ゲスト
(ka0000)
【交酒】魔術師の弟子、夢の土地への足跡
マスター:狐野径

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在7人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/06/20 07:30
- リプレイ完成予定
- 2017/06/29 07:30
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
グラズヘイム王国の中央寄り北東寄りの小さな町でルゥルは声にならない歓喜の声をあげていた。
その喜びを告げるには、師匠がいなかった。
とりあえず、隣の教会に走っていく。その後ろを置いて行かれまいとパルムのポルムがついていく。フェレットのフレオはクッションの下に入って、寝床の確保を行っていた。
「まああああああああああああああああああああくうううううううううううううううううさあああああああああああああああああああんんんんんんんんんんんんんんんんん」
ルゥルは隣の敷地をまたぐ前から声をあげた。
呼ばれたマーク司祭は教会の裏手にある台所から出てきた。
「どうしたんですか?」
のんびりと声をかけたところに、ルゥルはこれまでにない力強さでマークに激突した。
「ぐっ、ちょっと、ルゥルちゃん……どうしたんですか?」
視線の先でポルムが魔術師の家に住み着いた柴犬にさらわれているのが見えた。
「……ルゥルちゃん、ポルムが柴犬にもてあそばれていますよ!」
「聞いてください、大変なんですうう!」
「いや、ちょ、待って?」
とりあえず、マークはルゥルを抱えたまま、柴犬を呼び止め、ポルムを回収したのだった。
ポルムをルゥルの頭に載せ、一息ついたところでルゥルがしゃべり出す。
「リアルブルーに行ってくるですううう!」
ハンターオフィスからもらったらしい手紙を手にしゃべるが、要領を得ないため手紙を読む。
リアルブルーに行ってみたいというルゥルは依頼を見ていたらしい。リアルブルーでは歪虚との戦いが多く、まだこちらから行けることは限られているという状況だった。
戦勝記念の宴があって、どさくさ紛れに行けそうだということらしい。
戦いがひと段落したため、ハンターの拠点がある秋葉原なら行ってもいいという話だった。
「行きたいです!」
「駄目です」
「ルゥルは止められても行くんですううううううう」
歓喜から絶望に落ちたルゥルはひっくり返って泣き始めた。ポルムも地面に落ちて、一緒の動作を行っていた。
マークは頭を抱えるしかなかった。
●結局
隣の町のハンターズソサエティの支部に行って、マーク司祭は依頼を出した。
職員のロビン・ドルトスは笑顔が引きつる。ほぼ丸投げだと彼は気づいたからだ。
「それでハンターに……依頼ですか、わかりました。昼食を食べて帰ってくるという日帰りコース」
記入、ルゥルのお守り。人数はいらないっていえばいらないが、せっかくなら大人数でわいわいと食べ放題は面白いかもしれない。報酬無し。
費用の捻出は……別途考える。
「飲食店の予約はこちらから経由して頼んでおきますね……」
「頼みます」
「いえいえ。リアルブルーに行ってみたいと言ってましたから、念願叶うわけですね」
ロビンの言葉を聞きつつ。マークは心配そうだ。本当はついていきたいのだろうが、マーク自身は自由が利きにくい。エクラ教会の司祭が行っていいのか否か、そこから確認していかないとならない。
「まあ、心配なのはわかりますよ……こちらと常識が異なるところもあるのでそこは周知ですね。どこが違うかは……予約取れたという連絡とともに渡しますよ。私も詳しくは知らないので」
「分かりました、よろしくお願いします」
マークは頭を深々下げて帰路につく。
ロビンはそれを見送って、早速仕事に取り掛かる。
後日、日程が決まったという手紙がソサエティから来る。注意事項を見ながら、基本問題ないがルゥルには非常に大きな問題を発見した。
その手紙自体はマークがルゥルに渡す。
ルゥルは深刻そうな表情をしてポルムを見た。
「ポルム、置いていくです」
「きゅうううううううううううううう」
イヤイヤしながら、ポルムはルゥルの手にしがみつく。
ルゥルはそれをそっと包み込むようにして抱き、頬ずりをする。
「ルゥルはポルムが大好きです。いつでもどこでも一緒です」
「きゅうう」
ウルウルした目でポルムはルゥルを見る。「僕を置いて独りで楽しまないよね」と彼としては言っているつもり。
「でも、こればかりは譲れません!」
「きゅうううううううううう」
「リアルブルーに行ってみたいのは第一優先ですっ!」
「きゅうううううううううう」
今生の別れごっこは終了したのだった。
●当日
ルゥルは鼻歌交じりに準備をする。
「フェレットはリアルブルーにもいるんですよね……」
なら連れて行ってもいいのか?
