一族の人間として役目をお果たしなさいな」
「あ、はい」
　反論を許さないオーラがバルバラから発せられていた。

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　そしてルイーザは途方に暮れる。
「自慢じゃないけど。あたし、ちゃんとした紅茶なんて自分で淹れた事ないわよ……？」
　母から託された役目はルイーザにとってかなり荷が重いものだった。
　今年、ジェオルジでは領主の実験農園で試験的に茶葉を栽培していた。
　秋に摘み取り紅茶に仕上げてみたところ、中々良い出来である。
　という訳で、ルイーザが主体となってお茶会を開き、ヴァリオスから来た商人や富裕層にアピールする方法を考えろという指示が下ったのである。
「ティーパーティーに参加するのは嫌いじゃないけど……そうだわ！」
　突然、ルイーザがポンと手を打った。
「こういうときこそ、誰かにお願いすればいいのよね！　費用は後でセストに請求すればいいんだし」
　一度決めると行動は早い。ルイーザは早速協力者を集めに飛び出して行った。

●依頼内容
　ジェオルジ産の紅茶をアピールする方法を提案してください。
　無名のお茶ですが、しっかりとした口当たりの香り高いお茶です。
　村長祭の期間中にティーパーティーを開く予定ですが、今回はその企画までをお願い致します。

　紅茶を淹れるのが得意な方はルイーザを鍛えて頂くのもいいかもしれません。能力については微妙ですが……。
　また楽しみ方のアドバイスもあれば是非お願い致します。
　流石にルイーザひとりで給仕や準備は無理ですから、ご提案の内容はジェオルジ家のスタッフが頑張ります。

　ジェオルジ家の台所が使用できます。食器なども一通り揃っています。

●プレイングで使用できる物について（ＰＬ様向け注意点）
　ヨーロッパの田舎にありそうなものはほとんど用意できます。
　但し季節は秋ですので、余りに季節外れの品はフレッシュなものは用意できません。
　またリアルブルー産の希少品については、調達できない可能性が高いのでご注意ください。
　後日再現しやすい楽しみ方がジェオルジでは喜ばれるでしょう。

●ＮＰＣについて
・ルイーザ・ジェオルジ
　ジェオルジ家の長女。一族唯一のハンター。明るく社交的な性格だがやや脳筋。
　お洒落が大好き。最新流行のドレスを着こなすセンスの良さは、田舎のジェオルジでは残念ながら理解され難いようである。

※母のバルバラと弟のセスト・ジェオルジ（kz0034）は、お呼びいただければ試飲等には顔を出します。
　お呼びがかからなければ登場しません。

●質問卓について
　原則設置不可とします。何卒ご了承ください。

今回も【郷祭】連動シナリオになります。樹シロカです。

今、問われる女子力。という訳でもないのですが。
楽しいお茶会にはどんなモノがあればいいか、是非教えてくださいませ。
逆に今までそんなことに興味がなかったキャラクター様は、招待された商人の気持ちでコメントを頂ければと思います。

では、ジェオルジにて皆様をお待ちしております！