ゲスト
(ka0000)
【初心】幽霊船の正体見たり、枯れ尾花?
マスター:真太郎

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加制限
- LV1~LV20
- 参加人数
- 現在7人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/06/14 07:30
- リプレイ完成予定
- 2017/06/23 07:30
オープニング
2隻の船が大きく帆を広げて海原を悠然と航海していた。
船の目的は物資の輸送。
同盟で買い付けた食料品などを辺境の港に卸しに行く最中である。
つまり商売だ。
しかし今回の航海には1つ問題があった。
それは今通っている海域には最近、幽霊船が出るという噂が立っている事だ。
「船長。なんでわざわざこんな危ない航路通るんっすか?」
船員の1人が不満気な口調で船長に尋ねた。
「いつも通ってる路だろうが、危ねー事なんて何にもねー」
「でも幽霊船が出るって……」
「幽霊の正体見たり、枯れ尾花、だ」
「……なんすかソレ?」
「リアルブルーの格言の一つだよ。ビビってるから何でもないモンが幽霊に見えたりするんだ。幽霊船なんて単なる噂だ噂。
今や何kmもあるバカデカイ船が空飛ぶご時世だぞ。幽霊船だなんて時代錯誤なこと言ってんじゃねーよ」
「いやいや、空飛んでんのはリアルブルーの船じゃないっすか。うちらの船とは別モンですぜ」
「ともかく航路はこのままだ。今回の荷物には生鮮食品もあるんだ。最短ルートを行かなきゃ傷んじまうだろうが」
「やっぱ儲けのためっすか」
「あったりめぇだろ、俺たちゃ商人だぞ。つまらん噂なんぞに振り回わされてちゃ商売なんてできやしねーよ」
しかし、強気な船長の言葉とは裏腹に天候は悪化し、船の周囲には徐々に霧が立ち込めてきた。
「ヤバイっスよ船長! これ絶対幽霊船が出る前兆っすよ!!」
先程の船員が思いっきり取り乱す。
「バ~カ。ここは元々霧が出やすい海域なんだよ。単なる自然現象だ。気にすんな」
「でも……」
「船長! 後続の船を霧で見失いました」
トップマストにいた物見が大声で告げてくる。
「はぐれたか……。まぁ、目的地は一緒なんだ。霧さえ晴れりゃすぐに合流できるだろう」
船はそのまま単独で航海を続けた。
「右舷に船影」
再び物見が告げてくる。
霧の奥に目を凝らすと、不気味な黒い影が徐々に接近してくるのが見えた。
「ひぃー!! 幽霊船っ!?」
「落ち着け。後続の船が合流しただけだ。ビビってるからそう見えるんだ。枯れ尾花だよ枯れ尾花」
すっかり腰の引けている船員に呆れながら船長が言い捨てる。
だが、霧の中で徐々に浮き彫りになってきたのは、はぐれた船とは似ても似つかぬ別の船だった。
マストは折れて幾つもロープがだらりと垂れ下がり、帆はボロボロ。
船体は薄汚れてギシギシと音を立て、波に翻弄されるままゆらゆらと揺れている。
「ギャーーー!! やっぱ幽霊船じゃないっすかぁーー!!」
「だからそれが枯れ尾花だっつってんだろ。ありゃただの難破船だ」
完全に取り乱している船員とは違い船長は冷静だった。
しかし難破船からパンという発砲音が鳴り、船員と船長の間を何かが通り過ぎ、背後のマストに穴が穿たれる。
「……船長、これも枯れ尾花っすか?」
船員がマストの穴を指差す。
「バカ! これはモノホンだ」
船長は船員の頭を掴んで自分共々床に伏せさせた。
「チッ! 難破船に偽装した海賊船だったか」
「敵船。突っ込んできます!」
「取舵いっぱい! 避けろ!」
物見の報告を受けた船長がすぐ命令を下す。
ぐんぐんと敵船が迫ってくる。
かろうじて正面衝突は避けたが、舷側と舷側がぶつかって擦れ、船が激しく揺れた。
「ちくしょう! やりやがったな!!」
マストにしがみついて船から振り落とされるのを逃れた船長が懐から銃を抜く。
そして敵船の甲板上の人影に銃口を向けた。
『ぁ~……』
『ぅ~……』
するとそこには、青白い顔に焦点の合わない目で譫言をつぶやきながら銃を構える人の姿が見えた。