「でも飲食店に連れて行っちゃいけないのです」
フレオは寂しそうにしているが、檻に入れると「ええっ!?」という顔でカギ閉めるのを見届けた後、ご飯を食べ始め通常に戻る。マイペースなペット。
「ポルム、お留守番ですよ?」
テーブルの上で何かもそもそ食べているポルムを発見する。ルゥルのほうを向きもしない。
ルゥルは寂しくなる。ポルムに嫌われたのかもしれない。でも、遊びに行きたい。じわっと涙がたまる。
「あ、ハンカチを忘れました」
ちょっと大きめのキノコ柄のポシェットをテーブルに置いてルゥルは部屋に戻った。
「きゅ」
ポルムは目を輝かせ、ポシェットに入り込んだ。ハンカチを入れるところが開いていれば、きっとルゥルは確認しないはずだ。ルゥルはすでに気もそぞろ、しめしめ。
リアルブルーを見たい、とポルムはワクワクする。
「あれ? ポルム?」
ルゥルはキョトンとしてフレオを見る。「食事中で知りませんよ」という雰囲気だとルゥルは感じて、ふてくされたポルムが見つからずしょんぼりする。
「……ポルム、お土産買ってこられるでしたら、買ってくるですよ!」
部屋のどこかにいると信じて、ルゥルは大きな声で告げた。
「みぎゃ」
涙を袖で拭いて、家を出た。
待ち合わせ場所のリゼリオのハンターオフィスまで向かうのだった。
グラズヘイム王国の中央寄り北東寄りの小さな町でルゥルは声にならない歓喜の声をあげていた。
その喜びを告げるには、師匠がいなかった。
とりあえず、隣の教会に走っていく。その後ろを置いて行かれまいとパルムのポルムがついていく。フェレットのフレオはクッションの下に入って、寝床の確保を行っていた。
「まああああああああああああああああああああくうううううううううううううううううさあああああああああああああああああああんんんんんんんんんんんんんんんんん」
ルゥルは隣の敷地をまたぐ前から声をあげた。
呼ばれたマーク司祭は教会の裏手にある台所から出てきた。
「どうしたんですか?」
のんびりと声をかけたところに、ルゥルはこれまでにない力強さでマークに激突した。
「ぐっ、ちょっと、ルゥルちゃん……どうしたんですか?」
視線の先でポルムが魔術師の家に住み着いた柴犬にさらわれているのが見えた。
「……ルゥルちゃん、ポルムが柴犬にもてあそばれていますよ!」
「聞いてください、大変なんですうう!」
「いや、ちょ、待って?」
とりあえず、マークはルゥルを抱えたまま、柴犬を呼び止め、ポルムを回収したのだった。
ポルムをルゥルの頭に載せ、一息ついたところでルゥルがしゃべり出す。
「リアルブルーに行ってくるですううう!」
ハンターオフィスからもらったらしい手紙を手にしゃべるが、要領を得ないため手紙を読む。
リアルブルーに行ってみたいというルゥルは依頼を見ていたらしい。リアルブルーでは歪虚との戦いが多く、まだこちらから行けることは限られているという状況だった。
戦勝記念の宴があって、どさくさ紛れに行けそうだということらしい。
戦いがひと段落したため、ハンターの拠点がある秋葉原なら行ってもいいという話だった。
「行きたいです!」
「駄目です」
「ルゥルは止められても行くんですううううううう」
歓喜から絶望に落ちたルゥルはひっくり返って泣き始めた。ポルムも地面に落ちて、一緒の動作を行っていた。
マークは頭を抱えるしかなかった。
●結局
隣の町のハンターズソサエティの支部に行って、マーク司祭は依頼を出した。
職員のロビン・ドルトスは笑顔が引きつる。ほぼ丸投げだと彼は気づいたからだ。
「それでハンターに……依頼ですか、わかりました。昼食を食べて帰ってくるという日帰りコース」
記入、ルゥルのお守り。人数はいらないっていえばいらないが、せっかくなら大人数でわいわいと食べ放題は面白いかもしれない。報酬無し。
費用の捻出は……別途考える。
「飲食店の予約はこちらから経由して頼んでおきますね……」
「頼みます」
「いえいえ。リアルブルーに行ってみたいと言ってましたから、念願叶うわけですね」
ロビンの言葉を聞きつつ。マークは心配そうだ。本当はついていきたいのだろうが、マーク自身は自由が利きにくい。エクラ教会の司祭が行っていいのか否か、そこから確認していかないとならない。
「まあ、心配なのはわかりますよ……こちらと常識が異なるところもあるのでそこは周知ですね。どこが違うかは……予約取れたという連絡とともに渡しますよ。私も詳しくは知らないので」
「分かりました、よろしくお願いします」
マークは頭を深々下げて帰路につく。
ロビンはそれを見送って、早速仕事に取り掛かる。
後日、日程が決まったという手紙がソサエティから来る。注意事項を見ながら、基本問題ないがルゥルには非常に大きな問題を発見した。
その手紙自体はマークがルゥルに渡す。
ルゥルは深刻そうな表情をしてポルムを見た。
「ポルム、置いていくです」
「きゅうううううううううううううう」
イヤイヤしながら、ポルムはルゥルの手にしがみつく。
ルゥルはそれをそっと包み込むようにして抱き、頬ずりをする。
「ルゥルはポルムが大好きです。いつでもどこでも一緒です」
「きゅうう」
ウルウルした目でポルムはルゥルを見る。「僕を置いて独りで楽しまないよね」と彼としては言っているつもり。
「でも、こればかりは譲れません!」
「きゅうううううううううう」
「リアルブルーに行ってみたいのは第一優先ですっ!」
「きゅうううううううううう」
今生の別れごっこは終了したのだった。
●当日
ルゥルは鼻歌交じりに準備をする。
「フェレットはリアルブルーにもいるんですよね……」
なら連れて行ってもいいのか?
「でも飲食店に連れて行っちゃいけないのです」
フレオは寂しそうにしているが、檻に入れると「ええっ!?」という顔でカギ閉めるのを見届けた後、ご飯を食べ始め通常に戻る。マイペースなペット。
「ポルム、お留守番ですよ?」
テーブルの上で何かもそもそ食べているポルムを発見する。ルゥルのほうを向きもしない。
ルゥルは寂しくなる。ポルムに嫌われたのかもしれない。でも、遊びに行きたい。じわっと涙がたまる。
「あ、ハンカチを忘れました」
ちょっと大きめのキノコ柄のポシェットをテーブルに置いてルゥルは部屋に戻った。
「きゅ」
ポルムは目を輝かせ、ポシェットに入り込んだ。ハンカチを入れるところが開いていれば、きっとルゥルは確認しないはずだ。ルゥルはすでに気もそぞろ、しめしめ。
リアルブルーを見たい、とポルムはワクワクする。
「あれ? ポルム?」
ルゥルはキョトンとしてフレオを見る。「食事中で知りませんよ」という雰囲気だとルゥルは感じて、ふてくされたポルムが見つからずしょんぼりする。
「……ポルム、お土産買ってこられるでしたら、買ってくるですよ!」
部屋のどこかにいると信じて、ルゥルは大きな声で告げた。
「みぎゃ」
涙を袖で拭いて、家を出た。
待ち合わせ場所のリゼリオのハンターオフィスまで向かうのだった。
解説
ルゥルを連れて、ランチ食べ放題に行ってくるだけの簡単なお仕事。