「なん……だと……」
それは恐らく人ではない。
元は人であったかもしれないが、今は違う。全く別の何かだ。
「船長、あれも枯れ尾花……」
「枯れ尾花はもういい!! 戦闘準備っ!!」
呆けている船員を怒鳴りつけると船長はゾンビのような敵船員に発砲した。
船の目的は物資の輸送。
同盟で買い付けた食料品などを辺境の港に卸しに行く最中である。
つまり商売だ。
しかし今回の航海には1つ問題があった。
それは今通っている海域には最近、幽霊船が出るという噂が立っている事だ。
「船長。なんでわざわざこんな危ない航路通るんっすか?」
船員の1人が不満気な口調で船長に尋ねた。
「いつも通ってる路だろうが、危ねー事なんて何にもねー」
「でも幽霊船が出るって……」
「幽霊の正体見たり、枯れ尾花、だ」
「……なんすかソレ?」
「リアルブルーの格言の一つだよ。ビビってるから何でもないモンが幽霊に見えたりするんだ。幽霊船なんて単なる噂だ噂。
今や何kmもあるバカデカイ船が空飛ぶご時世だぞ。幽霊船だなんて時代錯誤なこと言ってんじゃねーよ」
「いやいや、空飛んでんのはリアルブルーの船じゃないっすか。うちらの船とは別モンですぜ」
「ともかく航路はこのままだ。今回の荷物には生鮮食品もあるんだ。最短ルートを行かなきゃ傷んじまうだろうが」
「やっぱ儲けのためっすか」
「あったりめぇだろ、俺たちゃ商人だぞ。つまらん噂なんぞに振り回わされてちゃ商売なんてできやしねーよ」
しかし、強気な船長の言葉とは裏腹に天候は悪化し、船の周囲には徐々に霧が立ち込めてきた。
「ヤバイっスよ船長! これ絶対幽霊船が出る前兆っすよ!!」
先程の船員が思いっきり取り乱す。
「バ~カ。ここは元々霧が出やすい海域なんだよ。単なる自然現象だ。気にすんな」
「でも……」
「船長! 後続の船を霧で見失いました」
トップマストにいた物見が大声で告げてくる。
「はぐれたか……。まぁ、目的地は一緒なんだ。霧さえ晴れりゃすぐに合流できるだろう」
船はそのまま単独で航海を続けた。
「右舷に船影」
再び物見が告げてくる。
霧の奥に目を凝らすと、不気味な黒い影が徐々に接近してくるのが見えた。
「ひぃー!! 幽霊船っ!?」
「落ち着け。後続の船が合流しただけだ。ビビってるからそう見えるんだ。枯れ尾花だよ枯れ尾花」
すっかり腰の引けている船員に呆れながら船長が言い捨てる。
だが、霧の中で徐々に浮き彫りになってきたのは、はぐれた船とは似ても似つかぬ別の船だった。
マストは折れて幾つもロープがだらりと垂れ下がり、帆はボロボロ。
船体は薄汚れてギシギシと音を立て、波に翻弄されるままゆらゆらと揺れている。
「ギャーーー!! やっぱ幽霊船じゃないっすかぁーー!!」
「だからそれが枯れ尾花だっつってんだろ。ありゃただの難破船だ」
完全に取り乱している船員とは違い船長は冷静だった。
しかし難破船からパンという発砲音が鳴り、船員と船長の間を何かが通り過ぎ、背後のマストに穴が穿たれる。
「……船長、これも枯れ尾花っすか?」
船員がマストの穴を指差す。
「バカ! これはモノホンだ」
船長は船員の頭を掴んで自分共々床に伏せさせた。
「チッ! 難破船に偽装した海賊船だったか」
「敵船。突っ込んできます!」
「取舵いっぱい! 避けろ!」
物見の報告を受けた船長がすぐ命令を下す。
ぐんぐんと敵船が迫ってくる。
かろうじて正面衝突は避けたが、舷側と舷側がぶつかって擦れ、船が激しく揺れた。
「ちくしょう! やりやがったな!!」
マストにしがみついて船から振り落とされるのを逃れた船長が懐から銃を抜く。
そして敵船の甲板上の人影に銃口を向けた。
『ぁ~……』
『ぅ~……』
するとそこには、青白い顔に焦点の合わない目で譫言をつぶやきながら銃を構える人の姿が見えた。
「なん……だと……」
それは恐らく人ではない。
元は人であったかもしれないが、今は違う。全く別の何かだ。
「船長、あれも枯れ尾花……」
「枯れ尾花はもういい!! 戦闘準備っ!!」
呆けている船員を怒鳴りつけると船長はゾンビのような敵船員に発砲した。
解説