待ち合わせはリゼリオのハンターオフィス。
●ルゥル(kz0210)
エルフの女の子。今回の依頼のお守り対象。
ペットのフェレットはきちんと檻に入れてきた、パルムは家に置いてきたことになっています。
耳隠しはヘアバンドでします。
●ポルム
ルゥルのペットのパルム。好奇心旺盛、ルゥルは同志と思っている。
リアルブルーにはパルムいないから行かないほうがいいと置いて行かれるが、こっそりポシェットに入り込んだ。
●飲食店
ペット、入店禁止です。盲導犬・聴導犬・介助犬に関してはOKです。
●目的地
転移先は秋葉原。
オフィスから歩いて五分ほどの高級ホテルのランチバイキング。途中に大通り、横断歩道があります。
ローストビーフや特製カレー、ステーキなど素敵な料理が盛りだくさん。デザートも豊富でケーキやフルーツ、チョコレートファウンテンやソフトクリーム自分で巻けるなどお子様大喜びのものも。
ルゥルの面倒さえ見れば、楽しんで問題ありませんというか、楽しんでください。
●注意事項
一般人もいるホテルだけど目の届く範囲なら異世界人だけど大丈夫と信じて予約とってくれました。
クリムゾンウェスト独特の物は見せてはいけません。鎧や武器などの装備品に注意です、何気なくつけているパルム、エルフ耳など。
なお、リアルブルーの物は制約があり持って帰れません。
ルゥルが横断歩道や自動車を理解しているかというとしていません。
待ち合わせはリゼリオのハンターオフィス。
●ルゥル(kz0210)
エルフの女の子。今回の依頼のお守り対象。
ペットのフェレットはきちんと檻に入れてきた、パルムは家に置いてきたことになっています。
耳隠しはヘアバンドでします。
●ポルム
ルゥルのペットのパルム。好奇心旺盛、ルゥルは同志と思っている。
リアルブルーにはパルムいないから行かないほうがいいと置いて行かれるが、こっそりポシェットに入り込んだ。
●飲食店
ペット、入店禁止です。盲導犬・聴導犬・介助犬に関してはOKです。
●目的地
転移先は秋葉原。
オフィスから歩いて五分ほどの高級ホテルのランチバイキング。途中に大通り、横断歩道があります。
ローストビーフや特製カレー、ステーキなど素敵な料理が盛りだくさん。デザートも豊富でケーキやフルーツ、チョコレートファウンテンやソフトクリーム自分で巻けるなどお子様大喜びのものも。
ルゥルの面倒さえ見れば、楽しんで問題ありませんというか、楽しんでください。
●注意事項
一般人もいるホテルだけど目の届く範囲なら異世界人だけど大丈夫と信じて予約とってくれました。
クリムゾンウェスト独特の物は見せてはいけません。鎧や武器などの装備品に注意です、何気なくつけているパルム、エルフ耳など。
なお、リアルブルーの物は制約があり持って帰れません。
ルゥルが横断歩道や自動車を理解しているかというとしていません。
マスターより
こんにちは、狐野径です。
リアルブルーに行きたいルゥル……叶います。戦闘は無理だし、見物というか食べて帰るだけなら行けるのです。
ルゥルは基本的に地図は読めるのです。迷子になるときは、それなりの理由があります。
よろしくお願いします。
リアルブルーに行きたいルゥル……叶います。戦闘は無理だし、見物というか食べて帰るだけなら行けるのです。
ルゥルは基本的に地図は読めるのです。迷子になるときは、それなりの理由があります。
よろしくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/06/25 21:21