目的:幽霊船、及び、幽霊船員の撃破
ハンターは輸送船の護衛として雇われています。
戦場は輸送船と幽霊船。
2隻は舷側同士が接触している状態です。
幽霊船のサイズは、縦9スクエア、横4スクエアです
輸送船も同じくらいです。
幽霊船の甲板にはゾンビのような状態の船員が10名います。
武器は銃とカトラス。
内2名は甲板の前部と後部に備え付けられた大砲を使います。
・以下PL情報
輸送船の船員も戦ってくれますが、銃を撃つくらいで余り役には立ちません。
敵は実はゾンビではなく歪虚化した船員です。
知性は失われていますが、身についた戦闘技術はそのままです。
船内にも敵船員がいて、続々と甲板に上がってきます。(総数不明)
船員の中には船長もいて、船員より強いです。
刀を使う用心棒(?)も1人いて、それが一番強いです。
敵船自体も歪虚化しており、接触した輸送船を汚染し始めています。
そのため戦闘が長引くと積荷に影響が出てしまいます。
歪虚船自体は体当たりくらいしか攻撃能力を有していません。
戦闘が長期化した場合。はぐれていた船が合流し、その船の護衛のハンターが加勢してくれます。
ただし加勢してもらった場合は成功度が下がります。
何か質問がある場合はNPCのハナ・カリハにお尋ねください。
ハンターは輸送船の護衛として雇われています。
戦場は輸送船と幽霊船。
2隻は舷側同士が接触している状態です。
幽霊船のサイズは、縦9スクエア、横4スクエアです
輸送船も同じくらいです。
幽霊船の甲板にはゾンビのような状態の船員が10名います。
武器は銃とカトラス。
内2名は甲板の前部と後部に備え付けられた大砲を使います。
・以下PL情報
輸送船の船員も戦ってくれますが、銃を撃つくらいで余り役には立ちません。
敵は実はゾンビではなく歪虚化した船員です。
知性は失われていますが、身についた戦闘技術はそのままです。
船内にも敵船員がいて、続々と甲板に上がってきます。(総数不明)
船員の中には船長もいて、船員より強いです。
刀を使う用心棒(?)も1人いて、それが一番強いです。
敵船自体も歪虚化しており、接触した輸送船を汚染し始めています。
そのため戦闘が長引くと積荷に影響が出てしまいます。
歪虚船自体は体当たりくらいしか攻撃能力を有していません。
戦闘が長期化した場合。はぐれていた船が合流し、その船の護衛のハンターが加勢してくれます。
ただし加勢してもらった場合は成功度が下がります。
何か質問がある場合はNPCのハナ・カリハにお尋ねください。
マスターより
今回の【初心】シナリオもシンプルな戦闘系にしてみました。
とはいえ、シンプルすぎても戦闘の面白みが薄れますので、大砲やら用心棒やらを配しております。
ちなみに、今回登場した船長は『三つ巴の船上戦』で登場したキャラと同じ人物です。
もちろん『三つ巴の船上戦』の内容を知らなくても全く問題ございません。
単純に私が再登場させたかっただけですので。
それでは皆様のご参加お待ちしております。
とはいえ、シンプルすぎても戦闘の面白みが薄れますので、大砲やら用心棒やらを配しております。
ちなみに、今回登場した船長は『三つ巴の船上戦』で登場したキャラと同じ人物です。
もちろん『三つ巴の船上戦』の内容を知らなくても全く問題ございません。
単純に私が再登場させたかっただけですので。
それでは皆様のご参加お待ちしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/06/21 20:15
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 オリヒカ フォリッド(ka2712) 人間(リアルブルー)|24才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2017/06/14 01:17:21 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/06/12 11:20:36 |